マイニングの概要とその方法

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ビットコインや他の仮想通貨のことを調べると、必ずと言っていいいほど出てくるキーワードが「マイニング」です。マイニングとはどのような意味を持ち、どんなことを指すのでしょうか。

マイニングとはビットコインや仮想通貨を語る上で重要なものですので、しっかりと内容を把握しておきましょう。ここでは、マイニングの概要や方法について紹介します。特に最近になってビットコインに興味を持ち始めた方は、ビットコインに関する技術・仕組みの1つもあり、他の仮想通貨にも通ずることですので、理解しておきましょう。

1.マイニングとは

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マイニングは「採掘」「発掘」という意味を持ち、ビットコインに限らず、さまざまな仮想通貨で用いられる用語で重要な役割でもあります。マイニングをする人たちのことを「マイナー」とも呼び世界中に存在します。マイニングとはどのようなことをするのか、マイニングにはどんなメリットがあるのか確認していきましょう。

1.膨大な取引記録

マイニングは、ブロックチェーンをベースにしたビットコインなどの仮想通貨で、とても重要な役割です。常に膨大な数の取引が行われており、取引データを台帳に記録していかなければなりません。記録するためには、取引が正しいことを証明する「承認作業」が必要になります。

承認が行われることで「正しい取引」が証明されるだけでなく、取引の処理が完了します。そして、この「承認作業」を行うことを希望するマイナーは世界中にに大勢いますので、計算大会のようなものを行い、勝ったマイナーが承認作業を行えるようにしています。

このような一連の作業のことを「マイニング」と呼びます。複数の取引データをまとめてブロックを作りますが、マイナーがブロックを作り続けるのは「報酬」を受け取れるためです。報酬を受け取るには最も早く計算を行い、計算競争に勝たなければなりません。ビットコインの場合は1ブロックの生成時間がおよそ10分です。

3.マイニングによる報酬

計算競争に勝つとマイナーはマイニングの報酬を得れます。

ビットコインの場合は、ブロックがおよそ10分で生成されるため、10分に1度のペースで報酬が支払われています。報酬は新規発行されるビットコインで、発行量は段々と減っていく仕組みです。ビットコインの発行枚数の上限は2100万枚と当初より決まっており、2009年の登場当初のマイニング報酬は50ビットコインです。

ただし、4年に1度のペースで発行枚数が半減する「半減期」を迎えることが決まっています。これは、マイニングを行うコンピューターの性能が年々上がっていき、計算も簡単になりマイニングコストが下がるためです。

そのため、50ビットコイン→25ビットコイン→12.5ビットコイン→6.25ビットコイン、、、、というように減っていきます。そして、2140年に発行枚数上限を迎える予定と考えられています。

「報酬が減ればマイナーがマイニングしなくなるのでは?」とも考えられますが、マイナーが得る報酬はマイニング報酬だけではありません。利用者は海外送金時に自由に手数料を設定できますが、この手数料もマイナーの報酬になります。

ですので、手数料が高い案件ほど承認が早く、手数料が安い案件ほど承認までに時間がかかります。未発行分から報酬として支払われていきますので、「採掘」や「発掘」などの意味を持つ「マイニング」を呼ばれています。

2.新しい通貨が生まれる仕組み

ビットコインはどのようにして新しい通貨が生まれるのでしょうか。また、普段使っている円などの法定貨幣はどんな風に生まれ、ビットコインの発行形式とは何が違うのでしょうか。新しい通貨が生まれる仕組みの違いについても把握しておきましょう。

1.円の場合

円やドル、ポンドなどの法定貨幣は、国や中央銀行が管理していますので、これらの機関が市場の景況を見た上で新たに通貨を発行したりします。発行される量やタイミングに関しては、国や中央銀行などの各国の発行元・管理元が決めます。それ以外に、新規発行されることはありません。

2.ビットコインの場合

ビットコインの場合は先述のマイニング報酬の通りで、新規に発行されるのは報酬としてのみです。それ以外に、新しくビットコインが発行されることはありません。ビットコインは2017年には2100万枚の内の約87.5%が発行される予定で、2033年には99%が発行されると言われています。

そして、残りの1%分を2140年まで100年以上かけて発行していきます。4年に1度報酬が半減することから前半に大半のビットコインが発行され、後半はほとんど新規発行されません。国や中央銀行などの発行元・管理元がないからこそ、新規発行ルールもすべて最初から決まっています。

また、新規発行が止まってしまっても、ビットコインの価値が無くなることはないと考えられています。

3.マイニングの方法

いざ自分でビットコインのマイニングを行うとなると、どのような方法があるのでしょうか。個人でマイニングすることは可能なのでしょうか。どういった方法があるかを知っておくと、そういった機会を考えた時に役立ちますし、ビットコインへの理解もさらに深まります。

1.専用の機械から

マイニングを行う際の最もメジャーな方法です。世界中に存在するマイナーは、ハイスペックなコンピューターを大量に設置し、難易度の高い計算競争に挑んでいます。マイナーによっては数万台ものコンピューターを用意し、絶え間なくビットコインマイニングを行っているものもあります。

大量の計算を行う必要があるため多くのコンピューターを準備し、常に稼働させています。マイニングには多額の電気代がコストとしてかかってしまうため、電気代の安いアジアが有利と言われており、大半のマイナーが中国にいるのもコストの面で有利だからです。個人でマイニングの環境を作ろうと考えると多額の初期投資費用が必要です。

2.クラウドから

マイニングには「クラウドマイニング」という方法もあります。クラウドマイニングは、主に海外にあるマイニング機をレンタルして遠隔でマイニングを行う方法です。クラウドマイニングを利用することで、初期に大規模な投資を行う必要もなく、技術や知識がなくてもマイニングしていくことが可能です。

利用料金に電気代などの経費も含まれていますので、別途支払う必要もありません。契約は1〜2年間が多く、マイニングで得られた報酬は毎月受け取ることができます。ただし、クラウドマイニングを提供している企業が倒産してしまうリスクなどもあります。個人でマイニングに参加したい場合は、低コストなため利用しやすいサービスではあります。

まとめ

ビットコインでも他の仮想通貨でも、ブロックチェーンをベースにしている場合は、マイナーのマイニングによって取引が承認されます。

その際、計算競争に勝ち承認作業を行ったマイナーには、ビットコインが新規発行され報酬として支払われます。これら一連の流れはおよそ10分に1度起きており、世界中のマイナーがビットコインを稼ぐために、ハイスペックなコンピューターを使って日夜稼働しています。

ビットコインは仮想通貨の中でも最も注目されており、8月には分裂リスクなども抱えますが、今後も注目され続けていくであろう通貨です。ビットコイン・ブロックチェーンの仕組みを理解し、他の仮想通貨のことも調べてみましょう。

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