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MacのAutomatorとは?2026年最新情報
Automatorは、macOSに標準搭載されている自動化ツールです。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップでアクションを組み合わせることで、繰り返し作業を自動化できます。ファイルの一括リネーム、PDF結合、画像の一括変換など、日常の作業を大幅に効率化できます。2026年現在のmacOS Sequoiaでも引き続き使用でき、Shortcutsアプリとの連携も強化されています。
この記事では、Automatorの基本的な使い方から実用的なワークフロー作成例、シェルスクリプトとの連携、Quick Actionとして保存する方法まで徹底解説します。

この記事でわかること
- Automatorの起動方法と画面構成
- ワークフローの種類と使い分け
- 実用的なワークフロー作成5例
- シェルスクリプトとの連携方法
- Quick Actionとして保存して右クリックから使う方法
- よくあるトラブルと対処法
Automatorの起動と画面構成
Automatorの起動方法
- Finderを開いて「アプリケーション」フォルダを開く
- 「Automator」をダブルクリックして起動する
- または、Spotlight検索(Command+Space)で「Automator」と入力して起動
- 起動するとドキュメント選択画面が表示される
画面構成の説明
| エリア | 内容 | 用途 |
|---|---|---|
| 左パネル(ライブラリ) | 使用可能なアクション一覧 | アクションを検索・選択する |
| 中央パネル(アクション詳細) | 選択したアクションの説明 | アクションの使い方を確認する |
| 右パネル(ワークフロー) | 組み合わせたアクションの流れ | ワークフローを組み立てる |
| 下部(ログ・入力エリア) | 実行結果のログ | ワークフローのデバッグ |
ワークフローの種類と使い分け
Automatorには複数の書類タイプがあり、目的に応じて使い分けます。
| 書類タイプ | 説明 | 主な用途 |
|---|---|---|
| ワークフロー | Automatorから手動実行する基本形式 | テスト・一時的な作業 |
| アプリケーション | ダブルクリックで実行できる.appファイル | 定期的に使う自動化処理 |
| クイックアクション | 右クリックメニューに追加される | ファイルを選んで即実行したい処理 |
| フォルダアクション | フォルダにファイルが追加されたとき自動実行 | ダウンロードフォルダの自動整理 |
| カレンダーアラーム | カレンダーのイベント時に自動実行 | 定期的なスケジュール実行 |
| 印刷プラグイン | 印刷ダイアログから実行 | 印刷前の処理(PDF変換等) |

実用的なワークフロー作成5例
例1:ファイルを一括リネームする
写真や書類を一括で命名規則に従ってリネームするワークフローです。
- Automatorを開き「クイックアクション」を選択して新規作成
- 「ワークフローが受け取る現在の項目」を「ファイルまたはフォルダ」に設定
- 左パネルの検索欄に「Finder項目の名前を変更」と入力
- 「Finder項目の名前を変更」アクションをワークフローにドラッグ
- 「名前の変更形式」を「テキストを追加」「テキストで置き換え」などから選ぶ
- 設定後、Command+Sで保存(名前を「一括リネーム」などに設定)
- Finderでファイルを複数選択→右クリック→「クイックアクション」→「一括リネーム」で実行
例2:画像を一括でJPEGに変換・リサイズする
PNGやHEICなど複数形式の画像をまとめてJPEGに変換し、サイズも変更するワークフローです。
- 「クイックアクション」で新規作成
- 「イメージタイプを変更」アクションを追加し、変換形式を「JPEG」に設定
- 「イメージのサイズを変更」アクションを追加し、横幅を800pxに設定
- 「Finder項目を移動」アクションを追加し、保存先を指定する
- 保存して完了。複数画像を選択して右クリックから実行できる
例3:PDFを結合する
複数のPDFファイルを1つに結合するワークフローです。
- 「アプリケーション」タイプで新規作成
- 「PDF書類を結合」アクションをワークフローに追加
- 「Finder項目を移動」アクションで出力先(デスクトップなど)を指定
- アプリケーションとして保存(例:「PDF結合ツール.app」)
- 使用時:結合したいPDFをアプリアイコンにドラッグ&ドロップ
例4:ダウンロードフォルダを自動整理する(フォルダアクション)
ダウンロードフォルダに追加されたファイルを拡張子別に自動で振り分けるワークフローです。
- 「フォルダアクション」で新規作成
- 「フォルダアクションを受け取るフォルダ」でダウンロードフォルダを選択
- 「フィルタ Finder項目」アクションを追加し、条件を「拡張子がpdfである」に設定
- 「Finder項目を移動」アクションで移動先(Documentsフォルダ等)を指定
- 同様にPNG・JPGは「画像」フォルダ、MP4は「動画」フォルダへの振り分けを追加
- 保存するとフォルダアクションが自動で有効化される
例5:テキストを読み上げてMP3保存する
選択したテキストを音声合成で読み上げ、MP3ファイルとして保存するワークフローです。
- 「クイックアクション」で新規作成
- 「ワークフローが受け取る現在の項目」を「テキスト」に設定
- 「テキストを読み上げる」アクションを追加し、「音声ファイルとして保存」を有効にする
- 保存先・ファイル名を設定して保存
- 使用時:テキストを選択→右クリック→「サービス」→「テキストをMP3に変換」で実行
シェルスクリプトとの連携
シェルスクリプトアクションの追加方法
Automatorにはシェルスクリプトを実行するアクションが用意されており、より高度な自動化が可能です。
- ワークフローに「シェルスクリプトを実行」アクションを追加する
- 「シェル」のドロップダウンで使用するシェルを選ぶ(/bin/zshを推奨)
- 「入力の引き渡し方法」を「引数として」または「標準入力へ」から選ぶ
- スクリプトを記述する
シェルスクリプト活用例
| 用途 | スクリプト例 |
|---|---|
| ファイルの拡張子を小文字に統一 | for f in “$@”; do mv “$f” “${f%.*}.${f##*.,,}”; done |
| 現在の日時をファイル名に追加 | DATE=$(date +%Y%m%d); mv “$1” “$(dirname $1)/${DATE}_$(basename $1)” |
| フォルダ内のテキストファイルを結合 | cat “$@” > ~/Desktop/combined.txt |

