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Windowsが突然起動しなくなった、青い画面でループしている、「自動修復」の画面から先に進まない——そんな状況で真っ先に使えるのがスタートアップ修復です。
この記事では、Windows 11・10でスタートアップ修復を起動する方法から、修復が失敗・ループする場合の対処法、セーフモードや回復ドライブの使い方、クリーンインストールの判断基準まで、起動トラブルを段階的に解決する方法を丁寧に解説します。
- スタートアップ修復とは何か・何を修復するのか
- Windows 11/10でスタートアップ修復を起動する3つの方法
- 修復が失敗・ループする場合の対処法
- セーフモードの起動方法
- システムの復元・回復ドライブを使った修復
- SFC・DISMコマンドによるシステムファイル修復
- よくあるエラーコード(0xc000000f・0xc0000225)の対処法
- 修復後もブルースクリーンが続く場合のクリーンインストール判断基準
- データが消えるか?バックアップの重要性
スタートアップ修復とは?何を直してくれるのか
スタートアップ修復(Startup Repair)とは、Windowsの起動プロセスに関わるファイルや設定の不具合を自動的に検出・修復するツールです。Windowsが正常に起動できなかったとき、自動的に起動することもあれば、手動で呼び出すこともできます。
具体的に修復できる主な問題は次の通りです。
| 修復できる問題 | 具体例 |
|---|---|
| ブートレコードの破損 | MBRまたはBCDが壊れていて起動できない |
| 起動設定の不整合 | アップデートや停電後に設定が壊れた |
| ドライバーの読み込み失敗 | 特定ドライバーが原因でブルースクリーン |
| システムファイルの破損(軽度) | 起動に必要なsystem32内のファイルが壊れた |
スタートアップ修復が修復できないもの:ハードウェアの物理的な故障、ウイルスによる深刻な感染、Windowsの根本的なシステムファイルの破損(DISMやクリーンインストールが必要)。
修復作業は既存のファイルを上書きする可能性があります。Windowsが起動できる状態なら、必ず先に重要ファイルを外付けHDDやUSBメモリにバックアップしてください。
方法1:Windows設定からスタートアップ修復を起動する(Windowsが起動できる場合)
Windowsが一応起動できる状態であれば、設定画面から「回復」メニューを使ってスタートアップ修復を起動できます。
Windows 11の場合
- 「スタートボタン」→「設定」(歯車アイコン)を開く
- 「システム」→「回復」をクリック
- 「PCの起動をカスタマイズする」欄の「今すぐ再起動」をクリック
- 再起動後、「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」→「スタートアップ修復」をクリック
- アカウントを選択してパスワードを入力すると修復が自動で始まる
Windows 10の場合
- 「スタートボタン」→「設定」→「更新とセキュリティ」を開く
- 左メニューで「回復」を選択
- 「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動する」をクリック
- 再起動後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」をクリック
方法2:起動時にShift+再起動でアクセスする
ログイン画面やスタートメニューから「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリックするだけで、同じ「オプションの選択」画面に入れます。
- スタートメニューの電源アイコンをクリック
- キーボードの「Shift」キーを押しながら「再起動」をクリック
- 「オプションの選択」画面が表示されたら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」
方法3:Windowsが起動できない場合 — 回復環境(WinRE)から起動する
Windowsがまったく起動できない場合でも、以下の方法で回復環境に入ることができます。
強制的にWinREに入る方法(電源ボタンを使う)
Windowsが起動途中で止まっている場合、電源ボタンで強制終了と再起動を2〜3回繰り返すと、Windowsが自動的に「自動修復」モードに切り替わります。
- 起動中に電源ボタンを長押しして強制終了する
- 再度電源を入れ、起動中にまた強制終了する(これを2〜3回繰り返す)
- 「自動修復を準備しています」という画面が表示される
- 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」をクリック
Windows 11/10のインストールメディアを使う方法
上記の方法でも回復環境に入れない場合は、別のPCでWindowsのインストールUSBを作成し、そこから起動して修復します。
- 別PCで「Microsoft公式サイト」から「メディア作成ツール」をダウンロード
- USBメモリ(8GB以上)を接続し、インストールメディアを作成
- 問題のあるPCにUSBを挿し、BIOSでUSBブートを優先設定にして起動
- 「今すぐインストール」の代わりに「コンピューターを修復する」をクリック
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選択
スタートアップ修復が失敗・ループする場合の対処法
