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Windows 11のスマートアプリコントロールでアプリがブロックされて困っていませんか?
Windows 11をアップグレードしたあと、「このアプリはあなたのデバイスを危険にさらす可能性があります」というメッセージが出て、普段使っているアプリが起動できなくなった——そんな経験はありませんか?
これは スマートアプリコントロール(Smart App Control、以下SAC) という機能が原因です。Windows 11に搭載されたセキュリティ機能で、信頼できないアプリの実行を自動的にブロックします。安全性は高まる一方で、正規のアプリまで誤ってブロックされてしまうケースが多発しています。
さらに厄介なのが、「SACをオフにしようとしたら設定が見当たらない」「評価モードが終わらない」「一度オフにするとオンに戻せない」といった問題まで起きることです。
この記事では、SACがアプリをブロックする原因と、確実に問題を解決できる5つの対処法をわかりやすく解説します。グループポリシーを使った企業向けの設定方法も紹介するので、IT管理者の方にも役立つ内容です。

この記事でわかること
- スマートアプリコントロール(SAC)の仕組みと3つのモード
- アプリがブロックされる具体的な原因
- SACを無効化する手順(設定アプリ・レジストリ・グループポリシー)
- 無効化できないときの原因と解決策
- SACをオフにしても安全に使うための代替セキュリティ設定
スマートアプリコントロール(SAC)とは?
スマートアプリコントロールは、Windows 11 バージョン22H2(2022年秋)から搭載されたセキュリティ機能です。Microsoftのクラウドベースのインテリジェンスサービスと連携し、アプリが安全かどうかをリアルタイムで判断してブロックします。
SACが行う3つの判断
- Microsoftのセキュリティインテリジェンスで確認:アプリの署名情報やハッシュ値をMicrosoftのデータベースと照合し、既知の安全なアプリかどうかを確認します。
- コード署名の検証:信頼できる証明機関(CA)が発行した有効なデジタル署名があるかを確認します。無署名のアプリはブロック対象になりやすいです。
- AIモデルによる評価:過去のデータから学習したAIモデルが、アプリの挙動パターンを分析して安全性を予測します。
これら3つの判断を組み合わせることで、ウイルス対策ソフトが見落とすような新しいマルウェアや、署名が偽造されたアプリも検出できるとされています。
SACが搭載されているWindowsのバージョン
| Windowsのバージョン | SAC搭載状況 | 備考 |
|---|---|---|
| Windows 11 22H2以降 | ✅ 搭載あり | 新規インストール時は評価モードで開始 |
| Windows 11 21H2 | ❌ 搭載なし | SAC非対応 |
| Windows 10(全バージョン) | ❌ 搭載なし | SAC非対応 |
| Windows 11へのアップグレード | ⚠️ 条件付き | アップグレード時はオフになる場合あり |
重要なポイント:Windows 10からWindows 11にアップグレードした場合、SACは「オフ」状態で引き継がれることが多いです。一方、Windows 11をクリーンインストールした場合は「評価モード」から始まります。
スマートアプリコントロールの3つのモード
SACには「オン」「評価中」「オフ」の3つのモードがあります。それぞれの動作を理解することが、問題解決の第一歩です。
| モード | 動作 | アプリへの影響 | 切り替え可否 |
|---|---|---|---|
| オン | 信頼できないアプリを自動ブロック | 未署名・低評価アプリは起動不可 | 「オフ」のみ可(オンに戻せない) |
| 評価中 | 使用状況を分析・学習中 | 一部アプリがブロックされることあり | 「オン」または「オフ」に切替可 |
| オフ | SAC機能を無効化 | SACによるブロックなし | 「オン」「評価」には戻せない |
SACを「オフ」に変更すると、「オン」や「評価中」に戻す方法はWindowsの設定上では存在しません。オフにするのはWindowsをクリーンインストールするしかリセット方法がないため、慎重に判断してください。
アプリがブロックされる主な原因
SACがアプリをブロックする原因はいくつかあります。自分のケースがどれに当てはまるかを確認しましょう。
原因1:デジタル署名がない・無効なアプリ
最も多い原因です。フリーソフトや個人が開発したツール、海外の小規模デベロッパーが配布するアプリは、コード署名証明書を取得していないことがあります。SACはこうした「無署名アプリ」を安全でないと判断してブロックします。
具体的にブロックされやすいアプリ:
- GitHub などから直接ダウンロードした実行ファイル(.exe)
- フリーソフトポータルサイトで配布されているツール類
- 自作のバッチファイル(.bat)やスクリプト(.ps1)
- 古いバージョンのレガシーソフトウェア
- 海外製の小規模なユーティリティソフト
原因2:Microsoftのデータベースに登録されていないアプリ
デジタル署名があっても、Microsoftのインテリジェンスサービスに「安全なアプリ」として登録されていない場合、SACがブロックすることがあります。新しくリリースされたアプリや、ユーザー数が少ないニッチなアプリがこれに該当します。
原因3:評価モードの自動判定でオンに切り替わった
