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【2026年最新版】Shure SM7Bの音量が小さい・ゲインが足りない原因と対処法【完全ガイド】
「SM7Bを繋いだのに声が小さすぎる」「オーディオインターフェースのゲインを最大にしても足りない」——これはShure SM7Bユーザーが最も多く直面する問題です。この記事では原因と具体的な解決策を徹底解説します。
この記事でわかること
- SM7BがゲインをXLRインターフェースから大量に必要とする理由
- 一般的なオーディオインターフェースでゲインが不足するメカニズム
- CloudLifter・FetHeadなどインラインプリアンプの選び方と接続方法
- SM7B内蔵のロールオフスイッチ・プレゼンスブーストの正しい使い方
- SM7B vs SM7dB(内蔵プリアンプ搭載版)の違いと選択基準
- DAW・配信ソフトでのデジタルゲイン補正方法
SM7Bの音量が小さい理由:まずここを理解しよう
Shure SM7Bは、世界中のポッドキャスター・配信者・レコーディングエンジニアから愛されるダイナミックマイクです。しかし、このマイクには大きな特性があります。それは出力感度が非常に低いことです。
SM7Bの出力感度は公称-59dBV/Pa(公称出力インピーダンス150Ω)で、コンデンサーマイクと比較するとかなり低く、一般的なダイナミックマイクの中でも特に低い部類に入ります。これは音質を重視した設計上の特性ですが、使いこなすには60dB前後のクリーンなゲインが必要になります。
オーディオインターフェースのゲインが不十分な理由
多くのコンシューマー向けオーディオインターフェース(Focusrite Scarlett Solo、Behringer UM2など)は最大プリアンプゲインが+50〜+56dB程度です。SM7BはAWS放送スタジオの機材と同等のゲインを要求するため、家庭用インターフェースでは物理的にゲインが足りないケースが発生します。
| オーディオインターフェース | 最大プリアンプゲイン | SM7Bとの相性 |
|---|---|---|
| Focusrite Scarlett Solo(第4世代) | +57dB | △ ギリギリ(静かな部屋なら可) |
| Focusrite Scarlett 2i2(第4世代) | +57dB | △ ギリギリ |
| SSL 2+ | +62dB | ○ 比較的良好 |
| Universal Audio Volt 176 | +60dB | ○ 良好 |
| Behringer UM2 | +40dB | ✕ 音量不足が深刻 |

対処法1:CloudLifter CL-1(インラインプリアンプ)を使う
SM7Bの音量不足を解決する最も定番かつ確実な方法が、インラインプリアンプ(マイクアクティベーター)の使用です。
CloudLifter CL-1とは?
CloudLifter CL-1はCloud Microphones社が開発したシンプルなインラインプリアンプです。マイクとオーディオインターフェースの間に挟むだけで、+25dBのクリーンなゲインブーストを提供します。
仕組みは単純で、オーディオインターフェースのファンタムパワー(+48V)を電源として活用し、マイク信号を増幅します。ダイナミックマイクにはファンタムパワーは通常不要ですが、CloudLifterはそれを電力として消費してゲインを生み出します。
CloudLifter CL-1の接続方法
- オーディオインターフェースの48Vファンタムパワーをオンにする(CloudLifterの電源として必要)
- XLRケーブルでSM7B → CloudLifter CL-1(MICポート)に接続
- 別のXLRケーブルでCloudLifter CL-1(OUTポート) → オーディオインターフェースに接続
- オーディオインターフェース側のゲインを適切な位置(ゲインメーターが-18〜-12dBあたり)に調整
⚠️ 注意:CloudLifterはダイナミックマイク・リボンマイク専用です。コンデンサーマイクには使用しないでください。コンデンサーマイクは直接オーディオインターフェースの48Vに繋ぎます。
FetHead(フェットヘッド)との比較
CloudLifterと同じ用途に使えるインラインプリアンプとして、Triton Audio社のFetHeadがあります。
