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【2026年最新版】Raspberry Pi 5でUSBブートができない・起動しない原因と対処法【完全ガイド】

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【2026年最新版】Raspberry Pi 5でUSBブートができない・起動しない原因と対処法【完全ガイド】

Raspberry Pi 5でUSBメモリやSSDからブートしようとしたのに、起動しない・認識されない・毎回microSDから起動してしまう――そんな悩みを抱えていませんか?

Raspberry Pi 5はUSBブートに対応していますが、EEPROM(ブートローダー)の設定変更が必要で、デフォルト設定のままでは多くの場合USBブートが有効になっていません。また、USBデバイス側の互換性問題や、ブート順序の誤設定なども原因となります。

この記事では、Raspberry Pi 5のUSBブートが機能しない原因を体系的に整理し、EEPROM設定変更から始まる具体的な対処法を順番に解説します。

この記事でわかること

  • Raspberry Pi 5でUSBブートが失敗する主な原因
  • EEPROMのブート順序設定を変更する手順(raspi-config / rpi-eeprom-config)
  • USBデバイス(メモリ・SSD)の互換性確認方法
  • microSDと併用する場合の注意点
  • 起動しない場合の詳細トラブルシューティング
Raspberry Pi 5 USBブート修復手順

Raspberry Pi 5のUSBブートの仕組みを理解する

Raspberry Pi 5は従来モデルと同様、ブートローダーがEEPROM(不揮発性メモリ)に格納されています。このEEPROMにはブート順序(BOOT_ORDER)が設定されており、どのデバイスから起動を試みるかが決まっています。

デフォルトのブート順序

Raspberry Pi 5の工場出荷時のデフォルトBOOT_ORDERは通常 0xf416 または 0xf461 に設定されています。この値はヘックス表記で右から左に向かって順番を読み取ります。

デバイス 説明
1 SD カード microSDカードから起動を試みる
4 USB ストレージ USBメモリ・SSDなどから起動を試みる
6 NVMe(PCIe) M.2 HAT経由のNVMe SSDから起動
f 再試行 最初から繰り返し試みる

たとえばデフォルトが 0xf416 であれば「まずNVMe → USB → SD → 繰り返し」という順序になります。USBより先にSDが試される設定(0xf41)になっている場合、microSDが挿さっていると常にそこから起動してしまいます。

USBブートができない主な原因

原因1: EEPROM(ブートローダー)のブート順序にUSBが含まれていない

最も多い原因です。BOOT_ORDERにUSB(4)が含まれていないか、SDカードよりも後の順番になっているためmicroSDが優先されます。

原因2: USBデバイスがブート可能なフォーマットになっていない

Raspberry Pi OS ImagerなどでUSBデバイスに正しく書き込まれていないと、ブートファイル(bootfs)が認識されません。特にWindowsでフォーマットしたNTFSドライブは起動できません。

原因3: USBデバイス(ハードウェア)の互換性問題

すべてのUSBデバイスがRaspberry Pi 5のUSBブートに対応しているわけではありません。特に、一部の格安USBメモリや、電力消費が大きいHDDはブートに失敗することがあります。

原因4: EEPROMファームウェアが古い

USBブートのサポートが改善されたEEPROMバージョンにアップデートされていない場合、特定のUSBデバイスで問題が発生することがあります。

原因5: USB電力供給の不足

SSDやHDDをUSBで接続する場合、Raspberry Pi 5の5V/5A電源アダプターが必要です。USB電力が不足するとデバイスが認識されません。

Raspberry Pi 5 USBブート修復手順

対処法1: EEPROMのブート順序を変更する(raspi-config使用)

最も手軽な方法は、Raspberry Pi OSが起動している状態で raspi-config を使ってブート順序を変更することです。

手順(microSDから起動した状態で実施)

ステップ1: ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してraspi-configを起動します。

sudo raspi-config

ステップ2: メニューから「Advanced Options」を選択します。

ステップ3: 「Boot Order」を選択します。

ステップ4: 「USB Boot」を選択します。これでUSBストレージが最初に試みられるようになります(BOOT_ORDER = 0xf14)。

ステップ5: 設定を保存してraspi-configを終了し、Raspberry Piを再起動します。

ステップ6: USBデバイスを接続した状態でmicroSDを抜いて再起動し、USBからブートできるか確認します。

対処法2: rpi-eeprom-configで直接設定を変更する

より細かい制御が必要な場合は、rpi-eeprom-config コマンドで直接EEPROMの設定を編集できます。

現在の設定を確認する

sudo rpi-eeprom-config

出力例:

[all]
BOOT_UART=1
WAKE_ON_GPIO=1
POWER_OFF_ON_HALT=0
BOOT_ORDER=0xf416

設定を編集する

sudo -E rpi-eeprom-config --edit

エディタが開いたら、BOOT_ORDER の行を以下のように変更します。

用途 BOOT_ORDER値 起動順序
USB優先 0xf14 USB → SD → 繰り返し
USB のみ 0xf4 USB → 繰り返し
NVMe優先(M.2 HAT使用時) 0xf416 NVMe → USB → SD → 繰り返し
SD優先(デフォルト) 0xf41 SD → USB → 繰り返し

変更を保存するとEEPROMへの書き込みが行われ、再起動後に新しいブート順序が有効になります。

対処法3: EEPROMファームウェアを最新に更新する

USBブートの安定性はEEPROMのバージョンに依存することがあります。まず最新バージョンに更新しましょう。

# システムを最新に更新
sudo apt update && sudo apt full-upgrade -y

# EEPROMの更新を確認・適用
sudo rpi-eeprom-update

# 更新がある場合は以下で適用
sudo rpi-eeprom-update -a

# 再起動して適用
sudo reboot

更新後、sudo rpi-eeprom-version コマンドで現在のバージョンを確認できます。

対処法4: USBデバイスに正しくOSを書き込む

USBデバイスのフォーマットや書き込みに問題がある場合、Raspberry Pi Imagerを使って正しく書き込み直します。

Raspberry Pi Imagerでの書き込み手順

ステップ1: Raspberry Pi公式サイトからRaspberry Pi Imagerをダウンロードしてインストールします。

ステップ2: Imagerを起動し、「Raspberry Pi Device」で「Raspberry Pi 5」を選択します。

ステップ3: 「Operating System」でインストールしたいOSを選択します。

ステップ4: 「Storage」でUSBデバイスを選択します(誤ったデバイスを選ばないよう注意)。

ステップ5: 設定(歯車アイコン)でSSHやWi-Fiなどの初期設定を行い、「WRITE」をクリックします。

ステップ6: 書き込み完了後、USBデバイスをRaspberry Pi 5に接続して起動テストを行います。

Raspberry Pi 5 USBブート修復手順

対処法5: USBデバイスの互換性を確認する

すべてのUSBストレージデバイスがRaspberry Pi 5のUSBブートに対応しているわけではありません。以下の点を確認してください。

推奨されるUSBデバイスの特性

  • USB 3.0対応: USB 3.0のSSDやメモリを使用すると高速で安定した起動が可能です
  • 十分な書き込み速度: 読み取り速度100MB/s以上、書き込み速度40MB/s以上が推奨
  • 信頼性の高いメーカー製品: Samsung、SanDisk、Kingston などの主要メーカー製が安定しやすい
  • バスパワー対応(SSD/HDDの場合): Raspberry Pi 5は最大5V/5Aを供給できるため、2.5インチSSDなら多くの場合動作可能

互換性テスト(起動中のOSから確認)

# USBデバイスが認識されているか確認
lsusb

# ブロックデバイスとして認識されているか確認
lsblk

# ドライブの詳細情報(/dev/sda はUSBデバイス、適宜変更)
sudo fdisk -l /dev/sda

デバイスが lsblk に表示されない場合、ハードウェアの互換性問題か電力不足の可能性があります。

対処法6: microSDを使わずUSBのみでブートする設定

microSDが挿さっていると、設定によってはそちらが優先されることがあります。確実にUSBブートをテストするには、microSDを物理的に取り外した状態で起動テストを行うことが重要です。

確認手順

  1. Raspberry Pi 5の電源を切る
  2. microSDカードをスロットから取り外す
  3. OSを書き込んだUSBデバイスが接続されていることを確認する
  4. 電源を入れて起動を待つ(初回起動は通常より時間がかかる場合がある)
  5. USBからブートできた場合、必要に応じてBOOT_ORDERを 0xf41(SD優先)に戻してもUSBがフォールバックとして機能するようになる

対処法7: Raspberry Pi Bootloader Recovery(緊急復旧)

EEPROM設定を誤って変更してしまい起動しなくなった場合や、ブートローダー自体が壊れた場合の復旧方法です。

ブートローダーリカバリーSDの作成

ステップ1: 別のPCでRaspberry Pi Imagerを起動します。

ステップ2: 「Operating System」で「Misc utility images」→「Bootloader」→「SD Card Boot」(または「USB Boot」)を選択します。