Windows 11を新規インストールした場合、SACは最初「評価中」モードで動作します。このモードでは、Windowsがユーザーの使用状況を分析し、SACを有効にしても問題ないかを自動判断します。評価期間中に「オンにしても問題なし」と判断されると、ユーザーへの通知なしに自動で「オン」に切り替わることがあります。
原因4:グループポリシーまたはMDMで制御されている
企業の管理下にあるPCでは、IT管理者がグループポリシーまたはMDM(モバイルデバイス管理)でSACの設定を強制している場合があります。この場合、ユーザー側で設定を変更しようとしても「組織によって管理されています」と表示されて変更できません。
原因5:Windowsのバグや不具合
Windows Updateの適用後にSACが予期せず「オン」になったり、設定画面が正しく表示されないバグが報告されています。2025年〜2026年にかけてもいくつかのケースが確認されています。

対処法1:設定アプリからSACを無効化する
最もシンプルな方法です。SACが「評価中」モードの場合はこの方法で「オフ」に変更できます。
手順
- スタートボタンをクリックし、「設定」を開きます(またはキーボードの Windows + I)
- 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリックします
- 「Windows セキュリティ」をクリックします
- 「アプリとブラウザーのコントロール」を選択します
- 「スマートアプリコントロール設定」のリンクをクリックします
- 「オフ」を選択します
- 確認ダイアログが表示されたら「オフにする」をクリックします
設定を変更したあと、ブロックされていたアプリを再度起動してみてください。「スマートアプリコントロールによってブロックされました」というメッセージが出なくなれば成功です。
この方法でオフにできないケース
SACがすでに「オン」モードになっている場合、設定画面には「オフ」のオプションが表示されますが、「評価中」への切り替えはできません。また、企業のグループポリシーで管理されている場合はグレーアウトして変更できません。
対処法2:レジストリエディタでSACを無効化する
設定アプリからオフにできない場合や、より確実に無効化したい場合はレジストリを直接編集します。
レジストリのバックアップ手順
- Windows + R を押し、「
regedit」と入力してEnter - ファイルメニューから「エクスポート」を選択
- 保存先とファイル名を指定し、「エクスポート範囲」を「すべて」にして保存
SACを無効化するレジストリの変更手順
- レジストリエディタを開く(Windows + R →
regedit) - 以下のパスに移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\CI\Policy - 右側のペインで「VerifiedAndReputablePolicyState」という値を探します
- この値をダブルクリックし、数値を変更します:
- 1:オン
- 2:評価中
- 0:オフ(無効)
- 「0」に変更して「OK」をクリックします
- PCを再起動します
再起動後、Windows セキュリティの設定画面でSACが「オフ」になっていることを確認してください。
「VerifiedAndReputablePolicyState」が存在しない場合は、右側ペインの空白部分を右クリック→「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択し、名前を「VerifiedAndReputablePolicyState」として作成し、値を「0」に設定してください。
対処法3:評価モードを意図的に維持してアプリを通過させる
SACを完全に無効化したくない場合、「評価中」モードを利用する方法があります。評価中モードでは、ブロックされたアプリに対して「とにかく実行する」という選択肢が表示されることがあります。
ブロック時に表示される選択肢の使い方
SACがアプリをブロックした際、警告画面に「詳細情報」というリンクが表示される場合があります。
- ブロック画面で「詳細情報」をクリックします
- 「実行」ボタンが表示された場合はクリックして一時的に許可できます
- ただし、SACが「オン」モードの場合はこのオプションが表示されないことが多いです
評価モードに戻す唯一の方法
残念ながら、SACが「オン」または「オフ」になった後に「評価中」に戻すには、Windowsをクリーンインストールするしか方法がありません。これはMicrosoftの仕様です。
対処法4:グループポリシーでSACを制御する(企業・上級者向け)
Windows 11 Pro以上のエディションでは、グループポリシーエディタを使ってSACを細かく制御できます。企業のIT管理者や上級ユーザー向けの方法です。
グループポリシーエディタを開く
- Windows + R を押し、「
gpedit.msc」と入力してEnter - グループポリシーエディタが開きます
SACに関連するポリシーのパス
以下のパスに移動します:
コンピューターの構成 > Windows の設定 > セキュリティの設定 > Windows Defender SmartScreen
設定項目の説明
| ポリシー名 | 設定値 | 効果 |
|---|---|---|
| Configure Smart App Control | 未構成 | ユーザーが個別に設定できる |
| Configure Smart App Control | 有効(オン) | 全ユーザーでSACを強制オン |
| Configure Smart App Control | 無効(オフ) | 全ユーザーでSACを無効化 |
