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ビデオゲームで対戦を行う「eSports」。2018年の流行語大賞でノミネートされ、2024年のオリンピックでは競技種目として採用も検討されています。
世界では正式にスポーツとして扱っている国もあり、年収1億円を超えるプロゲーマーも存在します。日本でもeSports大会は開催されていますが、まだまだ浸透していない様子。日本でeSportsが普及するにはまだまだ課題が残されているようです。
本記事では eSportsの基本 そして メジャーな大会 をご紹介したいと思います。世界や日本でどのようなゲームの大会が行われているのか見ていきましょう。
eSportsとは
electronic sports の略称が「eSports」。パソコンやゲーム機などを使ったビデオゲームを競技種目として扱い、対戦を行うことを指します。世界ではeSportsは浸透しており、正式にスポーツとして認められプロゲーマーにはアスリートビザを発行する国もあるほどです。
physical sports | mind sports | electronic sports | |
---|---|---|---|
主な競技 | 野球 サッカー バスケットボール テニス ゴルフ |
チェス 囲碁 将棋 オセロ ポーカー |
Counter Strike Star Craft War Craft ストリートファイターシリーズ テトリス |
スポーツは大きく分けて3つに分類されます。日本でスポーツとして認識されているのは主に身体的なスポーツである「physical sports」ですね。スポーツと言えば体を動かすもの という考えが大多数の日本人の思考と言えます。
「electronic sports」は電子ゲームを使ったスポーツです。FPSや格闘ゲーム等、扱うゲームジャンルは様々ですが、全て「electronic sports」として扱います。
eSportsの競技種目
主だったゲームジャンル
- RTS・MOBA
- FPS・TPS
- 格闘ゲーム
- TCG
- その他
RTS・MOBA
「RTS」は Real-time Strategy の略称。リアルタイムに進行するゲームの中でキャラクターに指示を出して対戦するゲームです。主なゲームは「Star Craft」「War Craft」
「MOBA」は Multiplayer online battle arena の略称。RTSと似たゲーム性ですが、2つのチームに分かれてそれぞれ選択したキャラクターを操作してチームの勝利を目指すゲームになっています。主なゲームは「League of Legends」「Dota2」
FPS・TPS
「FPS」は First Person shooter の略称。一人称視点で銃の射撃等で相手を狙い撃って倒すことが目的のゲームです。主なゲームは「Call of Duty」「overwatch」
「TPS」は Third Person shooter の略称。FPSの一人称視点に対し、TPSは三人称視点でゲームが進行します。自分のキャラクターの後方から見下ろすイメージです。主なゲームは「PUBG」「FORTNITE」「Splatoon」
格闘ゲーム
「格闘ゲーム」は格闘技を用いたゲーム。互いに格闘技を繰り出し相手のキャラクターの体力をゼロにすることが目的となっています。他のジャンルと違い日本製のゲームが多いことが特徴です。主なゲームは「ストリートファイター」「TEKKEN」
TCG
「TCG」は Trading Card Game の略。カードを用いたゲームで、それぞれ能力を持ったカードを使いこなして相手の体力をゼロにすることが目的のゲーム。主なゲームは「Hearthstone」「Shadowverse」
その他
他にもスポーツゲームやレースゲームなどを扱ったeSports大会も存在します。今後も様々なゲームジャンルを扱った大会開催が期待されます。
eSportsの競技人口
競技人口は世界で 1億3千万人 を超えていると言われています。中でもMOBAの「League of Legends」は 9000万人(一ヶ月のアクティブユーザー)を記録しています。日本で最もメジャーである野球の競技人口が3500万とされていることを考えると、驚くべき数字と言えます。
eSportsの歴史
年代 | 事象 |
---|---|
1980年代 | コンピューターゲームが誕生 |
1990年代 | 欧米でPGL、CPL等プレイヤーのプロ化 日本では格闘ゲームがブームに |
2000年 | eSportsという言葉の誕生 |
2003年 | ESWC(Electronic Sports World Cup)が開催 |
2004年 | Russian Cupが開催 |
2006年 | OCA主催第2回アジア室内競技大会で「eスポーツ」が正式種目入り |
2007年 | 日本eスポーツ協会設立準備委員会の発足 eスポーツ日韓戦開催 |
2011年 | 第1回eスポーツJAPAN CUP開催 |
2013年 | Japan Competitive Gaming(JCG) 設立 |
2014年 | 「League of Legends World Championship」 ソウルワールドカップスタジアムで開催 |
2015年 | 日本eスポーツ協会(JeSPA)設立 e-sports促進機構設立 |
2016年 | 日本プロeスポーツ連盟設立 |
2018年 | 一般社団法人日本eスポーツ連合設立 一般社団法人日本eスポーツ連合設立記者会見 |
コンピュターゲームの誕生から計算すると30年以上の歴史があることになります。2010年頃まではゆっくりという感じですが、2010年代に入って急速に浸透してきてますね。日本でもeSportsに関する機関が次々と発足して、2018年には 日本eSports連合(JeSU) の設立にまで至りました。
eSportsのメジャーな大会
実際に開催されているeSportsの大会にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは eSportsのメジャーな大会 をご紹介していきます。
世界で開催されている大会
近年開催された大型大会
- LoL:2018 League of Legends World Championship
- Dota2:The International 2018
- Fortnite:Fortnite Summer Skirmish
LoL:2018 League of Legends World Championship
賞金総額7.1億円(645万ドル) のLeague of Legendsの大会。2018年10月からプレイインステージが行われ、グループステージ、SEMIFINALを経て2018年11月3日に決勝戦が行われました。
2019年~2021年も続けて世界大会の開催が決定しており、「2019年ヨーロッパ」「2020年中国」「2021年北アメリカ」と開催地が公開されています。
Dota2:The International 2018
賞金総額28億円(2500万ドル) のDota2の大会。2018年8月15日~25日にかけてカナダで開催されました。予選は2017年から開始されているなど長期的に行われた世界大会となりました。
次に開催される The International 2019 は中国・上海のメルセデス・ベンツアリーナで開催が決定しています。賞金はゲーム内で販売されている特別なアイテム The International 2019 Battle Pass の売上が上乗せされていく仕組みになっています。
Fortnite:Fortnite Summer Skirmish
賞金総額8億円(800万ドル) のFortniteの大会。2018年7月14日より8週間にわたり開催されました。一般参加の公募は行われず、開発運営元であるEpicGamesが直接招待状を送ったプレイヤーのみの招待制の大会でした。
2019年には 賞金総額約110億(1億ドル) の世界大会 FORTNITE WORLD CUP の開催も決定しており、2019年4月より予選が開始されています。決勝戦は7月26~28日に行われるようです。
まとめ
eSportsの基本や大会の情報などをご紹介してきました。億単位の賞金が当たり前になっている世界大会は年々総額賞金額を塗り替え、eSportsは世界中で勢いを増してきています。
日本ではまだまだ浸透していないeSportsですが、それでも広がりを見せつつあります。オリンピックの競技種目に正式に採用されれば、日本でも一気に認知されることと思います。ゲームで生計を立てるという夢のような職業が実現する日が来ているのかもしれませんね。