PDFファイルはPCだけでしか見れないものだと思っていませんか?実はスマートフォン用のPDFファイルアプリもあって、スマートフォンでもPDFファイルが見れるのです。
ここでは、意外に知られていない、スマートフォンでPDFファイルを活用する方法をご紹介致します。ビジネスマンの方、必見です。
目次
なぜスマホでPDFなのか
では、何故スマートフォンでPDFなのでしょうか?その理由を探ってみました。
ビジネス文書はPDFファイルが多い
最近では、ビジネスの電話をしながら文書をスマートフォンで受け取るという場面も多く、「会社に帰らないと書類が見れない」という場面は存在しなくなってきました。特にビジネス文書で役所が絡むものはなぜかPDFファイルが多いのです。
その理由はPDFファイルならば、PCなどの機種によって開けないということがないため、PCだけで見ていた時代からPDFファイルで作る文書が多いのだと思われます。
スマホではOffice文書を正確に再現できない
現在ではスマートフォン用のOffice文書アプリも存在しますが、Office文書を送る側と送られる側の機種によっては、相性がよくなく、送った文章が正確に表示されない場合もあります。その点、PDFファイルならその心配がありません。ちゃんと文章が開けないだけで、大変な苦痛が伴いますし、その分、貴重な労働時間をロスしてしまいます。
そのようなことがないように、ビジネスシーンでは、Officeで作った書類をわざわざPDFファイルに変換してメールに添付したり、クラウド上にアップロードしたりということがよくあります。
スマホでPDFファイルを活用する方法

DropboxからPDFファイルを表示する
PCでPDFデータを作成し、Dropboxのフォルダに保存
Dropboxとは、クラウドストレージのサービスの一つです。ベーシック、プロ、ビジネスの3つの料金プランがあり、基本的には保存容量が2GBまでは無料ですが、友だちにDropboxの使用を促すような招待などを行うことで、1人につき500MBずつ、最大16GBまで無料で容量を拡張することができます。
そのため、まったく料金を払わずに大容量のストレージを使っている人もいます。
Dropboxを使うと、クラウド上で書類を保存することができ、それがPCだけではなく、スマートフォンのアプリからも見ることができます。サクサク動く上に階層状になったフォルダも見やすく、クラウドストレージには最適なツールだと言えます。
スマホにアプリ「Dropbox」「Adobe Reader」をインストール
それではあなたのスマートフォンに「Dropbox」のアプリと、書類を閲覧するための「Adobe Reader」のアプリをインストールしてみましょう。
Dropboxのアプリには、Android用、iPhone用がどちらもそろっています。また「Adobe Reader」のアプリもAndroid、iPhoneと両方揃っています。どちらもスマートフォンにインストールしましょう。
「Dropbox」で表示したいPDFファイルを選択
まずはDropboxで表示したいPDFファイルを選択します。メールやクラウド経由で送られてきたPDFファイルは、Dropboxで開くかどうか聞いてきますので、それを選択します。するとすでにPDFアプリもインストールされているため、自動的にPDFファイルが開きます。特にPDFファイルを開いてからファイルを開かなくてもいいので便利です。
「Adobe Reader」でPDFファイルを管理する
PDFファイルで送られてきたファイルは、自動的にPDFファイルのアイコンが付きます。そのため、一目瞭然にPDFファイルだとわかります。
開く時はPDFファイルのアイコンの中から、必要なファイルを選んでタップするだけです。
「Adobe Reader」を起動
必要なファイルを選んでタップすると、Adobe Readerが立ち上がります。スマートフォン用のアプリですので、とても軽く、立ち上がるまでの待ち時間はほとんどありません。
PDFファイルの一覧表示を選択
今までダウンロードしたファイルはすべて、ABC順、あいうえお順になっています。フォルダ、またはファイルになっていますので、必要なものをタップするだけでファイルが立ち上がります。
GoogleDriveでスマホからPDFを閲覧する方法
iPhoneでは簡単にPDFを表示させることができますが、AndroidではPDFを閲覧するためには専用アプリが必要となります。
しかし、PDF閲覧のためだけに新しいアプリをインストールしたくないという場合には、GoogleDriveを活用するようにしましょう。
