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Windows 11で「ディスクのクリーンアップ」を実行したのに、空き容量がほとんど増えない――こんな状況に困っていませんか?
ストレージの空き容量が不足すると、Windowsの動作が遅くなったり、アプリのインストールやアップデートができなくなったりと、さまざまな問題が発生します。ディスクのクリーンアップは本来こうした問題を解決するためのツールですが、実行しても容量が解放されないケースが少なくありません。
この記事では、Windows 11のディスクのクリーンアップで空き容量が増えない原因を網羅的に解説し、確実に容量を確保するための対処法を手順付きで紹介します。標準ツールだけでなく、隠れた容量の大きな不要ファイルを見つける方法まで、2026年最新の情報でお届けします。
この記事でわかること
- ディスクのクリーンアップで容量が増えない7つの原因
- 「システムファイルのクリーンアップ」で大量のGB単位の不要ファイルを削除する方法
- Windows Updateの古いファイルを安全に削除する手順
- ストレージセンサーの正しい設定方法
- 隠れた巨大ファイルを特定してディスク容量を確保する方法
- WinSxSフォルダ・休止状態ファイルなど上級者向けの容量回復テクニック

ディスクのクリーンアップとは?基本の仕組みを理解する
Windows 11の「ディスクのクリーンアップ」は、一時ファイルやキャッシュなど不要なファイルを検出・削除してディスクの空き容量を増やすための標準ツールです。
しかし、デフォルト設定では削除対象が限定的であり、本当に容量を圧迫しているファイルにはアクセスできないことがあります。これが「クリーンアップしたのに空き容量が増えない」と感じる最大の理由です。
通常のクリーンアップ vs システムファイルのクリーンアップ
| 項目 | 通常のクリーンアップ | システムファイルのクリーンアップ |
|---|---|---|
| 削除対象 | 一時ファイル、サムネイル、ごみ箱 | Windows Update、以前のインストール、エラーログ |
| 削除できる容量 | 数百MB〜数GB程度 | 数GB〜数十GB |
| 管理者権限 | 不要 | 必要 |
| リスク | 低い | 以前のバージョンに戻せなくなる |
ディスクのクリーンアップで空き容量が増えない7つの原因
原因1: 「システムファイルのクリーンアップ」を実行していない
最も多い原因がこれです。通常のディスクのクリーンアップでは、Windows Updateの古いファイルや以前のWindowsインストールなど、最も容量を消費しているファイルが削除対象に含まれません。「システムファイルのクリーンアップ」を実行する必要があります。
原因2: ごみ箱を空にしていない
ファイルを削除してもごみ箱に入るだけで、ディスク容量は解放されません。ディスクのクリーンアップでごみ箱にチェックを入れていない場合、大量のファイルがごみ箱に残り続けます。
原因3: 大きなファイルが別の場所にある
ディスクのクリーンアップが対象とするのはWindowsのシステム関連ファイルのみです。ダウンロードフォルダの大きなファイル、不要なアプリケーション、動画・音楽ファイルなどは対象外です。
原因4: Windows Updateのキャッシュが肥大化している
Windows Updateのダウンロードキャッシュ(SoftwareDistributionフォルダ)が数GB以上に膨らんでいるケースがあります。ディスクのクリーンアップでは一部しか削除されないことがあります。
原因5: WinSxSフォルダが肥大化している
WinSxS(Windows Side-by-Side)フォルダは、Windowsのコンポーネントストアであり、OSの正常動作に必要なファイルが大量に格納されています。見かけ上のサイズは非常に大きいですが、ハードリンクが使われているため実際の使用量は表示より少ないことがほとんどです。
原因6: 休止状態ファイル(hiberfil.sys)が容量を占有
休止状態(ハイバネーション)が有効な場合、メモリ容量と同等のサイズのhiberfil.sysファイルがCドライブに作成されます。16GBのメモリを搭載しているPCなら、約16GBがこのファイルだけで消費されます。
原因7: ページファイル・仮想メモリが大きい
Windows 11が自動管理するページファイル(pagefile.sys)が大きなサイズに設定されていると、それだけで数GB〜数十GBの容量を使用します。

対処法1: 「システムファイルのクリーンアップ」を実行する(最重要)
まず最初に試すべき対処法です。通常のクリーンアップよりも大幅に多くの不要ファイルを削除できます。
手順
- タスクバーの検索ボックスに「ディスクのクリーンアップ」と入力
- 表示された「ディスクのクリーンアップ」アプリをクリック
- ドライブの選択画面で「C:」を選択し、「OK」をクリック
- スキャンが完了したら、左下の「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリック
