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AWSの見積もりを出す方法と料金体系の構成要素

AWS 料金体系の概要 簡易見積の方法

近年、クラウドサービスの認知度がアップし、企業の間でも人気になっています。そんなクラウドサービスの中でも、Amazon Web Services(AWS)は、特に注目を集めているサービスの一つです。

しかし、海外の企業なので、どうやって見積もりを出せばよいか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。国内事業者を含めて、数多くのクラウドサービスを比較する時、コストは重要な検討材料となり誰しもAWSを実際に利用する前に見積もりを出したいと思うはずです。

本記事ではAWSの料金体系の概要とAWSのホームページ上にある見積りツール「AWS Simple Monthly Calculator」の利用方法をご紹介します。

AWSの料金見積もりを出すときの構成要素

AWSの見積もりを出したい場合、「AWS Simple Monthly Calculator」を使うと具体的な金額を算出できるので大変便利です。

おおまかなサーバ構成を考え、この見積りツールで利用したいサービスを選択していけば、1ヶ月のおよその金額が表示される仕組みになっています。

見積もりを出す際には特に下記の三つの構成要素について正しく試算ができると、実際の費用に近い見積もりを出すことが可能です。

  • データ転送量(Data Transfer)
  • サーバー
  • ストレージ

データ転送量(Data Transfer)

AWSのEC2、S3、Elastic Load Balancingなどリージョンからインターネットにデータを転送する際、AWSでは1カ月あたり最大100GBの無料利用枠が提供されており、これを超過する場合にデータ転送量が発生します。

データ転送量は、無料利用枠を超えてから最初の1TBまでは1GBあたり「0.114ドル=12.98円」(2022年1月現在)となりますので、これを参考に現在の実データ又は想定数値からデータ転送量にかかる費用を算出してください。

サーバーやストレージの料金見積は稼働時間に対してかかるため計算しやすいですが、転送量は実際に利用してみないと分かりにくいため、見積もりと実際の費用がずれてしまいがちです。ここさえきちんと予測を立てられれば、正しいAWSの料金見積りを出せますので丁寧に作業を進めましょう。

一般的な数値

1TBを転送すると$114(1ドル113.93円の時で12,987円)になりますので、大規模ではないウェブサービスであれば、多くてもこのあたりの金額に収まると考えて良いでしょう。ただし、動画など大容量ファイルを中心に取り扱う場合は気をつける必要があります。

サーバー課金

サーバー課金はEC2などAWS上で稼働させる仮想サーバーにかかる料金です。基本的には稼働時間に対して費用が発生する料金方式となっており、次の5つの契約方式が用意されています。

オンデマンドインスタンス

オンデマンドインスタンスは、サーバーを稼働させた時間に対して1時間単位で料金が発生する契約方式です。

サーバーのオンオフの切り替えが簡単に実施でき、サーバーを稼働させていない間は料金が発生しないため開発環境などのサーバーを立ち上げるのに向いています。

また、当然ながらスペックの良いサーバーを選ぶほど時間あたりの料金は高くなりますので、本当に必要なスペックを事前に予測、又は実際に稼働させてみて数値を測るなどして確かめておくことも費用を削減する上で重要なポイントとなります。

リザーブドインスタンス

リザーブドインスタンスは、一定期間の利用料金を事前に支払うかわりに、1時間ごとの料金単価が安くなる契約方式です。

契約期間は1年または3年と長期間に及びますが、安定的に使用する本番用のサーバーの場合は、最大で70%ほど費用を削減することができるのでリザーブドインスタンスを使うのがおすすめです。

また、事前に支払う料金も全額、一部、前払いなしから選ぶことができますので、手元資金と相談しながら選択することができます。

ライセンス課金

ライセンス課金は、1時間あたりの使用料金に有償OSのライセンス料金が含まれます。

通常は長期契約が必要なライセンス料金も、AWSであればサーバー同様実際に使用した時間のみの時間課金性で利用することができます。

気になっていたけれど費用がネックとなり利用したことがなかったものがあれば、AWSのライセンス課金で試してみるのも良いですね。

スポットインスタンス

スポットインスタンスは、AWS内で使用されていないEC2サーバーをオークション方式で落札し使用できるようになる契約方式です。

オンデマンドインスタンスと比較して最大90%割引で利用できることがあり、一時的に稼働できるサーバーが必要な場合などは、スポットインスタンスを活用するのがおすすめになります。

