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Google Search ConsoleのCore Web Vitalsでフィールドデータが表示されない問題を解決する
Google Search Console(GSC)のCore Web Vitalsレポートを確認しようとしたら、「フィールドデータが十分ではありません」「データなし」などのメッセージが表示されてデータが欠損していた——そんな経験はありませんか?
Core Web Vitalsのフィールドデータは、実際のユーザーの体験をChromeが自動的に収集してGoogleに送信するデータです。このデータが欠損している場合、サイトの検索順位に影響する可能性があり、問題の特定と改善が困難になります。
本記事では、フィールドデータが欠損する原因と具体的な対処法を体系的に解説します。設定の見直しからトラフィック改善まで、実践できる手順を詳しく紹介します。

この記事でわかること
- Core Web Vitalsのフィールドデータとラボデータの違い
- フィールドデータが欠損する主な原因(8つ)
- 各原因への具体的な対処法
- データ収集を促進するための施策
- フィールドデータが収集されているか確認する方法
Core Web Vitalsのフィールドデータとラボデータの基礎知識
フィールドデータとは
フィールドデータ(Field Data)は「リアルユーザーモニタリング(RUM)データ」とも呼ばれ、実際にサイトを訪問したユーザーのブラウザ(主にChrome)が収集した体験データです。GoogleはChrome User Experience Report(CrUX)という仕組みを通じて、ユーザーの同意のもとこのデータを収集しています。
フィールドデータには以下の3つのCore Web Vitals指標が含まれます。
| 指標名 | 略称 | 測定内容 | 良好の基準 |
|---|---|---|---|
| Largest Contentful Paint | LCP | 最大コンテンツの読み込み速度 | 2.5秒以内 |
| Interaction to Next Paint | INP | インタラクションへの応答速度 | 200ms以内 |
| Cumulative Layout Shift | CLS | レイアウトのずれの累積量 | 0.1以下 |
ラボデータとの違い
GSCやPageSpeed Insightsでは、フィールドデータと対照的に「ラボデータ(Lab Data)」も表示されます。両者の違いを理解しておくことが重要です。
| 項目 | フィールドデータ | ラボデータ |
|---|---|---|
| データ収集元 | 実際のユーザー(Chrome) | シミュレーション環境 |
| SEO影響 | 直接影響あり | 参考値のみ |
| 即時性 | 28日間の平均 | その場でテスト可能 |
| 必要条件 | 一定のトラフィックが必要 | URLがあれば計測可能 |
フィールドデータが欠損する主な原因8つ
原因1:トラフィックが閾値に達していない
最も多い原因です。CrUXがフィールドデータをGSCに表示するには、一定数のChromeユーザーのアクセスが必要です。具体的には、過去28日間で各URLに対して数百件以上のChrome訪問が必要とされています。
新しいサイトやページ、またはアクセス数が少ないサイトでは、この閾値に達せずデータが欠損します。GSCでは「データが十分ではありません」というメッセージが表示されます。
原因2:CrUXのオプトアウト設定
Chromeブラウザには、使用状況の統計情報をGoogleに送信するかどうかを設定するオプションがあります。ユーザーがこれをオフにしている場合、そのユーザーのデータはCrUXに含まれません。
多くのユーザーがプライバシー設定を変更している場合、有効なデータサンプル数が不足することがあります。
原因3:URLのグループ化設定の問題
GSCのCore Web VitalsレポートはURLをグループ化して表示します。URLパターンの設定が不適切な場合、特定のページのデータが正しく集計されないことがあります。
原因4:リダイレクトの多用
HTTPからHTTPSへのリダイレクト、wwwありなしの統一が不完全な場合、同じコンテンツに複数のURLが存在することになります。CrUXはURLごとにデータを集計するため、トラフィックが分散してどのURLも閾値に達しないことがあります。
原因5:キャッシュプラグインやCDNの設定ミス
WordPressのキャッシュプラグインやCDN(Content Delivery Network)の設定が誤っていると、実際のページパフォーマンスと異なる挙動を示すことがあります。また、一部のCDN設定ではChromeがCore Web Vitalsの指標を正しく計測できないケースがあります。
原因6:JavaScriptエラーによる計測阻害
ページ内のJavaScriptエラーが発生していると、Core Web Vitalsの計測スクリプトが正常に動作しない場合があります。特にLCPやINPは、JavaScriptの実行に依存することが多いため影響を受けやすいです。
