インターネットがこれだけ身近になったのに、メールの設定は相変わらず厄介です。
パソコンはインターネットにはすぐにつながるし、スマートフォンやガラパゴスケータイでは簡単にメールが送受信できるのに、パソコンからメールを送信しようとするとなぜか送信できません。
Windows標準のメールソフトであるWindowsLiveメールでも同じです。
WindowsLiveメールで送信できない場合の確認事項をご紹介します。
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1.送信サーバーとの接続を確認する
まず、送信サーバー(SMTPサーバー)との接続を確認します。
確認にはコマンドプロンプトで「ping」コマンドを利用します。コマンドプロンプトは「Windows」キーを押して「cmd」と入力すると検索できます。
コマンドプロンプト画面で「ping 」に続けてSMTPサーバー名を入力して「Enter」キーを押します。
その下に「***.***.***.***からの応答:・・・」と数行表示されればSMTPサーバーへの接続は問題ありません。
もしここで「ping 要求ではホスト ****.****.**.** が見つかりませんでした。ホスト名を確認してもう一度実行してください。」と表示されたら、SMTPサーバーに接続できていません。
その場合はサーバー名を確認して、インターネット接続を確認します。
2.ポートの確認
SMTPで使われるポートは本来25番です。
WindowsLiveメールでも、SMTPサーバーへの接続は初期設定では25番ポートになっています。
ただし、25番ポートを悪用したメール攻撃が多発したために、587番ポート(サブミッションポート)などを使うことが主流となています。(OP25B:Outbound Port 25 Blocking)
今では、初期設定では「25」となっているSMTPのポートを、必ずプロバイダーから指定されたポートに書き換える必要があります。
ポートを変更するには、WindowsLiveメール左リストのアカウント名で右クリックして「プロパティ」を選択します。
プロパティウィンドウで、「詳細設定」タブを選択して、「サーバーのポート番号」の「送信メール(SMTP)」でポート番号を変更して「OK」ボタンをクリックします。
3.エラーコードと主なエラー原因一覧
上記で解決しない場合は、エラーコードからエラーの原因を探ります。
エラーコードを確認するには、WindowsLiveメールの右下に表示されている「エラー!」をクリックします。
サーバー名の下に「エラーID」が表示されています。
主な「エラーID」とエラー原因は以下の通りとなります。
エラーID:0x80070057:送信トレイにメールが残っている
エラーID:0x800CCC15:セキュリティー対策アプリのセキュリティー機能
エラーID:0x800CCC18:メールサーバーへのログオンに失敗している
エラーID:0x800CCC19:設定している時間内にサーバーから応答がない
エラーID:0x800CCC78:ユーザー情報が間違っている
エラーID:0x800CCC79:あて先のメールアドレスが正しく設定されていない
エラーID:0x800CCC90:メールアカウント名やパスワードが間違っている
エラーID:0x800CCC91:メールアカウント名やパスワードが間違っている
エラーID:0x800CCC92:メールアカウント名やパスワードが間違っている
エラーID:0x800CCC0D:サーバー名やサーバーのポート番号が正しく設定されていない
エラーID:0x800CCC0E:サーバー名など、メールアカウントの設定が間違っている
エラーID:0x800CCC0F:サーバーから接続を解除されている
エラーID:0x800CCC6D:添付ファイルのファイルサイズが大きい
エラーID:0x800CCC7D:SSLの設定が有効になっている
エラー原因を参照して設定などを修正します。
まとめ
WindowsLiveメールで送信できない場合でも、エラーメッセージなどのポップアップウィンドウは表示されません。
そのため、「送信トレイ」の数字に気が付かないと、送信できないことに気が付かない場合もあり得ます。メールを送信する場合は、「送信トレイ」のチェックも忘れない癖をつけるとよいかもしれません。