初めて利用する場合は、仮想環境ということもあってハードルを感じさせるものですが、一度使い慣れれば便利になります。パソコンの初心者にとって、外部ストレージの追加やバックアップは高いハードルですが、オンラインストレージなら低コストで抵抗感なく導入出来ます。
一方、スマートフォンユーザーは時にパソコンユーザーよりも難易度が高く、バックアップが難しくて泣く泣くデータを失うことがあります。amazonのサービスはスマートフォン対応ですから、パソコンがなくてもバックアップ可能で、大切な写真やメールも自由に出し入れが行なえます。
仲間内でファイルを渡したい、ただ容量が膨大でアップロード先が見付からないといった時も、このサービスなら間違いなく期待に応えてくれる存在です。容量は自由に使うことが出来ますし、公開方法やパスワードの設定も自在ですから、快適で自由度が高く痒い所に手が届くサービスだと考えられます。
逆に、本格的な用途で使いたい時は、利用する目的に合わせて仮想マシンを立ち上げるだけで、新たなニーズにも応えてもらうことが出来ます。
設定は会員ページから行なえますし、分かりやすく情報がまとめられていますから、ネットショップのページを見慣れている人であれば、抵抗を感じずに使い始めることが可能でしょう。
使いたい時に直ぐ使えたり、利用した分を支払うだけで済む分かりやすい料金体系は、時代に合った柔軟性のあるサービスといえます。
目次
アマゾンウェブサービス(AWS)の3つのサービス
AmazonEC2
AmazonEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)は、AWSの仮想サーバのことで、AmazonEC2インスタンスとも呼びます。簡単にサーバの追加や削除ができ、メモリやストレージの拡張も簡単にできます。
数分間で新規サーバインスタンスの取得・起動が可能です。AmazonEC2を使うことで、耐障害性に優れたWebサービスやアプリケーションの構築ができます。
Amazon CloudFront
Webサービスのページ読み込み速度を早くしたい。という場合のAmazon CloudFrontです。CDN(Content Delivery Network)サービスを利用します。
世界60箇所以上と言われるキャッシュサーバを利用して、コンテンツを高速で配信することができます。Amazon CloudFrontを使うことで、ユーザーがどこにいようとも近いサーバを指定して最短距離で配信が可能です。
Amazon S3
Amazon S3はデータを失う心配がなく使用できるクラウドサーバです。Amazon Simple Storage Serviceのことであり、AWSの中心的サービスの1つです。容量制限なし(ファイルは5TBまで)で、高い耐久性を持っており、データ損失のリスクはほとんどありません。
従量課金制のため使った分だけの支払いとなり、オンプレミスサーバのように高い初期費用がかかることもありません。バックアップするためなどに利用します。
アマゾンウェブサービス(AWS)のサービスのメリット・デメリット
AWSのメリット
AWSサービスを利用・導入メリットはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、コスト面やセキュリティ面などの主なメリットについて見ていきましょう。
コストがかからない
AWSを導入するメリットの1つがコスト面での優位性です。ハードウェア・ソフトウェアの購入などもないため、導入コストがかかりません。従量課金制のため使った分だけ料金を支払います。
使っていないのに高い料金を支払うこともありませんので、コストの最適化が可能です。もちろん、途中でサービスの拡大・追加もできます。
セキュリティが安心
AWSは政府機関や金融機関などの規制・条件・コンプライアンスを満たす高いセキュリティレベルとなっています。Amazon自体の実績も高く、セキュリティレベル・信頼性は非常に高いです。
拡張性が高い
AWSのサービスは、必要なタイミング・必要なアクセス量に応じて、容量を調整できます。拡張性が高いため使い勝手も良いです。
パフォーマンスが高い
世界中にAWSサーバが分散していて、ユーザーがいる場所から最も近いサービス・サーバが提供されるため、いつでも高いパフォーマンスでWebサービスやコンテンツ配信が可能です。
AWSのデメリット
AWSのメリットだけでなく、デメリットについても確認していきましょう。
費用が変動する
AWSのデメリットの1つが、毎月の費用が変動することです。従量課金制のため、一定額を支払うのではなく、毎月使用量に応じた費用がかかります。そのため、使った容量が大きい月は費用が高額になることもあります。
毎月の費用が変動するのはメリットでもありますが、デメリットにもなります。毎月の使用量によっては他のサービスの方がコストが抑えられる可能性もあります。
サポートがない
AWSのサービスはとても充実していますが、国内のサービスであるような個別サポートなどはありません。そのため、トラブルが発生した場合も、基本的には自前で対処する必要があります。
さまざまな説明サイトがありますので、トラブル時も対応できる準備はしておきましょう。