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Macの安定性は年々向上していますが、ときには正常に動作しなくなった、あるいは起動できなくなったというような状況に陥ってしまうことがあるかもしれません。
そのような時に行うべき対処法として挙げられるのが、
- NVRAMをリセットする
- SMCをリセットする
- セーフモードで起動する
- リカバリーモードで起動する
- 外部ディスクから起動する
5つの方法です。本記事ではそれら1つ1つの方法とMacが起動しない時に考えられる理由について詳しく解説していきます。是非ご覧ください。
目次
Macが起動しない際に考えられる2つの理由
Macが起動しない場合は、ディスプレイか電源に問題がある可能性があります。それぞれに問題がないか原因を探るようにしましょう。
1.ディスプレイの問題
Macが起動しない場合、ディスプレイの問題が原因になっている可能性があります。
- 起動した際に起動音は鳴るか
- ファンやドライブが動作している音は聞こえるか
- スリープLEDは光るか
- caps lockキーを押すと光るか
を確認しましょう。
2.電源の問題
上記ディスプレイの問題がないことを確認できた場合は、電源に問題がある可能性があります。以下の内容を確認するようにしましょう。
- 電源プラグがしっかりと差し込まれているかを確認します。また、差し込まれている場合は卓上ランプなどで接続できているかを確認します。
- MagSafeアダプタのコネクタが光っているかどうか確認をします。コネクタが点灯している場合はバッテリーが100%になるまで充電をしましょう。
- 充電器のケーブルが断線している可能性もありますので、ケーブルに支障がないかを確認しましょう。
1.NVRAMをリセットする方法
NVRAM(Non-Volatile Random-Access Memory、不揮発性メモリ)とは、メインメモリや内臓ストレージとは別に、Macに内臓されている小容量のメモリで、ハードウェアに関する各種設定情報が保存されています。
NVRAMには以下のような情報が保存されています。
- スピーカの音量
- 画面の解像度
- 起動ディスクの選択状態
- カーネルパニックに関する情報
NVRAMのリセットとは、これらに関する情報を出荷状態へリセットすることです。Macが起動しない時に考えられる原因のひとつに起動ディスクに関する問題があるので、NVRAMの情報をリセットすることで不具合を解消できる可能性があります。
NVRAMをリセットするには、
- Macをシャットダウンします。
- Macの電源を入れます。
- 起動音が鳴ったらすぐにキーボードのCommand-Option-P-Rキーを押しっぱなしにします。
- 押しっぱなしにしている間にMacが自動的に再起動を行います。
- 2度目の起動音がなったらキーを離します。
NVRAMをリセットすることによって、上述の情報が出荷状態に戻ります。問題が解決した後に設定しなおす必要があることに注意してください。
古い型のMacの場合、NVRAMではなくPRAMが内臓されています。役割はNVRAMと同じで、リセット方法も同じです。
2.SMCをリセットする方法
Macの電源関連の設定はSMC(System Management Controller、システム管理コントローラ)によって管理、制御されています。
Macが起動しない原因のひとつには電源関連の問題が考えられるので、このSMCをリセットすることで不具合を解消できる可能性があります。
SMCのリセットは、セーフモードでの起動や前項のNVRAMのリセットなど、他のトラブルシューティングを試した後で行ってください。他のトラブルシューティングで問題が解消しなかった場合にのみSMCリセットを試みてください。
バッテリーが取り外せないノートブック型Macの場合
- Macをシャットダウンします。
- Macを電源に接続します。
- キーボードの左側のShift-Control-Optionキーと電源ボタンを同時に押し、同時に離します。
- Macを通常起動させます。
バッテリーが取り外せるノートブック型Macの場合
- Macをシャットダウンします。
- Macから電源ケーブルを外します。
- Macからバッテリーを外します。
- 電源ボタンを5秒間押し続けます。
- バッテリーと電源ケーブルを接続します。
- Macを通常起動させます。
デスクトップ型Macの場合
- Macをシャットダウンします。
- Macから電源コードを外します。
- 15秒間放置します。
- 電源コードを接続します。
- 5秒間放置します。
- Macを通常起動させます。
3.セーフモードで起動する方法
Macが起動しない時の対処方法の1つにセーフモードで起動する方法があります。通常、セーフモードで起動すれば一部ソフトウェアの読み込みをせずに起動ディスクのチェックを実行します。
そのため、通常よりも起動時間がかかりますが、Macで発生している問題を特定したり解決に役立つことがあります。
1.Macを終了する
セーフモードで起動するにはMacを終了させる必要があります。アップルメニューから「システム終了」を選択してMacを終了します。
2.起動音が聞こえたら「shift」キーを押す
Macが終了したら、少し待って電源ボタンを押し起動します。Macが起動して起動音が聞こえたらShiftキーを押します。この際、起動前からShiftキーを押すのではなく、起動音が鳴ってからShiftキーを押すようにしてください。
3.Appleのロゴが表示されたらShiftキーを放す
Appleロゴと進行状況を示すインジケータが表示されたらShiftキーから手を放します。それまではShiftキーを押したままにしておきます。セーフモードを終了したい場合は、起動時に何もキーを押さずにMacを再起動するだけです。
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