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Excelで「ユーザー設定の並べ替え(カスタムソート)」を設定したのに、思い通りの順番に並ばない・そもそも機能しない……そんな経験はありませんか?このページでは、カスタムソートが正しく動作しない原因と、すぐ試せる対処法を5つまとめました。Excel初心者の方でもわかるよう、スクリーンショット風の解説で丁寧に説明します。

この記事でわかること
- Excelのカスタムソート(ユーザー設定の並べ替え)が機能しない主な原因
- セルの書式が混在しているときの統一方法
- 先頭行をヘッダーとして認識させる設定方法
- ユーザー設定リストの確認・追加手順
- 結合セルが並べ替えを妨げる場合の解除方法
- Officeアップデートで不具合を修正する手順
カスタムソート(ユーザー設定の並べ替え)とは
Excelの並べ替え機能には、「昇順・降順」というシンプルな並べ替えのほかに、「ユーザー設定リスト」を使って任意の順序で並べ替える「カスタムソート」があります。
たとえば「月・火・水・木・金・土・日」「東京・大阪・名古屋・福岡」など、アルファベット順でも50音順でもない独自の順番でデータを並べたいときに活躍します。
カスタムソートは「データ」タブ →「並べ替え」→「順序」で「ユーザー設定リスト」を選択して使います。しかし、この機能はいくつかの条件が揃っていないと正しく動作しません。
カスタムソートが使える場面
- 曜日・月名を独自の順番で並べたい
- 部署名・地域名を業務上の優先順で並べたい
- 商品グレード(S・A・B・C)を任意の順番にしたい
- プロジェクトのフェーズ(企画・設計・開発・テスト・リリース)順に並べたい
カスタムソートが機能しない主な原因
カスタムソートが意図通りに動かない場合、以下の5つの原因が考えられます。それぞれの対処法を次のセクションで詳しく解説します。
| 原因 | 症状の例 | 主な影響度 |
|---|---|---|
| セルの書式が混在している | 数値と文字列が混じってバラバラに並ぶ | ★★★★★ |
| 先頭行がヘッダーと認識されていない | タイトル行がデータと一緒に並べ替えられる | ★★★★☆ |
| ユーザー設定リストが未登録 | カスタム順が反映されずあいうえお順になる | ★★★★☆ |
| セルが結合されている | 「結合セルが含まれているため〜」エラーが出る | ★★★☆☆ |
| Officeのバグ・不具合 | 特定のバージョンで並べ替えが正常に動作しない | ★★☆☆☆ |
対処法1: セルの書式を統一する
カスタムソートが正しく機能しない最も多い原因が、並べ替え対象列のデータ型(書式)が混在していることです。たとえば同じ列に「数値」と「文字列として入力された数値」が混在していると、Excelは別々のデータとして扱い、意図しない順番になります。
書式の混在を確認する方法
数値が入力されているセルを選択したとき、セルの左上隅に小さな緑色の三角マーク(エラーインジケーター)が表示されていれば、そのセルは「文字列として保存された数値」です。
📌 確認ポイント:数値の場合、通常はセル内で右揃えになります。左揃えになっている数値は文字列として認識されている可能性が高いです。
書式を統一する手順
【文字列を数値に変換する場合】
- 文字列が入力されているセルを選択する
- セル左上の緑三角マークをクリックする
- 「数値に変換する」を選択する
【列全体の書式を統一する場合】
- 対象列全体を選択する(列ヘッダーのアルファベット部分をクリック)
- 「Ctrl + 1」で「セルの書式設定」ダイアログを開く
- 「表示形式」タブで「数値」または「文字列」を選択して「OK」をクリックする
- 書式変更後、セルの内容を一度クリックして「Enter」キーを押して反映させる
⚠️ 注意:書式を変更しただけでは既存データには反映されないことがあります。書式変更後、対象セルで「F2」キー(編集モード)→「Enter」キーの操作を行うと確実に反映されます。大量のセルがある場合は、空の列に =TEXT(A1,"0") などで変換した値を貼り付ける方法も有効です。

対処法2: 先頭行をヘッダーとして設定する
並べ替えを行う際、先頭行(1行目)が「見出し(ヘッダー)」なのか「データ」なのかをExcelに正しく認識させることが重要です。設定が誤っていると、タイトル行がデータと一緒に並べ替えられ、ヘッダーが途中の行に移動してしまいます。
ヘッダー設定を確認・修正する手順
- 並べ替えたいデータ範囲内のセルをクリックする
- 「データ」タブをクリックする
- 「並べ替え」ボタンをクリックして「並べ替え」ダイアログを開く
- ダイアログ右上に「先頭行をデータの見出しとして使用する」チェックボックスがあることを確認する
- 先頭行が見出し(「名前」「日付」「金額」など)の場合は、チェックをオンにする
- 先頭行もデータの場合(すべての行が数値・日付など)は、チェックをオフにする
