Macには内臓ストレージとして十分な容量が確保されていますが、外付けHDDを用意しておくことでより便利にデータを取り扱うことができます。
現在はひと昔前と比べて、画像ファイルや動画ファイルは高画質化、音声ファイルは高音質化してきており、よりリッチな体験がMacでできるようになってきました。高画質化、高音質化したということは、それにともなってファイル容量は増大してきているということになります。
大容量のファイルを驚くほど多数抱え込んでいるのがMacの現状です。今後もコンピュータ技術の進歩とともに扱うファイルはより大容量に、数もより多くなっていくでしょう。それとともに外付けHDDもより一層必要不可欠な存在になっていくでしょう。
たとえばMacの内臓ストレージが不足してきた時は、大容量のファイルやiTunes、写真アプリケーションのライブラリなどを外付けHDDなどに退避させる手法が有効です。あるいは、内臓ストレージのバックアップをとりたい場合にも外付けHDDが必要になってきます。
本稿ではMacで利用できる外付けHDDについて説明します。
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外付けHDDの選定方法
据え置き型かポータブル型か
外付けHDDを選ぶ際にまず決めなければならないのが、据え置き型を選ぶか、ポータブル型を選ぶかです。
据え置き型とポータブル型を容量と価格の観点から比較すると、同容量での価格は据え置き型の方が安く、また大容量モデルは据え置き型にしか存在しません。
接続方法と電源供給方法の観点から比較すると、据え置き型はMacと接続するケーブルの他に電源ケーブルを接続する必要があるのに対して、ポータブル型はUSBケーブル1本でデータのやり取りと電源供給も可能になっています。
サイズの観点から比較すると、一概には言えませんが、底面積は据え置き型はざっくりハードカバー本程度、ポータブル型はざっくり文庫本程度、厚みはそれぞれ書籍1.5〜2冊分程度と考えると良いでしょう。
他にも据え置き型の場合は多様な接続ポートを備え高速なデータ転送が可能なモデルが存在したりします。
大容量のデータを頻繁に読み書きするようなヘビーユースを想定しない限り、USBケーブル1本でお手軽に利用できるポータブル型の外付けHDDを本稿ではおすすめします。
Mac対応HDDか汎用HDDか
正式にMac対応を謳われているものを選ぶか、それとも汎用品を選ぶかという問題もあります。
HDDに限らず、PC周辺機器にはMac対応を謳っているものとそうでないものがあります。一見同じように見える製品でもMacに対応しているかどうかで型番や色が異なっているものがあります。
実際にはMac対応しているかどうかでは製品の性能や構成は変わらないことが多いようです。しかしMac対応を正式に謳っている場合、メーカーでMacによる動作確認を行っているので安心ですし、トラブル発生時にも正式なサポートが受けられるでしょう。
外付けHDDの場合、Mac対応製品かどうかでは、出荷状態でのフォーマット形式の違いくらいしかない場合がほとんどです。汎用品はWindows OSで使われているフォーマット形式、Mac対応品はOS Xで使われているフォーマット形式になっています。フォーマット形式はかんたんに変更できるので、あまり気にする必要はありません。
あとは汎用品ではWindows用のユーティリティアプリケーションが、Mac対応品ではMac用のユーティリティアプリケーションが付属している場合もあります。こちらも、付属ユーティリティによっぽどの魅力を感じない限りは気にする必要はありません。
結論としてはMac対応品かどうかは、あまり気にする必要はありません(価格がそう変わらないのであればMac対応品が無難ではあります)。
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