Dedicated Hosts

AWS EC2 Dedicated Hostsは、AWSの拡張性・柔軟性を利用しながら物理的な専用サーバーを保有できる契約方式です。

企業のコンプライアンス関連の問題で仮想サーバーが許容されない場合や、物理サーバーのみに許可されているソフトライセンスを利用したい場合などにおすすめです。

自社で物理サーバーを管理する必要もなく、AWSのサーバー機能を利用できますのでセキュリティがより強く要求される企業様の利用に向いています。

ストレージ課金

ストレージ課金は、下記三種類のAWSのストレージサービスに対してかかる料金です。

  • AmazonEBS
  • AmazonS3
  • Amazon Glacier

EC2とセットで利用することの多い「AmazonEBS」は、確保している記憶領域とスナップショットの容量に対して月額単位で費用がかかります。

AmazonEBSをタッチする時に不要なほど多くの記憶領域を設定してしまうと、無駄な費用をかけることに繋がりますので注意してください。

また、「AmazonS3」の場合は月間のストレージ量と「GET,PUT,COPY,POST,LIST」など各種操作によって生じたデータ転送量に対して費用が生じます。ただS3の場合は本当に費用がお得なので、あまり気にするレベルにはならないかもしれません。

AWS Simple Monthly Calculator

awsの料金体系

従量制料金

awsでは、70種類以上ものクラウドサービスに関して従量制料金が適用されています。AWSは、必要なサービスだけ、しかもサービスを利用する期間だけ支払いをすることになり、長期での契約および複雑になりがちなライセンスなども不要です。

簡単に言えば、awsにかかる費用の支払いは、水道や電気などの支払い方法に似ています。つまり、サービスを使った分だけ費用を支払うことになり、サービスの利用を停止した際も、追加のコストや解約金が発生しません。

データセンターの構築を担う業界で働いている人以外は、設備を構築するために時間や経費がかかり過ぎている可能性があります。その点、awsを利用すると、サーバーあるいはソフトウェアを購入したり、設備をリースするなど費用がかかるインフラストラクチャーに大切なリソースを使う必要性がなくなります。

awsがあれば、大きくなりがちな初期費用を低めな変動費に変えて、使うサービスを必要な期間だけに限定して支払うことが可能です。AWSのサービスは、全てオンデマンドで使用することができます。

リスクの少ない料金体系

従量制料金の適用によって、予算を余計に計上する必要もありませんし、ビジネスニーズにも適応でき、変化にも迅速に対応できるようになります。言いかえれば、従量制の料金モデルだからこそ、予測ではなくそれぞれのニーズに対応する形でビジネスの調節ができます。そのため、プロビジョニングが過大になってしまうリスクも削減できます。

イノベーションの可能性

また、必要なだけのサービスについてのみ支払えばよいので、その分だけイノベーションに集中できます。awsでは「ボリュームディスカウント」を受けることも可能なので、使用量が増えれば増えるほど節約できる点も魅力です。

複雑なニーズに対応できるシステム

「S3」や「EC2」からデータ転送(アウト)を利用するサービスは、価格が階層化されており、使えば使うほどGB あたりの料金は安くなります。一方、データ転送 (イン) については常に無料になっています。結果的に、AWSはニーズが増えるほど大きなメリットを受けられる仕組みになっています。導入の規模を増やしながら、コスト管理も行いたいという場合に向いていると言えるでしょう。

組織が発展するとともに、生じてくるビジネスニーズは複雑化する傾向があります。そんな場合もAWSでは、ビジネスニーズへの対処に最適なサービスが得られるオプションサービスも用意しています。

代表的な例として、awsの「ストレージサービスポートフォリオ」についてみてみましょう。このサービスでは、データにアクセスする頻度とデータ取得時に必要なパフォーマンスを検出することで、価格を低下するためのオプションが準備されています。

即ち、コスト節減を最適化するため、パフォーマンスやセキュリティ、耐久性をしっかり確保しつつ、コストの軽減に役立つストレージソリューションを適切に組み合わせて選択することができます。

リザーブドキャパシティー料金

さらに、「Amazon EC2」や「Amazon RDS」といった特定のサービスに関しては、「リザーブドキャパシティー料金」が利用できます。「リザーブドインスタンス」では、オンデマンドキャパシティーと比べて最大で75%も節約ができます。リザーブドインスタンスは、全額前払いと一部前払い、あるいは前払いなしという3種類のオプションがあります。

リザーブドインスタンスを選んで購入する場合は、前払いが大きくなるほど割引も増えます。全部前払いで支払うと割引額が最大となり、費用を最大限削減することができます。

一部を前払いにする場合には割引は少なくなりますが、前払いの金額を減らせます。前払いなしの場合でも、少額ですが割引を受けることが可能です。浮いた資金は、別なプロジェクトに回すことができるので経済的と言えるでしょう。リザーブドキャパシティー料金を使用することでリスクを最小限にし、予測が可能な予算管理を行えるというメリットがあります。

スポットインスタンスを活用しよう!

一時的にサーバーが必要な場合は、オンデマンドインスタンスではなくスポットインスタンスを利用するのがおすすめです。

これらはAWSの中で余っているインスタンスを一時的に利用する仕組みとなっており、オンデマンドインスタンスと比較して最大90%割引の価格で利用することができます。

そのため、恒常的に運用することが前提のサーバーではなく、システムのテストなど一時的に利用することを想定している場合にはスポットインスタンスでサーバーを立ち上げると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。海外の企業なので、どうやって見積もりを出せばよいか疑問に思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事がそういった方の一助になれば幸いです。

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