Home / Microsoft / Windows / WindowsUpdateが遅いときの原因と対処方法【自動更新の管理と不具合解消法】

WindowsUpdateが遅いときの原因と対処方法【自動更新の管理と不具合解消法】

※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

Windws Update 遅い原因と対処方法

多くの人が利用しているWindowsですが、定期的な Updateの際に、ものすごく時間がかかって数時間パソコンが使えなくなったり、 Update自体が始まらなかったりした経験のある人は多いのではないでしょうか。

いきなり時間を取られてしまいますので、仕事や作業も完全にストップしてしまいます。Windowsは利用者が多い分、ちょっとした不具合や問題で困っている人も多く、Windows Updateは特に毎回何らかの問題が起こったりするため、ここに困っている人は恐らく多いと思います。

WindowsUpdateが全然進まない場合や、全く始まらない場合は、本当に、どうしていいのか分からなくなってしまいます。強制終了するわけにもいかないですし、ひたすら待っていても Updateが進まないわけですし、、、

今回は、Windows Updateが遅い場合や、進まない場合、始まらない場合などに遭遇した際に、どういう対処方法を行えばいいのか、また、事前にどんなことを行っておけば、そもそも Updateの際に不具合が起きるのを防げるのか、についてご紹介いたします。

「遅くなる原因①:セキュリティ更新プログラム等の再評価」「Windows Updateのクリーンアップについて」「遅くなる原因②:更新プログラムのスキャンに大量のメモリが必要」などについて、マイクロソフト社が公表している Updateが遅くなる際の原因と対処法をベースに記しています。

Updateの際、いつも時間がかかってしまって、何とか解決したい方など、また、今までは特に問題がなかったけども予防策として知っておきたい方など、ご関心のある方は、ぜひ、お時間ある際にでもご覧ください。

もし、細かい詳細、不明点などが出てきた場合は、マイクロソフト社のホームページまたはサポート窓口等へ直接お問い合わせください。

”この記事のまとめ”

”この記事のまとめ”

Windows Updateに時間がかかる問題に悩むユーザー向けに、原因と対策が紹介されています。特に、セキュリティ更新プログラムの再評価やメモリの大量消費が、Updateが遅くなる主な理由とされています。対策として、ディスクのクリーンアップを実行し、不要な更新プログラムを削除することが有効です。また、Windows Update Clientを定期的に更新することで、遅延を防ぐことができます。

遅くなる原因と対処方法について

遅くなる原因と対処方法について紹介します。

遅くなる原因①:セキュリティ更新プログラム等の再評価

マイクロソフト社の見解によると、修正プログラム(Hotfix)適用時に、適用済みのセキュリティ更新プログラム等に含まれるファイルについて再評価を行っているため、時間がかかるとのことです。

一例として、Windows Updateによって最新の状態となっている環境に対して、修正プログラム(Hotfix)を適用すると、最新のセキュリティ更新プログラムによって適用された、GDRより低いバージョンのLDRの適用となるため、修正プログラム(Hotfix)適用後のセキュリティレベルを保ち、最新の脆弱性に対応するために、適用済みのセキュリティ更新プログラムに含まれている最新のLDRへと切り替えを行います。

システムの整合性を保つために関連するコンポーネントの再評価が実行されているためです。

①の対処法について

適用済みの更新プログラムが多ければ多いほど、再評価にかかる時間が増加しますので、適用済みの更新プログラムについて整理を行うことが有効な対処方法となります。

具体的には、修正プログラム(Hotfix)適用前に、コンポーネントのクリーンアップを実施します。コンポーネントのクリーンアップによって、現在使用されていない更新プログラムについては削除されてしまいます。削除された更新プログラムについては、システムで適用済みの更新プログラム一覧から無くなりますので注意が必要です。

「Windows Updateのクリーンアップについて」

Windows UpdateのクリーンアップのチェックボックスをONにした状態でディスククリーンアップを実行すると、過去にインストールされ、不要になった更新プログラムの情報が削除されます。

削除するのは、システム側で差分の状態をチェックして消去しても問題がないと判断した更新プログラムの情報だけです。最新版のコンポーネントは残されるため、セキュリティ上のリスクは発生しません。

また、ディスクのクリーンアップを実行し、以前インストールしていた更新プログラムもアンインストールされた場合もセキュリティ上、問題はありません。削除されるのも、既に不要と判断された古い更新プログラムの情報だけになります。どの更新プログラムが削除されたのか確認する場合は、DeepClean.logを確認してください。

