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Wi-Fiに接続しているのに、なぜかモバイルデータ通信の方が速い——そんな不思議な現象に悩んでいませんか?特定のWi-Fiネットワークに繋ぐと逆に通信が遅くなったり、不安定になったりするのはAndroid特有の問題が関係していることがあります。
本記事では、AndroidでWi-Fiに繋ぐと遅くなる原因を詳しく解説し、Samsung・Pixel・Xiaomiなどメーカー別の具体的な解決手順をステップバイステップで紹介します。
- 「スマートネットワーク切り替え」がWi-Fiを遅くする仕組み
- 2.4GHz/5GHz自動切り替え問題の解決方法
- IPアドレス競合・DNS問題の確認と対処法
- Samsung・Pixel・Xiaomi・OPPO別の設定場所
- ルーター側で確認すべきチェックポイント
AndroidでWi-Fiに繋ぐと遅くなる主な原因
原因①:「スマートネットワーク切り替え」機能が誤作動している
Androidには接続品質が低いWi-Fiを検出したら自動的にモバイルデータへ切り替える機能があります。この機能が誤作動すると、Wi-Fi接続中なのに実際にはモバイル通信を使いながら、かつ通信が切り替え中の不安定な状態が続きます。
| メーカー/Android | 機能名 |
|---|---|
| Android標準(AOSP) | 接続品質の悪いネットワークを回避 |
| Samsung Galaxy | スマートネットワーク切り替え |
| Xiaomi(MIUI) | Wi-Fi+ |
| OPPO / Realme | スマートWi-Fi切り替え |
| Pixel(Android 12以降) | アダプティブ接続 |
原因②:2.4GHz/5GHzの自動切り替え問題
AndroidはSSID(Wi-Fi名)が同じ場合、2.4GHzと5GHzを自動的に切り替える「バンドステアリング」機能があります。端末がルーターから遠ざかるにつれて「5GHz帯の電波が弱くなった状態」のまま接続を維持しようとするため、通信が断続的に遅くなります。
原因③:IPアドレスの競合(コンフリクト)
DHCPサーバー(ルーター)から配布されたIPアドレスが同一ネットワーク内の別デバイスと重複すると、通信が断続的に遮断されます。家族が多い環境やIoT機器が多い環境で発生しやすいです。
原因④:DNSサーバーの問題
接続先のWi-Fiルーターが使用しているDNSサーバーが遅い・不安定な場合、名前解決(URLをIPアドレスに変換する処理)に時間がかかり、「Webページが開くのが遅い」という現象になります。
原因⑤:データセーバー・バックグラウンドデータ制限
Androidのデータセーバーがオンになっていると、Wi-Fi接続中でも一部アプリの通信が制限されることがあります。バックグラウンドデータをアプリ単位で制限している場合も、特定アプリだけ遅いという現象が起きます。
原因⑥:チャンネル干渉
Wi-Fiルーターが使用するチャンネルが、近隣のルーターや電子レンジ・Bluetooth機器と干渉している場合、スループットが大幅に低下します。特に2.4GHz帯は電子レンジとも同帯域のため干渉しやすいです。
【解決手順①】スマートネットワーク切り替えをオフにする
最も即効性がある対処法です。まずこの設定を確認・変更してください。
Android標準(Pixel・AOSP系)の場合
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」
- 右上のメニュー(⋮)→「Wi-Fi設定」
- 「接続品質の悪いネットワークを自動的に切り替える」または「低品質ネットワークを回避」をオフ
Samsung Galaxy の場合
- 「設定」→「接続」→「Wi-Fi」
- 右上の「⋮」→「詳細設定」
- 「スマートネットワーク切り替え」をオフ
Xiaomi(MIUI / HyperOS)の場合
- 「設定」→「Wi-Fi」
- 右上メニュー→「その他の設定」→「Wi-Fi+」をオフ
- または「デュアルWi-Fi加速」もオフにする
OPPO / Realme の場合
- 「設定」→「Wi-Fi」→「Wi-Fi詳細設定」
- 「スマートWi-Fi切り替え」をオフ
【解決手順②】問題のWi-Fiを一度削除して再接続する
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」
- 接続中のSSID名をタップ
- 「削除」または「登録を解除」を選択
- SSIDを再度タップ → パスワードを入力して再接続
これにより、IPアドレスの割り当て直しとDNSのリセットが行われます。
【解決手順③】静的IPアドレスとDNSを設定する
IPアドレスの競合を根本的に解消し、高速なDNSサーバーを使う方法です。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」
- 接続中のSSIDを長押し → 「ネットワークを変更」
- 「詳細設定」を展開
- 「IPの設定」→「DHCP」→「静的(Static)」に変更
- 以下を入力:
- IPアドレス: 192.168.1.200(ルーターのDHCP範囲外の値)
- ゲートウェイ: 192.168.1.1(ルーターのIP)
- ネットワークプレフィックス長: 24
- DNS1: 8.8.8.8(Google DNS)
- DNS2: 8.8.4.4
- 「保存」をタップ
【解決手順④】プライベートDNSを変更する(Android 9以降)
Wi-Fi・モバイル問わず全通信のDNSをシステム全体で変更できます。
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」
- 「プライベートDNS」をタップ
- 「プライベートDNSプロバイダのホスト名を指定」を選択
- dns.google(Google)または one.one.one.one(Cloudflare)を入力
- 「保存」
【解決手順⑤】2.4GHz/5GHzを個別に強制接続する
方法A:SSIDを別々に設定する(ルーター側)
最も確実な方法です。ルーターの管理画面で2.4GHz用と5GHz用のSSIDを別名に設定し、端末側で意図的に接続するSSIDを選択します。
方法B:Wi-Fi Analyzerアプリを使う
Google Playで「Wi-Fi Analyzer」などのアプリをインストールし、現在の電波環境(チャンネル・帯域・強度)を可視化して最適な接続を選択します。
ルーター側で確認すべき事項
バンドステアリングの設定
ルーターの管理画面(通常は192.168.1.1)にアクセスして、バンドステアリングを「無効」にし、2.4GHz / 5GHzを別SSIDで設定することで根本的な問題を解消できます。
チャンネル設定の最適化
管理画面の無線設定でチャンネルを「自動」から手動に変更します:
- 2.4GHz推奨チャンネル:1・6・13のいずれか(互いに非干渉)
- 5GHz:W52(36〜48ch)の中から電波環境に応じて選択
ファームウェアの更新
古いファームウェアはWi-Fi接続品質の問題を持つケースがあります。ルーター管理画面→システム→ファームウェア更新で最新版を確認してください。
Wi-Fi設定のリセット(最終手段)
- 「設定」→「システム」→「リセット」
- 「Wi-Fi・Bluetooth・モバイルをリセット」
- 実行確認 → リセット完了
- 改めてWi-Fiに接続しなおす
注意:保存済みのWi-Fi接続情報がすべて削除されます。パスワードを手元に準備してから実施してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 他のWi-Fiでは速いのに特定のWi-Fiだけ遅い場合は?