- 再度「C:」を選択し、「OK」をクリック(再スキャンが始まる)
- スキャン完了後、以下の項目にチェックを入れる:
- Windows Updateのクリーンアップ
- 以前のWindowsのインストール
- デバイスドライバーパッケージ
- 一時Windowsインストールファイル
- Windows Defenderウイルス対策
- 「OK」をクリックし、確認ダイアログで「ファイルの削除」を選択
- 処理完了まで待機(数分〜数十分かかる場合あり)
注意:「以前のWindowsのインストール」を削除すると、以前のバージョンのWindows 11に戻すことができなくなります。現在のバージョンに問題がないことを確認してから削除してください。
削除できる容量の目安
| 項目 | 一般的なサイズ | 安全性 |
|---|---|---|
| Windows Updateのクリーンアップ | 500MB〜5GB | 安全 |
| 以前のWindowsのインストール | 10GB〜30GB | 戻せなくなる |
| 一時ファイル | 100MB〜2GB | 安全 |
| ごみ箱 | 0〜数十GB | 安全(復元不可) |
| 配信の最適化ファイル | 100MB〜1GB | 安全 |
対処法2: ストレージセンサーを正しく設定する
Windows 11には、不要なファイルを自動的に削除してくれる「ストレージセンサー」機能があります。これを正しく設定しておけば、今後の容量不足を予防できます。
手順
- 「設定」アプリを開く(Windowsキー + I)
- 左メニューから「システム」を選択
- 「ストレージ」をクリック
- 「ストレージセンサー」のトグルをオンにする
- 「ストレージセンサーを構成する」をクリック
- 以下の設定を推奨値に変更:
- ストレージセンサーを実行するタイミング:「毎週」
- 一時ファイルの削除:オン
- ごみ箱のファイルを削除:「30日以上」
- ダウンロードフォルダのファイル削除:「60日以上」(任意)
- 画面下部の「今すぐストレージセンサーを実行する」をクリック
対処法3: 一時ファイルを手動で削除する
Windows 11の「設定」アプリから、ディスクのクリーンアップよりも詳細な一時ファイルの削除が可能です。
手順
- 「設定」→「システム」→「ストレージ」を開く
- Cドライブの使用状況が表示されるので、「一時ファイル」をクリック
- スキャンが完了するまで待つ
- 表示された項目から削除したいものにチェックを入れる:
- Windows Updateのクリーンアップ
- Microsoft Defender ウイルス対策
- 配信の最適化ファイル
- サムネイル
- 一時ファイル
- 一時Windowsインストールファイル
- 「ファイルの削除」ボタンをクリック
ヒント:「設定」アプリの一時ファイル画面では、ディスクのクリーンアップよりも各項目のサイズが正確に表示されます。どの項目が最も容量を使っているか一目でわかるため、こちらを使うのがおすすめです。
対処法4: Windows Updateのキャッシュを手動削除する
ディスクのクリーンアップで削除しきれないWindows Updateのキャッシュを、手動で完全に削除する方法です。
手順
- タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択
- 以下のコマンドを順番に入力(各行ごとにEnterキーを押す):
net stop wuauserv net stop bits - エクスプローラーで以下のフォルダを開く:
C:\Windows\SoftwareDistribution\Download - フォルダ内のすべてのファイルとフォルダを選択して削除(Ctrl + A → Delete)
- コマンドプロンプトに戻り、以下を入力してサービスを再開:
net start wuauserv net start bits
注意:Windows Updateサービスを停止した状態でのみ、Downloadフォルダの内容を安全に削除できます。サービスの停止を忘れると、ファイルが使用中でエラーが出る場合があります。
対処法5: 不要なアプリをアンインストールする
インストール済みのアプリケーションが大量の容量を使っているケースは非常に多いです。特に、使わなくなったゲームや開発ツールは数十GBに達することもあります。
手順
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 右上の並び替えを「サイズ(大きいものから順に)」に変更
- 不要なアプリの「…」(三点メニュー)をクリック
- 「アンインストール」を選択
容量を圧迫しがちなアプリの例
| アプリの種類 | 一般的なサイズ | 対処 |
|---|---|---|
| PCゲーム | 20GB〜100GB以上 | プレイしないゲームをアンインストール |
| 開発ツール(Visual Studio等) | 5GB〜30GB | 不要なコンポーネントを削除 |
