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Windows 11でDirectStorageが機能しない・有効にできない場合の対処法
「DirectStorageを有効にしたのにゲームのロード時間が変わらない」「DirectStorage対応ゲームなのに恩恵を感じない」「そもそもDirectStorageの設定がどこにあるかわからない」――こうした悩みを抱えているゲーマーの方は少なくありません。
DirectStorageはMicrosoftが開発した次世代ストレージ技術で、NVMe SSDからゲームデータをGPUに直接転送することでロード時間を劇的に短縮できる機能です。しかし、対応要件が複数あるため、どれか一つでも満たされていないと機能しません。
この記事では、Windows 11でDirectStorageが機能しない・有効にできない原因と、その具体的な対処法を初心者にもわかりやすく、ステップごとに丁寧に解説します。
- DirectStorageの仕組みと対応要件(NVMe SSD・GPU・Windows 11バージョン)
- DirectStorageが機能しない主な原因6つ
- NVMe SSDの確認方法と交換の判断基準
- GPUドライバーの正しい更新手順
- DirectX診断ツールでの動作確認方法
- 対応ゲームでも恩恵を感じにくい場合のチェックポイント
DirectStorageとは?仕組みと対応要件
DirectStorageは、Microsoftが開発したゲーム向け高速ストレージアクセス技術です。従来のゲームデータ読み込みと比較すると、その違いは明確です。
従来の仕組みとDirectStorageの違い
従来のゲームデータ読み込みでは、SSD → CPU → RAM → GPU という経路でデータが転送されていました。CPUが中継役となるため、高速なNVMe SSDを搭載していても、CPUの処理がボトルネックになっていました。
DirectStorageでは、SSD → GPU(直接転送)という経路が実現します。CPUを経由しないため、ロード時間の大幅短縮とCPU負荷の軽減が同時に達成されます。Microsoftの発表では、DirectStorage有効時のロード時間は従来比で最大40%短縮されるとされています。
DirectStorage対応に必要な要件
| 要件項目 | 必要なスペック | 補足 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11(Build 21H2以降) | Windows 10はDirectStorage 1.0のみ対応 |
| ストレージ | NVMe SSD(PCIe 3.0以上) | SATA SSDでは機能しない |
| GPU | DirectX 12 Ultimate対応GPU | NVIDIA RTX 2000番台以降、AMD RX 6000番台以降 |
| GPUドライバー | DirectStorage対応ドライバー | 古いドライバーでは機能しない場合あり |
| ゲーム側 | DirectStorage対応タイトル | 非対応ゲームでは効果なし |
| DirectX バージョン | DirectX 12以上 | DirectX 11以下は非対応 |
これらの要件をすべて満たして初めて、DirectStorageの恩恵を受けることができます。一つでも欠けると機能しません。
DirectStorageが機能しない・有効にできない主な原因
DirectStorageが正常に動作しない場合、以下の6つの原因が考えられます。
原因1: NVMe SSDではなくSATA SSDを使用している
DirectStorageはNVMe SSDが必須です。見た目が似ているSATA SSDやHDDでは機能しません。自分のストレージがNVMe SSDかどうか確認する方法は後述します。
原因2: GPUがDirectX 12 Ultimateに対応していない
古いGPU(NVIDIA GTX 1000番台以前、AMD RX 5000番台以前など)はDirectX 12 Ultimateに非対応のため、DirectStorageは動作しません。
原因3: GPUドライバーが古い
DirectStorage対応の最新ドライバーがインストールされていないと、ハードウェアは対応していても機能しません。特に2022年以前にインストールしたドライバーは要更新です。
原因4: Windows 11のバージョンが古い
DirectStorage APIはWindows 11で強化されましたが、古いビルドでは一部機能が制限されます。最新のWindows Updateを適用することが重要です。
原因5: プレイしているゲームがDirectStorageに対応していない
ゲーム側がDirectStorage APIを使用して開発されていなければ、どれほど環境が整っていても効果がありません。2026年時点での主な対応タイトルは後述します。
原因6: BIOSでNVMe設定が正しくない
PCのBIOS設定でNVMeストレージが最適化されていないと、DirectStorageのパフォーマンスが発揮されない場合があります。
対処法:ステップごとに解決する
対処法1: ストレージの種類を確認する
まず、自分のストレージがNVMe SSDかどうかを確認しましょう。