原因7:サイトの新規作成直後
サイトを開設してから日が浅い場合、そもそもCrUXにデータが蓄積されていません。CrUXは28日間のデータを使用するため、サイト開設から少なくとも数週間から数ヶ月はデータが不足する状態が続きます。
原因8:GSCのプロパティ設定の問題
GSCへのサイト登録が不完全(所有権確認が正しく完了していない、URLプレフィックスとドメインプロパティの混在など)な場合、データが正しく紐づかないことがあります。

フィールドデータ欠損の対処法
対処法1:トラフィックを増やす
最も根本的な解決策は、サイトへの有機的なトラフィックを増やすことです。以下の施策を組み合わせて実施しましょう。
SEOによるオーガニックトラフィック増加
- ターゲットキーワードに対応したコンテンツを定期的に公開する
- 内部リンクを整備して、各ページへの経路を増やす
- XMLサイトマップをGSCに送信して、インデックス登録を促進する
- Search ConsoleのURL検査ツールで重要ページをインデックスリクエストする
- 外部サイトからの被リンクを獲得する
SNS・メールマーケティングの活用
- 記事公開時にSNSでシェアしてChromeユーザーの訪問を促す
- メールマガジンで読者をサイトに誘導する
- Google広告(少額でも)を活用してChromeユーザーのトラフィックを確保する
対処法2:リダイレクトの統一
すべてのURLを正規の形式に統一することで、トラフィックの分散を防ぎます。
確認すべきリダイレクト設定
- HTTP → HTTPS:すべてのHTTPアクセスをHTTPSに301リダイレクト
- www あり → なし(またはその逆):どちらかに統一して301リダイレクト
- 末尾スラッシュ:ありなしを統一する
- 正規タグの設置:重複コンテンツには
rel="canonical"を設置
WordPressの場合は「Redirection」プラグインや.htaccessファイルでリダイレクトを管理します。設定後はPageSpeed Insightsや「リダイレクトチェッカー」ツールで確認しましょう。
対処法3:ページ速度の改善でLCP・INPを最適化
フィールドデータが表示されている場合でも「改善が必要」状態になっている場合は、実際のパフォーマンスを改善することで「良好」に移行できます。フィールドデータ収集の観点からも、速いページは多くのユーザーが継続的に訪問するため、データ蓄積にもつながります。
LCP改善の手順
- PageSpeed Insightsで「LCPの候補」を確認する(通常はヒーロー画像またはH1)
- LCPとなる画像に
loading="eager"とfetchpriority="high"を追加する - 画像をWebPまたはAVIF形式に変換して容量を削減する
- サーバーのTTFB(Time To First Byte)を改善する(キャッシュ設定の最適化)
- CDNを導入して地理的に近いサーバーからコンテンツを配信する
INP改善の手順
- Chrome DevToolsのPerformanceパネルで長いタスク(50ms超)を特定する
- 不要なJavaScriptプラグインを削除または遅延読み込みに変更する
- イベントハンドラーを最適化してメインスレッドをブロックしないようにする
- サードパーティスクリプト(広告、チャットなど)を遅延読み込みする
対処法4:JavaScriptエラーの修正
Core Web Vitalsの計測を阻害するJavaScriptエラーを修正します。
JavaScriptエラー確認手順
- Chromeブラウザでサイトを開き、F12キーを押してDevToolsを起動する
- 「Console」タブを選択する
- 赤字のエラーメッセージがないか確認する
- エラーが表示されている場合、クリックしてコードの該当箇所を特定する
- プラグインの競合が疑われる場合は、プラグインを一つずつ無効化して原因を特定する
対処法5:GSCのプロパティ設定を確認する
GSCのプロパティ設定が正しいか確認します。
- GSCにログインして、左上のプロパティセレクターを確認する
- 「ドメインプロパティ」が設定されているか確認する(URLプレフィックスより推奨)
- 所有権確認のステータスが「確認済み」になっているか確認する
- 複数プロパティがある場合、URLプレフィックスとドメインを統合してドメインプロパティに移行する
- 「設定」→「所有者と権限」でユーザー権限が適切か確認する
対処法6:CrUXダッシュボードで直接データを確認する
GSCだけでなく、CrUXのデータを直接確認できるツールも活用しましょう。
| ツール名 | 用途 | URL |
|---|---|---|
| PageSpeed Insights | フィールドデータ+ラボデータ確認 | pagespeed.web.dev |
| CrUX Dashboardまたは | URLまたはオリジン単位でのトレンド確認 | g.co/chromeuxdash |