| 製品 | ゲインブースト | ノイズフロア | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| CloudLifter CL-1 | +25dB | 低い(クリーン) | 約15,000〜18,000円 |
| FetHead | +27dB | 非常に低い | 約8,000〜12,000円 |
| sE DM1 Dynamite | +28dB | 低い | 約8,000〜11,000円 |
対処法2:SM7B内蔵スイッチを正しく活用する
SM7Bの底面には2つのDIPスイッチがあります。これらを適切に設定するだけで、体感的な音の聞こえ方が大きく改善します。

ハイパスフィルター(ロールオフ)スイッチ
SM7Bにはローカットフィルター(ハイパスフィルター)スイッチが内蔵されています。このスイッチをオンにすると、18Hzでのロールオフが発生し、低周波ノイズ(エアコン・空調・機械振動など)をカットします。
設定の考え方:
- 音楽・楽器録音:オフ(低音を活かす)
- 音声・ポッドキャスト・配信:オン推奨(低周波ノイズを除去、声がクリアになる)
プレゼンスブーストスイッチ
もう一方のスイッチはプレゼンスブーストです。中高域(約5kHz付近)を持ち上げ、声の明瞭感・存在感を強調します。
設定の考え方:
- ブース収録・デッドルーム(吸音環境):オンにすると声がより聞こえやすい
- 反響のある部屋:オフにすると高域が刺さりにくい
- ポッドキャスト・YouTube:オン推奨(声が聴き取りやすくなる)
対処法3:オーディオインターフェースのゲインを最大まで上げる
インラインプリアンプを用意する前に、まずオーディオインターフェース側でできることを確認しましょう。
- ゲインノブを徐々に上げ、クリッピング(レベルメーターが赤になる)が起きないギリギリまで上げる
- Focusrite Scarlett等の場合、「Air」モードをオンにすると中高域のプレゼンスが増し、体感音量が上がる
- インターフェース付属のソフトウェア(Focusrite Control 2等)でチャンネルゲインを確認・調整する
✅ 目安:録音時のピークが-18dB〜-12dBに収まるようにゲインを調整します。0dBに達するとクリッピング(音割れ)が発生します。
対処法4:デジタルゲインでの補正(DAW・配信ソフト)
アナログゲインだけで足りない場合、ソフトウェア側でデジタルゲインを加える方法も有効です。ただし、デジタルゲインはノイズも一緒に増幅するため、あくまで補助的な手段として使います。
OBSでの設定方法
- OBSのオーディオミキサーでSM7Bのチャンネルを右クリック
- 「フィルタ」を選択
- 「+」ボタンで「ゲイン」を追加
- ゲイン値を+6〜+12dBに設定(ノイズが目立つ場合は控えめに)
Windowsサウンド設定でのゲイン調整
- スタート → 設定 → システム → サウンド
- 入力デバイス欄でSM7B(またはオーディオインターフェース)を選択
- 「デバイスのプロパティ」をクリック
- 音量スライダーを100まで上げる

SM7B vs SM7dB:どちらを選ぶべき?
2023年にShureはSM7Bの後継・派生モデルとしてSM7dBを発売しました。SM7dBには内蔵プリアンプ(+18dBまたは+28dB)が搭載されており、CloudLifterなしでも十分なゲインを得られます。
| 比較項目 | SM7B | SM7dB |
|---|---|---|
| 内蔵プリアンプ | なし | あり(+18dB または+28dB) |
| CloudLifterの必要性 | 多くのケースで必要 | 不要 |
| サウンドキャラクター | クラシック・ウォーム | SM7Bほぼ同等 |
| ロールオフ・プレゼンスブースト | 内蔵スイッチで調整 | 内蔵スイッチで調整(同様) |
| 電源 | 不要(パッシブ) | 48Vファンタム電源必要 |
| 実売価格(参考) | 約55,000〜62,000円 | 約65,000〜73,000円 |
選び方の目安:
- 既にSM7Bを持っている → CloudLifter/FetHeadを追加する方がコスト効率が良い
- これから購入を検討している → SM7dBならすっきりした接続環境を構築できる
- ゲインが十分なインターフェース(SSL 2+、UA Volt等)を持っている → SM7BでOK
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よくある質問(FAQ)
Q1. CloudLifterを使ってもまだ音量が小さい場合は?