確認手順:
- Windowsキー + Xを押して「デバイスマネージャー」を開く
- 「ディスクドライブ」を展開する
- ドライブ名に「NVMe」または「M.2」が含まれているか確認する
または、タスクマネージャーからも確認できます:
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」タブをクリック
- 左側のディスク一覧でストレージを選択し、右側に「NVMe」と表示されているか確認

NVMe SSDでない場合は、DirectStorageの恩恵を受けるためにはNVMe SSDへの換装が必要です。現在の主流はPCIe 4.0対応NVMe SSDで、読み取り速度7,000MB/s前後のものが多数販売されています。
対処法2: GPUドライバーを最新版に更新する
GPUドライバーの更新は、DirectStorage問題の解決に最も効果的な対処法の一つです。
NVIDIA GPUの場合:
- NVIDIAの公式サイト(nvidia.com/drivers)にアクセス
- GPU製品シリーズ・OS・言語を選択して「検索」をクリック
- 最新ドライバーをダウンロードしてインストール
- インストール時に「カスタムインストール」→「クリーンインストール」を選択すると確実
AMD GPUの場合:
- AMDの公式サイト(amd.com/support)にアクセス
- GPU製品を選択して最新Adrenalinドライバーをダウンロード
- インストーラーを実行して「フルインストール」を選択
GeForce Experienceを使う方法(NVIDIA):
- GeForce Experienceを起動
- 「ドライバー」タブを開く
- 「アップデートを確認」をクリックして最新ドライバーをダウンロード・インストール

対処法3: Windows 11を最新バージョンに更新する
DirectStorageの最適なパフォーマンスには、最新のWindows 11が必要です。
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムの確認」をクリックして利用可能な更新をすべてインストール
- 再起動後に再度確認し、「最新の状態です」と表示されるまで繰り返す
対処法4: DirectX 12の動作をDirectX診断ツールで確認する
DirectX診断ツールを使って、現在のDirectXのバージョンとGPUの対応状況を確認できます。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「dxdiag」と入力してEnterを押す
- 「DirectXの診断ツール」が起動したら「システム」タブで「DirectXのバージョン」を確認
- 「ディスプレイ」タブでGPU情報と「DDI バージョン」(12以上であること)を確認

DirectXのバージョンが12未満の場合は、Windowsのバージョンアップが必要です。また、DDIバージョンが12以上であれば、そのGPUはDirectX 12をサポートしています。
対処法5: BIOSでNVMe設定を最適化する
一部のPC、特に自作PCやBTOパソコンでは、BIOSの設定によってNVMe SSDのパフォーマンスが制限されることがあります。
- PCを再起動し、起動時にDelete・F2・F10キー(メーカーにより異なる)を押してBIOSを開く
- 「Advanced」または「Storage Configuration」メニューを探す
- SATAの動作モードが「AHCI」になっていることを確認(「IDE」モードになっていると速度が低下する)
- 「PCIe速度」の設定があれば「Auto」または「Gen 4」を選択する
- 設定を保存してBIOSを終了する
対処法6: ゲームのDirectStorage設定を確認する
DirectStorage対応ゲームでも、ゲーム内の設定でDirectStorageを有効にする必要がある場合があります。
- ゲームを起動してグラフィック設定を開く
- 「DirectStorage」「高速ロード」「ストレージ最適化」などの設定項目を探す
- 有効になっていない場合は有効に切り替える
- ゲームを再起動する
よくある状況と対処法
状況1: 対応ゲームなのにロード時間が変わらない
DirectStorage対応ゲームでも、すべてのシーンで劇的な差が出るわけではありません。効果が現れやすい条件は以下の通りです:
- 大量のテクスチャデータを一度に読み込むオープンワールドゲーム
- 高解像度(4K以上)でプレイしている場合
- RAMが少ない環境(16GB以下)
逆に、ゲームの初回起動ロードや小規模なマップ切り替えでは、体感差が小さい場合があります。
状況2: 「DirectStorage APIが見つかりません」というエラーが出る
このエラーはWindows 11の特定バージョンやゲームの実装問題で発生します。以下を試してください:
- Windows 11を最新バージョンに更新する
- Visual C++ 再頒布可能パッケージを最新版にする(Microsoftの公式サイトから無料入手可能)
- ゲームを一度アンインストールして再インストールする
状況3: デスクトップPCでは機能するのにノートPCでは機能しない
