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【2026年最新版】Amazon KDPプレビューでフォント埋込欠落の原因と対処法【完全ガイド】

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【2026年最新版】Amazon KDPプレビューでフォント埋込欠落の原因と対処法【完全ガイド】

Amazon Kindle Direct Publishing(KDP)でePubや印刷用PDFをアップロードしたとき、プレビュアーで見るとフォントが変わってしまう・指定したフォントが表示されない——このフォント埋め込み欠落の問題は、特にデザイン系や日本語書籍の出版者に多く発生します。読者の手元での表示品質に直結するため、出版前に必ず解消しておくべき問題です。本記事では原因の仕組みから、確実に修正できる対処法まで詳しく解説します。

フォントライセンスと埋込許可

この記事でわかること

  • KDPプレビュアーでフォントが欠落する仕組み
  • ePubとPDFそれぞれのフォント埋め込みの考え方
  • フォント埋め込みを正しく行うための手順
  • 日本語フォントの取り扱いで注意すべき点
  • KDPプレビュアーでの確認方法と検証ポイント

KDPのフォント埋め込みの基礎知識

Kindleのフォント処理の仕組み

Amazon Kindleは内部でePub形式(厳密にはKF8/AZW3またはMOBI形式)を使用します。KDPにePubをアップロードすると、Amazonのサーバー上でKindle用フォーマットに変換されます。このとき、ePub内にフォントファイルが正しく埋め込まれていないと、Kindleデバイスまたはアプリのデフォルトフォントに置き換わります。

一方、KDP Print(印刷版)はPDFを使います。PDFの場合もフォントが埋め込まれていないと、印刷所やプレビュアーが代替フォントを使用してしまい、意図した字形で表示されません。

フォント埋め込みとフォント参照の違い

ファイルに「フォントが埋め込まれている」状態とは、フォントデータそのもの(.ttfや.otfなどのフォントファイル)がePubやPDFファイルの内部に格納されている状態です。これに対してフォントを「参照」しているだけの場合は、表示する端末やソフトウェアにそのフォントがインストールされていなければ代替フォントに切り替わります。

Kindleは独自のフォントセットを持っており、端末にないフォントは自動的に代替されます。そのため、ePubにフォントファイルを埋め込んでおかないと意図した表示になりません。

フォント埋め込み欠落の主な原因

原因1: ePubのマニフェストにフォントが含まれていない

ePubはZIP形式のアーカイブであり、内部のcontent.opfファイル(マニフェスト)にすべてのリソースを列挙する必要があります。フォントファイルを内部フォルダに入れていても、マニフェストのitemタグで宣言していないとKDPの変換処理で無視されます。

正しい記述例(content.opf内):

<item id="font1" href="fonts/MyFont-Regular.ttf" media-type="application/x-font-ttf"/>

この宣言がなければ、フォントファイルがePub内に存在しても変換時に埋め込まれません。

原因2: CSSでfont-faceが正しく定義されていない

ePubのCSSで @font-face ルールが正しく書かれていないと、フォントファイルがあっても本文に適用されません。パスのミスや media-type の誤りがよくある原因です。

原因3: フォントにDRM(著作権保護)制限がかかっている

商用フォントの多くは、組み込み(Embedding)を許可しないライセンスになっています。このようなフォントはePubに埋め込もうとしても、変換ツール(Adobe InDesignなど)が自動的に除外することがあります。フォントのライセンスが「Print Only」や「No Embedding」になっているか確認してください。

原因4: PDFのサブセット埋め込みが機能していない

KDP Print向けPDFでは、使用した文字のみフォントデータを埋め込む「サブセット埋め込み」が推奨されます。ただし、日本語のような大規模文字セットでは正しくサブセット処理されないと埋め込みが失敗することがあります。Adobe AcrobatのPDF プリフライト機能でフォントの埋め込み状況を事前確認してください。

原因5: Wordからの変換時にフォントが外れる

Microsoft WordからePubやPDFに変換するとき、Wordに埋め込まれているフォント設定が正しく引き継がれないことがあります。特にWord標準の変換機能(名前を付けて保存→PDF)は埋め込み設定が弱く、フォントが外れやすい傾向があります。

KDPフォーマット要件

フォント埋め込みを確実に行う対処法

対処法1: ePubのフォルダ構造とマニフェストを正しく設定する

ePubを手動編集する場合の手順は以下のとおりです。

  1. ePubファイルを「.epub」から「.zip」に拡張子を変更して解凍する
  2. OEBPSフォルダ(またはCONTENTフォルダ)内に「fonts」フォルダを作成する
  3. 使用するフォントファイル(.ttf または .otf)を fontsフォルダに入れる
  4. content.opf の <manifest> セクションに各フォントのitemタグを追加する
  5. stylesheet.cssに @font-face ルールを追記し、本文のfont-familyを設定する
  6. ZIP形式に再圧縮し、拡張子を.epubに戻す

対処法2: 埋め込み許可フォントを使用する

KDPで確実に埋め込めるフォントとして、以下が利用しやすいです。

  • Google Fonts(商用利用可・埋め込み可のSILライセンス)
  • 源ノ角ゴシック(Source Han Sans)・源ノ明朝(Source Han Serif):Adobeがオープンソースで公開している日本語フォント
  • IPAフォント・IPAexフォント:独立行政法人情報処理推進機構が配布するオープンライセンスフォント

