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TPMチップ(詳細)

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セキュリティ

読みティーピーエムチップ
英語Trusted Platform Module Chip

💡 ひとことで言うと

PCのマザーボードに搭載される暗号処理専用チップ。暗号鍵の安全な生成・保管・起動時検証などセキュリティ基盤を担う。

詳しい解説

TPMチップは『Trusted Platform Module』の略で、PCのマザーボード(またはCPU内)に搭載される暗号処理専用のハードウェアです。国際標準団体TCG(Trusted Computing Group)が仕様を策定しており、現在はTPM 2.0が主流です。秘密鍵・ハッシュ値・測定値などを外部に漏らさず内部で処理する『ハードウェア信頼の根(Root of Trust)』として、Windows・Linux・組込システムのセキュリティ機能を支えます。

主な機能は、①暗号鍵のオンチップ生成と保管(秘密鍵は外に出ない)、②デバイス固有ID(EK/AIK)による端末認証、③起動時の測定値保存(PCRレジスタ)とリモートアテステーション、④ディスク暗号化の鍵保管(BitLocker・LUKSと連動)、⑤セキュアブートと連携した改ざん検知、⑥Windows Helloの生体テンプレート保護、などです。ソフトウェアだけでは防げない『電源OFF状態での物理的な鍵抜き取り』に対しても、TPMは耐タンパー設計で対抗します。

Windows 11ではTPM 2.0が必須要件とされ、BitLockerの鍵管理・Windows Helloの生体認証・パスキー保管などに使われます。企業環境ではMicrosoft Intune等のMDMと組み合わせ、TPMベースの『デバイス健全性構成証明(Device Health Attestation)』で端末の安全性を継続監視する運用が一般化しています。

ハードウェア形態としては、①ディスクリートTPM(dTPM・独立チップ・最高強度)、②ファームウェアTPM(fTPM・CPU内機能で動作)、③仮想TPM(Hyper-V等の仮想マシン向け)の3種類があります。自作PCや古いモデルではBIOS/UEFI設定でfTPMを有効化する必要があるケースが多く、Windows 11アップグレードの必須ステップとなっています。堅牢な運用には、①ファームウェア更新、②TPM初期化時のクリア挙動の理解、③リカバリーキーのバックアップが重要で、TPM障害時でもデータを失わない備えが必要です。

📘 具体的な場面

Windows 11搭載ノートPCで、BitLockerを有効化する際にTPM 2.0が暗号鍵を保管する役割を担います。電源OFF状態でSSDだけ抜き取って別PCに接続しても、TPMがない環境では鍵を取り出せずデータは開けません。さらに、起動時のマザーボード構成が変わったり、UEFI改ざんが検知されたりすると、TPMは回復キー入力を求める仕組みになっており、物理盗難に対する強力な最終防衛線として機能します。

別の呼び方

TPM
Trusted Platform Module
TPM 2.0
fTPM

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