ノートPCではGPUが外部GPUと内蔵GPUの2種類を切り替えて使用している場合があります。DirectStorageの恩恵を受けるには外部GPU(NVIDIA/AMD)が使用されている必要があります。
- NVIDIA Control PanelまたはAMD Radeon設定でゲームのGPU設定を確認する
- 「高パフォーマンス」設定(外部GPU使用)になっていることを確認する
- また、電源プランが「高パフォーマンス」または「バランス」になっているか確認する
状況4: Steamゲームで効果を確認する方法
Steamゲームの場合、起動オプションを使ってDirectStorageのログを取得できるタイトルもあります。また、以下の方法で動作確認も可能です:
- タスクマネージャーを開いてゲーム起動中の「ディスク」タブを確認
- DirectStorage有効時は、通常よりもディスクの読み取りスパイクが短く・強くなる傾向がある
DirectStorage 1.1と1.2の違い(詳細設定)
DirectStorageにはバージョンがあり、対応状況によって使える機能が異なります。
| バージョン | 主な機能 | 対応OS |
|---|---|---|
| DirectStorage 1.0 | 基本的なNVMe直接転送 | Windows 10(限定)、Windows 11 |
| DirectStorage 1.1 | GPU解凍機能追加(CPUに依存しない圧縮展開) | Windows 11 22H2以降 |
| DirectStorage 1.2 | メタデータステージングの改善、さらなる高速化 | Windows 11 23H2以降 |
DirectStorage 1.1から追加されたGPU解凍機能(GPU Decompression)は特に重要で、ゲームのテクスチャ・メッシュデータの展開処理をGPUが担うことで、さらにCPU負荷を減らしロード時間を短縮します。この機能を使うには:
- Windows 11 22H2以降が必要
- DirectX 12 Ultimateに対応したGPUが必要
- ゲーム側がGPU Decompression(GDeflate圧縮方式)に対応している必要がある
GPU Decompressionが有効かチェックする方法
現時点では、GPU Decompressionが有効かどうかを直接確認するWindows標準ツールはありません。ゲーム側のデバッグモードや、開発者向けのDirectStorage統計ツールを使う方法が一般的です。一般ユーザーは、対応ゲームで体感的にロード時間を比較するのが現実的です。
2026年時点でのDirectStorage対応ゲーム一覧
DirectStorage対応ゲームは年々増加しています。主な対応タイトルをまとめました。
| ゲームタイトル | 対応バージョン | ジャンル |
|---|---|---|
| Forspoken | DirectStorage 1.1(GPU解凍対応) | アクションRPG |
| Ratchet & Clank: Rift Apart | DirectStorage 1.2対応 | アクション |
| Cyberpunk 2077 | DirectStorage 1.1対応 | オープンワールドRPG |
| Nioh 2 | DirectStorage対応 | アクションRPG |
| Wo Long: Fallen Dynasty | DirectStorage対応 | アクションRPG |
対応ゲームの最新リストは、各ゲームの公式サイトまたはMicrosoft公式のDirectStorage情報ページで確認できます。
DirectStorageのパフォーマンスを最大化するためのヒント
ヒント1: PCIe 4.0以上のNVMe SSDを使用する
DirectStorageの効果はNVMe SSDの速度に比例します。PCIe 3.0(読み取り最大3,500MB/s)よりも、PCIe 4.0(最大7,000MB/s)を使用することで、理論上の転送速度は2倍になります。
ヒント2: RAMを16GB以上に増設する
DirectStorageはCPUを介さずにGPUにデータを転送しますが、ゲーム全体のパフォーマンスにはRAM容量も影響します。16GB未満の環境では、DirectStorageの効果が限定的になる場合があります。
ヒント3: 電源プランを「高パフォーマンス」に設定する
- スタートメニューで「電源プラン」と検索して「電源プランの選択」を開く
- 「高パフォーマンス」を選択する
- ゲームプレイ中はこの設定を維持する(バッテリー消費増加に注意)
ヒント4: ゲームをNVMe SSDにインストールする
当然ですが、DirectStorageの恩恵を受けるにはゲームがNVMe SSDにインストールされている必要があります。HDDやSATA SSDにインストールされている場合は、NVMe SSDに移動しましょう。Steamでは以下の手順でゲームの移動が可能です:
- Steamライブラリでゲームを右クリック
- 「プロパティ」→「ローカルファイル」タブ
- 「インストールフォルダーを移動」をクリック
- NVMe SSDのパスを選択して移動する
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よくある質問(FAQ)
Q1. Windows 10でもDirectStorageは使えますか?
