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1つのグローバルIPを、家や会社の複数機器で共有する変換の仕組み。IPv4枯渇対策と家庭内の基礎技術。
詳しい解説
NATは「Network Address Translation」の略で、ネットワークアドレスを変換する仕組みです。主な用途は、プロバイダから割り当てられた1つのグローバルIPアドレスを、家庭内の複数機器(プライベートIP)で共有することで、これによりIPv4アドレス不足を実質的に緩和しています。
動作を簡単に説明すると、家のスマホ(192.168.1.5)がWebサーバーにアクセスする時、ルーターが①送信元IPをグローバルIP(例: 203.0.113.45)に書き換える、②どのポート番号をどの内部機器に対応付けたか記録する、③Webサーバーから応答が返ってきたら、記録を元に正しい内部機器(スマホ)へ渡す、という処理を行います。これを『NATテーブル』と呼ぶ対応表で管理しています。
NATには種類があり、特にオンラインゲームで語られる『NATタイプ(Open・Moderate・Strict)』が有名です。Open(Type A)は相手との直接接続がスムーズ、Strict(Type C)は同じStrict同士だと接続できない場合がある、といった差が生じます。PS5・Xbox・Nintendo Switchの本体設定画面で確認でき、ネットワーク機器の構成で変わります。
『二重NAT』はよくある問題で、プロバイダ機器と市販ルーターの両方がNATをしていると、変換が二重にかかり、オンラインゲームのマッチング不良やVoIP通話品質低下を招きます。対処は、市販機をブリッジモード(AP モード)に切り替えるのが定番です。
他にもNATには『ポート開放(Port Forwarding)』という応用機能があります。外部からの通信を、ルーターの設定で指定した内部機器に届ける仕組みで、サーバー運用・監視カメラ外部アクセス・オンラインゲームのホスト役などに使われます。ただしセキュリティリスクもあるため、不要なポートは閉じておくのが基本です。
家族5人の家で、外から見えるグローバルIPは1つしかないのに、全員同時にスマホ・PCで別々のWebサイトを見られるのはなぜか、という疑問を想像してください。答えはルーターのNATです。例えば子のスマホが『YouTubeにアクセス』する時、ルーターは『この通信は子のスマホ向け』と記録しておき、YouTubeから返ってきたデータをその記録を頼りに子のスマホだけに渡します。5人分の通信を1つのIPで器用にさばいているのがNATの仕事です。
別の呼び方
ネットワークアドレス変換
NAPT
IPマスカレード
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