スタートアップ修復が「修復できませんでした」と表示されたり、修復→再起動→また修復という無限ループに入る場合は、以下の方法を順番に試してください。
対処法1:SFCコマンドでシステムファイルを修復する
SFC(System File Checker)は、Windowsの保護されたシステムファイルをスキャンして修復するコマンドです。
- 回復環境の「詳細オプション」から「コマンドプロンプト」を起動
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す:
sfc /scannow
スキャンには10〜30分かかる場合があります。完了後に結果が表示されます。
| SFC実行結果のメッセージ | 意味と対処 |
|---|---|
| 整合性違反を検出しませんでした | 問題なし。他の原因を調査する |
| 正常に修復されました | 再起動して動作を確認する |
| 修復できませんでした | 次のDISMコマンドを試す |
対処法2:DISMコマンドでシステムイメージを修復する
SFCで修復できなかった場合、DISMコマンドでWindowsのシステムイメージ自体を修復します。コマンドプロンプトで以下を順番に実行してください。
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
「RestoreHealth」は完了までに20〜60分かかることがあります。インターネット接続が必要な場合があるため、有線LANでの接続を推奨します。
対処法3:BCDを修復する(ブートレコードの問題)
「0xc000000f」や「0xc0000225」などのエラーが表示される場合は、ブート構成データ(BCD)が壊れている可能性があります。コマンドプロンプトで以下を実行します。
bootrec /fixmbr bootrec /fixboot bootrec /scanos bootrec /rebuildbcd
各コマンドを1行ずつ実行し、「成功しました」と表示されることを確認してください。
対処法4:最後に追加したドライバーやソフトを無効化する
ドライバーの更新や新しいソフトのインストール後から起動しなくなった場合は、セーフモードで起動して問題のドライバー・ソフトをアンインストールします。
セーフモードで起動する方法
セーフモードは最小限のドライバーとサービスのみを読み込んで起動するモードです。問題の原因が特定のドライバーやアプリにある場合、セーフモードなら正常に起動できることがあります。
回復環境からセーフモードに入る
- 回復環境の「詳細オプション」で「スタートアップ設定」をクリック
- 「再起動」ボタンをクリック
- 再起動後の画面で以下のキーを押す:
- F4キー → セーフモード
- F5キー → セーフモード(ネットワークあり)
- F6キー → セーフモード(コマンドプロンプト)
セーフモードで起動できたら、以下の操作で問題を解決します。
| セーフモードでできる対処 | 手順の概要 |
|---|---|
| 問題のドライバーをアンインストール | デバイスマネージャーから該当ドライバーを右クリック→「デバイスのアンインストール」 |
| 最近インストールしたアプリを削除 | 設定→アプリ→該当アプリをアンインストール |
| マルウェアスキャン | Windows Defenderまたはウイルス対策ソフトでフルスキャン |
| データのバックアップ | 外付けHDDまたはUSBメモリに重要ファイルをコピー |
システムの復元を使う方法
Windowsが以前は正常に動いていた場合、「システムの復元」を使って過去の正常な状態に戻すことができます。システムの復元はアプリや設定を元に戻しますが、個人ファイル(ドキュメント・写真など)は削除されません。
回復環境からシステムの復元を実行する
- 回復環境の「詳細オプション」で「システムの復元」をクリック
- Microsoftアカウントのパスワードを入力
- 「推奨される復元」または「別の復元ポイントを選択する」を選ぶ
- 問題が発生する前の日付の復元ポイントを選んで「次へ」
- 「完了」→「はい」で復元を実行(10〜30分かかります)
復元ポイントが作成されていない場合は「利用可能な復元ポイントがありません」と表示されます。この場合は次の方法を試してください。
回復ドライブを使った修復
あらかじめ作成しておいた回復ドライブ(USB)があれば、Windowsが完全に起動できない状態でも修復できます。
回復ドライブの作成方法(事前準備)
- スタートメニューで「回復ドライブの作成」と検索して開く
- 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックを入れて「次へ」
- 16GB以上のUSBメモリを接続して「次へ」→「作成」
- 作成には20〜60分かかります(USBのデータはすべて消えます)
回復ドライブで修復する手順
- 回復ドライブ(USB)をPCに挿入し、BIOS設定でUSBブートを優先にする
- 「キーボードレイアウトの選択」画面が表示される
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」から修復ツールを選択
- 「ドライブから回復する」を選べば、Windowsを再インストールすることもできる
よくあるエラーコードと対処法
起動できない・ブルースクリーンになるときに表示されるエラーコードと、それぞれの対処法をまとめました。
| エラーコード | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 0xc000000f | BCDファイルが見つからない・壊れている | bootrec /rebuildbcd を実行 |