A. そのルーター固有の問題です。チャンネル干渉・バンドステアリング・ルーターのファームウェアの問題が考えられます。ルーターを再起動し、管理画面でチャンネルを手動設定してみてください。
Q. VPNを使うと必ず遅くなりますか?
A. VPNのサーバーを経由するため、VPN未使用時より遅くなることが多いです。特に海外サーバーを使っている場合は顕著です。Wi-Fiが遅いと感じる場合はまずVPNをオフにして確認してください。
Q. 2.4GHzと5GHz、どちらが速いですか?
A. ルーターの近く(同じ部屋)では5GHzが速いです。壁を挟んだり距離がある場合は2.4GHzの方が安定します。状況に応じて使い分けることが最も効果的です。
Q. Wi-Fiの電波は強いのにブラウザが遅い場合は?
A. DNSサーバーが遅い可能性があります。プライベートDNSをdns.googleまたはone.one.one.oneに変更することで大幅に改善するケースがあります。
まとめ
AndroidでWi-Fiに繋ぐと遅くなる問題の多くは、スマートネットワーク切り替え機能の誤作動が原因です。まずこの機能をオフにすることで解決するケースが最も多いです。
それでも解決しない場合はIPアドレスの静的設定・DNSの変更・ルーターのチャンネル設定見直しを順番に試してください。本記事の手順でWi-Fiの速度問題が解消されることを願っています。
Android端末で速度を改善するための追加チェックリスト
以下のチェックリストを上から順番に確認してください。
基本確認
- ☐ 他の端末でも同じWi-Fiが遅いか確認 → Yesならルーター側の問題
- ☐ モバイルデータ通信(Wi-Fiをオフ)で速いか確認 → YesならWi-Fi固有の問題
- ☐ 別のWi-Fi(スマホのテザリング等)に接続して速いか確認 → Yesならそのルーターの問題
- ☐ VPNアプリが動作していないか確認 → VPN経由で遅くなるケースが多い
- ☐ Androidのセーフモードで起動して試す → 改善するならアプリが原因
設定確認
- ☐ スマートネットワーク切り替えがオフになっているか
- ☐ データセーバーがオフになっているか
- ☐ バックグラウンドデータの制限が解除されているか
- ☐ プライベートDNSが設定されているか(dns.googleを推奨)
Wi-Fi速度改善効果の比較表
| 対処法 | 効果 | 難易度 | 対象原因 |
|---|---|---|---|
| スマートネットワーク切り替えオフ | ★★★★★ | 簡単 | 誤作動による不安定 |
| Wi-Fi削除と再接続 | ★★★★☆ | 簡単 | 設定の蓄積エラー |
| プライベートDNS変更 | ★★★★☆ | やや簡単 | DNS遅延 |
| 静的IPアドレス設定 | ★★★★☆ | 中程度 | IP競合・DHCP遅延 |
| ルーターのSSID分離 | ★★★★★ | やや難 | バンドステアリング誤作動 |
| ルーターチャンネル変更 | ★★★★☆ | 中程度 | 電波干渉 |
| Wi-Fi設定リセット | ★★★☆☆ | 簡単 | 設定全般のリフレッシュ |
特定メーカーのAndroidにおける追加の注意点
Samsung Galaxyの場合
Samsung端末には「Wi-Fiパワーセーブ」機能があります。設定→接続→Wi-Fi→詳細設定→「Wi-Fiパワーセーブ」がオンになっている場合、電波を間引くことで通信が不安定になることがあります。オフにすると速度が改善するケースがあります。ただし、バッテリー消費は増加します。
Xiaomiの場合
Xiaomiの「デュアルWi-Fi加速」機能は、複数のWi-Fiを同時利用して速度アップを目指す機能ですが、逆に干渉して遅くなることがあります。設定→接続と共有→デュアルWi-Fi加速→OFFで無効化してください。
Sony Xperiaの場合
ほぼAndroid標準に近い設定体系です。設定→ネットワークとインターネット→Wi-Fi→歯車アイコン→「接続品質の低いWi-Fiを回避」をOFFにしてください。
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