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スリープ vs 休止状態:パソコンの省エネ設定完全ガイド

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「スリープ」「休止状態」の違い

詳細をお伝えしたとことで、簡単に「スリープ」「休止状態」の違いについてまとめてみましょう。

データの保存場所

それぞれの機能を起動させた場合、作業中のファイル等を保存する場所は下記となります。

  • スリープ:メモリ
  • 休止状態:HDD

こちらについては、デスクトップパソコンでは基本「スリープ」機能しか使えないため、気を付けなければならない点がでてきます。

データ保全

上記で紹介している通り、データ保全に向いているのはHDDです。

  • スリープ:電源が失われるとデータも失われる・メモリは壊れやすい
  • 休止状態:電源が失われてもデータは保存されている・HDDはメモリと比較して壊れにくい

スリープ状態の時はメモリ上に作業ファイルを保存させているため、万が一デスクトップに繋がっている電源コードを切ってしまった場合などは全てのデータが失われることになります。

一方で休止状態の場合はHDDに作業中のファイルが保存されるため、電源を失われたとしてもデータまで失われることはありません。

起動スピード

起動スピードに関しては、メモリ上にデータを保存しているスリープ状態の方が速くなります。1時間程度など、すぐに作業を再開する見通しがある場合には、スリープ状態を利用するのも良いでしょう。

  • スリープ:データはメモリ保存のため起動スピードが速い
  • 休止状態:データはHDD保存のため、スリープと比較すると遅い

消費電力

休止状態の場合はメモリ自体も動作は停止しているので消費電力は少なく済みます。一方スリープ状態の時、メモリは動作を継続しますのでその分休止状態と比較すると消費電力が多くなります。

  • スリープ:メモリが作動している分の消費電力が必要
  • 休止状態:メモリも作動停止になるため消費電力が少ない

自動でスリープモードになる時間の変更手順

パソコンは一定時間作業をしていないと自動でスリープモードになる設定がされています。

このスリープモードになるまでの時間についてはカスタマイズすることができ、状況に合わせて設定することが可能です。手順は下記の通りです。(Windows10の設定方法)

  • スタートから「設定」を選択
  • 「システム」を選択
  • 左メニューの「電源とスリープ」を選択
  • 「スリープ」の下向き矢印から時間設定をする(ノートパソコンの場合は、バッテリー利用時と電源接続時の2か所設定)
  • 「画面」も同様に設定する

上記の手順を踏むことによって、パソコンがスリープ状態になるまでの時間を変更することができます。

スリープ状態にしないように設定するには「なし」を選択することでできますので、状況に合わせて設定を変えていきましょう。

Macでスリープ状態になるまでの時間を変更する方法

Macでディスプレイをスリープ状態にするまでの時間を変更する手順は下記の通りです。

  • 「システム環境設定」を開く
  • 「省エネルギー」を選択
  • バッテリーの「ディスプレイをオフにするまでの時間」を調整する
  • 電源アダプタの「ディスプレイをオフにするまでの時間」を調整する

この調整をすることで、操作がないときにどの程度の速さでスリープにするかを設定できます。

また、スリープ状態にさせないようにすることもできますので、必要があればご活用ください。

スリープと休止状態の技術的背景

スリープ状態と休止状態は、オペレーティングシステムがコンピュータの電力管理を行うための異なる手法です。スリープ状態では、コンピュータはメモリにデータを保持したまま、CPUやディスプレイの電力を節約します。これにより、復帰が迅速で、作業を中断した場所からすぐに再開できます。

一方、休止状態は、コンピュータが現在のセッションの状態をハードディスクに保存し、すべてのコンポーネントの電源を切ります。これにより、完全に電源を切ってもデータが失われることがありません。復帰時には、保存された状態がメモリに復元されます。

このように、スリープ状態は一時的な電力節約に最適であり、休止状態は長時間の非使用に適しています。ユーザーは自分の利用状況に応じて、これらの機能を使い分けることが重要です。

使用シーンの具体例

スリープ状態の活用シーン

  • 短時間の離席時:会議中やちょっとした休憩中など、数分から数十分の離席時にはスリープ状態を利用することで、すぐに作業に戻れます。
  • 昼食時:昼食などで1時間程度の休憩を取る場合も、スリープ状態でコンピュータを保持しておくことが便利です。

休止状態の活用シーン

  • 長時間の離席:数時間以上PCを使用しない場合は、休止状態を選ぶことで電力を節約し、データを保護します。
  • 旅行や出張:長期間コンピュータを使わない場合は、休止状態でハードディスクにセッションを保存しておくと良いでしょう。

よくあるトラブルシューティング

スリープから復帰できない

  • 電源オプションの設定確認:設定メニューから電源オプションを確認し、スリープ状態の設定が正しいかを確認します。
  • ドライバーの更新:グラフィックやネットワークのドライバーが古い場合、スリープからの復帰ができないことがあります。最新のドライバーに更新することが必要です。

休止状態から復帰できない

  • ハードディスクの空き容量確認:休止状態ではハードディスクにデータを保存するため、十分な空き容量が必要です。空き容量が不足している場合、休止状態を使用できません。
  • BIOS設定の確認:一部のシステムでは、BIOSの設定が原因で休止状態が機能しないことがあります。BIOSメニューで「S3スリープ」や「休止状態」のオプションを確認してください。

ユーザーの体験談

  • Aさんのケース:「スリープ状態を使うようになってから、すぐに作業を再開できるので効率が上がりました。特に会議の合間に重宝しています。」
  • Bさんのケース:「休止状態を利用することで、長時間PCを放置してもデータが消えないので安心です。旅行の際には特に便利です。」

将来的な動向

今後のオペレーティングシステムやハードウェアの進化により、スリープと休止状態の役割も変わる可能性があります。特に、AI技術やクラウドコンピューティングの進展に伴い、これらの機能はさらに進化し、ユーザーの利用体験を向上させることが期待されます。例えば、AIが使用パターンを学習し、自動で最適な電源管理を行うようなシステムも考えられます。

よくある質問とその回答

Q1: スリープ状態でも電力を消費しますか?
A1: はい、スリープ状態では少量の電力を消費します。メモリに作業データが保存されているためです。ただし、通常の使用時よりも消費電力は少ないです。

Q2: 休止状態にするとデータはどこに保存されますか?
A2: 休止状態では、作業データはHDDに保存されます。そのため、電源を完全にオフにしてもデータが保護されます。

Q3: デスクトップパソコンでも休止状態を使えますか?
A3: 基本的に、休止状態はノートパソコン向けの機能です。デスクトップパソコンでは、スリープ機能を利用するのが一般的です。

Q4: スリープと休止状態はどう使い分けるべきですか?
A4: 短時間で作業を再開する場合はスリープが便利です。長時間席を離れる場合や電力を節約したいときは休止状態が適しています。

まとめ

パソコンのスリープ機能や休止状態を上手に活用することによって、作業中のデータを保全しながらシステムアップデートや消費電力の節約を行うことができます

電源オプションについては、各種メーカー・機種によって独自の省エネモードを搭載している場合もありますので、ご確認ください。

お昼休みや、会議で席を離れるときなど、普段シャットダウンしか使ってこなかったのであれば、本記事をきっかけにスリープを上手く使いこなして頂ければと思います

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