| Microsoft Office | 3GB〜10GB | Web版に切り替え検討 |
| ブラウザのキャッシュ | 500MB〜5GB | ブラウザ設定からキャッシュ削除 |
対処法6: 休止状態を無効化してhiberfil.sysを削除する
休止状態(ハイバネーション)をほとんど使わないのであれば、無効化することでメモリ容量と同等のサイズの空き容量を確保できます。
手順
- コマンドプロンプトを管理者として実行
- 以下のコマンドを入力してEnter:
powercfg /hibernate off - これでhiberfil.sysが自動的に削除され、容量が解放される
休止状態を再度有効にしたい場合は、同じ手順で以下のコマンドを実行します:
powercfg /hibernate on
解放される容量の目安
| 搭載メモリ | hiberfil.sysのサイズ |
|---|---|
| 8GB | 約6〜8GB |
| 16GB | 約12〜16GB |
| 32GB | 約24〜32GB |

対処法7: WinSxSフォルダをクリーンアップする(上級者向け)
WinSxSフォルダはWindowsのコンポーネントストアで、古いコンポーネントのバージョンが蓄積されて肥大化します。DISMコマンドで安全にクリーンアップできます。
手順
- コマンドプロンプトを管理者として実行
- まず現在のコンポーネントストアのサイズを確認:
Dism /Online /Cleanup-Image /AnalyzeComponentStore - クリーンアップを実行:
Dism /Online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup - さらに積極的にクリーンアップする場合(古い更新プログラムを削除):
Dism /Online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase
重要:/ResetBase オプションを使用すると、以前のバージョンのコンポーネントに戻せなくなります。現在の状態で問題がないことを確認してから実行してください。
対処法8: 大きなファイルを特定して整理する
ディスクのクリーンアップの対象外である個人ファイル(動画、ダウンロードファイルなど)が容量を圧迫している場合の対処法です。
「設定」アプリのストレージ使用量で確認する方法
- 「設定」→「システム」→「ストレージ」を開く
- 各カテゴリ(アプリ、一時ファイル、その他など)の使用量が表示される
- 「その他のカテゴリを表示」をクリックすると詳細が確認できる
- 容量の大きいカテゴリをクリックして詳細を確認し、不要なファイルを整理
ダウンロードフォルダの整理
多くのユーザーがダウンロードフォルダを整理せずに放置しています。エクスプローラーでダウンロードフォルダを開き、サイズ順に並び替えて、不要なファイル(特にインストーラー.exe、.msi、.isoファイルなど)を削除しましょう。
対処法9: ページファイルのサイズを最適化する
Windows 11が自動管理するページファイルが必要以上に大きい場合、手動でサイズを調整できます。
手順
- Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「sysdm.cpl」と入力してEnter
- 「詳細設定」タブをクリック
- 「パフォーマンス」の「設定」ボタンをクリック
- 「詳細設定」タブの「仮想メモリ」セクションで「変更」をクリック
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
- Cドライブを選択し、「カスタムサイズ」を選択
- 初期サイズと最大サイズを設定(推奨: 搭載メモリの1〜1.5倍)
- 「設定」→「OK」をクリックし、PCを再起動
注意:ページファイルを小さくしすぎると、メモリ不足時にアプリが不安定になる場合があります。搭載メモリが16GB以上あれば、ページファイルのサイズを「4096MB〜8192MB」に設定するのが一般的です。
対処法10: ディスク容量を根本的に拡張する
上記の対処法をすべて実施しても容量が足りない場合は、ストレージ自体の拡張を検討しましょう。
拡張方法の比較
| 方法 | 容量 | 費用目安 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 内蔵SSD交換 | 500GB〜2TB | 約5,000〜20,000円 | 中〜上級 |
| 外付けSSD | 500GB〜4TB | 約5,000〜30,000円 | 初級 |
| クラウドストレージ | 100GB〜2TB | 月額250〜1,300円 | 初級 |
| microSDカード(対応機種のみ) | 128GB〜1TB | 約1,500〜15,000円 | 初級 |
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よくある質問(FAQ)
Q1. ディスクのクリーンアップと「ストレージセンサー」は何が違いますか?
