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Wi-Fi電波を接続している端末の方向へ集中的に送る技術。電波を絞って届けることで通信速度と安定性が向上する。
詳しい解説
ビームフォーミングは、Wi-Fiルーターが接続中の端末の位置を検知し、その方向へ電波を集中させて送信する技術です。従来のWi-Fiは電波を全方向に放射していましたが、ビームフォーミング対応機器は端末のいる方向だけに電波を絞るため、同じ出力でもより遠くまで、より強く電波を届けられます。
仕組みとしては、ルーターが複数のアンテナから少しずつ位相をずらした電波を発信し、それが空間で合成されて特定の方向に強い電波の『ビーム』を作り出します。端末が動くと、ルーターは電波強度のフィードバックを受け取ってビームの向きをリアルタイムで調整します。
この機能はWi-Fi 5(802.11ac)で標準化され、Wi-Fi 6/7ではさらに高度化されました。特にWi-Fi 6以降のルーターなら、MU-MIMOと組み合わせることで複数端末に同時に別方向のビームを向けられます。対応端末はほぼすべての最新スマホ・ノートPC・タブレットで、特別な設定なしで自動的に恩恵を受けられます。
設定面では、通常ルーターの管理画面に『ビームフォーミング』または『暗黙的ビームフォーミング』『明示的ビームフォーミング』という項目があり、デフォルトで有効になっていることが多いです。もし電波の届きが悪いと感じる部屋がある場合は、この設定が無効化されていないか確認するとよいでしょう。
トラブルで多いのは『思ったほど速度が上がらない』『古い端末では効果が出ない』という声です。ビームフォーミングはルーターと端末の両方が対応している必要があり、Wi-Fi 4(802.11n)以前の端末ではほぼ効果がありません。また、家具や壁が多い環境では電波の反射でビームの効果が弱まることもあります。
リビングのルーターから寝室までWi-Fi電波が届きにくい家を想像してください。最新のWi-Fi 6ルーターに買い替えると、ビームフォーミング機能によって寝室で使っているスマホの方向に電波が集中して送られるようになります。結果、これまで2本しか立たなかったWi-Fiアンテナが4本立つようになり、動画再生の途切れが解消されるといった効果が得られます。
別の呼び方
電波指向制御
指向性送信
ビーム送信
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