遅くなる原因②:更新プログラムのスキャンに大量のメモリが必要

マイクロソフト社の見解によると、Configuration Manegerクライアントがスキャン結果を報告する際に、WSUS上で「拒否済み」以外の更新プログラムをスキャン対象とすることに起因しているとのことです。

大量の更新プログラムがある場合、Configuration Manegerに報告されるデータが大きくなり、RPCがデータを報告するのに用いる共有セクションを割り当てることができなくなります。これはWindows UpdateAgentをホストしている、svchostプロセスの全体的なメモリ使用量が極めて高くなることによって、利用可能なメモリが不足、または、必要な大きさの連続したメモリブロックが存在しなくなるために発生します。

②の対処法について

マイクロソフト社の公表している解決策だと、①独自のsvchostインスタンスにwuauserv (Windows Update Agent Service) を移動させます。

  • ●クライアントでコマンドプロンプトを開く
  • “sc config wuauserv type= own” と入力して実行
  • ●サービスから wuauserv を再起動

②WSUS上の、不要な更新プログラムの承認ステータスを「拒否済み」に変更します。

承認ステータスが「拒否済み」の更新プログラムは、スキャン対象に含まれなくなるため、問題を解決できる可能性が高くなります。「拒否済み」に変更していただく不要な更新プログラムは次のものです。

  • ●置き換えられた更新プログラム
  • ●クライアント環境に存在しない、製品や分類の更新プログラム
  • ●期限切れの更新プログラム

承認ステータスを「拒否済み」に変更する方法は、スクリプトを用いる方法と、WSUSコンソールから実施する方法とあります。

不要な更新プログラムを「拒否済み」に変更した後は、WSUSデータベースに対してインデックスの再構成を行い、WSUSサーバークリーンアップウィザードの実行して不要な更新プログラムを削除します。

③ユーザーモード領域の仮想アドレス空間を3072MBに設定します。

  • クライアントでコマンドプロンプトを開く
  • bcdedit/set IncreaseUserVA3072を入力し、実行
  • クライアントを再起動

上記内容は複雑で難しいような感じもしますが、要約すると、更新プログラムのスキャンに大量のメモリが必要になるため、遅くなり、Windows UpdateClientを定期的に更新することで解消できます、ということになります。

パソコンを使用しない時にUpdateさせよう

Windowsのアップデート内容によっては、容量が重くどうしても時間がかかってしまう場合があります。

そのため、自分がパソコンを使用しない曜日や時間帯にWindowsUpdateがされるように設定しておくことが大切です。

Updateの曜日、時間の設定手順は次の通りです。

  • 「Windowsの設定」アプリを開く
  • 「更新とセキュリティ」を選択
  • 「WindowsUpdate」を選択
  • 「詳細オプション」を選択
  • 「更新の一時停止」で作業日を選択

更新させない日の指定をすることは面倒ですが、こうすることで作業する曜日の更新を止めることができます。

または、WindowsUpdateを基本停止しておいて、使用しない時間帯にUpdateさせる方法もおすすめです。

Windows Updateの自動更新の管理

自動更新の設定方法

Windowsでは、Updateの自動更新機能がデフォルトで有効になっていますが、ユーザーのライフスタイルに合わせて設定を調整することができます。以下の手順で設定できます。

  1. 「設定」アプリを開く: スタートメニューから「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」を選ぶ: 設定メニューから「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 「Windows Update」を選択: 「Windows Update」の項目を選び、「詳細オプション」をクリックします。
  4. 自動更新のオプションを設定: 「自動的に更新を行う」オプションを選び、更新のタイミングを指定します。

自動更新のメリットとデメリット

  • メリット:
    • 常に最新のセキュリティパッチが適用されるため、安全性が向上します。
    • 定期的に最新機能が追加され、システムのパフォーマンスが改善される可能性があります。
  • デメリット:
    • 作業中に突然の再起動が発生することがあり、業務に支障をきたす場合があります。
    • 特定の更新が原因で不具合が発生することもあります。

特定の更新プログラムのアンインストール方法

不具合を引き起こす更新の対処法

特定の更新プログラムが原因でシステムが不安定になった場合、その更新をアンインストールすることができます。手順は以下の通りです。

  1. 「設定」アプリを開く: スタートメニューから「設定」を選択します。
  2. 「更新とセキュリティ」を選択: 設定メニューから「更新とセキュリティ」をクリックします。
  3. 「Windows Update」を選択: 次に、「更新履歴の表示」をクリックします。
  4. 「更新プログラムのアンインストール」を選択: 不具合を引き起こしていると思われる更新を選び、「アンインストール」をクリックします。

