日本の南に位置する島国オーストラリア。世界的に見て国土が大きい割に人口は少なく、治安も悪くないので旅行先としての人気を持っています。
ワーキングホリデーにより就労しながら英語を学ぶ生活も実現できるため、留学場所としてもおすすめです。
そんなオーストラリアで気になることといえば、現地における通信環境。
日本に住んでいる方は国内のスマホを契約していると思いますが、現地でそのまま使ってしまうと莫大な通信・電話料金がかかってしまうのが難点でしょう。
そこで今回は、オーストラリアで通信環境を整えるために必要な知識としてキャリア、SIMなどの情報をお届けします。
マップを開いたり、インターネットを安く利用するためにも見逃せません。
目次
オーストラリアの主要キャリア

日本にドコモ、au、ソフトバンクがあるように、オーストラリアには主要携帯キャリアとしてテルストラ、オプタス、ボーダフォンの3つがあります。
Telstra
オーストラリアの中でも最も大きく、通信環境が整っているのがテルストラ。
元々国営だったものが民営になったことからシェアも高く、現地の社会人のほとんどが使っています。
オーストラリアの田舎町を回る場合には他のキャリアでは圏外になりがちなので、ワーキングホリデーなどを目的とする場合は一番おすすめです。
ただ、テルストラの難点は料金が高いという部分。
お金に余裕がある方やよりよい通信環境を求めているという方には便利ですが、なるべく費用を抑えたいという場合は選べません。
OPTUS
オーストラリアで2番目に大きなキャリアがオプタス。
最大の特徴は同じキャリア同士の通話やテキストメッセージが無料という点にあり、旅行などで短期滞在する場合は最も料金を抑えられます。
ただ、オプタスはテルストラのように通信範囲は広くなく、田舎などは圏外になってしまうのが難点。
とは言っても旅行目的でしたらほとんど都市部付近を回ると思うので、さほど影響はないでしょう。
ちなみに現地でオプタスのsimカードを手に入れる場合、最低2ドルの格安で手に入ります。
日本国内のキャリアで海外プランを利用すると1日で2~3000円かかるので、その差は圧倒的です。
Vodafone
過去に日本でも存在し、途中でソフトバンクに買収されたボーダフォンは、元々オーストラリアのキャリアでした。
現地でもシェアで言うと主要キャリアの中で最も少なく、オプタスのように田舎方面は圏外になります。
ボーダフォンはあまり特徴がないほか、同じキャリア間の通信や電話が無料になるメリットはあるものの、利用者が少ないため日本人が旅行やワーキングホリデーで使うというのは少なめです。
短期滞在にオススメのOPTUS

テルストラは優秀だけど料金が高い、ボーダフォンは利用者が少ないため恩恵を得にくい、ということを考慮した上で一番おすすめなのは、オプタスになります。
そこで、オプタスについて更に詳しいことを解説します。
購入に必要なもの
オプタスで契約する場合は、パスポートとお金が購入時に必要です。
パスポートもお金も必需品ということを考えると、持っていないということはないのですぐにでも契約できます。
現地購入なら空港/市内
オプタスの契約をする場所は、空港や現地のスーパーにある販売店に訪れる必要があります。
オーストラリアに到着してすぐに契約したいなら、空港にオプタスのカウンターがあるはずなのですぐに入ってください。
販売店には契約プランが書いてあるほか、冊子もあるので貰っておくとスムーズに可能。
店員さんと話をする場合は、旅行目的かワーキングホリデーか、滞在日数などを聞かれた上で最適なプランを提案されることもあります。
また、手続きの手間を省くため、事前にオンラインで購入して空港で受け取ることもできますので、オーストラリア観光をする場合には事前手続きがおすすめです。
利用プラン
オプタスのプランでおすすめなのは、「My Prepaid Daily Plus」と「My Prepaid Ultimate」の2つです。
他にもプランはありますが、とりあえずこの2つを抑えてください。
Daily Plus
「Daily Plus」は1日あたり500MBを2ドル、上限を越えたら最大1GBまでを4ドルで使えるプランになります。
ただし、最初の購入時に10ドル以上チャージする必要があるので、1000円程度は必要。
それでもプランの中でも最も安いので、通信をあまりしない方や旅行者にはおすすめです。
1日で1GB以上使う可能性がある方は、「My Prepaid Ultimate」がいいかもしれません。
My Prepaid Ultimate
短期滞在よりも少し長い場合や、ワーキングホリデーを目的とする方にはこちらのプランがおすすめです。
月額での契約になり、30~60豪ドルかかります。人気なのは30豪ドルで18.88GB使えるプラン。
それでいてSpotifyやGoogle play musicなどの音楽サービスが利用でき、国内通話が無制限なので使えます。
データ使用量は自分でチャージ
オプタスは「My Optus」と呼ばれるアプリを提供しており、データ使用料の確認とチャージはこれを使って行うことになります。
アプリをインストールして初回起動すると、情報が読み取られて契約プランや使用量が認識できるようになります。
アプリのホーム画面の「Usage」でデータ使用料の確認、「Recharge」でチャージできるので、通信量に応じてみましょう。
また、チャージする際はクレジットカードの番号の入力が必要です。
設定は頼んだほうが楽
オプタスで購入したsimカードは大きさが自分のスマホに合わせてくり抜く必要があるので、不安な場合はその場でやってもらったほうが安全です。
また、初期設定は教えてもらった電話番号宛てにテキストメールが届き、購入した際のレシートに載っている手順を行う必要があるので、やり方がわからなくなるよりは頼んだ方が楽になります。
SIMロックの解除は必要
オーストラリアの大手キャリアのSIMを利用する、または格安SIMを利用する場合でも、SIMロックを解除しておくことが必要です。
SIMロックの解除手続きが完了できていないと、現地でSIMカードを契約しても利用できませんので注意しましょう。
キャリア別のSIMロックの解除方法については、下記の記事を参考にしてください。
安く済ませたいならMVNO!おすすめ格安SIM3選
オーストラリアで通信回線を使うなら主要キャリア以外のMVNOを利用するという手もあります。
そこで、格安SIMも簡単に見ておきます。
格安SIMの回線に問題はない
前提として、格安SIMの回線には問題がありません。
というのも、格安SIMは主要キャリアの通信回線を間借りしてサービスを提供しているからです。
格安SIMを契約したからといって、中身はオプタスやテルストラなどの回線と何ら変わりはないので、短期滞在の場合は使ってみてもいいでしょう。
Kogan Mobile
Kogan Mobileはボーダフォンの回線が使われているMVNOで、30日から90日、365日プランなど豊富にあるのが魅力です。
一ヵ月以上の長期滞在の方におすすめします。
Yomojo
2016年に登場して以来、安さから高い人気を持っているのがYomojo。
オプタスの回線を使っているため高品質なサービスを受けられます。
Catch Connect
Yomojoが登場した後から現れたのがCatch Connect。
格安simの中でもっとも安いとされており、シェアを拡大しています。
オプタスの回線を使っていて、30日から90日、1年間それぞれのプランは業界で1番安いので、今後も人気を集めるでしょう。
ただし、オーストラリアの格安simは参入業者が多く競争が激化しているので、更に安いところも現れる可能性は否定できません。
まとめ
オーストラリアにおける主要キャリアや実際におすすめのプラン、格安simなどをまとめました。
長期滞在や短期滞在など目的は異なると思いますが、自分にあったものと契約してみてください。