Windowsインストーラーの問題を完全解決！エラー対処法と最新インストール方法

公開日：2024/09/22　更新日：2024/09/26　

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何かのプログラムをインストールしようとした時に、「Windowsインストーラーは動作を停止しました」などと表示されて、インストールが止まってしまう場合があります。

「Windowsインストーラー」とはMicrosoftが提供している、Windowsでのソフトウェアのインストールやメンテナンスやアンインストールを実施する仕組みです。

ソフトウェアのインストール作業を、個々のベンダーが勝手な方法で行っていたのでは、ショートカットが「すべてのアプリ」に登録されなかったり、レジストリが勝手に書き換えられたり、余計なシステム変数がごみとして残ってしまったりとはた迷惑なソフトウェアとなってしまいます。

また、システムでソフトウェアとしてリストアップされませんので、Windowsから操作ができません。ですから、MicrosoftはWindows用のソフトウェアを開発する場合には「Windowsインストーラー」の仕組みを守ることを推奨しています。そのため、Windowsインストーラーが起動しないと、ソフトウェアのインストールなどができません。そんなWindowsインストーラーの起動エラーの対応方法を確認していきます。

Windowsインストーラーは、ソフトウェアのインストールやメンテナンスを担う重要なシステムで、エラーが発生するとソフトウェアのインストールができなくなる可能性があります。この記事では、Windowsインストーラーが動作しない場合の解決方法を紹介しています。まず、Windows Updateを実行して最新の更新を適用することが推奨されます。次に、サービスウィンドウでWindowsインストーラーの状態を確認し、無効であれば手動に設定します。

Windowsインストーラーとは

Windowsインストーラーとは、WindowsPCの内部に外部からソフトウェアをインストールし、その後のメンテナンスや修復・削除を担うシステムのことです。

Windowsの常駐ソフトウェアの一種であり、自動でメンテナンスなどを担ってくれているため、知らない内に稼働していることが多々あります。

このWindowsインストーラーでエラーが発生していると、ソフトウェアのインストールや修復＆メンテナンスに支障が出てしまい、パソコンを快適に使用することに問題が生じてしまうため、早急に対応することが大切です。下記からは、Windowsインストーラーの起動エラーが発生した場合の対処方法を見ていきましょう。

WindowsInstallerはWindows7まで

コンポーネントとしてのWindows Installerは最新バージョン5.0が2009年に提供され、Windows7までが対応となっています。

Windows10あるいは11に関連する「windows Installer」とは、概ねパソコンにWindows10あるいは11 をインストールするためのISOファイルのことを指しており、同一の言葉であっても意味が異なりますので混同しないように注意しましょう。

１．WindowsUpdateを実行する

WindowsインストーラーもWindowsUpdateで修正プログラムが提供されています。最新のWindowsUpdateを適用することで、Windowsインストーラーが修復される場合があります。

なにかしらの理由でWindowsUpdateを停止している場合は、一度最新の更新を実行してみることをお勧めします。

２．Windowsインストーラーの状態を確認する

Windowsインストーラーの状態は、「サービス」ウィンドウで確認します。

「コントロールパネル」の「システムとセキュリティ」をクリックします。

「システムとセキュリティ」ウィンドウで「管理ツール」をクリックします。

「管理ツール」ウィンドウで、一覧の中から「サービス」をダブルクリックします。

「サービス」ウィンドウの一覧で「Windows Installer」の「スタートアップの種類」欄が「手動」となっているのが正常です。

ここが「無効」になっていたら、「Windows Installer」をダブルクリックします。

「Windows Installerのプロパティ」ウィンドウで「スタートアップの種類」の右の欄をクリックして、メニューから「手動」を選択して「OK」ボタンをクリックします。

３．Windowsインストーラーを再登録する

Windowsインストーラーを再登録するには、「Msiexec.exe」を管理者権限で使用します。

管理者権限で使用するために、「コマンドプロンプト」を管理者として起動します。

「Windows」キーを押して「cmd」を入力して、表示された「コマンドプロント」で右クリックして、「管理者として実行」を選択します。Windows10を例に進めますが、他のバージョンでも基本的には同じです。

