生体認証の種類とメリット、デメリットについて解説

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普段、生体認証で本人確認したりしていますか。iPhoneを使っている人であれば、毎日のように指紋認証を使用しているのではないでしょうか。セキュリティや利便性の高さから、さまざまな場面で生体認証が利用されており、スマホをはじめとした多くの機器にも導入されています。

ここでは、生体認証の基礎的な知識や各認証方法の特徴、メリットやデメリットについて紹介いたします。iPhoneXの顔認証が気になる方や、生体認証に抵抗がある方、TouchIDをよく使っている方など、生体認証に興味がある方は参考にご覧ください。

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1.生体認証とは

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生体認証とはどのような認証方法なのでしょうか。基礎知識や主な認証方法の特徴について把握していきましょう。

1.生体認証とは身体的特徴を用いた認証方式

生体認証はバイオメトリクス認証とも呼ばれ、身体的特徴を用いた認証方式です。生体が元々持っている特性を利用した認証のことで、パスワードによる認証よりも利便性が高く、忘れる心配や紛失の心配もありません。高精度で認証ができ、なりすましによる不正アクセスも困難です。近年、セキュリティの高さと利便性の良さからスマホでも活用されており、普及が広まっています。

2.生体認証の種類

生体認証には指紋や顔、静脈、虹彩、音声など、いくつもの種類があり、それぞれ特徴や認証方法が異なります。各認証内容を一つひとつ見ていきましょう。

1.指紋認証

指紋認証とは指紋を利用して本人確認をする方法です。iPhoneにTouchID(指紋認証)が搭載され爆発的に普及しました。TouchIDは、ホームボタンが指紋センサーにもなっていて、一瞬で登録指紋と合致するかを判定します。指紋の模様には多数の特徴点があり、その特徴点が指紋の中心点からどれくらいの位置にあるかをデータ化しておき、指をセンサーに当てる度に照合を行います。

指紋認証は他の認証方法に比べ、データサイズも小さく小型化も可能で導入コストも小さいため、さまざまな場所・機器で導入されています。また、他人の指紋と間違う可能性は0.0002%以下とも言われています(株式会社富士通研究所による)。ただし、指が濡れた状態や怪我した場合は読み取りがうまくいかないことや意識のない時に解除される可能性、指紋を採取・偽造されて悪用される恐れもあります。

2.顔認証

顔を使用した認証方法のことです。サムスンのGalaxyS8などにも搭載されており、11月3日発売されるiPhoneXにも搭載されますので、今後、指紋認証のように広く普及する可能性があります。これまで、スマホの顔認証は写真を使うことで本人偽装が可能という課題がありましたが、iPhoneXに搭載される顔認証は3万以上のドットを投射して顔のマップを作り、赤外線カメラがドットパターンを読み取って認証を行うため、写真を使って偽装することは困難です。

指紋認証の場合は機器に接触する必要がありますが、顔認証は非接触で対応できるなどの利点も持ちます。ただし、データサイズが大きいことやコストが指紋認証よりも高いこと、経年劣化した場合の対処など、課題も多くあります。

3.静脈認証

静脈認証とは指などの内部の静脈パターンを使って認証する方法です。血液中の還元ヘモグロビンが近赤外線を吸収するため静脈パターンが抽出できます。抽出したら登録していた静脈パターンと合致するか照合をし、本人認証を行います。静脈パターンは一人ひとり異なるため、例え双子であっても誤って認証する心配がありません。

また、指や手を怪我していても読み取るのは内部の静脈なので問題なく認証ができ、採取もできないため偽装やなりすましも困難です。導入コストなどの課題もありますが、注目されている認証方法の1つです。

4.虹彩認証

虹彩認証とは目を使った認証方法のことです。虹彩とは、黒目と瞳孔の間のドーナツ状の部分のことで、瞳孔の大きさを調節する役割を持ちます。虹彩には非常に細かいしわがあり、このしわを読み取ることで本人確認を行います。しわは生後2年ほどで成長が止まると言われており、その後は変化しなたいめ生涯利用できます。

認識精度が高く非接触で認識が可能です。そして、偽装やなりすましが困難という利点を持ちます。ただし、虹彩認識がスマホなどに搭載された場合は、スマホを掲げて目を近付ける必要があるため、場所を選んで使用しなければなりません。

5.音声認証

音声によって本人確認を行う認証方法です。音声モデルを登録しておいて、人ごとの周波数成分の強度と変化などを基に照合を行います。認証が手軽に行えて、非接触で対応できる利点がありますが、認証制度の向上(録音で偽装など)や、使用場所の制限が課題です。スマホに音声認証が搭載された場合は、ロック解除ごとにスマホへ向けて話しかけないといけなくなります。

2.生体認証のメリット

それぞれの生体認証でメリット・デメリットもありますが、「生体認証」全体のメリット・デメリットを把握しておくことも大事です。「なぜ生体認証が注目されているか」「多くの機器に搭載されるのか」がわかってきます。

1.ICカード等が不要で利便性が高い

生体認証のメリットは、身体的特徴を用いた認証方式なため、ICカードなど準備する必要がありません。指紋や顔、静脈、虹彩、音声など、本人がその場にいれば認証ができるため利便性が高い特徴を持ちます。また、認証スピードも速いためすぐに対応できます。

2.なりすまし防止によるセキュリティ向上

生体認証は偽装やなりすましが困難です。100%防げるわけではありませんが、ICカードやパスワードであれば紛失や盗難リスクがありますが、生体認証であればそのような心配が少ないです。「本人しか対応できない」という唯一無二の認証方法であるためセキュリティ向上が期待できます。

3.生体認証のデメリット

生体認証のメリットだけでなく、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

1.導入コストが高い

生体認証は専門技術が用いられることから、どうしても導入コストが高くなります。そのため、製品に採用すると価格が上がり採算が取れなくなるなどの理由で採用を見送る機器もあります。普及を妨げる要因の1つです。

2.認証精度に個人差が生じる場合も

生体認証の認証精度は個人差が生じることもあります。例えば、指紋認証であれば高齢者になると指紋が薄くなるため認証精度が落ちる傾向があります。

3.身体的変化により認証できなくなる可能性も

身体的特徴を用いた認証方法だからこそ、身体的変化によって認証ができなくなる可能性があります。例えば、指紋認証であれば指を怪我した場合に読み取りづらくなりますし、顔であれば経年劣化するため、しわの数や目の大きさ、頬の張りなど、さまざまな部分に変化が生じます。

まとめ

指紋認証や顔認証、静脈認証など、生体認証はセキュリティが高く、盗難・紛失リスクの心配がないことから普及が広がっています。どの認証方法も身体的特徴を用いているため、本人でないと認証ができません。

導入コストや個人差、身体的変化などのデメリットもありますが、今後、さらに高いセキュリティが求められる時代になってくると思われますので、多くの場、機器に採用・搭載されていくことが考えられます。iPhoneXが顔認証を採用したことで、スマホも指紋認証から顔認証に主流が変わるかもしれません。

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