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Fintech(フィンテック)って何?基本と展望

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最近、「フィンテック」という単語を見かけることが多くなりました。どういった意味で使われるのか詳しく知らなくともニュアンスで伝わることも多いため、その言葉の意味を完全に把握せずに使用している人も少なくありません。

一口に「フィンテック」といってもその範囲はあまりに広く、言葉の意味を理解するためにはどのような分野を対象とするのか知っておく必要があるでしょう。

本記事では フィンテックの基本と展望 について解説いたします。フィンテックをあまり理解していないという方も参考にしていただければと思います。

フィンテックとは


「フィンテック(FinTech)」は「Finance」と「Technology」を組み合わせた造語です。

金融サービスにIT技術を結びつけることで提供されるサービスやテクノロジーのことを指しています。その言葉が範囲するカバーは非常に広く、仮想通貨・投資・融資…。様々な分野で使用される言葉となっています。

また、サービスやテクノロジー自体を指すこともあれば、その分野の企業を指すことも多々あります。フィンテック企業という言葉も耳にすることが多いですよね。金融テクノロジーを使ったサービスを提供する企業のことを「フィンテック企業」と呼称しています。

フィンテックの起源

最近になって急に生まれた言葉のように感じますが、「フィンテック」という言葉自体は、2000年代前半から使われていたと言います。

そして2008年のリーマンショックを皮切りに金融業界に大きな変化が訪れ、IT技術を用いた様々な金融サービスや企業が次々と発展していくこととなりました。

フィンテックを構成する11の分野

スマートペイメント

店舗で買い物の支払いをする時に現金を必要としないキャッシュレス決済のことですね。各種電子マネー であったり QRコード決済 などが「スマートペイメント」に該当します。

対応する店舗も日数が建つにつれ増加していく傾向にあり、キャッシュレス化が進んでいることは確かです。利用者としても現金を持ち歩く必要がなくなったり、財布の中身を確認せずとも簡単に所持金や利用明細を確認することができるメリットがあります。

私たちの生活にかなり身近なサービスですが、確かに金融サービスにIT技術を活用しています。これもフィンテックの一つとなります。

仮想通貨

ビットコインが記憶に新しい仮想通貨もフィンテックの一つとなります。

仮想通貨は国が発行している通貨とは違う、全く新しい通貨です。あくまで通貨のようにやりとりされるだけであり、決してお金であることを保証された通貨ではありません。

この仮想通貨取引をインターネット上で行うために使われている技術が 「ブロックチェーン」 という技術です。国や特定組織に管理されなくても取引の実行と履歴明細を保存しておくことが可能となっています。

ビットコイン・イーサリアム・リップルなどが代表的な仮想通貨として挙げられます。

投資・資産運用・ロボアドバイザー

各種投資サービスに使われている分析サービスもフィンテックに含まれます。

過去の取引の流れからAIが解析して投資や資産運用に関するアドバイスを受けられるというものです。全ての運用を企業やソフトに任せることもできますし、アドバイスを受けて自分で投資先を選ぶサービスもあります。

クラウドファンディング

「クラウドファンディング」は、プロジェクトを立ち上げてインターネット上で資金提供を受けることを指します。

「寄付型」「購入型」 の2パターンがあります。どちらも資金提供を受けられるという点では同じですが、それぞれ明確な特徴があります。

寄付型

支援者がリターンを求めないタイプ。プロジェクトが成就することだけを祈った純粋な寄付となります。一般的な募金とほとんど同じイメージで良いかと思われます。

寄付したユーザーはプロジェクトの進捗状況などを確認することができます。

購入型

支援者に対して特典を提供するタイプ。プロジェクトに関連する商品やサービスを受けられるというものです。プロジェクトのジャンルやカテゴリーにもよりますが、支援者が様々なリターンを得られるタイプとなります。

ソーシャルレンディング

「ソーシャルレンディング」は貸付型です。クラウドファンディングは、寄付を仲介するサービスでしたが、「ソーシャルレンディング」は 融資を仲介するサービス のことを言います。

借り手は資金提供を受けてプロジェクトを進めることができ、投資家には元本+利息が返ってくるというシステムです。

融資(レンディング)

オンライン上で簡単に融資サービスを行えるサービスのことを指します。

本来、融資は厳正な審査だったり多大な工程数を必要とするものです。しかしオンライン融資では、IT技術を活用してスピーディーな審査と手続きを実現。全ての工程が簡易化されています。

法人向けサポート

かなり広範囲になりますが、法人向けサポート全般のことを指しています。

様々な手続きをオンライン上でクラウド等を活用して行われるサービスです。

PFM

PFM(Personal Finance Management)は個人財務管理という意味となります。

個人の財産は、銀行・証券・保険など、様々な形で保管されています。これらの資産を一括で管理するためのシステムとして脚光を浴びているサービスがPFMとなります。

身近な物としては家計簿アプリなどが挙げられます。資産管理に関する全てのことが手軽に行えるため、非常に人気なカテゴリーとなっているようです。

送金・割り勘

個人間で送金・割り勘などをアプリ等を通して行うサービスです。

飲み会の場などで必要となることの多い割り勘ですが、アプリを使ってスマートに行えるといったメリットがあります。現金では1円単位までするのは大変ですが、キャッシュレスであれば簡単に割り勘することが可能です。

代表的なアプリは「paymo」や「Kyash」。そして、SNSアプリとして有名なLINEの「LINE Pay」などが挙げられます。

保険

保険に入る時にもフィンテックは活用されています。

保険料には様々な要素が関連して決まります。性別や年齢といった一般的な個人情報は勿論ですし、健康的な生活を送っているのかどうか、十分な睡眠はとっているかといったことも大切な要素となります。

こういったことから保険業界にとって情報は最も重要な経営資源と言われています。その情報を管理するためにビッグデータの活用が今、保険業界に求められています。

大量にある過去のビッグデータから、保険者に適しているものを選んでくれるというサービス。保険業界にも大きな変化が訪れそうです。

金融情報

インターネットやアプリを通して金融情報を提供しているサービスを指します。

世界中の金融に関連する情報を手軽に収集するために、金融情報アプリなどの利用は必要不可欠な世の中になってきています。

フィンテックのこれから

様々な分野に影響を与えている「フィンテック」。今後も金融市場は拡大していくことが予想されており、フィンテックに参入する企業も増加していくでしょう。

参入企業が増えて市場の競争が激しくなれば、技術の発達やサービスの向上なども期待されます。今後も金融サービスにIT技術を活用した画期的なサービスが生まれていくことが予想されるでしょう。

こういった変化に対応するためにも、利用者である私たちもフィンテックに対して見識を深めておく必要があるかもしれません。

まとめ

フィンテックの基本や活用されている分野について見てきました。私たちが普段利用しているサービスにも既に多く活用されていることには驚きましたね。フィンテックという言葉の響きからもっと革新的で遠い未来の技術のように感じていた方も多いのではないでしょうか。

今後も金融サービスに在り方が変わっていくとともに、お金の使い方にも変化が訪れるかもしれません。フィンテックに関連する情報は常に取り入れていきたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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