Quick Actionとして保存する方法
Quick Actionの作成と保存手順
- Automatorで「クイックアクション」を選択して新規作成
- ワークフローを組み立てる
- 「ワークフローが受け取る現在の項目」を適切に設定する(ファイル・テキスト・画像など)
- 「アプリケーション」を「任意のアプリケーション」に設定
- Command+Sで保存し、名前をわかりやすく設定する
- ファイルを右クリック→「クイックアクション」サブメニューに表示されるようになる
Quick Actionの管理
- 保存場所:~/Library/Services/ フォルダ
- 削除:Finderで上記フォルダを開いて.workflowファイルをゴミ箱へ
- 有効・無効の切り替え:「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「機能拡張」→「Finder」
Automatorのトラブルシューティング
よくあるエラーと対処法
| エラー内容 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| アクションが失敗しました | 入力データの形式が不一致 | 前後のアクションの入出力タイプを確認 |
| 権限エラー | フォルダ・ファイルへのアクセス権なし | 「システム設定」→「プライバシー」→「フルディスクアクセス」でAutomatorを許可 |
| クイックアクションが表示されない | Finderの機能拡張が無効 | 「システム設定」→「機能拡張」→「Finder」でチェックを入れる |
| シェルスクリプトが動かない | パスの設定が誤っている | 絶対パスで記述する(例:/usr/local/bin/python3) |
よくある質問(FAQ)
Q1. AutomatorとmacOSのショートカットアプリはどう違いますか?
Automatorは主にmacOSのファイル操作・システム操作の自動化に特化しています。ショートカットアプリはiPhone・iPad・Macで共通して使えるクロスプラットフォームの自動化ツールです。macOS Monterey以降では両者を組み合わせることもでき、Automatorで作成したワークフローをショートカットから呼び出すことも可能です。
Q2. Automatorは無料で使えますか?
はい、macOSに標準搭載されており完全無料です。追加インストールも不要です。アプリケーションフォルダ内にデフォルトで存在しています。
Q3. Automatorで作ったアプリは他のMacでも使えますか?
はい、.appファイルを別のMacにコピーすることで使用できます。ただし、シェルスクリプトを使用している場合は対象MacにもそのシェルやツールがインストールされていることとPATHが正しく設定されていることが前提です。
Q4. フォルダアクションが動作しなくなった場合はどうすればいいですか?
①Finderメニュー→「サービス」→「フォルダアクションの設定」で対象フォルダのアクションが有効になっているか確認。②スクリプトエディタを開いて「フォルダアクションの設定…」からアクションを再割り当て。③Macを再起動して再度確認してください。
Q5. 画像変換アクションでHEIF(.heic)ファイルは変換できますか?
macOS High Sierra以降のAutomatorでHEIF形式に対応しています。「イメージタイプを変更」アクションでHEICファイルをJPEG・PNGに変換できます。ただし、対応していないバージョンのmacOSでは別途処理が必要です。
Q6. カレンダーアラームで定期実行するときの注意点は?
カレンダーアラームはカレンダーアプリが開いていないと動作しない場合があります。「システム設定」→「ログイン項目」にカレンダーアプリを追加しておくことで、Mac起動時に自動起動させて確実に実行できます。
Q7. Automatorのワークフローをターミナルから実行できますか?
はい、automatorコマンドを使って実行できます。ターミナルで「automator /path/to/workflow.workflow」を実行するとワークフローが動作します。これをcronジョブやlaunchdと組み合わせることで定期自動実行が可能です。
Q8. Automatorで作成したアプリをDockに登録できますか?
はい、保存した.appファイルをFinderからDockにドラッグ&ドロップするだけで登録できます。よく使うワークフローはDockに置いておくと素早くアクセスできます。
Q9. AutomatorはApple Siliconチップでも使えますか?
はい、Apple Silicon(M1/M2/M3/M4チップ)搭載のMacでも問題なく使用できます。ただし、Intel Mac向けに作られた一部のサードパーティ製アクションはRosetta 2を通じて実行する必要がある場合があります。
Q10. PDFのページを抽出・並び替えはAutomatorでできますか?
はい、「PDF書類からページを抽出」「PDFページの並び替え」などのアクションが用意されています。複数のPDFから特定ページを抽出して新しいPDFを作成したり、ページ順序を変更したりする処理をドラッグ&ドロップで組み立てられます。
まとめ
Automatorは、プログラミング不要でMacの繰り返し作業を自動化できる強力なツールです。
重要なポイントをまとめると:
- ワークフロー・アプリ・クイックアクション・フォルダアクションなど用途に応じた書類タイプがある
- ファイルのリネーム・画像変換・PDF結合など日常の作業を自動化できる
- シェルスクリプトと組み合わせることでさらに高度な処理が可能
- クイックアクションとして保存することで右クリックから素早く実行できる
- macOS Sequoiaのショートカットアプリとも連携でき、自動化の幅が広がる
まずは「ファイルの一括リネーム」や「画像の一括変換」など、すぐ役立つワークフローから試してみてください。
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