A. オーディオインターフェースのゲインが極端に低い場合(Behringer UM2等)は、CloudLifter(+25dB)だけでは足りないことがあります。その場合、ゲインの高いインターフェース(SSL 2+、UA Volt 176等)への買い替えを検討するか、DAW側でデジタルゲインを追加するのが現実的です。
Q2. CloudLifterを使うと音質が変わる?
A. 正しく使えば音質の劣化はほぼありません。CloudLifterはFETトランスフォーマーレスの設計で非常にクリーンなゲインを提供します。ただし、大幅なゲインブーストはノイズフロアをわずかに引き上げます。
Q3. ダイナミックマイクにファンタム電源を流しても大丈夫?
A. SM7Bのようなダイナミックマイクは、ファンタム電源(+48V)が流れても通常は壊れません。ただし、一部のリボンマイクはファンタム電源で損傷することがあります。SM7Bの場合、CloudLifterを間に挟めば、SM7B自体にはファンタム電源は届かない仕組みになっています。
Q4. USB接続のマイクに比べてSM7BはなぜこれほどゲインHが必要なの?
A. USBマイクにはマイク内部にADコンバーターとアンプが内蔵されており、PC側が受け取るのはデジタル信号です。一方、SM7BはXLRのアナログ出力のみで、プリアンプは外部のインターフェースに依存します。SM7Bはダイナミックマイクの中でも出力感度が特に低いため、高ゲインプリアンプが必須です。
Q5. SM7dBに買い替えるメリットはある?
A. 最大のメリットは接続のシンプルさです。CloudLifter等の追加機材が不要になり、スッキリしたセットアップになります。サウンドキャラクターはSM7Bとほぼ同等ですが、内蔵プリアンプの加工を好まない方はSM7B+CloudLifterの組み合わせを好む傾向があります。
Q6. プレゼンスブーストをオンにするとハウリングしやすい?
A. プレゼンスブーストは中高域を持ち上げるため、モニタースピーカーを使いながら配信する場合にフィードバックが起きやすくなることがあります。ヘッドフォン使用時は問題になりません。
Q7. XLRケーブルの長さは音量に影響する?
A. XLRはバランス接続のため、一般的な使用距離(数メートル〜数十メートル)では信号劣化はほぼ起きません。音量不足は主にプリアンプのゲイン不足が原因です。
Q8. Windowsのマイクブースト(+10dB〜+30dB)でも対応できる?
A. Windowsのマイクブーストは使えますが、デジタルゲインのためノイズも増幅されます。できればアナログゲイン(CloudLifterやインターフェースのゲインノブ)で補正し、デジタルブーストは最後の手段にすることを推奨します。
まとめ
Shure SM7Bの音量不足は、マイクの欠陥ではなくプリアンプのゲイン不足が原因です。以下のチェックリストで対処しましょう。
- ✅ オーディオインターフェースのゲインノブを最大近くまで上げる
- ✅ SM7Bのプレゼンスブーストスイッチをオンにする(音声・ポッドキャスト向け)
- ✅ ハイパスフィルターをオンにして低周波ノイズを除去する
- ✅ CloudLifter CL-1またはFetHeadを追加して+25〜+27dBブースト
- ✅ それでも不十分なら、ゲインの高いインターフェースへの乗り換えを検討
- ✅ DAW・OBSのデジタルゲインで最終調整
SM7Bは適切なゲイン環境が整えば、放送品質の音声を提供してくれる素晴らしいマイクです。CloudLifterとの組み合わせは特に定評があり、多くのプロやYouTuber・配信者が採用しています。正しい環境を整えて、SM7Bのポテンシャルを最大限に引き出してください。
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