| 0xc0000225 | 起動に必要なデバイスが見つからない | bootrec /fixboot → /rebuildbcd を実行 |
| 0xc0000034 | BCD(ブート構成データ)が壊れている | bootrec /rebuildbcd またはスタートアップ修復 |
| 0xc000021a | システムファイルの深刻な破損 | SFC → DISM → 最終的にクリーンインストール |
| CRITICAL_PROCESS_DIED | 重要なシステムプロセスが異常終了 | SFCまたはセーフモードでドライバーを確認 |
| INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE | ストレージドライバーの問題、Windowsアップデート後によく発生 | システムの復元またはドライバーのロールバック |
修復後もブルースクリーン・起動失敗が続く場合:クリーンインストールの判断基準
スタートアップ修復・SFC・DISM・システムの復元をすべて試してもWindowsが正常に起動しない場合は、クリーンインストール(初期化)を検討するタイミングです。
クリーンインストールを選ぶべき状況
- 上記の修復方法をすべて試しても改善しない
- ブルースクリーンが毎回異なるエラーコードで発生している
- PCを購入してから数年が経過し、動作が全体的に重くなっている
- ウイルス・マルウェアに深刻に感染している
- Windowsの根幹ファイルが広範囲に壊れている(DISMが修復できない)
「このPCを初期状態に戻す」でクリーンインストールする手順
Windowsには「個人用ファイルを保持する」オプションがあり、設定・アプリは消えますが写真・ドキュメントなどのファイルは残せます。ただし確実な保険として、事前に外付けドライブへのバックアップを強くお勧めします。
- 回復環境の「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」を選択
- 「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」を選択
- 「クラウドからダウンロード」または「ローカル再インストール」を選択
- 画面の指示に従って初期化を実行(30分〜2時間かかります)
初期化後はWindowsアップデートを最新に当て、ドライバー(特にグラフィック・ネットワーク)を更新してください。また、Microsoftアカウントでサインインすると一部の設定やアプリが自動復元されます。
データが消えるか?バックアップについて
修復作業を行う前に、最も重要な疑問がデータの安全性です。操作ごとにデータへの影響をまとめました。
| 修復方法 | 個人ファイルへの影響 | アプリ・設定への影響 |
|---|---|---|
| スタートアップ修復 | 消えない | 基本的に変わらない |
| SFC / DISMコマンド | 消えない | 変わらない |
| システムの復元 | 消えない | 復元ポイント以降のアプリ・設定が元に戻る |
| 初期状態に戻す(ファイル保持) | 消えない | すべてのアプリが削除される |
| 初期状態に戻す(すべて削除) | すべて消える | すべて削除される |
| 回復ドライブから回復 | すべて消える | すべて削除される |
Windowsが起動できている状態であれば、修復前に以下の優先順位でバックアップを取ってください。
- 「ドキュメント」「写真」「デスクトップ」などの個人ファイルを外付けHDDまたはUSBにコピー
- ブラウザのブックマークをエクスポート
- パスワード管理ソフトのバックアップ
- OneDriveやGoogleドライブを使っていれば、クラウド同期を確認
BitLocker回復キーについて
Windows 11の一部モデルや、ビジネス向けエディションでは「BitLocker」というディスク暗号化機能が有効になっています。スタートアップ修復後に「BitLocker回復キー」の入力を求められる場合があります。
回復キーの確認方法
- Microsoftアカウント:account.microsoft.com/devices/recoverykey でサインインして確認
- Azure Active Directory(職場・学校アカウント):IT管理者に連絡
- USBメモリに保存:BitLocker設定時に保存したUSBを挿入
- 印刷して保管:設定時に印刷した場合はその紙を確認
回復キーは「XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX-XXXXXX」という形式の48桁の数字です。間違えないよう慎重に入力してください。
修復の手順まとめ(フロー)
「どの方法から試せばいいかわからない」という方のために、推奨する手順の流れをまとめます。
| ステップ | 方法 | 難易度 |
|---|---|---|
| 1 | スタートアップ修復を実行する | ★☆☆ |
| 2 | セーフモードで起動してドライバーを確認 | ★☆☆ |
| 3 | SFCコマンドを実行する | ★★☆ |
| 4 | DISMコマンドを実行する | ★★☆ |
| 5 | システムの復元を使う | ★☆☆ |
| 6 | bootrec コマンドでBCDを修復する | ★★★ |
| 7 | 「このPCを初期状態に戻す(ファイル保持)」を実行 | ★★☆ |
| 8 | クリーンインストール(すべて削除) | ★★★ |
よくある質問(FAQ)
Q1. スタートアップ修復はどのくらい時間がかかりますか?
