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3大キャリア全盛の頃はほとんど必要なかったですが、最近はMVNO(格安SIM業者)の台頭や、SIMフリー端末が購入できるようになったことなどから、SIMカードを抜き差しする機会が増えてきました。
iPhoneは販売経路が限られており、特にそのことが言えます。とはいえ、まだまだ未経験の方も多いのではないでしょうか。SIMの抜き出しは最初はちょっとコツがいりますが、一回やれば「こんなもんか」という感じです。
ここでは、iPhoneのSIMカードの取り出し方法と注意点についてご説明いたします。SIMの抜き出しが怖いから…と言う理由で格安SIMを躊躇しているかた!もったいないですよ!
”この記事のまとめ”
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SIMカードについて
SIMカードとはSubscriber Identity Module Cardの略で、携帯電話加入者を特定するためのID番号が記録されたICカードのことで、電話番号などの情報が入っています。通話やモバイルデータデータ通信をするには必ず必要なものです。
iPhoneで使うSIMカード
iPhone5以降で使用できるSIMカードは、ナノサイズと呼ばれる最も小さなもので、12.3mmX8.8mmしかありません。サイズは他にも通常サイズやマイクロサイズといったものがありますが、iPhoneには使用できません(入りません)のでご注意ください。
あまりにも小さいため、単体で入手すると通常サイズのカード(クレジットカードなどと同じサイズ)の台紙にくっついた状態で渡されますので、ここから切り離して使うことになります。
取り出し方法
それでは、実際の取り出し手順を説明いたします。
iPhoneでは機種に関係なく、SIMカードは右側から取り出します。小さな穴があいていますので、この穴へピンを押し込んで、SIMカードを取り出します。ガラケーなんかだと爪を引っかけてめくる蓋でしたが、それに比べるとちょっと面倒です。
Androidスマホですと製造メーカによって取り出し方が違っていて、中には背面ケースを丸ごと取外ししなければならないような機種もあります。iPhoneはその点、1種類しかありませんので覚え甲斐がありますね。
抜き出しの道具
道具といってもそんなに大げさなものではありません。小さな穴を押し込むためのピンが必要ですので用意します。iPhoneには付属品として、写真のような器具が付いています。これが「SIM抜き出し用ピン」と呼ばれるものです。
そんなのなくした!という方も心配無用です。クリップを曲げてまっすぐにしたものでも充分使えます。押しピンや安全ピンを使われる方もおられるようです。
ただし、それなりに力がかかりますので、丈夫なものにしてください。中で折れ込んで穴が詰まってしまうとどうしようもありません。
作業場所
難しくないとはいえそれなりに細かい作業ですので、机上など平らで、iPhoneをまっすぐ置ける場所で作業しましょう。iPhone7なんかだと背面のカメラレンズが飛び出しているのでちょっとガタツキます。
綺麗な手で作業しましょう
SIMカードの読み取り面はできれば触れない方がいいのですが、あまりにも小さいのでそうはいかないのも事実です。触れてしまっても問題ないように、前もって手を洗っておくのがいいかも知れません。汗が付着すると後々錆の原因になりかねません。
抜き出し
準備ができたら、早速抜き出ししてみましょう。写真の機種はiPhone5cです。専用ピンはすでになくしていますので、クリップを使います。
- 【手順】
- 1)iPhoneを、画面を上に向けた状態で台に置きます。
- ※逆だと、トレイを抜いたとたんにSIMカードが落ちてしまいます。SIMカードがiPhoneの中に落ち込んでしまうと大変ですから、必ず画面を上に向けてください。
- 2)穴にピンを入れて、押し込みます。特に初回の抜き出しは結構固いです。躊躇なくグッとやってください。
- 3)手ごたえを感じると、音がしてトレイが浮き上がってきます。
- 4)ピンを外し、トレイを手で引き出します。
- 5)SIMカードがトレイに載っています
- 6)SIMを取り出します。トレイの上に載っているだけなので、トレイを裏返すか、SIMカードを押し上げると簡単に外せます。床などに落としてしまわないよう注意してください。
以上で作業は完了です。
注意点
そんなにありませんが、作業上の注意点を述べておきます。
- 1)iPhone5以降のトレイはプラスチック製で、頑丈とは言えません。破損するおそれがありますので無理な力をかけないでください。
- 2)SIMカードの読み取り面(金色の部分)は、汚れたり傷が入ると使えなくなるので注意してください。「読み取り面には触れないでください」という注意書きをよく見かけますが、触れずにに作業するのはかなり難しいです(私が不器用なだけかもしれませんが…)。少々なら触れても問題ありません。
SIMカードの扱いは丁寧に
SIMカードは軽量であるため、正しく力を加えないと手から弾き飛んでしまい、行方不明になってしまうことがあります。
そのため、SIMカードを持つ時にはあまり強く力を入れすぎず、優しく扱うことが大切です。
SIMトレイに載せた後は、SIMカードが飛ばないようにケアしつつ、iPhoneの挿入口まで優しく運んでいってください。
万が一SIMカードが弾き飛んで行ってしまった際、すぐに発見できるように、作業する周辺を整理整頓しておくことも大切です。
抜き出しピンやトレイの購入について
抜き出しピンやトレイは、通販などで別途購入することができます。安価で入手できますし、特にトレイが破損してしまったときは助かります。
ただし、Appleの純正品ではありませんので、特にトレイにおいては、微妙なサイズ違いによってSIMカードを認識しない等のリスクも伴います。この手の商品は自己責任が大前提ですので、ご注意ください。
何点かご紹介しておきます。
SIMカード抜き出しピン
便利グッズ
こんなのもありました。SIMカードやSIM抜き出しピンを貼り付けて保管しておくものです。
gpg2 SIMカードケース 粘着式グリップパッド
価格:¥980(税込)
その他の代替品
SIMカードの抜き出しピンが手元にない場合、自宅にあるものやコンビニなどで手軽に入手できるもので代替する方法もあります。
主に、下記のものでSIMトレイを開けるピンの代替にすることができます。
- 安全ピン
- クリップ
- 画鋲
ただし、上記の全てが代替可能というわけではなく、「大きさ」と「硬さ」に注意する必要があります。
太い種類のものはSIMトレイを開けるための差し込み口に入れることができず、また硬さが柔らかいものは押し込む前に曲がってしまい、返って危険です。
特に経年しているiPhoneだとSIMトレイを開けるための押し込む箇所が固くなってしまっており、強い力で押さないと開かない場合がありますので、そういった時に適した道具を使用していないと思わぬトラブルが発生することもありますので注意しましょう。
(参考)不要になったSIMカードについて
少し余談になりますが、例えばMNPをしてキャリア・iPhone共に新しくなったとします。古いiPhoneを新キャリアに売却せず取っておく場合、前に契約していたキャリアのSIMはどう扱えばいいのでしょうか?
基本的には返却する決まりになっていますが、iPhoneはiOSのアップデートや初期化の際、SIMカードが必要となります。キャリア側もこの事情を理解していて、返却を強制されることはないようです。
ただし、契約が終了したSIMカードの所有権はキャリアに移りますので、捨てずに取っておくほうが無難です。
まとめ
iPhoneのSIMカードを取り出す方法と注意点についてご紹介しました。こうやって書き下すと大変な作業のように感じるかも知れませんが、実際にやってみると拍子抜けするくらい簡単です。2016年10月現在、iPhoneのSIMカード抜き出しや交換をサービスでやってくれるのは3大キャリアのみです。いわゆる「2年縛り」から逃れて格安SIMを導入したいのであれば、SIMカード抜き出しはもはや必須の作業です。ぜひトライしてみましょう!