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Sony STR-DH790でAtmosハイトスピーカーの位相がおかしい問題を完全解決
Sony STR-DH790は、Dolby AtmosとDTS:Xに対応した7.2chホームシアターAVレシーバーです。手ごろな価格帯でハイト(天井)スピーカーまでサポートするため、Dolby Atmos環境を構築するエントリーモデルとして非常に人気があります。しかし設置後に「天井方向から音が来ない」「ハイトスピーカーの音が変」「包まれるような立体感がなく普通のサラウンドと変わらない」という症状が報告されています。
この症状の多くは「位相(フェーズ)の設定ミス」または「スピーカー配線の逆接続(逆位相)」が原因です。本記事では、STR-DH790のAtmosハイトスピーカーで位相問題が起きる仕組みから、具体的な解決手順、最適な設定値まで2026年最新情報をもとに徹底解説します。

この記事でわかること
- STR-DH790のAtmosハイトスピーカーで位相問題が起きる原因
- 位相(フェーズ)とは何か・音への影響
- スピーカー逆接続の確認と修正方法
- STR-DH790の詳細セットアップ手順
- Dolby Atmos最適化のための設定ポイント
位相(フェーズ)とは何か
音響における位相の基本
「位相」とは音の波形のタイミングのことです。スピーカーから出る音は空気を押したり引いたりする振動で伝わります。複数のスピーカーが同じ音を出すとき、振動のタイミングが一致していれば音が強め合い(同位相)、逆になっていれば打ち消し合います(逆位相)。
ハイトスピーカー(天井または高い位置に設置するスピーカー)で逆位相になると、天井方向から聞こえるはずのAtmos音響効果が著しく低下します。「天井から音が降ってくる感覚がない」「定位感がおかしい」という症状はまさにこれが原因です。
逆位相になる主なケース
- スピーカーの配線を+と-を逆に接続してしまった(最多原因)
- アンプ側の設定でフェーズを反転させてしまっている
- スピーカーの内部配線が製造時から逆になっているケース(まれ)
- 長いスピーカーケーブルでノイズ干渉が起きている
STR-DH790のハイトスピーカー設定の仕組み
対応するハイトスピーカー形式
Sony STR-DH790は以下のAtmosハイトスピーカー配置に対応しています。
- 5.1.2ch(Dolby Atmos入門):フロント2ch + センター + サラウンド2ch + サブウーファー + ハイト2ch
- 7.1.2ch(フル構成):フロント2ch + センター + サラウンド2ch + バック2ch + サブウーファー + ハイト2ch
- Dolby Atmos対応イネーブルドスピーカー:天井に向けて音を反射させる上向きユニット内蔵スピーカー
STR-DH790のスピーカーターミナル配置
ハイトスピーカーはSTR-DH790背面の「FRONT HIGH」または「FRONT B/HEIGHT A/B」ターミナルに接続します(設定モードによって切り替え)。このターミナルの+(赤)と-(黒)に、スピーカーの+端子と-端子を一致させることが正しい接続の基本です。

位相問題の診断手順
Step 1:スピーカーケーブルの配線を確認する
最初にスピーカーケーブルの接続を物理的に確認します。
- STR-DH790の電源を切る
- 背面のハイトスピーカー用ターミナルを見る(FRONT HIGH端子)
- 赤いターミナルに接続されているケーブルを確認
- そのケーブルのもう一方がハイトスピーカーの赤(+)端子に接続されているか確認
- 黒いターミナルに接続されているケーブルが、スピーカーの黒(-)端子に繋がっているか確認
- 逆になっていたら入れ替える
スピーカーケーブルにはしばしば印字・溝・色の違いで+/-が区別されています。片側が透明、もう片側に筋が入っているタイプが多く見られます。確認が難しい場合は、ケーブルの片面に印を付けてから作業すると混乱が防げます。
Step 2:STR-DH790のSpeaker設定を確認する
STR-DH790にはスピーカーレイアウト設定があり、誤った設定がされているとハイトが正しく機能しません。
- STR-DH790のリモコンで「MENU」ボタンを押す
- 「Speaker Settings(スピーカー設定)」→「Speaker Pattern(スピーカーパターン)」を選択
- 現在の設定がハイトスピーカーを含むパターン(例:7.1.2)になっているか確認
- 「Front High(フロントハイ)」がオンになっているか確認
- 設定が「Front B(フロントB)」になっていないか確認(フロントBはハイトとして機能しない)
Step 3:自動音場補正(DCAC)を実行する
Sony独自の自動音場補正「DCAC(Digital Cinema Auto Calibration)」を実行することで、スピーカーの距離・音量・位相を自動的に最適化できます。
- 付属のマイクをリスニングポジション(通常は視聴位置の耳の高さ)に設置
- マイクをSTR-DH790前面の「PHONES / CAL MIC」端子に接続
- リモコンで「MENU」→「Easy Setup(かんたん設定)」→「Auto Calibration(自動キャリブレーション)」を選択
- 「Start(開始)」を押して測定が完了するまで待つ(測定中は静かに)
- 測定結果を確認して「Save(保存)」で設定を保存する
DCAC実行後、ハイトスピーカーが正しく認識され、位相・音量・距離が自動補正されます。多くの場合、これだけで症状が改善します。
Step 4:手動でフェーズ設定を確認・変更する
DCAC後も症状が改善しない場合、手動でサブウーファーまたはスピーカーのフェーズ設定を確認します。
- 「MENU」→「Speaker Settings」→「Phase(位相)」を選択
- サブウーファーの位相設定が「Normal(通常)」または「Reverse(逆)」になっているか確認
- 「Normal」で低音が薄く感じる場合は「Reverse」に変更してみる
- ハイトスピーカー自体の位相反転設定がある場合は「0°」が基本

