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USB経由で最大240Wまでの高出力給電を行う規格。スマホから大型ノートPCまでUSB-Cケーブル1本で急速充電できる。
詳しい解説
USB Power Delivery(USB PD)は、USB-IFが策定した電力供給規格で、従来のUSB給電の上限を大幅に引き上げたものです。USB 2.0の0.5A(2.5W)、USB 3.0の0.9A(4.5W)では賄えなかった、ノートPCや大容量モバイルバッテリーの急速充電を実現します。
バージョンごとに最大出力が拡張されています。PD 1.0は最大100W(20V/5A)まで、2021年のPD 3.1では新たにExtended Power Range(EPR)モードが追加され、最大240W(48V/5A)まで対応しました。これにより、ゲーミングノートPCや4Kモニター一体型スタンドなど、従来は専用ACアダプターが必要だった機器までUSB-Cケーブル1本で給電できます。
PDの仕組みの中核は『PDネゴシエーション』です。充電器とデバイスがUSB-Cケーブル上で通信を行い、対応する電圧・電流プロファイル(5V/9V/15V/20V/28V/36V/48V)の中から最適な組み合わせを選択します。これにより、同じ充電器でもiPhoneには18W、MacBook Proには96Wといった具合に機器ごとに最適な電力を自動配分します。
利用には『充電器・ケーブル・機器』の3点すべてがPD対応である必要があります。特にケーブルは60W超を流す場合『eMarker』チップ内蔵のPD対応ケーブルが必須で、100円ショップなどの安価なUSB-Cケーブルでは上限が抑えられ、最悪の場合発熱・故障のリスクがあります。購入時は『PD対応』『最大○W』『eMarker搭載』の表記を必ず確認します。
MacBook Pro 16インチは96Wの給電が必要ですが、PD対応の100W USB-C充電器と対応ケーブルを用意すれば、純正ACアダプターと同じ速度で充電できます。さらに同じ充電器のポートを差し替えれば、iPhone 15には20W、iPad Proには30W、Nintendo Switchには15Wと自動調整されて供給されるため、出張先で充電器を1つだけ持てば全機器を賄えます。
別の呼び方
PD充電
Power Delivery
USB急速充電
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