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UDPベースのQUICプロトコル上で動く最新のHTTP規格。パケットロスに強く、モバイル環境で回線切り替え時も繋がり続ける高速化技術。
詳しい解説
HTTP/3は、Web通信プロトコルHTTPの第3世代で、2022年にRFC 9114として標準化されました。前世代のHTTP/2がTCP上で動いていたのに対し、HTTP/3は『QUIC』というUDPベースの新しいトランスポートプロトコル上で動作するのが最大の違いです。
TCPは信頼性の高い通信を提供する反面、『1つのパケットが欠けると、後続のパケットも処理を止めて待つ』という『Head-of-Line Blocking(HoLブロッキング)』問題がありました。HTTP/2はアプリケーション層の多重化でこれを緩和しようとしましたが、TCPレイヤのHoLは残っていました。
QUICはこれをUDP上で全く新しく設計し直し、各ストリームを独立して処理できるようにしました。その結果、モバイル回線などパケットロスが起きやすい環境で体感速度が大幅に改善します。また、TCPとTLSのハンドシェイクを統合し、初回接続が1-RTT、再接続が0-RTTで完了する、コネクションマイグレーション(Wi-Fiからモバイル回線への切り替え時もセッション維持)にも対応するなど、モバイル時代に最適化された設計です。
普及状況は、Google・Facebook・Cloudflare・Akamaiなど主要CDNとサービスが既に対応済みで、2024年時点でインターネットトラフィックの25〜30%がHTTP/3で流れていると推計されています。Chrome・Firefox・Safari・Edgeも標準で対応し、サーバー側もnginx・Caddy・LiteSpeedなどが対応しています。
注意点として、UDPベースのため企業ネットワークやISPでUDPトラフィックが制限されていると動かないケースがあり、その場合は自動的にHTTP/2にフォールバックします。ただし一部のVPNや古い中間装置ではUDPを遮断しきれず不安定になることもあります。
電車でスマホを使いながら動画を見ていて、トンネルやWi-Fi切り替えで一時的に通信が不安定になる場面を想像してください。従来のHTTP/1.1やHTTP/2だと再接続に時間がかかって動画が止まりがちですが、HTTP/3なら回線切り替えでもコネクションが維持され、動画の読み込みが途切れにくくなります。モバイルファーストのユーザー体験を支える重要なアップデートです。
別の呼び方
HTTP/3
QUIC HTTP
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