多くの人が利用しているこの著名なクラウドストレージであれば、保存してあるPDFを閲覧することができます。ファイルのクラウド保存も同時にできますので、利便性も抜群です。
スマホのPDFをコンビニで印刷する
PDFファイルがあれば、セブンイレブンなどの全国のコンビニですぐに印刷して紙の資料として出力することができます。
セブンイレブンのネットプリントサイトに移動し、スマートフォン内部に保存しているPDFを登録すると、全国のセブンイレブンのどこからでも印刷ができますので、紙の資料を忘れてしまった時でも早急にリカバリーすることが可能です。
その他のPDF閲覧用アプリ
では、その他のPDF閲覧用アプリをご紹介致します。
①Google PDF Viewer
Googleが提供する、Android用のPDFファイルの閲覧アプリです。すでにGoogleドライブから直接PDFファイルを表示できるようになっていますが、この機能を利用できない環境のためにこのアプリがあります。
テキストの閲覧はもちろん、印刷や検索、テキストのコピーもアプリからできます。サクサクと軽く、ファイルが開くのも早く見やすいという特徴があります。
②PDF Pro
Adobe Readerを上回る「究極のPDFReader」との声が高いのがこの「PDF Pro」です。iPhone用のアプリで、図形の埋め込みやメモ取り、ハイライト、指での描画もできます。
さらにファイル管理には、GoogleドライブやDropbox、FTPやWebDAVも使用できます。カスタマーレビューは高いですが、ただ、サポートが英語のみなのが残念との声もあります。
③PDFリーダー
Android用アプリで、バインダーのようなユニークなアイコンが目印です。英語サポートのみですが、ファイルをダウンロードすると、ブックシェルフを模した棚にファイルが並んでいきます。読者はそこから必要なファイルを取って読むという設定です。
カスタマーレビューは4.4という高得点。フリックで明るさ調整や、背景テクスチャ変更、また Paperbook風ページめくりアニメーション、スライドィングページアニメーションなども設定可能で、楽しく閲覧することができます。
④Side Books
トップのインターフェイスはまるで木製の本棚。いままでダウンロードしたファイルが本棚に収納されている感じです。
ファイルの閲覧は、まるで本物の紙をめくるように、PDFファイルをスルスルとめくることが出来るユニークなPDFリーダーです。数あるPDFリーダーの中でも動作が軽いと評判です。また、PDF以外にもZIP、CBZ、RARなど、多種多様なファイルを読み取ることができるのも便利です。
Dropboxとの連携もされており、外部のファイルからの読み込みもスムーズ。これが無料アプリなんて信じられないほどの完成度の日本製iPhone用アプリです。
GoogleDrive
AndroidでGoogleDriveを利用すれば、PDFファイルの閲覧だけでなく、Androidで撮影した画像をPDFに変換することができます。
手順はとても簡単です。
- GoogleDriveのAndroidアプリを開く
- 右下の「+」アイコンをタップし「スキャン」を選択
- カメラが起動するのでPDFにしたいファイルを撮影
- 右下の「保存」を選択
- ファイル名や保存場所を選択
上記の手順で簡単にAndroidのスマートフォンでPDFファイルを作成することができます。
PDFに変換される際は、自動的に書類以外の部分はトリミングで削除されるので、余計な編集に時間を取られる心配もありません。
仕事で社外に共有するファイルとしてこの方法を使うのはまだ微妙ですが、社内での連絡や、サービス利用するために必要なPDFファイルの作成であれば、この方法でAndroidスマホでPDFを作成するのがとても楽でおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?今やAdobe Readerだけではなく、PDFファイルを閲覧するにも数々のスマートフォン用アプリが出回っています。
PDFファイルはビジネス用が多いだけに、どうしてもアプリもありきたりで、地味なものになってしまいがちですが、最後のSide Booksのように、まるでリアルな紙をめくるように閲覧できる画期的なアプリもあるのです。これなら味気がないビジネス文書でも楽しんで閲覧できますね。
また、PDFリーダーアプリはサクサクと軽いものが多く、どれも使いやすいものが多いです。是非、好みのインターフェイスなどで選んでみて下さい。