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ホワイトカラーの仕事を代替?AIとの違いなど、RPAについて徹底解説!

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RPAという言葉を聞いたことはありますでしょうか。AIとともに大手企業から中小企業まで多くの企業や現場から注目を集めている存在です。少子高齢化・人口減などを迎える日本においては非常に重要な役割を担うと期待されています。

ここでは、「人間が人間にしかできない仕事に集中できるようになる」とも言われているRPAの内容や特徴、導入事例、導入メリット、市場規模などについて紹介します。

RPAという言葉を始めて聞いた方も、生産性向上やコスト削減を検討している方も参考にご覧ください。

RPAについての基礎知識

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RPAとはどのような意味を持ち、どんな活用方法があるのでしょうか。ここでは、今注目されているRPAの基礎知識について確認していきましょう。

①RPAとは

RPAとはRobotic Process Automationの略で、ロボットによる業務自動効率化を指します。

パソコンなどで人間が行うコピーやクリック、ペーストなどの事務作業を文章や音声、画像などを認識して人のオペレーションをロボットが代替してくれるものです。

人間が行う業務の処理手順を登録しておけば、ブラウザやクラウド、アプリケーションなどを横断して処理してくれます。

②なぜ今注目されているのか

RPAが近年注目されているのは、日本が超少子高齢化社会だからです。2015年時点での65歳以上の高齢者人口は3392万人で総人口に占める割合は約26%、およそ4人に1人が高齢者となります。

2035年には約33%の3人に1人が高齢者になり、2060年には国民の約2.5人に1人が65歳以上になると推計されています。高齢者が増え子供が減ることで15歳以上65歳未満の生産年齢人口が大きく減少してしまいます。

労働人口が減ることで国の生産性は下がり、さまざまな部分に弊害が起きてしまいます。労働環境が大きく変わるなかで、ロボットが人間の仕事の代替をすることにより、高い生産性を維持することができるため注目を集めています。

また、人件費と比べて大きくコスト削減できるため、売上・利益の最大化も期待できます。

③AIとの違いは?

機械学習を行うAIもRPAに含まれるという考え方もありますが、違いを挙げるとするならば、RPAはデスクトップ画面上の操作を決められたルールに基づき自動で再現するものだということです。

一方で、AIは大規模なデータを基に分析し最適な結果を導き出すアルゴリズムでできています。機械学習をによりどんどん賢くなっていく特徴を持ちます。

④代替可能な業務とは

現在、RPAにより代替可能な業務と言われているのが、オペレーション業務や与信管理、勤怠管理、退職管理などです。特にルール化された単純作業をRPAは得意としています。

また、今後はレポーティングや経費管理、残高照会などの財務会計管理業務などでも活躍が期待されています。

⑤RPAを導入するメリット

RPAを導入する主なメリットは

  1. 生産性が高い
  2. 事務コストが削減できる
  3. 売上の最大化

の3点です。

RPAはロボットなため、休憩時間も必要なく24時間365日対応してくれますし、登録している処理手順通りにやってくれるため、ミスがなく生産性の高い作業をしてくれます。

また、事務作業など人間の作業を代替するため人件費削減にも繋がり、事務コストを大きく削減可能です。

そして、ルール化できる作業をRPAが担うことで、社員は人にしかできない創造性が必要な仕事やコミュニケーションが必要な仕事に集中ができるため、売上の最大化に繋がります。

⑥RPAの市場規模

独立系ITコンサルティング・調査会社の株式会社アイ・ティ・アールによると2021年度には国内RPA市場は82億円の規模になると予測されています。

また、マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、将来的な世界のロボティクスのオートメーションマーケットの市場規模は約650兆円に達すると予測されています。

仮に日本でのRPA市場が世界の2〜3%を占めただけでも国内の将来的な市場規模は約13兆円〜20兆円と非常に大きなものとなる可能性があります。今後、急速に市場規模が拡大する可能性を秘めている市場です。

⑦RPAの導入事例

RPAは実際にさまざまな企業に導入され高い成果を出しています。国内大手生命保険会社では、事務作業の時間を短縮させ、他の業務に力を注ぎたいということでRPAを導入しました。

その結果、今では請求書データの入力作業をロボットが行っており、人間の場合だと1件あたり数分の時間がかかっていたものが20秒ほどで処理できるようになりました。人間のようなヒューマンエラーもありません。

RPAがシステム入力を行うことで人間にしかできない仕事に集中できるようになっています。他にも、大手銀行でも導入されています。銀行ではデータ取得や入力など膨大な事務処理作業があり、多くがアナログ的な要素があるため非効率だったりします。

しかし、20種類近くのRPAを導入したことで年間8000時間もの事務処理作業の削減に成功しています。1日8時間で計算した場合は約1000人分の事務処理作業削減となり、大きな業務効率化を図れています。

今話題のRPAツール3選

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ここでは、3つのRPAについて紹介します。

①BizRobo

BizRoboはRPA事業を10年行っており、全国で約200社、4000ロボットが稼働しています。

H.I.Sやトリンプ、アビームコンサルティングなどでも導入されており、ロボット用のパソコンを用意して専用ソフトウェアをインストールし、ロボットに業務を覚えさせるだけでスタートできます。

膨大な情報収集やタイムリーな処理が必要な業務、ファイルからシステムへの転記など、定型業務をBizRoboのDigital laborが素早く処理してくれます。

②WinActor

NTT DATAが提供するWindows操作ロボットのWinActor。2010年にNTT研究所で誕生した国産RPAソリューションです。

IEやOffice製品など、Windows端末から操作できるさまざまなソフトに対応しており、完全日本語対応、プログラミングの知識も要らずパソコン1台でも動作ができます。

受発注や納品書作成に必要なエクセルのコピペ作業や作業指示書の地図のコピペ、顧客管理システムからダイレクトメッセージの自動作成など、他にも多くの業務を任せることができます。価格も比較的安価なため、導入を検討しやすいです。

③NaU DSP

さまざまな課題を解決できる「前進判断」「後進判断」「提案型判断」の判断機能を持つNaU DSP。

株式会社なうデータ研究所が提供していて、NaU DSPは国産ルールエンジンの第1号であり、自然言語を用いたビジネスルールの記述を可能としています。

表計算ソフトなどのビジネスルールをNaU DSP上に表現して利用できたり、外部システムとの連携も可能です。

大規模な顧客管理を低コストで作成したり、電子カルテシステムに適用し医療オーダーミス防止を図ったり、省エネ運転スケジュール生成など、多くの現場に導入されています。

まとめ

RPAやAIは多くの企業や現場で注目・期待を集めており、今後、さらに導入現場が増えていくと予想されています。生産性向上やコスト削減効果が期待でき、それまで単純作業を行っていた人は、もっと別の仕事に力を注げるようになります。

これから、さらにRPAの活用の範囲も広がっていくはずですので注目したいところです。

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