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まずWindows7の場合は、リモートデスクトップの機能が使用可なヴァージョンが決まっており、ホストとして使用可能なのは、Windows7 Professional/Ultimateで、クライアントとして使用可能なのはWindows7 Professional/Ultimate/Home Premiumとなります。
目次
リモート接続の許可
ホスト側で、「スタート」‐「コントロールパネル」‐「システムとセキュリティ」へと進み、「システム」の左側の「リモートの設定」へ移動し、「システムのプロパティ」から「リモート」のタブを選び、「リモートデスクトップを実行しているコンピュータからの接続を許可する」を選択します。
リモートコンピューター名を検索するには
リモート接続をしたホスト・コンピュータの名前(リモートコンピュータ名またはホスト名)が分からない場合に、これとの接続をするには、そのパソコンのIPアドレスを知る必要があります。
そして、その接続先のホスト名は、Windowsに標準で備え付けられているnbtstatコマンドを投入することで可能となります。
詳細な使い方は、下記URLをご参照ください。
WindowsでIPアドレスからホスト名(コンピューター名)を見つける方法(nbtstatコマンドを使ってNetBIOS名を特定する)
Windowsファイアウォールでリモートデスクトップ機能を許可する方法
ファイアウォールは外部からホスト・コンピュータへの不正アクセスを防止する機能です。
このホストへのリモートアクセスを許可するためには、ホスト側で、「スタート」から「コントロール」へ移動し、「システムとセキュリティ」を選んで、「Windowsファイアウォールによるプログラムの許可」をクリックします。
そして「許可されたプログラムおよび機能」のところで、「リモートデスクトップ」にチェックが付いているかを確認します。
もし、これが付いていない場合は、「設定の変更」をクリックし「リモートデスクトップ」の「ホーム/社内(プライベート)」と「パブリック」にチェックをつけて、「OK」ボタンを押下します。
ユーザーアカウントのパスワード設定方法
ユーザーアカウントのパスワードの設定は、「スタート」から「コントロールパネル」へ移動し、「ユーザーアカウントの追加または削除」を選びます。
続いて、「ユーザーアカウント制御」の画面が表示されますから「続行」をクリックします。
もし標準ユーザーアカウントでログオンしている時は、管理やアカウントのパスワードを入力し、「OK」ボタンを押下します。
「変更するアカウントを選択してください」と表示されたら、変更するアカウントを選び、「パスワードの変更」が出来ます。
作業コンピューターでリモートデスクトップを開始する方法
作業コンピュータ(クライアント)からリモートデスクトップを始めるには、「スタート」から「すべてのプログラム」‐「アクセサリ」‐「リモートデスクトップ接続」を選択します。
次に「リモートデスクトップ接続」の画面が表示されますから、ホスト側のコンピュータ名かIPアドレスを入力し「接続」をクリックすれば完了です。
4.リモートデスクトップ接続ができない場合
Windowsリモートデスクトップの接続ができなくなる原因は、いろいろと考えられます。
一番考えられるのは、ホスト側でのファイアウォールがこの機能の受け入れを規制している場合です。
それ以外では、「コントロールパネル」にある「システムのセキュリティ」の設定が正しく行われていない場合があります。
ファイアウォールに原因がある場合
どのWindowsのバージョンでも「システムのプロパティ」でリモートデスクトップの接続を許可しているのに、つながらないケースです。
この時に一番可能性のあるのが、ファイアウォールの設定が、外部ネットワークからの接続を拒否している場合です。
この対処方法としては2つあり、1つ目はファイアウォールの設定を外部(パブリック)ネットワークからの接続を許可する方法です。
- 「コントロールパネル」‐「システムとセキュリティ」へ移動し「システムとセキュリティ」のダイアログで「Windowsファイアウォール」を選び、「Windowsファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリックします。
- 次にその一覧が表示されますから「リモートデスクトップ」を見つけて、右側の「パブリック」のチェックボックスが外れていたら、それを付けます。最後に「OK」ボタンを押下して完了です。
もう1つの方法は、ファイアウォールの設定をプライベートネットワークに変更することです。
デフォルトでファイアウォールの設定がそうなっているからです。詳しい方法は下記URLをご参照ください。
Windows 10 のネットワーク設定をプライベートネットワークに変更する
電源オプションに原因がある場合
これまで説明してきました「システムとセキュリティ」でのリモートデスクトップの接続の許可がなされているのにつながらないケースがあるとすれば、電源オプションの警告が出ている可能性があります。
これは、電源が常時通電されていないモードなどの場合に発するもののようで、その場合は、で「コントロールパネル」‐「ハードウェアとサウンド」‐「電源オプション」へと移動し、「プラン設定の変更」をクリックして、設定されているプランの「プラン設定の変更」をクリックします。
そして「コンピュータをスリーブ状態にする」の設定を「適用しない」に変更すれば、この問題を回避できる可能性があります。
ネットワーク・ルーターに原因がある場合
以上の原因以外に、ホスト側とクライアント側の間のネットワーク・ルーティングを司る「ネットワーク・ルーター」が問題を抱え込んでいる場合があります。
例えば、このルーターにTCP/IP通信のプロトコル・レベルでサービスを遮断する機能があり、「リモートデスクトップ」サービスの通信を出来なくしている可能性はあり得ます。
この場合は、ルーター側でのコンフィガレーション・データの設定状況を調べる必要があります。
ですから、お使いのネットワーク環境が自宅ではなく、ある組織により管理されているのであれば、そのネットワーク管理者に一度ご相談をしていただくことになります。