💡 ヒント:チェックがオンのとき、「列」の選択肢にヘッダー名(「名前」「日付」など)が表示されます。チェックがオフのとき、「列A」「列B」という表示になります。この表示を見て、設定が正しいかどうか確認できます。
テーブル(書式設定された表)を使う場合の注意
データを「テーブル(Ctrl+T)」として書式設定している場合、先頭行は自動的にヘッダーとして扱われます。この場合はヘッダー設定に関する問題は起きにくいですが、テーブル範囲外のセルが選択されていると並べ替えが正常に機能しないことがあります。テーブル内のセルを必ず選択してから並べ替えを実行してください。
対処法3: ユーザー設定リストを確認・追加する
カスタムソートで使う「ユーザー設定リスト」は、あらかじめExcelに登録されていなければなりません。「月・火・水〜」「Jan・Feb・Mar〜」などはExcelに最初から登録されていますが、独自の順番(部署名・商品グレードなど)は自分で登録する必要があります。
ユーザー設定リストを確認する手順
- 「ファイル」タブをクリックする
- 左メニューの「オプション」をクリックする
- 「詳細設定」を選択する
- 画面を下にスクロールして「全般」セクションにある「ユーザー設定リストの編集」をクリックする
- 「ユーザー設定リスト」ダイアログが開くので、左側のリストに目的の順序が登録されているか確認する
ユーザー設定リストを新規登録する手順
【直接入力して登録する方法】
- 「ユーザー設定リスト」ダイアログを開く(上記手順1〜4を実施)
- 左側のリストで「新しいリスト」を選択する
- 右側の「リストの項目」ボックスに、順番通りに1行1項目で入力する(例:「東京」「大阪」「名古屋」「福岡」を1行ずつ)
- 「追加」ボタンをクリックする
- 「OK」をクリックして設定を保存する
【セル範囲からインポートして登録する方法(おすすめ)】
- 事前にワークシートの空いているセルに、並べ替えに使いたい順番でデータを縦に入力しておく(例:A1に「東京」、A2に「大阪」、A3に「名古屋」…)
- 「ユーザー設定リスト」ダイアログを開く
- 「セル範囲からリストをインポートする」ボックスの右側にあるボタンをクリックし、事前に入力したセル範囲を選択する
- 「インポート」ボタンをクリックする
- 「OK」をクリックして保存する
ユーザー設定リストを使って並べ替える手順
- データ範囲内のセルをクリックする
- 「データ」タブ →「並べ替え」をクリックする
- 「列」で並べ替えたい列名を選択する
- 「順序」のドロップダウンをクリックして「ユーザー設定リスト」を選択する
- 登録済みのリストの一覧が表示されるので、目的のリストを選択する
- 「OK」→「OK」の順にクリックして並べ替えを実行する
📌 重要:ユーザー設定リストに登録した文字列と、実際にセルに入力されている文字列が完全に一致している必要があります。全角・半角、スペースの有無なども含めて完全一致させてください。

対処法4: 結合セルを解除する
Excelで「セルを結合して中央揃え」機能を使ったセルが並べ替え対象の範囲に含まれていると、「この操作を行うには、すべての結合セルが同じサイズでなければなりません。」というエラーメッセージが表示され、並べ替えができません。
結合セルを検索・解除する手順
【結合セルをすべて検索する方法】
- 「Ctrl + H」で「検索と置換」ダイアログを開く(もしくは「ホーム」タブ →「検索と選択」→「検索」)
- 「オプション」ボタンをクリックして詳細を展開する
- 「検索する文字列」ボックスを空欄のままにして、「書式」ボタン →「セルの書式設定」→「配置」タブを開く
- 「セルを結合する」チェックボックスをオンにして「OK」をクリックする
- 「すべて検索」をクリックすると、結合されているセルの一覧が表示される
【結合セルを解除する方法】
- 並べ替え対象のデータ範囲全体を選択する
- 「ホーム」タブの「配置」グループにある「セルを結合して中央揃え」ボタンの右にある▼をクリックする
- 「セル結合の解除」を選択する
- 結合が解除されると、元の結合セルの左上のセルにのみデータが残り、他のセルは空白になる
- 空白になったセルに必要なデータを入力してから並べ替えを実行する
💡 代替案:表の見た目を維持しつつ結合を避けたい場合は、「セルを結合して中央揃え」の代わりに「選択範囲内で中央揃え」を使うのがおすすめです。「ホーム」→「セルを結合して中央揃え」の▼→「選択範囲内で中央揃え」で設定できます。見た目は結合したように見えますが、実際にはセルが結合されないため並べ替えが使えます。
対処法5: Officeをアップデートして不具合を修正する
上記の方法をすべて試してもカスタムソートが機能しない場合、Excelのバグが原因である可能性があります。Officeのアップデートを適用することで問題が解決することがあります。
Officeをアップデートする手順
【Microsoft 365 / Office 2021以降の場合】
- Excelを開いて「ファイル」タブをクリックする
- 「アカウント」を選択する
- 「Officeの情報」セクションにある「更新オプション」をクリックする