企業環境で特定のアプリを常に許可したい場合は、Windows Defender Application Controlのポリシーと組み合わせることで、より細かい制御が可能になります。
対処法5:Windowsをリセット(クリーンインストール)してSACを再評価モードにする
SACを「オフ」にした後に「オン」または「評価中」に戻したい場合の唯一の方法が、Windowsのリセット(クリーンインストール)です。
この対処法が有効なケース
- SACを「オフ」にしたが、やはりセキュリティ機能を活用したくなった
- 新品のPCのように評価モードからやり直したい
- 他のWindowsトラブルと合わせて根本的にリセットしたい
Windowsリセットの手順(ファイルを保持する場合)
- 「設定」→「システム」→「回復」を開きます
- 「この PC をリセット」の「PC をリセットする」をクリックします
- 「個人用ファイルを保持する」を選択します(データは消えません)
- 「クラウドからダウンロード」または「ローカル再インストール」を選択します
- 画面の指示に従ってリセットを完了させます

SACを無効化してもアプリがブロックされる場合
SACをオフにしたのにまだアプリが起動できない場合、別の機能がブロックしている可能性があります。
Windowsスマートスクリーンとの違い
SACとよく混同されるのが「Windows スマートスクリーン」です。スマートスクリーンはSACとは別の機能で、ブラウザからダウンロードしたファイルや不審なWebサイトをブロックします。
| 機能名 | 主な対象 | 設定場所 |
|---|---|---|
| スマートアプリコントロール | 未署名・低評価アプリの実行 | Windows セキュリティ → アプリとブラウザーのコントロール |
| Windows スマートスクリーン | ダウンロードファイル・Webサイト | Windows セキュリティ → アプリとブラウザーのコントロール |
| ウイルスと脅威の防止 | マルウェア・ランサムウェア | Windows セキュリティ → ウイルスと脅威の防止 |
スマートスクリーンを個別に無効化する手順
- 「Windows セキュリティ」→「アプリとブラウザーのコントロール」を開きます
- 「評価ベースの保護設定」をクリックします
- 「アプリとファイルを確認する」を「オフ」に変更します
ファイルのブロックを解除する(Zone識別子の削除)
インターネットからダウンロードしたファイルには「Zone識別子」と呼ばれるフラグが付き、実行時に警告が出ます。このフラグを削除することでブロックを回避できます。
- ブロックされたファイルを右クリックし「プロパティ」を開きます
- 「全般」タブの下部に「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得したものです…」と表示されている場合
- 「ブロックの解除」にチェックを入れ「OK」をクリックします
SACオフ後のセキュリティを維持するための代替設定
SACを無効化すると、その分だけセキュリティが低下します。代替として以下の設定を有効にしておくことを強くお勧めします。
- Microsoft Defender ウイルス対策:常に有効にしておく(Windows標準で十分な性能)
- Windows Update の自動適用:最新のセキュリティパッチを常に適用
- ユーザーアカウント制御(UAC):「常に通知する」に設定
- ランサムウェアの保護(フォルダーアクセスの制御):重要フォルダーを保護
- 信頼できるソースからのみアプリをインストール:公式サイト・Microsoft ストア優先
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よくある質問(FAQ)
まとめ
Windows 11のスマートアプリコントロール(SAC)がアプリをブロックする問題と、その対処法をまとめました。
| 対処法 | 難易度 | こんな人に向いている |
|---|---|---|
| 設定アプリからオフにする | ★☆☆☆☆ 簡単 | 評価中モードのユーザー全員 |
| レジストリエディタで変更 | ★★★☆☆ 中級 | 設定画面から変更できない場合 |
| ファイルのブロック解除 | ★☆☆☆☆ 簡単 | 特定のファイルだけブロックされる場合 |
| グループポリシーで制御 | ★★★★☆ 上級 | 企業IT管理者・Pro以上のエディション |
| Windowsリセット | ★★☆☆☆ やや手間 | SACを評価モードに戻したい場合 |
ほとんどのケースでは、設定アプリからSACをオフにするだけで問題が解決します。一度オフにすると元に戻せないという点だけ注意しておけば、難しい操作は必要ありません。
SACをオフにした後も、Windows Defenderを有効にし、Windows Updateを常に最新の状態に保つことでセキュリティを維持できます。安全に、快適にWindows 11を使い続けてください。
- SACはWindows 11 22H2以降に搭載されたアプリ実行の安全性を判断する機能
- 無署名・低評価アプリ、新しいアプリがブロックされやすい
- 「評価中」モードなら設定アプリから簡単にオフにできる
- 一度オフにすると設定上では戻せない(リセット必要)
- 企業管理下のPCは「組織によって管理」と表示されIT管理者への依頼が必要
- SACをオフにしてもWindows Defenderは引き続き有効
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