従来の携帯電話に加え、急速に普及を遂げたスマートフォン。多機能携帯電話と呼ばれ、「賢い電話(Smart Phone)」というのが、名前の由来です。手軽に持ち歩くことができるパソコンに電話機能が加わったもの、というイメージでしたが、もはやパソコン以上の機能がついてきています。
そんなスマートフォンに入っている基本ソフト(OS)には、AndroidやiOSといわれるものが搭載されており、Android端末にはAndroidOS、iPhoneにはiOSが搭載されているというわけなのです。今回はAndroid初心者さんのための基本的なAndroidの使い方についてご紹介します。
らくらくホンといった、文字も大きく操作もわかりやすいスマートフォンも、Androidスマホですので、購入検討されている方もぜひご一読くださいませ。
目次
Andorid端末とは
iPhoneに対してAndroidがある今の勢力図において、ドコモでは、製品を表す際に「iPhone」「ドコモスマートフォン」と区別をしています。AndroidはGoogle社の開発したオープンソース(誰でも再利用や拡張、再配布ができるソフト)のOSです。iPhoneはApple社が独自開発しているため、第三者が自由な開発をすることができません。
よって、AndroidOSを搭載したスマホは、メーカー問わず開発が可能となり、様々なモデルが発表されています。メーカー、機種によって独自性が出せるため、操作方法も機種によって異なる点があります。
Andorid端末のボタン
Android端末には、電源ボタンと音量ボタン、そしてUSBケーブル接続部とSDカード・SIMカード差込部があるのが一般的です。
Android端末の各種部品
- 電源ボタン:3秒ほど長押しすることで、端末本体の起動と終了を行うことができます。
- 音量ボタン:通話音量や着信音の調整を行います。
- USBケーブル接続部:パソコンとの接続や充電など、USBケーブルを使用する際に利用します。
- SDカード・SIMカード差込部:SDカードやSIMカードを使用する際に利用します。
基本操作
スマートフォンの基本操作のほとんどが指1本でおこなうことができます。指2本で操作する特殊なケースもあります。
Androidの基本操作
- タップ(タッチ):軽く画面に触れる操作のこと。アプリを起動したり、操作を指示したりするときに利用します。起動したいアプリをトンをたたく動作です
- ロングタップ:アプリアイコンなどを長押しする操作のこと。サブメニューが開く場合があります
- ダブルタップ:タップを2回素早くおこなうこと。画面を拡大するときに利用します
- スワイプ:画面に指でおしたまま動かすこと。ホーム画面を左右に変えたり、メールを順番に表示するような場合に利用します。
- フリック:指で上下左右にさっとはらう操作のこと。文字入力で使う機能のひとつです
- ドラッグ:アイコンを押したま移動させる操作のこと。おしたまま左右のきわまで持っていくと次の画面に移動させることができます。上へ移動させると削除ができる場合があります
- ピンチイン:二本の指を使って画面をつまむように操作します。画面が縮小します。
- ピンチアウト:二本の指を画面で中心から外側に向かって開くようになぞります。画面が拡大します。
ほかにも、設定ができていれば、スマホを横にすると画面も横になり、ゲームなどの横長サイトの操作がらくになります。
文字入力
メール画面やインターネットの検索ボックスなどの文字入力が必要な部分をタッチすると、自動的にキーボードが表示されます。
文字入力
- 携帯入力:携帯電話のキーと同じように、画面に表示されたキーボードを使って入力します
- フリック入力:フリック入力とは、ボタンを長押しすると、「あ」なら「い」「う」「え」「お」が表示され、入力したい文字の上に指を滑らせて手を話すことで、文字入力します
- QWERTY入力:パソコンのようにローマ字入力で、文字入力を行う方法です。
フリック入力は、慣れないうちは違和感を感じるかもしれませんが、慣れるととても便利な入力方法のひとつなので、ぜひチャレンジしてみてください。QWERTY入力は横画面にした際にも使いやすく、パソコンと同じように利用することができます。両手でローマ字入力の方が得意な方にはおすすめです。
画面

Androidスマートフォンは一定の時間、画面に触れずにいると自動的に節電モードが起動し スリープ状態 になります。いちいち電源を入れなおす必要はありません。
