長年にわたり、iPhoneのセキュリティといえば多くはパスコード認証でした。セキュリティ上必要なこととはわかっていても、使うたびにパスコードを入力したり、長い文字列を覚えるのは面倒でついつい簡単なパスコードにしていた方は多いと思います。
Touch IDを使えば、iPhoneのロックだけでなく、iTunes StoreやApp Storeでのコンテンツ購入やApple Payの決済など様々な場面で、セキュリティを確保しつつ快適に使いこなすことができます。
本記事では、Touch IDの設定方法やうまく機能しない場合の対処法について解説していきます。もし、これまでうまく設定できなかったり、設定を後回しにしていた方はぜひご覧ください。
目次
Apple製品でTouch IDを設定する方法
ここではTouch IDの設定方法をご説明します。「指紋認証なんて難しそう…」と感じる方もいるかもしれませんが、この記事を読めば簡単な操作で設定できることが理解できるはずです。ぜひ、この記事を参考にTouch IDを使用してみてください。その便利さに驚かれることでしょう。
iPhoneX以降はFaceIDに移行
iPhoneX以降の端末については、ホームボタンが廃止されたためTouchID認証を使用することができなくなりました。
代わりにFaceID認証が利用できるようになり、顔認証で簡単にロックを解除できるようになるなど利便性が向上しています。
Touch IDが設定できる機種かどうか確認しよう
Touch IDはiPhone 5Sから搭載されるようになった機能なので、残念ながらそれ以前のデバイスでは利用できません。まず、デバイスにTouch IDが搭載されていることを確認する必要があります。
ご自分のiPhoneやiPadが下記のリストに該当するか、確認しましょう。
- iPhone 5s
- iPhone SE
- iPhone 6
- iPhone 6 Plus
- iPad Air 2
- iPad (第5世代)
- iPad (第6世代)
- iPad mini 3
- iPad mini 4
- iPad Pro 12.9 (2015)
- iPad Pro 9.7
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- MacBook Pro (2016)
- MacBook Pro (2017)
- iPad Pro 12.9 (2017)
- iPad Pro 10.5
リストに載っているデバイスなら、Touch IDを利用できます。早速次の手順で設定してみましょう。
Touch IDに使用する指を決定しよう
Touch IDはパスワードではなく、指紋認証でセキュリティロックやコンテンツ購入ができるようになる認証機能です。そのため、あなたの指紋をスキャンして登録する必要があるので、最初にスキャンする指を選択しましょう。
多くの場合、iPhoneやiPadの操作は親指や人差し指を使用するので、同じ指を使用するのが理にかなっています。もし、別の指も登録したくなったら後から追加することもできます。
パスコードを設定する
Touch IDを設定する前に、まずはパスコードを設定する必要があります。もしパスコードを設定していない場合は、次の手順で設定しましょう。
- 「設定」→「Touch ID とパスコード」の順に選択します。
- 「パスコードをオンにする」をタップします。
- 6桁のパスコードを入力します。
- パスコードをもう一度入力して確定し、有効にします。
Touch IDであなたの指紋をスキャンする
パスコードの設定が済んでいれば、指紋をTouch IDに追加しましょう。追加したい場合は次の方法でおこないます。
- iPhone/iPadの場合
- ホームボタンと指が汚れていると正常に登録できないので、きれいで乾いていることを確認します。
- 「設定」→「Touch ID とパスコード」の順にタップして、パスコードを入力します。
- 「指紋を追加」をタップして、ホームボタンに指先を置きます。このときボタンは押しません。
- 振動を感じるまで、または画面で指先を上げるように指示されるまでそのままにします。
- 画面の指示にに従って、指先の位置を少しずつ調整しながら、指先を離したり置くことをゆっくり繰り返します。
- 次の画面で、グリップを調整します。 普段と同じようにデバイスを持ち、スキャンした指の中央部分ではなく、指紋の外側の境界部分をボタンに置きます。
- 指紋の登録が完了したら「続ける」をタップします。
- MacBook Proの場合
- Touch IDボタン(電源ボタン)と指が汚れていると正常に登録できないので、きれいで乾いていることを確認します。
- Apple メニュー (林檎のマークのメニュー) →「システム環境設定」の順に選択します。
- 「Touch ID」をクリックします。
- プラス記号(+)をクリックして指紋を追加します。
- 画面の指示に従って、指先の位置を少しずつ調整しながら、指先を離したり置くことをゆっくり繰り返します。
- 画面の案内に従ってユーザアカウントのパスワードを入力し「OK」をクリックします。
- Macで使いたいTouch IDの機能を「Macのロックを解除」「Apple Pay」「iTunesとApp Store」から選択します。
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