複数ファイルを一つのファイルにできる、大容量ファイルを分割できる、ファイルにパスワードを設定できることなどから、Windowsでのzip圧縮・解凍の需要はまだまだ健在です。
本記事ではWindowsでのzip圧縮・解凍方法についてご説明いたします。WindowsXP以降、Windowsの標準機能でzip圧縮・解凍が可能となりましたが、できることが限定されており汎用性はありません。専用アプリを別途インストールした方がなにかと便利です。
目次
1.Windowsでファイルを圧縮してzipファイルを作成する方法
zipファイルの作成は、WindowsXP以降であれば、Windowsの標準機能で簡単にできます。
zipファイル作成方法
- 目的のファイルを右クリックします。Ctrlキーを押しながらファイルを左クリックすると、複数ファイルを選択できます。
- メニューから「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」を選択します。
- 圧縮前のファイルと同じ場所(上記例ですとデスクトップ)に、zipファイルが生成されます。
この方法は、XP以降であればどのWindowsでも同じです。
なお、下記はWindowsの標準機能ではできません。
- zipファイルにパスワードを設定すること
- 分割ファイルを作成すること
これらを実施するには、圧縮・解凍ソフトを別途ダウンロード、インストールする必要があります。
圧縮・解凍ソフトはいろいろありますが、手ごろなものを2つほどご紹介しておきます。
Laplus(ラ プラス)
- 対応OS:WindowsXP、Vista、7、8、10
- 圧縮:可能
- 圧縮(パスワード付):可能
- 解凍:可能
- ファイル分割:不可能
右クリックメニューから実行でき、簡単で扱いやすいソフトです。zip以外にも多数のファイル形式に対応していますので、入手した圧縮ファイルの解凍にも使え便利です。
Explzh
- 対応OS:WindowsXP、Vista、7、8、10
- 圧縮:可能
- 圧縮(パスワード付):可能
- 解凍:可能
- ファイル分割:可能
起動後、ウインドウに目的のファイルをドラッグ&ドロップしての圧縮・解凍ができる他、右クリックメニューからの圧縮・解凍も可能です。ファイル分割にも対応しています。
商用目的の場合はライセンス料が必要です。このアプリは32bit版と64bit版があります。お使いのWindowsにあったものをご使用ください。
では、ここから先はこれらのアプリをインストール済という前提で進めます。
2.Windowsでzipファイルを作成する時にパスワードを設定する方法
Laplus、Explzh、どちらでも可能です。
Laplusでの方法
- 目的のファイルを右クリックし、「圧縮」を選択します。
- メニューから「.zip(pass)」を選択します。
- 任意のパスワードを入力し、「OK」を押します。
- 圧縮ファイルが生成されます。
- このファイルを解凍しようとするとパスワードの入力を求められます。
Explzhでの方法
- 目的のファイルを右クリックし、「送る」を選択します。
- メニューから「Explzh」を選択します。
- 「指定したファイルは書庫ではありません。圧縮しますか?」→「はい(Y)」を選択します。
- 圧縮形式の選択とパスワードの設定をします。ここではzipを選びました。さらに、「暗号化」にチェックを入れて「OK」を押します。
- 任意のパスワードを入力します。「パスワードをマスクしない(M)」にチェックを入れておくと、入力値がそのまま表れますが、外しておくと”*”となります。状況に応じて使い分けしてください。
- 「OK」を押します。
- ウインドウが開きます。「ファイル(F)」→「名前を付けて保存」を選択し、zipファイル名を付けて保存します。
- 圧縮ファイルが生成されます。
※「ワンタイムパス生成(G)」で、パスワードを自動生成できます。予め、パスワードをマスクしない(M)にチェックを入れておいてください。
※「暗号化方法」は、ここではZip2.0互換(デフォルト)とします。