| web.dev/measure | 総合的なパフォーマンス計測 | web.dev/measure |
| Chrome UX Report API | プログラマティックなデータ取得 | developers.google.com/web/tools/chrome-user-experience-report/api |
対処法7:URLグルーピングの見直し
GSCのCore Web VitalsレポートでURL数が少なかったり、特定パターンのURLが欠損している場合は、URLグルーピング設定を確認します。
- GSCの「Core Web Vitals」レポートを開く
- 「モバイル」「PC」タブを切り替えて両方確認する
- 「改善が必要なURL」や「良好でないURL」のリンクをクリックして詳細を確認する
- URLパターンが正しくグルーピングされているか確認する
- 異常なグルーピングがある場合はURL検査ツールで個別URLを確認する
対処法8:キャッシュとCDNの設定を最適化する
WordPressを使用している場合、キャッシュプラグインとCDNの設定がCore Web Vitalsに大きく影響します。
推奨キャッシュ設定(WP Rocket / W3 Total Cacheなど)
- ページキャッシュを有効化する
- ブラウザキャッシュを有効化する(有効期限:1週間以上)
- CSS・JavaScriptの結合と最小化を有効化する
- 画像の遅延読み込み(Lazy Load)を有効化する(LCP画像は除く)
- Googleフォントのプリロードを有効化する

フィールドデータ収集状況の確認方法
PageSpeed Insightsで確認する
PageSpeed InsightsはGoogleが提供する無料ツールで、フィールドデータ(CrUXデータ)とラボデータを同時に確認できます。フィールドデータが表示されていれば、CrUXにデータが蓄積されています。
確認手順
- ブラウザで
pagespeed.web.devにアクセスする - 確認したいURLを入力して「分析」をクリックする
- 結果ページの上部に「フィールドデータ」セクションが表示されるか確認する
- 「このURLのフィールドデータはありません」と表示された場合、CrUXにデータがない状態
- 「オリジン別のデータ」が表示される場合は、サイト全体としてはデータがあるが、そのURLは個別にデータが不足している状態
状況別の対処法まとめ
| 状況 | 原因 | 対処法 | 解決期間 |
|---|---|---|---|
| 全ページでデータなし | トラフィック不足 | SEO・SNS施策でトラフィック増加 | 数週間〜数ヶ月 |
| 一部URLのみデータなし | ページ個別のトラフィック不足 | 内部リンクで該当ページへの導線強化 | 1〜3ヶ月 |
| データが突然消えた | リダイレクトまたはURL変更 | 元URLへのリダイレクト確認・正規URL統一 | 1〜2ヶ月 |
| ラボデータはあるがフィールドデータなし | CrUX閾値未達 | トラフィック増加が最優先 | 数週間〜数ヶ月 |
| PCデータはあるがモバイルなし | モバイルトラフィック不足 | モバイルユーザー向けSNS施策強化 | 1〜3ヶ月 |
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よくある質問(FAQ)
まとめ
Google Search ConsoleのCore Web Vitalsでフィールドデータが欠損する問題は、主にトラフィック不足・リダイレクト問題・プロパティ設定の不備が原因です。
本記事の要点まとめ
- フィールドデータはCrUX由来:実際のChromeユーザーのデータが一定数必要
- 最多原因はトラフィック不足:SEO・SNS施策でChromeユーザーの訪問を増やすことが根本解決
- リダイレクトの統一が重要:HTTP/HTTPS、www有無を統一してトラフィックを集約する
- PageSpeed Insightsで中間確認:GSCに反映されるまでの確認にはPageSpeed Insightsを活用
- 改善反映まで最大28日:フィールドデータは28日移動平均のため即時反映されない
- モバイルを優先:GoogleのモバイルファーストインデックスによりモバイルのCWVが評価軸になる
フィールドデータが欠損しているからといって、すぐにSEOへの悪影響があるわけではありません。しかし、データが揃っていないとパフォーマンスの問題を早期に発見できず、改善の機会を逃すことになります。
まずはPageSpeed Insightsでラボデータを確認しながらパフォーマンスを改善しつつ、トラフィック増加施策を続けてフィールドデータが蓄積されるのを待ちましょう。データが揃ってからは、GSCのCore Web Vitalsレポートを定期的にチェックして継続的な改善を行うことが、長期的なSEO成果につながります。
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