設定値の最適化ガイド
ハイトスピーカーの推奨設定値
| 設定項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| ハイトスピーカーサイズ | Small(スモール) | 低音はサブウーファーに任せる |
| クロスオーバー周波数 | 100〜120Hz | DCACの自動値を基本に ±20Hz調整 |
| ハイト音量補正 | DCAC値から ±3dB | 他スピーカーより若干大きめが立体感UP |
| ハイトスピーカー距離 | 実測値(DCACで自動測定) | 手動修正する場合は実測した距離を入力 |
| フロントハイ位相 | Normal(0°) | 配線が正しければNormalで問題なし |
| Sound Field設定 | Dolby Atmos(またはA.F.D.) | Atmos信号再生時は必ずAtmosモードに |
問題症状別の対処法まとめ
| 症状 | 主な原因 | 推奨対処 |
|---|---|---|
| 天井から音が来ない | スピーカーパターン設定ミス または 配線逆接 | スピーカーパターン確認 → 配線チェック → DCAC再実行 |
| ハイト音が痩せている・こもる | 逆位相または音量設定が低すぎる | 配線を確認・入れ替え、ハイト音量を+3dB調整 |
| Atmos感がなく平面的に聞こえる | サウンドフィールドがAtmosモードになっていない | 入力ソースをAtmosコンテンツに確認 → Atmosモードへ切り替え |
| 低音だけが弱い・位相ずれを感じる | サブウーファーの位相設定または距離設定ミス | SW位相をReverseに切り替え、SW距離を実測値に修正 |
| 測定後も音が改善されない | マイク位置が不適切 または 測定中に騒音あり | 静かな環境で耳の高さにマイクを置いてDCAC再実行 |
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よくある質問(FAQ)
Q1. DCAC実行後もハイトから音が出ない。何が悪いのですか?
最も多い原因はスピーカーパターン設定の誤りです。STR-DH790のメニューで「Speaker Pattern(スピーカーパターン)」を選び、現在のチャンネル構成(例:5.1.2または7.1.2)が正しく設定されているか確認してください。次に、ハイト端子(FRONT HIGH)に接続されているケーブルがスピーカー側にも確実に繋がっているかを確認します。接触不良もよくある原因です。
Q2. イネーブルドスピーカー(上向きユニット付き)を使っているがAtmos感がない
イネーブルドスピーカーは天井への反射で立体感を出す仕組みのため、天井の素材や高さ(理想は2.4〜3m)が重要です。天井が低すぎたり、吸音素材(厚いカーペット天井など)を使っている場合は効果が出にくいです。また、スピーカーを壁際ではなくリスニングポジションに向けてやや内向きに設置することで改善することがあります。
Q3. STR-DH790でDolby Atmos信号が来ているか確認する方法は?
STR-DH790の前面ディスプレイに表示される入力フォーマット表示を確認します。Dolby Atmos信号が受信できている場合「Dolby Atmos」または「Atmos」と表示されます。表示されない場合、HDMIケーブルがeARC対応のHDMI 2.0以上のケーブルであるか、接続先のTVやプレーヤーがAtmos信号を出力しているか確認してください。
Q4. ハイトスピーカーの音量だけ大きくしたい
STR-DH790では「Speaker Level(スピーカーレベル)」設定で各スピーカーの音量を個別に ±10dBの範囲で調整できます。「MENU」→「Speaker Settings」→「Speaker Level」からハイトスピーカー(Front High L/R)のレベルを調整してください。DCAC後に+2〜3dBほど上げると立体感が増す場合があります。
Q5. 7.1chのサラウンドバックとハイトスピーカーを同時に使いたい
STR-DH790は物理的に7chのスピーカーアンプを内蔵していますが、その7ch分をどのチャンネルに割り当てるかは設定次第です。7.1.2ch(サラウンドバック2ch + ハイト2ch)を実現するには合計9chが必要になるため、STR-DH790単体では対応していません。7.1chか5.1.2chのどちらかを選択する必要があります。より多くのチャンネルが必要な場合は外部パワーアンプの追加を検討してください。
Q6. STR-DH790をアップデートする方法はありますか?
STR-DH790はネットワーク接続機能を持たないため、ファームウェアのネットワーク更新には対応していません。ファームウェア更新が提供される場合はUSBメモリを使ったアップデート方式になります。ソニーのサポートサイト(sony.jp)でSTR-DH790の最新ファームウェアを確認し、案内に従って更新してください。
まとめ
Sony STR-DH790でAtmosハイトスピーカーの位相問題が起きる場合、最も多い原因は「スピーカーケーブルの+/-逆接続」と「スピーカーパターン設定の誤り」です。以下の順序で確認・対処することで、ほとんどの場合解決できます。
- スピーカーケーブルの+/-接続を確認して正しく修正する
- STR-DH790のスピーカーパターン設定がハイトを含む構成になっているか確認
- DCAC(自動音場補正)を正しいマイク位置で再実行する
- 手動でハイトスピーカーの音量・距離を微調整する
- 再生コンテンツがDolby Atmos信号を出力しているか確認する
Dolby Atmosの立体音響は正しく設定されたときの没入感が格別です。ぜひ本記事の手順を参考に、STR-DH790のポテンシャルを最大限に引き出してください。
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