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androidはモバイル端末向けのオペレーティングシステムで、スマートフォンはもとより、テレビ、ウェアラブルデバイス、ノートパソコン、ゲーム端末やカメラなど様々なデバイスで利用されています。
androidは自由度が高いOSで、個人でもアプリを開発することが可能です。現在人気を集めているアプリのなかには個人が開発したものも多く、誰もが人気アプリを作ることが出来るチャンスがあるのです。
しかし、実用的で多くの人に使ってもらえるアプリを作るには順序立てて思考と実践を行う必要があります。ここでは、アプリを開発したいあなたに、アプリの企画から公開までの手順を説明します。
目次
アプリの開発を始める前に
アプリ開発にはプログラミング技術が必要です。でもその前に、やっておくべきことがあります。
どんなアプリを作りたいのかを明確にする
最初にやるべきことは、どんなアプリを作りたいのかを明確にすることです。そのアプリはどんな機能があるのか、そのアプリを使うことでどういったことが出来るのかを考え、文章化することが必要です。文章で表せないものはプログラミングすることも出来ません。
誰に使ってもらいたいか、無料なのか有料なのか、など、考えることはたくさんあります。まずは、どんなアプリなのかということをはっきりさせなければならないのです。
また、android用アプリを開発する際にはパソコンではなくスマートフォンやタブレットで使用することを念頭に置くことが大切です。机に座って大型ディスプレイを見ながらマウスやキーボードを使って操作するのではなく、5インチや7インチ程度の小さな画面でタッチパネル操作をすることを前提としたアプリ構想を考えるのです。
アプリの構想が決まったら
アプリ開発のための環境を整えていきましょう。いくつかのソフトウェアが必要になります。
Java Development Kitをインストール
android用のアプリはスマートフォンやタブレットでは製作できません。パソコンに様々なソフトウェアをインストールすることで環境を構築するのです。
プログラミング言語はJavaを用いるため、まずJava Development Kitをインストールします。インストール自体は画面の指示に従うだけなので簡単です。JDKはJavaを使ったプログラミング開発に必要なプログラムで、開発元のオラクル社の公式サイトで無償で配布されています。
ちなみにJavaプログラムを動かすのに必要なJava Runtime Environment(JRE)は最初からパソコンに入っています。JDKには日本語化ツールも用意されています。
Android Studioをインストール
JDKをインストールしたら、次はAndroid Studioをインストールします。これは、ソースコードの編集や管理を行う機能、GUIアプリケーションの開発を直感的に行うことのできる機能、アプリケーションのコンパイル、実行、デバッグをクリック一つで行う機能など、ソフトウェア開発をサポートするさまざまな機能が用意されています。
Android Studioは開発元のGoogle社が作成したもので、公式サイトで無償配布されています。Android Studioをインストールすれば、androidアプリの開発ができるようになります。
ただし、このままでは最新のバージョンに対応したプログラムしか作成できません。古いバージョンのandroidに対応したプログラムを作成するためには、追加でAndroid Studio Kit(SDK) をインストールする必要があります。
Android Studio Kitをインストール
SDKをインストールする方法は、Android Studioを起動して「Configure」「SDK Manager」を選択します。リストが表示されるので、自分が入れたいSDKをチェックして「NEXT」ボタンを押すとダウンロードとインストールが実行されます。
アプリを開発する際は、自分が作成するプログラムがどのバージョンのandroidで動作するようにするかを最初に決めておきます。古いバージョンに設定すればより多くの人が利用できますが、機能面での制約を受けます。
ちなみにJDKをインストールしなくてもAndroidStudioをインストールすることができますが、起動時にエラーメッセージが表示されます。必ず先にJDKをインストールしておくようにしましょう。
なぜJAVA?