商用フォントを使う場合は、必ずライセンス規約でePubへの組み込みが許可されているか確認してください。

対処法3: Sigilで埋め込みを検証・修正する

Sigil(無料のePubエディタ)を使うと、ePubのフォント埋め込み状況をGUIで確認できます。Sigilを開いてePubをインポートし、「ブックブラウザ」でfontsフォルダにフォントファイルが入っているか、スタイルシートの @font-face が正しく書かれているかを確認します。

対処法4: PDFのフォント埋め込みをAcrobatで確認する

Adobe Acrobatを使ったPDFのフォント確認手順は以下のとおりです。

  1. Acrobatでファイルを開く
  2. 「ファイル」→「プロパティ」→「フォント」タブを開く
  3. 各フォントの「埋め込みのサブセット」または「埋め込み」と表示されているか確認する
  4. 「埋め込まれていない」と表示されたフォントはプリフライト機能で埋め込む

Acrobat Proのプリフライト機能で「フォントを埋め込む」フィックスアップを実行することで、埋め込まれていないフォントを後から埋め込むことも可能です(ただし、フォントのライセンス許可が前提です)。

対処法5: InDesignから正しくePubエクスポートする

InDesignを使っている場合は「書き出し」→「ePub(固定レイアウト)」または「ePub(リフロー可能)」を選択し、書き出しオプションで「フォント」セクションの設定を確認します。「フォントを含める」オプションが有効になっていること、そしてフォントのライセンスが埋め込みを許可していることを確認してください。

対処法6: KDPプレビュアーでデバイス別に確認する

KDP管理画面にログインし、「本棚」から対象の書籍を選んで「プレビュー」を起動します。プレビュアー内で「Kindle Paperwhite」「Kindle Fire」「iPhoneアプリ」など複数のデバイスモードを切り替えて、すべてのモードで意図したフォントが表示されているか確認します。

EPUBバリデーション

フォント埋め込み方法の比較

作成ツール フォント埋め込みの容易さ 日本語対応 推奨度
Adobe InDesign 設定次第で確実 ◎ 縦書き対応 ★★★★★
Sigil(手動編集) GUI操作で確認・修正可能 ○ CSSで設定 ★★★★☆
Microsoft Word PDF変換時に外れやすい △ 縦書き不安定 ★★☆☆☆
Calibre 変換時にフォントが外れる場合あり ★★★☆☆
Vellum(Mac専用) 自動で適切に埋め込み △ 英語特化 ★★★★☆(英語書籍向け)

日本語フォント埋め込みの注意点

注意点 詳細 対策
ファイルサイズ 日本語フォントは数MB〜十数MBと大きい サブセット化で使用文字のみ抽出
縦書き対応 縦書きCSSは固定レイアウトePubで有効 writing-mode: vertical-rl; を使用
ライセンス確認 商用フォントは埋め込み不可のものが多い 源ノ角ゴシックなどOSSフォントを使用
文字コード UTF-8でないと文字化けが起きる ePub内全ファイルをUTF-8で保存
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よくある質問(FAQ)

Q1. KDPにアップロードするePubのフォントサイズ上限はありますか?

KDPのファイルサイズ上限は650MBです。日本語フォントを埋め込む場合でも、サブセット化により使用文字のみ抽出すれば数MB程度に抑えられます。源ノ角ゴシックのフルセットは約8MBですが、使用文字のサブセットであれば1〜2MBになることが多いです。

Q2. Kindle端末で見ると別のフォントになってしまいます。埋め込みに成功しているのに表示が変わるのはなぜですか?

Kindleデバイスは読者がフォントを手動で変更できます。読者が端末のフォント設定を「Publisher Font」以外に変更しているときは、埋め込みフォントが上書きされます。出版者が「Publisher Font」を強制する設定は固定レイアウトePubにのみ有効です。リフロー可能ePubでは読者がフォントを自由に変更できるのが仕様です。

Q3. プレビュアーでは正常なのに実機では違うフォントになります。

プレビュアーはPC上のシミュレーションのため、実機との表示差が生じることがあります。実機確認にはKindle Previewerアプリ(無料)のインストールをお勧めします。また、KDP出版後にKindle端末・アプリで実際に購入して確認するのが最も確実です。

Q4. Wordから直接ePubに変換する場合のフォント設定はどうすればよいですか?

WordのePub変換機能はフォント埋め込みの信頼性が低いため、Wordから一度PDF化してInDesignに取り込む、またはWordのdocxをSigilやPandocでePubに変換してからSigilで編集するルートが確実です。

Q5. 「フォントをライセンスに違反して埋め込んでいる」と警告が出た場合は?

使用しているフォントのライセンスを確認し、電子書籍への埋め込みが許可されていないフォントを埋め込み許可済みフォントに差し替えてください。Google FontsのIPAex明朝・IPAexゴシック・源ノ角ゴシックは無料かつ電子書籍への埋め込みが許可されています。

まとめ

KDPプレビュアーでのフォント埋め込み欠落は、ePubのマニフェスト設定ミス・フォントライセンスの制限・Wordからの変換時の設定漏れなどが主な原因です。日本語書籍の場合は特に、源ノ角ゴシックやIPAexフォントなどの埋め込み許可済みオープンフォントを積極的に活用することをお勧めします。

InDesignとSigilの組み合わせで制作・確認を行えば、フォント埋め込み問題を大幅に減らせます。KDPプレビュアーの複数デバイスモードで出版前に必ず確認し、読者の端末でも意図したフォントで表示されることを確認してから公開しましょう。

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