- 「今すぐ更新」を選択する
- 更新が完了したらExcelを再起動して動作を確認する
【Windows Updateから更新する方法】
- 「スタート」→「設定」(歯車アイコン)をクリックする
- 「Windows Update」を選択する
- 「更新プログラムの確認」をクリックする
- 利用可能な更新プログラムがあれば「ダウンロードしてインストール」をクリックする
- インストール後、PCを再起動してからExcelを起動して確認する
Excelを修復インストールする手順
アップデートでも解決しない場合は、Officeの「修復インストール」を試してみましょう。
- 「スタート」→「設定」→「アプリ」を開く
- アプリ一覧から「Microsoft 365」もしくは「Microsoft Office」を探してクリックする
- 「変更」または「詳細オプション」をクリックする
- 「修復」のオプションが表示されるので、「クイック修復」を選択して実行する
- 修復完了後にExcelを再起動して動作を確認する
- クイック修復で解決しない場合は「オンライン修復」(インターネット接続が必要)を試す
並べ替えオプション一覧表
Excelの「並べ替え」ダイアログには、状況に応じてさまざまなオプションがあります。以下の表で主なオプションと使い方を確認してください。
| オプション | 設定できる内容 | 典型的な使い道 |
|---|---|---|
| 列 | どの列を基準にするか | 「氏名」「日付」「金額」など複数列の優先度設定 |
| 並べ替えのキー | セルの値・セルの色・フォントの色・セルのアイコン | 条件付き書式で色分けした行を色ごとにまとめたいとき |
| 順序 | 昇順・降順・ユーザー設定リスト | カスタムソートは「ユーザー設定リスト」を選択 |
| 大文字と小文字を区別する | 「オプション」から設定可能 | 「apple」と「Apple」を区別して並べたいとき |
| 方向 | 列単位(上から下)または行単位(左から右) | 列ではなく行を並べ替えたいとき(横向きのデータ) |
| 先頭行をデータの見出しとして使用する | チェックのオン/オフ | タイトル行を並べ替え対象から除外したいとき |
| レベルの追加 | 複数の列を優先度順に指定 | 「部署」で並べ替えた後、同じ部署内を「氏名」でさらに並べ替えるとき |
補足: SORT関数・SORTBY関数でカスタムソートを自動化する
Excel 365・Excel 2021以降では、SORTBY関数を使うことで、ユーザー設定リストに頼らずにカスタムソートを数式で実現できます。データが更新されるたびに自動で並べ替えが反映されるため、手動操作が不要になります。
SORTBY関数の使用例
以下の例は、A列のデータをB列の数値(1=東京, 2=大阪, 3=名古屋という優先度)で並べ替えるものです:
=SORTBY(A2:C10, B2:B10, 1)
B列に並べ替えたい順番の数値(1, 2, 3…)を入力しておくことで、SORTBY関数が自動でその順番通りに並べ替えます。
| 関数名 | 使い方・特徴 | 対応バージョン |
|---|---|---|
| SORT | 指定した列の昇順・降順で並べ替え。自動更新対応 | Excel 365 / 2021以降 |
| SORTBY | 別列の値を基準にした並べ替えが可能。カスタム順に最適 | Excel 365 / 2021以降 |
| FILTER | 条件でデータを絞り込んでから並べ替えと組み合わせ可能 | Excel 365 / 2021以降 |
| RANK | 数値の順位を算出してSORTBYの基準列として利用可能 | 全バージョン対応 |
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よくある質問(FAQ)
まとめ
Excelのカスタムソート(ユーザー設定の並べ替え)が機能しない場合、主な原因は以下の5つです。
- セルの書式が混在している — 対象列の書式を統一する(数値は数値、文字列は文字列に揃える)
- 先頭行がヘッダーと認識されていない — 「並べ替え」ダイアログで「先頭行をデータの見出しとして使用する」を正しく設定する
- ユーザー設定リストが未登録 — 「Excelのオプション」→「詳細設定」→「ユーザー設定リストの編集」から事前に登録する
- 結合セルが含まれている — 結合セルを解除してから並べ替えを実行する(「選択範囲内で中央揃え」を代替手段として活用)
- Officeの不具合 — 「ファイル」→「アカウント」→「更新オプション」→「今すぐ更新」でOfficeを最新状態にする
それでも解決しない場合は、SORTBY関数を使った数式ベースのカスタムソートも有効な選択肢です。Excel 365・2021以降を利用している場合は、ぜひ試してみてください。データの並べ替えをマスターすることで、業務の効率が大幅に向上します。
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