2012年10月の法律改正で、市販のDVDをリッピングすることが違法になりました。
このため、Android端末上でのiso再生ニーズは相当減りました。しかし、いままでの資産は活用したいという人はまだまだ多いようです。
そこで、できるだけ簡単にストレス無くisoファイルをAndroid携帯やタブレットで再生する方法を考えてみましょう。ここでご紹介するのは、あくまでも、手持ちのisoファイルの再生方法です。
市販のコンテンツをこれからリッピングしてisoに変換すること自体が著作権法に違反しますので注意してください。
Androidでisoファイルを再生する二つの方法
isoファイルをAndroidで再生する方法は、大きく分けて2種類あります。
第1の方法は、Android端末にアプリをインストールして、そのままisoファイルを再生する方法。第2はisoファイルをAndroid端末用の動画ファイルに変換して再生する方法です。
それぞれに一長一短がありますので詳しく見てみましょう。第2の方法は、MacなりWindowsなりのPC端末を持っている人向きです。日常的にPCとスマートホンやタブレットを使い分けているのであれば、有望なオプションになるでしょう。
isoファイルをそのまま再生する方法
isoファイルを携帯などの端末で再生することの第1の問題は、ファイルサイズが大きいことです。 DVDからisoに書き出したファイルのサイズは4GB以上もあります。そのままでisoをAndroidに取り込んだら、空き容量不足になるかもしれません。
さらに、最近のスマホやタブレットは処理能力が上がったといえ、やはりisoファイルを処理するのは相当な負担。動作の安定度は機種ごとのスペックに依存することも考慮する必要があります。
isoファイルは動画ファイルではありませんので、プリインストールされている動画プレイヤーでは再生できません。サードパーティー製の動画プレイヤーアプリのインストールが必要です。今、Androidでisoファイルを再生するなら、軽くて対応ファイルも豊富な「MX Player」と「VLC for Android beta」の2つのアプリが定番となっており、ユーザーの評価も安定しています。
「MX」「VLC」ともに、isoファイルに対応していますが、対応している動画ファイルの種類は微妙に違います。どちらかを好みでインストールしても良いですし、両方インストールしておくという選択もあります。基本的な使い勝手はほぼ同じです。
アプリを起動させると、動画ファイルのサムネイルが一覧で表示されますので、画像をタップすると動画が再生されます。
他にも下記の動画再生アプリが人気ですのでご確認ください。
- KMPlayer
- GOM Player
- ビデオプレーヤー
- FX Player
動画再生アプリのトラブル
isoファイルをAndroid上の動画アプリで再生する場合、機種のスペックに依存するトラブルが発生することがあるようです。
「画面がカクカクする」といった画像の品質に関するものは、プレイヤーのカスタム設定を変えてみると改善されることがあります。MXプレイヤーの場合は「デコーダー」の設定で、VLCの場合は「ハードウェアアクセラレーション」のメニューにあります。
少し前のAndroid端末の場合、より重大な問題が発生することがあります。代表的なものは「画面が真っ暗になる」「メニューが表示されない」「字幕が表示されない」などです。
これらのトラブルでisoファイルの再生がスムースにできない時は、isoファイルを変換するという第2の方法を試してみることをおすすめします。