修復内容によって異なりますが、通常5〜30分程度です。修復が長時間(1時間以上)進まない場合は、修復が止まっている可能性があるため、一度電源を切って再試行してください。
Q2. スタートアップ修復を実行するとデータが消えますか?
スタートアップ修復自体では個人ファイルは消えません。ただし、万が一に備えてバックアップを取ってから実行することを強くお勧めします。
Q3. 「スタートアップ修復でPCを修復できませんでした」と表示されました。どうすればいいですか?
スタートアップ修復で解決できない問題があります。次のステップとして、SFC → DISM → bootrec コマンド → システムの復元の順に試してください。すべて失敗した場合はクリーンインストールを検討します。
Q4. スタートアップ修復のループが止まらない場合の対処法は?
ループが止まらない場合は、強制終了→WinREに入り→「スタートアップ修復」以外の選択肢(SFCコマンド、システムの復元)を試してください。それでも解決しない場合は、回復ドライブまたはインストールメディアからのクリーンインストールが必要です。
Q5. セーフモードとスタートアップ修復の違いは何ですか?
スタートアップ修復は自動でWindowsの起動問題を修復しようとするツールです。セーフモードは最小限のドライバーで起動するモードで、問題の原因を自分で調査・手動修正するために使います。まずスタートアップ修復を試し、それで解決しない場合はセーフモードで原因を調べます。
Q6. 回復ドライブはいつ作ればいいですか?
PCが正常に動いているうちに作成しておくのがベストです。Windowsが起動できなくなってからでは作成できません。16GB以上のUSBメモリを使い、「回復ドライブの作成」ツールで作成しておきましょう。
Q7. 0xc000000fエラーの具体的な修復方法を教えてください。
回復環境のコマンドプロンプトで「bootrec /fixmbr」「bootrec /fixboot」「bootrec /scanos」「bootrec /rebuildbcd」を順番に実行してください。BCDファイルの再構築でほとんどの場合に解決します。
Q8. BitLocker回復キーを紛失した場合はどうなりますか?
Microsoftアカウントに紐付けている場合はaccount.microsoft.comで確認できます。回復キーが完全に見つからない場合、ドライブのデータにアクセスできなくなる可能性があります。職場・学校のアカウントならIT管理者に連絡してください。
Q9. Windowsの起動が遅くなっているのですが、スタートアップ修復で改善しますか?
単純な起動の遅さはスタートアップ修復では改善しません。スタートアップアプリの無効化(設定→アプリ→スタートアップ)や、SSD化、不要ファイルの削除などが効果的です。ただし、ある日突然遅くなった場合はSFC・DISMコマンドが効く場合があります。
Q10. クリーンインストールとリセット(初期状態に戻す)の違いは何ですか?
「このPCを初期状態に戻す(リセット)」は現在インストールされているWindowsを初期化する機能です。クリーンインストールはUSBメディアなどから新しいWindowsを上書きインストールする方法で、より根本的な解決が期待できます。起動できない状態が続く場合はクリーンインストールの方が確実です。
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まとめ
Windowsが起動しない・ループするときの対処法を改めて整理します。
- スタートアップ修復:まず最初に試すべき自動修復ツール。起動できる場合は設定から、できない場合はWinREから起動する
- SFCコマンド:スタートアップ修復で解決しない場合にシステムファイルを修復する
- DISMコマンド:SFCが失敗した場合にWindowsイメージ自体を修復する
- bootrec コマンド:0xc000000f・0xc0000225などBCD関連のエラーに有効
- システムの復元:問題が起きる前の状態に戻す(個人ファイルは消えない)
- クリーンインストール:上記の方法で解決しない場合の最終手段
どの修復方法を試すにしても、データのバックアップを最優先で行ってください。Windowsが起動できる状態であれば、今すぐ外付けドライブに重要ファイルをコピーしておくことを強くお勧めします。
手順通りに進めれば、ほとんどの起動問題は自分で解決できます。焦らず一つずつ試していきましょう。
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