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今や一億総マーケター、マーケティングに関係ない職業などないと言われるほどマーケティングは社会と深く関わっています。「マーケティングとは何か」を知ることで、不思議と社会の仕組みも徐々に理解できるのです。
今回はマーケティングをする人、マーケターの仕事とは何かにはじまり、そのやりがい、資質についてご紹介致します。
目次
マーケティングの仕事についての基本知識

それでは、いったいマーケティングの仕事とは何かについてご紹介致します。
マーケティングとはニーズを見極め、それに応えること
マーケティング系の部署はどの会社にもありますが、具体的にどんなことをしているのかは外部の人にはっきりとはわかりませんよね。
「製品の売上にかかわる何か」をしているということは、皆さんおぼろげにわかっているのではないでしょうか。
マーケティングとは、端的に言うと「製品開発から顧客の手に渡るまでの仕組み」を指し、マーケターはそこを専門に任されている人であると言うことができます。
「この商品が欲しい」と思わせる何かを設計するのもマーケターの仕事です。
マーケターとは
マーケターとは、マーケティングに携わる人という意味で、英語でもmarketerという言葉がある通り世界的にマーケティングに携わる人をさす言葉です。
マーケティングが企業にとって重要なのは世界的なものだと言え、いまや社会の常識ともなっています。
マーケターの主な仕事内容
それでは、マーケターの主な仕事をご紹介致しましょう。
「製品開発から顧客の手に渡るまでの仕組み」を創り上げるマーケターはそこを専門に任されている人のことです。
マーケターは、まずその商品の使い手の年齢や性別を調査し、情報を得ます。また、「この商品が欲しい」と顧客に思わせる何かを設計するのもマーケターの仕事です。
そのためには、まず「市場」(しじょう)を作り上げなければなりません。市場を作るということは、単に商品が売れればいいというのではなく、もっとエモーショナルな、企業と顧客の間に立ち価値を生み出してゆく、コミュニケーション活動を指します。
1.調査分析
マーケターの仕事の第一歩、それは「調査分析」となります。商品があって、それをどんな地域、性別、どんなニーズがある人が買うのかを調査し、さらにその商品がどうやったら売れるのか、買ってくれるのは既存の市場の人だけなのか、もっと他のターゲットに売ることはできないか、などです。
商品やサービスが消費者の心に響くような「売れる仕組み」を調査します。
そのために、まず競合他社の商品の売れ行きや市場の動向を調べ、その上で自社の商品の現在の立ち位置も見極めます。他社商品との違いも的確に把握するべきです。
そのためには、自社の社員にアンケートをとったり、サンプルが多く必要な場合は調査会社に依頼して外部のアンケートをとってもらったりもします。
また、ユーザーの生の声を聞く、座談会などもリアルな声が聞けるため、重要なマーケティング戦略のひとつとなっています。
加えて近年では、「デジタルマーケティング」と呼ばれるWeb戦略、も重要な戦略になっています。そのためにはSEOでいかに自社の製品が上位にヒットされるかなどの技術も身につけていなければなりません。
また、自社の広告バナーをどんなサイトに出すかなどを考えるのも重要なマーケターの仕事となってきます。
2.商品コンセプト作成
その上でアンケートなどの結果をもとに、自社の商品の売り方を考えます。
まず、商品のコンセプトを作成しなくてはいけません。そのために商品のことを深く知るべく企画部や制作部等の商品を作っている部署と連携を取り、商品情報を手に入れます。その上でできれば発売前の商品を自分で使ってみるのが望ましいでしょう。
そうした上で、商品のコンセプトを作り上げていきます。商品の特徴は何か、他の商品と比較した際の優位点などを考えて行きます。
3.全体のプロセス管理
全体のプロセス管理もマーケターの重要な仕事です。市場調査からはじまって、ターゲット設定、例えば4Pと呼ばれるマーケティング・ミックスを考慮し、どんな市場でどんな切り口で対抗すればいいのか、どうやったら差別化できるかなどを考えます。
例えば高級路線なのにコンビニやスーパーで売るなどということがないように、販売ルートの整合性も見極めます。
さらに4Pと呼ばれる、「誰が」「何を」「どの期間に」「費用はどのくらい」「どの様に」などを考え、実行に移します。
もちろんこの過程と日程表を照らし合わせ、計画通り行っているか、必要に応じて調整することも必要です。また、その時々で綿密な成果を測定するのもマーケターの仕事です。
マーケティングの仕事における4つのやりがい