更新プログラムの注意事項

アンインストールした更新プログラムは、次回の更新時に再度インストールされる場合があります。従って、必要に応じて自動更新の設定を見直すことをおすすめします。

Windows Updateに関する最新情報

最近の重要な更新情報

2024年9月にリリースされた最新のWindows Updateでは、複数の脆弱性が修正され、システムのセキュリティが強化されました。特に、悪用の可能性がある脆弱性があったため、迅速な対応が求められました。

  • 重要な修正内容:
    • セキュリティパッチ: 特に影響を受けやすいコンポーネントに対してのパッチが適用されました。
    • 機能強化: 一部のアプリケーションとの互換性が向上しました。

ユーザーは、最新の更新を適用することでシステムを安全に保つことができますので、定期的に確認することが重要です。

ユーザーの体験談と問題解決の成功事例

実際のユーザーからのフィードバックによると、Windows Updateによってシステムが安定し、パフォーマンスが向上した事例が多く報告されています。一方で、特定のアプリケーションがアップデート後に動作しなくなったケースもあります。このような場合、上記のアンインストール手順を実施し、不具合の解消に成功したユーザーもいます。

よくある質問(FAQ)とその回答例

Q1. Windows Updateが全く進まない場合、どうすればいいですか? A1. Windows Updateが進まない場合、まずディスクのクリーンアップを行い、不要なファイルを削除しましょう。また、再起動を試みてから、Windows Update Clientが最新かどうか確認します。それでも進まない場合は、マイクロソフトの公式サポート窓口に相談するのも一つの手です。

Q2. Windows Updateに数時間かかることがあります。短縮する方法はありますか? A2. 更新に時間がかかる原因の一つは、古い更新プログラムが多すぎることです。ディスククリーンアップを定期的に実施し、不要な更新プログラムを削除すると、次回以降のアップデートがスムーズになります。また、使用していない時間帯に自動で更新が行われるよう設定することもおすすめです。

Q3. Windows Updateを自分が使わない時間に実行するにはどうしたらいいですか? A3. 「Windowsの設定」アプリで「更新とセキュリティ」→「Windows Update」→「詳細オプション」を選択し、「更新の一時停止」で好きな曜日や時間帯を設定できます。この設定で、仕事中にアップデートが行われるのを防ぐことが可能です。

Q4. Windows Updateが始まらない場合、強制的にアップデートを開始する方法はありますか? A4. まず、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」から手動で「更新プログラムの確認」をクリックしてみましょう。それでも始まらない場合は、コマンドプロンプトで「sc config wuauserv type= own」を実行し、再度サービスを再起動してみると改善する可能性があります。

Q5. ディスククリーンアップはどうやって行いますか? A5. 「スタート」メニューから「ディスククリーンアップ」を検索し、実行します。クリーンアップしたいドライブを選択し、「Windows Updateのクリーンアップ」を含む不要なファイルにチェックを入れて「OK」をクリックすると、不要な更新プログラムが削除されます。

まとめ

Updateの際遅くなるのを防ぐには、「ディスクのクリーンアップ」と、「Windows Update Clientの定期的な更新」と、Windows Updateの使わないファイルを削除するもしくはスキャンの対象から外すことで、 Updateが遅くなる問題を緩和することができるようになります。

Windows Updateを実行していて、時間がかかる場合や、 Update自体が始まらない場合などは、「ディスクのクリーンアップ」と「Windows Update Clientの定期的更新」がなされているかどうかを、まずは確認・実行をしましょう。これらのことを実行しても Updateが遅かったり、進まない場合は、1度マイクロソフトのサポート窓口へ問合せをしてみましょう。

Windows Updateはいつも複雑な印象ですが、解決策は必ずありますので、難しがって手をつけないということはやめて、まずは手順通りに操作していきましょう。今回、マイクロソフト社から公表されている Updateの際、遅くなる原因とその対処方をベースに記しているため、難しく感じる箇所もあるかもしれませんが、ディスクのクリーンアップをすること、それと、Windows Update Clientの定期的な更新を行うこと、この2点で、問題を大きく緩和することができますし、予防することができますので、この2点だけを覚えておくといいでしょう。

Check Also

Windows メディアプレイヤー

Windowsメディアプレイヤーの不具合解決!簡単再インストール手順

Windowsメディアプレイヤ …