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Windowsを使っていて、妙に重いときがあります。
正常に動いていて重いのであれば、何らかの追加投資が必要なのかもしれません。そうではなくて、何らかのアプリケーションの不具合や、ネットワークの不具合で重くなっているのなら、そのアプリケーションを強制終了させる必要があるのかもしれません。
どうするにしても、原因がわからないと対処のしようがありません。
1.GUIで確認する(タスクマネージャー)
まずはWindowsらしく、GUI(Graphical User Interface:グラフィカル・ユーザ・インタフェース)で確認する方法です。
Windowsにはマシンの状況を確認するツールとして「タスクマネージャー」が搭載されています。「タスクマネージャー」は、簡単に各プロセスやデバイスの状況を調べることができます。
「タスクマネージャー」の起動方法はいくつかありますが、Windowsが固まったように重いときは、「Ctrl」キーと「Alt」キーを押しながら「Delete」キーを押して「タスクマネージャー(の起動)」を選択します。
初期状態では「簡易表示」となっていますので、簡易表示の場合は画面下の「詳細」をクリックして詳細表示に変更します。
「タスクマネージャー」の「プロセス」タブでは、見出し文字をクリックすると昇順・降順に並べ替えられます。「状態」で並べ替えて、「応答なし」と表示されたプロセスがあれば、そのプロセスを選択して「タスクの終了」ボタンをクリックして終了させます。
「応答なし」となっているプロセスがなければ、「100%」またはそれに近いデバイスで並べ替えて、リソースを使い切っているプロセスを探します。
「パフォーマンス」タブを選択すると、デバイスの使用量が時系列にグラフで表示されます。
「タスクマネージャー」はお手軽で便利なのですが、そもそも「タスクマネージャー」がリソースを消費しますので、さらに重くなります。また、プロセスの優先順位などの情報が不足していますので、本当の原因がわからない場合もあります。
2.Windowsシステムを管理するWMI
Windowsには、システムを管理するためのWMI(Windows Management Instrumentation)が搭載されています。
「TASKLIST」やPoweShellで利用できる「PS」も実装されていますが、情報の細かさではWMIが優れています。WMIはシステムの状態をローカルでもリモートでも情報収集して、管理することができます。
実際にWindowsが重い時などに、コマンドプロンプトから実行できるWMIC(WMIコマンドライン:Windows Management Instrumentation Command Line)も用意されています。
WMICを使えば、別のマシンからリモートで、問題のパソコンのプロセスを終了させたり、シャットダウンしたりといったこともできます。
3.WMICの使い方
WMICは「コマンドプロンプト」から利用します。WMICにはコマンドラインから1命令ずつ利用する「コマンドラインモード」と、一度WMICを立ち上げてからコマンドを入力する「インタラクティブモード」があります。
「コマンドラインモード」での操作はバッチ処理でも利用できます。まずは「コマンドプロンプト」を立ち上げます。「wmic」と打ち込んでみます。
プロンプト(点滅している_)の前の表示が「C:\WINDOWS\system32>」から「wmic:root\cli>」に変わりました。これが「インタラクティブモード」です。ここで入力したコマンドは「コマンドプロンプト」のコマンドではなくて、WMICのコマンドとして処理されます。
ここで利用できるコマンド(switch alias など)は「/?」と入力すると表示されます。
例えば、「process get /format:list」と入力するとすべてのプロセス情報が表示されます。
すべてのプロセスを表示するとデータが大量になりますので、「process」と「get」の間に条件を追加して重い処理を抜き出すか、怪しいプロセスがわかっていればプロセス名を指定して表示させます。
ファイルにリダイレクト(>)して、ファイル上で抽出することも可能です。
重いプロセスが判明して、終了させたい場合は、コマンドプロンプトから「taskkill」コマンドで終了させることも可能です。
Windowsが重い時に原因を調べる時に、リモートマシンが無ければまさに重くなっているWindowsマシンで調べることになります。コマンドで調べるには、ある程度コマンドが使いこなせていないと難しいかもしれません。まずはコマンドプロンプトになれることが必要なのかもしれません。