ディスクのクリーンアップは手動で実行する従来のツールで、システムファイルの詳細な削除が可能です。ストレージセンサーは自動実行される新しい機能で、一時ファイルやごみ箱を定期的にクリーンアップします。両方を併用するのが最も効果的です。
Q2. 「以前のWindowsのインストール」は削除しても大丈夫ですか?
現在のWindows 11のバージョンに問題がなければ削除して大丈夫です。ただし、削除すると以前のバージョンにロールバック(巻き戻し)できなくなります。通常、アップデートから10日以上経過していれば安心して削除できます。
Q3. Cドライブの容量は最低どのくらい空けておくべきですか?
Windows 11を快適に使うには、最低20GBの空き容量が推奨されます。Windows Updateの適用に10GB以上の空きが必要になることがあるため、余裕を持って30〜50GB以上を確保しておくのが理想的です。
Q4. ディスクのクリーンアップが途中でフリーズします。どうすればいいですか?
ディスクのクリーンアップが応答しなくなった場合は、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)からプロセスを終了してください。代わりに「設定」アプリのストレージ→一時ファイルから削除を実行するか、コマンドプロンプトからDISMコマンドを使う方法を試してください。
Q5. SoftwareDistributionフォルダの中身を削除しても問題ありませんか?
Windows Updateサービスを停止してからであれば、Downloadサブフォルダの内容を安全に削除できます。削除後にWindows Updateを実行すると、必要なファイルが再ダウンロードされます。サービスの停止手順を必ず守ってください。
Q6. WinSxSフォルダを直接削除してもいいですか?
絶対に直接削除しないでください。WinSxSフォルダにはWindowsの動作に不可欠なシステムファイルが含まれています。必ずDISMコマンドの「/StartComponentCleanup」オプションを使用して、安全にクリーンアップしてください。手動削除するとWindowsが起動しなくなる危険があります。
Q7. 外付けHDD/SSDにファイルを移動する際のおすすめの方法は?
Windows 11の「設定」→「システム」→「ストレージ」→「ストレージの詳細設定」→「新しいコンテンツの保存先」で、ドキュメント・写真・動画などの保存先を外付けドライブに変更できます。これにより新規ファイルが自動的に外付けドライブに保存されます。
Q8. ディスクのクリーンアップはWindows 11でも使えますか?将来廃止されますか?
2026年4月時点ではWindows 11でも利用可能です。ただし、Microsoftは「設定」アプリのストレージ管理機能への移行を進めており、将来的にディスクのクリーンアップは非推奨になる可能性があります。今のうちにストレージセンサーの設定も整えておくことをおすすめします。
まとめ
Windows 11のディスクのクリーンアップで空き容量が増えない場合の対処法を解説しました。重要なポイントをまとめると以下の通りです。
- 最初にやること:「システムファイルのクリーンアップ」を実行して、Windows Updateの古いファイルを削除
- 効果が大きい対処法:休止状態の無効化(メモリ容量分を解放)、不要アプリのアンインストール
- 自動化:ストレージセンサーを有効にして、今後の容量不足を予防
- 上級者向け:WinSxSクリーンアップ、ページファイルの最適化
- 根本解決:SSD交換や外付けストレージの追加
まずは「システムファイルのクリーンアップ」から試して、それでも足りなければ上記の対処法を順番に実施してください。多くの場合、数GB〜数十GBの空き容量を確保できるはずです。
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