このスリープ状態から起動したときに表示されるのが「ロック画面」です。
パスワードを設定しておくことで、他人に利用されるのを防ぐことができるので、セキュリティ面からも設定しておいたほうがよいでしょう。ロック画面を解除して表示されるのが 「ホーム画面」です。もっともよく利用する画面で、よく使うアイコンなどを並べて使いやすくカスタマイズするのが一般的です。
壁紙を自分の好みの画像に変えることもできます。ホーム画面のページ数は、設定によってふやすことができます。アプリが増えたり、カテゴリー別に画面をわけたりと使ってみましょう。
スワイプ操作でページを左右に動かして、利用したいアプリを探します。ホーム画面には、「アプリ」を起動するためのアイコンが表示されており、タップ操作で起動することが出来ます。「ドロワー」 からは、アプリの一覧が表示されるので、端末内のアプリをすべて確認することが出来ます。
また、ホーム画面の上部には、ステータスや通知領域を表示するバーが表示されており、メールの着信やアップデートの通知や、バッテリー残量や通信状態などを確認することができます。画面の下には、「ホーム」ボタン、「戻る」ボタン、「マルチタスク」ボタン、があります。いずれも画面を移動させる際に利用することができますよ。
Android初心者向けTips
Androidを使いはじめて間もない方に向けて Androidの使い方や基本的な知識 を解説していきます。
アプリを終了させる方法
Androidではアプリを開いたまま別のアプリを起動させたり別の作業をすることができます。これは便利な反面、複数のアプリを開いてしまいAndroidへ負担を欠けてしまうというデメリットも抱えています。
裏(バックグラウンド)でも稼働してAndroidの電池を消費するものもあるため、使い終わったアプリは終了させると良いでしょう。
アプリを終了させる方法
- 端末下部の マルチタスクボタン をタップ
- 起動しているアプリ一覧が表示される
- 終了させたいアプリを個別にフリックか 全て終了ボタン をタップ
Androidのデータはどこに保存される?
Androidでは本体で保存する「内部ストレージ」と、SDカードで保存する「外部ストレージ」があります。アプリといったプログラムは Android本体に保存されるようになっています。カメラ画像や、スクリーンショットといった画像系も、最初は本体に保存する設定となっています。
高画質写真をたくさん保存すると、あっという間に本体ストレージが圧迫され、スマホの動きが悪くなるため、カメラの保存先は外部ストレージに設定しておくことをおすすめいたします。別途SDカードの購入が必要となります。容量と転送速度によって価格が変わります。
アプリもSDカードに保存させることでAndroidの容量(ストレージ)を確保できるメリットがありますが、ウィジェットと呼ばれる機能を使えなくなってしまうデメリットもあります。
ウィジェットって?
ウィジェットはAndroidの ホーム画面に設置できる簡易アプリ のようなものです。アプリに付属している機能で時計アプリやお天気アプリに付属していることが多いです。わざわざアプリを起動しなくてもホーム画面で簡単に確認できるといったメリットがあります。
また、ウィジェットによってはデザインにも力を入れているものもあります。そのような側面から機能性度外視で、ホーム画面のインテリアを重視してウィジェットを設置するユーザーも少なくありません。ウィジェット機能が備わったアプリを試しに一つダウンロードしてみると良いでしょう。実際にどのような感じで表示されるのか体感してみてください。
すぐに画面が真っ暗になる
Androidでは一定時間操作をしていない状況が続くと画面が真っ暗(スリープモード)になってしまいます。これはAndroidの電池消費を抑えるための機能で、大変重要な役割を担っています。
しかし、使いはじめて間もないと操作に時間がかかることも少なくありませんよね。そんな時にはスリープ設定を変更しましょう。無効にすることもできますが、電力消費を考えるとあまりおすすめできません。デフォルト設定より1,2段階長い時間を設定しとくと良いと思います。
スリープ設定
- 設定 を開く
- 画面設定 をタップ
- スリープ をタップ
- 希望する時間 をタップ
Wi-Fiって?
