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Windowsのバージョンアップが進んでも、今も「コマンドプロンプト」が活用されています。
例えば、各種の設定ファイルの内容チェックや編集作業を行うシステム管理などで、いちいちエクスプローラーやメモ帳などを使って編集するよりは、直接コマンドプロンプト上でコマンド操作により実行した方が効率がよい場合があります。
また、コマンドプロンプト上でのネットワークツールにより、ネットワーク関連のトラブルシューティングを実行することもできます。ここでは、コマンドプロンプトの基本的な使い方および基礎知識について説明します。
コマンドプロンプトの起動方法
Windowsマシンで「コマンドプロンプト」(ファイル名はcmd.exe)を起動するには、デスクトップの画面左下にある[スタート]アイコンを右クリックし、メニューから[コマンドプロンプト]をクリックします。
この他、[Windows]+[R]をクリックし[ファイル名を指定して実行]で、「cmd」と入力してEnterキーを押しても同様に起動することができます。
また、管理用のコマンドを利用する場合は、アクセス権の関係もあり管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
この場合は、デスクトップの画面左下にある[スタート]アイコンを右クリックし、メニューから[コマンド プロンプト(管理者)]をクリックします。
コマンドプロンプトのコンソール設定の変更
コマンドプロンプトの初期状態では、画面の広さは80文字×25行しか表示されず、画面が狭くて使いづらく感じる場合、以下の手順で設定を変更することができます。
コマンドプロンプトウィンドウの左上に表示されるアイコンをクリックすると、コマンドプロンプトのシステムメニューが表示されます。そのメニューから[プロパティ]をクリックします。
プロパティウィンドウが表示されます。ウィンドウ上部に表示される「オプション」、「レイアウト」をクリックして、各種の設定を行います。
「オプション」タブの設定
バッファー サイズ
コマンド履歴の最大サイズの指定を行います。このバッファーサイズの数だけ、一度入力したコマンド文字が履歴として保存されます。
通常は初期値の「50」のままで使用します。
バッファー数
コマンドプロンプトから別のプログラムなどを起動する場合、そのプログラムの中でも独立して履歴が保存されます。
このバッファー数で指定したネスト(深さ)を超えると履歴は保存されなくなります。通常は初期値の「4」のままで使用します。
重複する古い履歴を破棄
同じコマンド文字列を、破棄したコマンド履歴の中に重複して保存しないようにするためのオプションです。
履歴管理が容易になりますので、初期値はオフですが、オンにしておくとよいでしょう。
簡易編集モード
オンにしておくと、コマンドプロンプトウィンドウ内のテキストをマウスのドラッグで操作できるようになる便利な機能です。
マウスのドラッグ操作によって、クリップボードへコピーしたい範囲を指定し、続けて右クリックまたは[Enter]キーを押すと、クリップボードへ選択された範囲がコピーされます。何も選択されていない状態で、マウスを右クリックすると「貼り付け」処理が行われます。
挿入モード
編集モードを「上書き」ではなく「挿入」にします。初期値のオンのままで使用します。
「レイアウト」タブの設定
「レイアウト」タブでは、コマンドプロンプトのウィンドウサイズの変更などの処理を行います。
コマンドプロンプトのサイズ(桁数と行数)はデフォルトでは80桁×25行で画面幅が固定ですので、、最初からなるべく画面を広くしておきます。
画面バッファーの幅
仮想的なコンソール画面の幅を設定しますが、100桁以上にします。
ただし、「ウィンドウのサイズ」と連動しますので、特に数値を変更しなくても大丈夫です。
画面バッファーの高さ
仮想的なコンソール画面の高さを設定します。
これを超えて出力されたテキストは切り捨てられ、スクロールしても見ることはできませんので、コマンド出力の結果が多いと入り切れない場合を考え、最大値の9999を入力します。
ウィンドウの幅
コマンドプロンプトウィンドウの物理的な幅(桁数)を設定します。
デフォルトでは狭いので、100桁とか120桁などに増やしておきます。この値と画面バッファーの幅は連動します。
ウィンドウの高さ
コマンドプロンプトウィンドウの高さ(行数)を設定します。30行や40行など、なるべく画面いっぱいになるように設定します。
以上の設定変更が終了したら、プロパティウィンドウで[OK]をクリックして、設定を保存します。
基本的なコマンド
dirコマンド
dirコマンドは最も多く使われるコマンドです。
カレントフォルダ内にあるファイルやフォルダの一覧は、「dir」と入力しEnterキーを押すと表示されます。
オプション
1画面ごとに停止「/p」
時間順にソートして表示「/od」
新しいファイルが下の方に表示されます。ソートの変更方法は、以下の通りです。
逆順 → 「/o-d」
サイズ順 → 「/os」(逆順は「/o-s」)
隠しファイルやシステムファイルを表示 → 「/ah」、「/as」
属性にかかわらず全てを表示 → 「/a」
フォルダ名だけを表示 → 「/ad」(ファイルだけの場合は「/a-d」)
フォルダを再帰的に全て検索して表示する → 「/s」
カレントフォルダの下にあるフォルダを全て順番に表示します。
dirコマンドオプションの注意事項
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