ステップ3: microSDカードに書き込みます。

ステップ4: このmicroSDをRaspberry Pi 5に挿入して起動すると、EEPROMが工場出荷時の状態にリセットされます。成功するとLEDが緑に点滅し続けます。

起動しない場合の診断チェックリスト

確認項目 確認方法 対処法
BOOT_ORDERにUSB(4)が含まれているか sudo rpi-eeprom-config raspi-configまたはrpi-eeprom-configで変更
USBデバイスにOSが正しく書き込まれているか 別PCでRaspberry Pi Imagerで確認 Imagerで再書き込み
EEPROMが最新か sudo rpi-eeprom-update sudo rpi-eeprom-update -a で更新
USBデバイスがOS上で認識されるか lsblk, lsusb 別のUSBポートまたはデバイスを試す
電源が5V/5A以上か 電源アダプターの仕様を確認 Raspberry Pi 5公式電源アダプターを使用
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よくある質問(FAQ)

Q1. Raspberry Pi 4のUSBブート設定と方法は同じですか?

基本的な考え方(EEPROM設定・BOOT_ORDER)は同じですが、Raspberry Pi 5では設定コマンドが一部異なります。Pi 4では vcgencmd bootloader_config を使う手順が多く紹介されていますが、Pi 5では rpi-eeprom-config を使うのが標準です。

Q2. USBハブを通してUSBブートはできますか?

一般的なUSBハブ(特にバスパワー型)経由でのブートは推奨されません。電力不足や通信の不安定さにより、ブートに失敗することがほとんどです。Raspberry Pi 5のUSBポートに直接接続してください。

Q3. USB 2.0のデバイスでもUSBブートはできますか?

USB 2.0デバイスでもUSBブート自体は可能ですが、起動速度が遅くなります。Raspberry Pi 5はUSB 3.0 × 2ポートを搭載しているので、USB 3.0デバイスの使用を強く推奨します。

Q4. Raspberry Pi 5でNVMe SSDからブートする方法は?

Raspberry Pi 5はPCIeポートを搭載しており、M.2 HATを使用することでNVMe SSDからのブートが可能です。その場合はBOOT_ORDERに 6(NVMe)を追加し、優先度を高める必要があります。M.2 HAT+などの公式オプションが最も安定しています。

Q5. EEPROM設定を間違えて起動しなくなりました。どうすればいいですか?

「対処法7: Raspberry Pi Bootloader Recovery」で説明した手順で、Raspberry Pi Imagerを使ってリカバリーSDを作成し、EEPROMをリセットしてください。これで工場出荷状態に戻ります。

Q6. USBブートは毎回同じUSBデバイスでないといけませんか?

はい、基本的にOSが書き込まれているUSBデバイスが毎回必要です。複数のUSBデバイスを切り替えながら使いたい場合は、それぞれにOSを別途インストールしておく必要があります。

Q7. microSDとUSBを両方挿した場合、どちらが起動しますか?

BOOT_ORDERの設定に従います。0xf41 ならSD優先、0xf14 ならUSB優先です。USB優先に設定していてもUSBにOSがない場合(またはブートに失敗した場合)は、自動的にSDカードにフォールバックします。

Q8. USBブートにすると毎回USBを挿したまま使う必要がありますか?

はい、USBブートで起動したOSはUSBデバイス上で動作しているため、使用中はUSBデバイスを取り外せません。ただし、BOOT_ORDERをUSB→SD(0xf41)にしておけば、普段はmicroSDから起動し、USBが挿さっている時だけUSBから起動するという運用も可能です。

まとめ

Raspberry Pi 5でUSBブートができない場合、最も多い原因はEEPROMのBOOT_ORDER設定です。まず sudo rpi-eeprom-config で現在の設定を確認し、USBブートが有効になっていない場合は raspi-config または rpi-eeprom-config --edit で設定を変更しましょう。

設定が正しくても起動しない場合は、USBデバイスの書き込み状態・互換性・電力供給の確認も行ってください。特に電源アダプターは5V/5A(27W)対応の公式品の使用が推奨されます。

  • まず sudo rpi-eeprom-config でBOOT_ORDERを確認
  • USBが含まれていない場合は raspi-config または rpi-eeprom-config --edit で追加
  • EEPROMファームウェアを最新に更新する
  • Raspberry Pi Imagerで正しくOSを書き込む
  • microSDを取り外してUSBブートのみでテストする
  • 問題が続く場合はブートローダーリカバリーで初期化

段階的に確認していくことで、ほとんどのUSBブートの問題は解決できます。Raspberry Pi 5のUSBブートを活用して、より高速・安定した環境を構築してください。

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