無線でインターネット接続を行う通信方法の名称となります。Wi-Fi通信、Wi-Fi接続…。呼び方は様々ですが、全て無線LAN通信の事を指しています。ネットワークを繋げる無線機アクセスポイントを介することで使用できます。
モバイルデータ通信ではパケット量を消費するため、月に通信できるデータ量に上限がありますが、Wi-Fiでは無制限で通信を行うことができます。自宅やオフィスなどWi-Fiを用意できる環境の場合は極力Wi-Fi通信を行うことをおすすめします。
SNSって?
ソーシャルネットワークサービスの略称となります。インターネット上で人と人との繋がりを提供するサービスを指します。LINE、 Facebook、 Twitter、 Instagram 等が挙げられます。
「SNSで話題に」などと言われていたらTwitterなどで多く呟かれているという意味になります。
Google Playストア
Androidのアプリはこちらからダウンロードします。無料と有料問わず、Androidで利用できるアプリがここで公開されています。無料のものはダウンロードしても一切お金が発生しませんので、気になったものはダウンロードしてアプリに触れてみてください。
Google Playを介さずともアプリのダウンロードはできますが、リスクも伴うため、初心者の内はGoogle Playに公開されているアプリに限定したほうが良いでしょう。
もし動かなくなってしまったら?
インターネットに接続している時に動かなくなってしまうことがあります。おおむね、ネットの混雑や電波状態が不安定といった原因ですので、時間をおいて再接続してみましょう。ネットの障害であれば、まわりの人たちも使えなくなっていると思います。この場合は復旧を待つしかありません。
スマホ自体の操作で固まってしまう場合もあります。その場合は、しばらく待つか、それでも動かない場合はスマホを再起動してみましょう。スマホでもパソコンでも、ちょっとした不具合であれば、再起動でなおることが多いです。
再起動もできない、電源もおとせない、といった状況であれば、強制終了を試してみましょう。機種によって強制終了の方法が異なります。
「電源ボタンの長押し」をしてブブッとバイブを感じたら強制終了の合図である機種が多いです。ほかにも、「音量ボタンのボリュームアップするボタン+電源ボタンの長押し」の機種もあるので、取扱説明書を確認しておきましょう。
強制終了は、その時点で保存されていなかったものは消えてしまう可能性もあります。また、本体にも負荷がかかりますので、頻繁に強制終了をおこなわなくてはならないようでしたら、修理や買い替えの相談にショップへ来店予約をとるようにしましょう。
自動アップデートをオフにする
Androidは適宜OSの新しいバージョンが提供され、自動アップデートをONに設定しておくと夜間の間に最新バージョンのOSにアップデートしてくれます。
しかし、バージョンが変わるメジャーアップデートの際にはバグが多数含まれていることが多く有り、使用していたアプリが使えなくなったり、Android本体の操作ができなくなったりするなどトラブルに巻き込まれやすくなります。
そのため、自分でアップデートのタイミングを決めたい場合には自動アップデートをOFFにしておくことが必要となります。手順は下記の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「デバイス情報」あるいは「端末情報」から「ソフトウェア情報」をタップ
- 「ビルド番号」の項目を複数回連打タップ
- 7~10タップほどでパスコード画面が表示されるので入力する
- 再度「設定」アプリを開く
- 「システム」をタップ
- 「開発者向けオプション」をタップ
- 「自動システムアップデート」をオフにする
これでアップデートを手動で行うことができるようになりました。
まとめ
いかがでしょうか。Androidを利用する上で必要な基本的な使い方は以上です。機種をとわず、共通して行えるものがほとんどなので、しっかりと理解しておきたいものですね。