android上で動作するアプリケーション開発では、Java言語が用いられるのが一般的です。
その理由の一つとしては、Java言語は仮想マシン上で動作し、その仮想マシンに対してコンパイルを行うため、特定のプラットフォームに依存しない形でソフトウェアの開発を行うことができるからです。これによりソフトウェアのポータビリティを向上されることができます。
もう一つの理由は、開発元によって提供されているAndroid Studio Kit(SDK)と呼ばれるソフトウェア開発キットがJavaをターゲットとしているからです。
ソフトウェア開発キットであるSDKには開発に不可欠なデバッガー、各種ライブラリ、エミュレーターなどのツール群はもとより、開発入門に最適なチュートリアルやドキュメントが揃っています。SDKに含まれるデバッガーは、何かしらのバグが発生した際に、プログラムの挙動を_x0008_1ステップずつ確認することが可能にするプログラマ支援ソフトウェアです。
これにより、プログラムの特定箇所で問題(バグ)が発生した場合、その問題発生箇所での変数の値や実行トレースを見ることで、バグの原因を究明するのに利用されます。ライブラリにはアプリケーションの画面遷移の管理やダイアログの表示、カメラの起動、音声の再生などアプリケーションを開発するのに必要な不可欠な機能が含まれており、このような機能を簡単に利用することが可能です。
エミュレータは開発を行っているコンピュータ上であたかも実機を動かしているかのようにandroidオペレーティングシステムやアプリケーションを動作させることのできるソフトウェアです。エミュレータを利用することで実機がなくてもアプリケーション開発を行うことが可能です。
また、エミュレータにはハードウェアの構成を簡単に変更する機能があるため、仮に実機を持っていてアプリケーションの動作確認が可能な状況であっても、異な液晶サイズの端末や、他のバージョンのandroidでもアプリケーションが正しく動作するかの確認にも重宝します。
あとは考えたアプリの機能をプログラミングによって実装するだけです。
アプリを作って公開しよう
アプリの開発環境が整ったら、あとは考えたアプリの機能をプログラミングによって実装するだけです。
動作確認テストを行う
無事プログラミングが終わりアプリが完成したら、動作確認テストを行います。テストはあらゆる操作方法を試して想定していない動作をすることがないか確かめるもので、バグを洗い出すための作業でもあります。想定外の動作を発見したら修正し、再びテストを行うことを繰り返すのです。
このとき、そのアプリ単独でチェックするだけでなく他のアプリとの相性も考慮することが大切です。
パソコン上でアプリを起動する際は、エミュレーターを利用することができます。エミュレーターソフトは各OSに応じてフリーソフトが配布されているので、無料で入手することができます。
作成したプログラムはパソコンだけでなく、実機でも動作確認をするようにしましょう。エミュレーターがあれば、携帯端末用に開発されたアプリをパソコンでも利用できるようになります。アプリを開発する以外の目的でも、パソコンにインストールしておくと便利です。
アプリを公開する
テストが完了したら、いよいよ公開する段階に入ります。
まずGoogleディベロッパーアカウントを作成し、登録料を支払います。登録料は$25です。この登録処理は、時間がかかる場合があるので、公開できそうになったら先に登録しておくのをおすすめします。
次にアプリにデジタル署名をしたAPK形式ファイルを作成します。作成はEclipseのパッケージエクスプローラーから行います。
APKファイルの用意ができたら、スクリーンショットを2枚以上と、とアプリのアイコンを用意すれば準備は完了です。スクリーンショットはアプリの内容がわかりやすいもの、アプリのアイコンは高解像度のものを用意しましょう。
最後に、GooglePlayにアプリの登録を行います。Google Play Developer Consoleにアクセスし、「新しいアプリを追加」すると、数時間後に公開されます。公開されているかどうかは、Google Play Developer Consoleの「すべてのアプリ」から確認が可能です。アプリ公開には、費用はかかりません。
アプリの開発を目指すあなたに
Androidは、日本でよりも世界でのほうが、シェアが多くなっています。日本では圧倒的にiPhoneユーザーが多いので、一見不利な市場のようですが、海外にまで目を向ければ、多くのユーザーを獲得できるでしょう。
あなたにアイデアがあるのなら、ぜひアプリ開発にチャレンジしてみてください。