iPhoneのデータを管理する先としてiCloudを使用したりiTunesを使用したりしますが、実はそれぞれにメリットがあればデメリットもあります。また、バックアップの方法も異なります。
さらに、「バックアップ」「同期」「復元」など用語の違いがあまりよく分からないという方もいるようです。
そこで本記事では、用語の違いや、iCloudやiTunesを用いたバックアップ方法をそれぞれ解説致します。
ぜひ参考にして頂き、データがなくなってしまった時に備えてバックアップしましょう!
バックアップ・同期・復元の違い
まずは、「バックアップ」「同期」「復元」の違いについてご紹介致します。これらは、似ているようで実は異なった働きをします。同期をしただけではiPhoneのバックアップを取ったことにはならない上、iPhoneのバックアップをしただけではiPhoneの同期をしたことにはなりません。
それでは、詳しく内容を見ていきましょう。
バックアップとは
バックアップとは、iPhoneの内容をiTunesやiCloudに保存することを指します。iTunesやiCloudにすでに存在しているデータに追加するかたちでiPhoneのデータを保存していきます。
iPhoneで撮影した写真や動画など、iPhoneの中にしか存在しないデータをiTunesやiCloudに保存していくことで、iPhoneの容量に空きを作ることが出来ます。
そして貯まったデータはiTunesやiCloudに保存されているため、万が一iPhoneがクラッシュしてしまってもデータに関しては保護されている状態となります。バックアップは、通常は1週間に1度は行ったほうが良いと言われています。
同期とは
iTunesとの同期とは、パソコン内のデータやiTunes内のデータをiPhoneに保存することを言います。そのため、同期を行っただけの状態ではパソコン内やiTunes内のデータをiPhoneに移行しただけのためバックアップをとったことにはなりません。
同期をとるとiTunes内のデータが優先されてiPhoneのデータに上書きされます。iTunesにCDなどを取り込んだ後にiPhoneにも保存するために行う作業が同期です。
復元とは
復元とは、これまでにiTunesやiCloudにバックアップを取っていたデータをiPhoneやiPadにそのまま移行することを指します。主に新しいiPhoneを購入したりiPadを新しく導入したりする時に行う作業です。
これには時間がかかることがあります。
きちんとバックアップを取っていないと、この復元を行う際に全てのデータを回収することが出来なくなることがあるため、バックアップは定期的に取るように心がけましょう。
1.iCloudでバックアップする方法
続いて、iCloudでバックアップを取る方法について解説致します。iCloudでバックアップを取る際のメリットやデメリットにも触れながら、実際にバックアップを取る方法、さらにデータを復元する方法について見ていきましょう。
メリット
iCloudでバックアップをとるメリットは、なんと言ってもパソコンなどの他のデバイスを必要としないという点です。インターネット環境があればどこでもiCloudにバックアップを取ることが出来るため、この点は大きなメリットです。
さらに設定も簡単に行えるため、パソコンが苦手だという方でも気軽にバックアップを取ることが出来ます。
デメリット
iCloudのデメリットは、無料で使える容量が少ないという点です。iCloudで無料で使えるストレージ容量は5GBしかありません。それに対してiPhoneの容量はiPhone8/8PlusやiPhoneXの場合「64GB」と「256GB」です。
そのため、iPhoneのデータを全てiCloudにバックアップを取るのであれば有料のストレージを購入する必要があります。ストレージ容量は月額制となっているため、毎月iCloudのストレージに対してコストをかける必要があります。
ちなみに、iCloudのストレージ容量の価格は以下の通りとなっています。
- 50GB:130円/月
- 200GB:400円/月
- 2TB:1,300円/月
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