Windows 10でもDirectStorage 1.0は利用可能ですが、GPU解凍機能(DirectStorage 1.1以降)はWindows 11でのみ利用できます。DirectStorageの本来の性能を引き出すにはWindows 11へのアップグレードを推奨します。
Q2. SATA SSDでもDirectStorageは多少なりとも効果がありますか?
DirectStorageの動作自体はSATA SSDでも一応行われますが、帯域幅がNVMe SSDの数分の1しかないため、実質的な効果はほとんど得られません。DirectStorageの恩恵を受けるには、NVMe SSD(PCIe 3.0以上)への換装が必要です。
Q3. DirectStorageを有効にすると通常のゲームも速くなりますか?
いいえ。DirectStorageの効果はDirectStorage対応ゲームのみに限られます。非対応ゲームでは通常の読み込みが行われるため、ロード時間に変化はありません。ただし、DirectStorage有効にしても非対応ゲームに悪影響が出ることはありません。
Q4. DirectStorageはWindows側でオン/オフを切り替えられますか?
Windows側にDirectStorageのオン/オフスイッチはありません。DirectStorageはゲームがAPIを呼び出すことで自動的に有効になります。つまり、要件さえ満たせば対応ゲームでは自動的に機能します。ゲーム内設定でオプションが用意されている場合はそちらで切り替えが可能です。
Q5. RTX 3000番台のGPUはDirectStorage 1.1のGPU解凍に対応していますか?
はい、NVIDIA RTX 3000番台(Ampere世代)はDirectX 12 Ultimateに対応しており、DirectStorage 1.1のGPU解凍(GDeflate)も利用できます。RTX 2000番台(Turing世代)も基本的なDirectX 12 Ultimateには対応していますが、GPU解凍の効率はAmpere以降のほうが高い場合があります。
Q6. DirectStorageは将来的にもっと対応ゲームが増えますか?
はい。DirectStorageはMicrosoftのGameCore技術の一部であり、Xbox Series Xのゲーム開発との共通化が進んでいます。PlayStation 5の高速ロードが普及したことでPC市場でも需要が高まっており、2026年以降の新作タイトルでは対応が標準になっていく見通しです。特に大手エンジン(Unreal Engine 5、Unity)のDirectStorage統合が進んでいるため、対応タイトルは急速に増加していくと予想されます。
Q7. 対応ゲームのロード時間を測定するにはどうすればいいですか?
ロード時間の測定には、スマートフォンのストップウォッチアプリを使うのが最も簡単です。ゲームのロード画面が始まったタイミングから終わったタイミングまでを計測し、NVMe SSD使用前後、またはドライバー更新前後で比較するとわかりやすいです。また、一部のゲームはオプション設定でロード時間の統計を表示する機能を持っています。
まとめ
Windows 11のDirectStorageが機能しない・有効にできない場合の原因と対処法をまとめます。
| 原因 | 対処法 | 優先度 |
|---|---|---|
| NVMe SSDでない | NVMe SSD(PCIe 3.0以上)に換装 | 最重要 |
| GPUドライバーが古い | 最新ドライバーをインストール | 高 |
| Windows 11が古い | Windows Updateで最新版に更新 | 高 |
| GPUがDirectX 12 Ultimate非対応 | 対応GPUに更新(RTX 2000以降など) | 高 |
| 非対応ゲームをプレイしている | DirectStorage対応タイトルで確認 | 中 |
| BIOSのNVMe設定が不適切 | BIOS設定でAHCI・PCIeモードを確認 | 低 |
DirectStorageはすべての要件を満たして初めてフル機能します。まず最も基本的な確認事項として、NVMe SSDの有無とGPUドライバーの更新から始めることをおすすめします。これら2つを確認するだけで、多くの問題が解決します。
対応ゲームが年々増加している今、DirectStorageに対応したPC環境を整えておくことは、将来の快適なゲーミング体験への投資です。ぜひこの記事を参考に、最適な環境を構築してみてください。
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