それでは、マーケティングの仕事におけるやりがいはとはどんなものなのでしょうか。ご紹介致します。
自らの働きが売上に直結する責任感
マーケティングの仕事は、その成果が会社の売上に直結します。マーケティングの質が低いと売上が上がらないように、その仕事はリアルに数字に反映してきます。そのために、マーケティングの仕事は、会社の業績を左右しますので、生易しいものではありません。
常に会社の売上の数字を意識し、行動しなくてはいけないということになります。
自分が携わった商品が世に広まる喜び
しかしながら、数字に萎縮していては、創造性も発揮することができません。他の部署と協働し、製品のターゲット層を見極め、それに対して広告を打ったり心に響くコピーを作ったりすることで、製品が世の中に流通していく感動は何者にも代えがたいものがあります。
自らの創造性を発揮できる
マーケティングの仕事は、数字に強くなくてはならないことに加えて、自分の創造性を活かせる部署でもあります。
例えば、製品が世の中に広まるCMやインターネット広告などで、自身のアイディアが採用されることもあります。もちろん、実際に制作するのは、他の専門部署や会社の人である場合も多いですが、自身のアイディアで世の中の人が購買意欲をもつということには大きな感動を覚えると言います。
これはWeb広告でも同様で、いまや日常的に手放せないPCやスマホに対して広告を打つことで人々が製品を購入してくれる姿を見る時には、おおきなやりがいを感じられるでしょう。
部門の枠を超えた様々な人との交流
また、マーケティングの部門は他の部署ともコミュニケーションを取ることで仕事が成り立ちますから、自分の知識の範疇を超えた広い知識が身につきます。それは製品に関する専門的なものであったり、CM制作やWeb制作のような芸術分野のものだったりします。自らの知識が広くなることで、ますますマーケティングに対する守備範囲が広くなっていきます。
マーケティングに求められる5つの資質
それでは、マーケティング部門に従事するには、どんな資質が求められるのでしょうか?
1.市場のニーズを素早くキャッチする洞察力
マーケターには、市場のニーズをいち早くキャッチする洞察力が求められます。どういった市場で、どんな人が、またどんな地域で製品が売れているのかを把握し、その統計を取ります。また、時には思った市場と違うターゲットや天候などの変化で売れ行きが変わることもあります。
そういった変化を臨機応変にキャッチし、次の戦略につなげる能力も必要とされます。
2.他者視点
他社視点とは、要するに「ユーザーがもっともこの商品を必要としているのはどんな時か」を見極めることです。
いったいユーザーは、どの経路でこの商品に興味を持ってくれたのか、どの市場で売るか、またはどのWebサイトに広告を出すかなどで売上がかわってきますので、マーケターの腕の見せ所です。
3.新たな仮説を生み出す力
製品が世の中に出て、どうも売上が思ったように伸びないと言う時、売り場を従来と違う場所に拡大してみる、ようするにターゲットを広げる、例えば購買層の年齢を広げる、性別を限定しないなど、新たな仮設を立てて戦略を立て直します。
マーケターにはこのように臨機応変に対応する力も必要となってきます。
4.数字を読み解く能力
マーケティング部門では数字を読み解く能力がなくては厳しいでしょう。
企画段階から、商品の開発から売り出しまでにはどれくらい予算が必要で、どの部門にどのくらい使うかなどを立案するのはもちろん、製品が市場に出ても、その数字を分析し、どの商品がどのくらい、どの購買層に売れているか、また、どこをどう改善すれば、もっと売れるかなどを分析し、次の戦略に使うのもマーケターの仕事です。
5.マネジメントスキル
マーケターは独立独歩で職人のような仕事をしているわけではなく、多くの部門、または多くの外部の会社の人と関わって仕事をしています。そのため、コミュニケーション力やマネジメントをする力も必要となります。会社という組織はどこでも少なからずコミュニケーション能力は問われますが、マーケティング部門では特に必要となります。
また、計画が予定通りに進んでいるかなどにつねに配慮し、そのとおりに遂行させるマネジメント能力も必要となる大変重要なポストです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
企業の花形とされるマーケティング部門ですが、そのポストは企業の売上を左右しますので、責任が重大で、ストレスも多いのが事実です。
しかし、自分の関わった製品が世に出た時、さらに売上が上がった時の喜びはひとしおです。マーケティング部門でのやりがいは計り知れないものがあるでしょう。