「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」ボタンをクリックします。

「コマンドプロンプト」に「msiexec /unreg」とキー入力して「Enter」キーを押します。何も表示されませんが、これでWindowsインストーラーが解除できました。

続いて同様に「msiexec /regserver」とキー入力して「Enter」キーを押します。同じく何も表示されませんが、これで再登録できました。「コマンドプロンプト」は「exit」と入力して「Einter」キーを押して閉じます。

開いているウィンドウを閉じて再起動します。

Windows 10/11における最新のインストーラー事情とトラブル対策

最新のWindows 10および11では、インストーラーに関するシステムの構造や動作が以前のバージョンと異なる点が多くあります。特に、Windowsインストーラー（MSI）と呼ばれる機能は、古いWindowsバージョンとは異なる使用方法が一般的になっています。ここでは、最新のWindowsバージョンでのインストールプロセスの違いや、それに関連するトラブル解決法を具体的に解説します。

Windows 10/11でのインストーラーの主な変更点

Windows 10や11では、インストールプロセスが全体的に簡略化されており、ソフトウェアのインストールやアンインストールは以前よりも直感的になっています。しかしながら、特定のアプリケーションでMSIインストーラーを使用する際に問題が発生することがあります。例えば、古いバージョンのソフトウェアをインストールする際、互換性の問題や、MSIパッケージ自体の破損が原因で、エラーが発生することが増えています。

互換モードの使用

Windows 10や11で古いソフトウェアをインストールする場合、互換モードの使用が必要になることがあります。互換モードを使用することで、古いWindowsバージョン向けに設計されたインストーラーが最新のWindows環境でも適切に動作するように調整できます。

互換モードでのインストール手順：

インストールするプログラムのセットアップファイルを右クリックします。
「プロパティ」を選択し、「互換性」タブに移動します。
「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れ、過去のWindowsバージョン（例：Windows 7）を選択します。
「OK」をクリックし、再度セットアップファイルを実行します。

Windows 11でのアプリインストールの新しいアプローチ

Windows 11では、従来のMSIインストーラーに加えて、「Microsoft Store」経由でのアプリケーションインストールがより普及しています。Microsoft Storeを使用することで、セキュリティ面でも安心してソフトウェアをダウンロードおよびインストールできるメリットがあります。特に、新しいアプリケーションは、Microsoft Store経由でのインストールが推奨されるケースが増えています。

Microsoft Storeでのアプリインストール手順：

Microsoft Storeアプリを開き、検索バーでインストールしたいソフトウェアを検索。
対象のアプリケーションが表示されたら、「取得」または「インストール」をクリック。
インストールが完了したら、スタートメニューからアプリケーションを開けます。

よくある質問

Q1: 「Windowsインストーラーが動作を停止しました」と表示された場合、どうすれば良いですか？

A1: まず、Windows Updateを実行し、最新の更新プログラムをインストールしてみてください。これで問題が解決する場合があります。また、サービスウィンドウで「Windows Installer」が無効になっていないか確認し、必要であれば手動に設定してください。最後に、コマンドプロンプトを使用してWindowsインストーラーの再登録も試してみてください。

Q2: Windowsインストーラーが起動しない原因は何ですか？

A2: Windowsインストーラーが起動しない原因としては、以下のような要因が考えられます。

古いバージョンのWindowsでインストーラーが更新されていない
Windows Updateが適用されていない
インストーラーの設定が無効になっている
レジストリやファイルが破損している

これらの場合は、Windows Updateの実施やインストーラーの再登録を行うことで修復できることがあります。

Q3: コマンドプロンプトで「msiexec /unreg」と「msiexec /regserver」を実行しても解決しません。次に何をすれば良いですか？

A3: この手順で解決しない場合、システム全体の問題が疑われます。Windowsのシステムファイルチェッカー（sfc /scannow）を実行して、破損したファイルがないか確認してください。それでも解決しない場合は、システムの復元やOSの再インストールを検討する必要があります。

Q4: Windows10や11でもWindowsインストーラーは利用できますか？

A4: Windows10や11でもWindowsインストーラーは存在しますが、Windows7までのものとは若干異なる仕組みになっています。基本的な機能は同じで、ソフトウェアのインストールやアンインストールを支援しますが、Windows10や11ではISOファイルのインストールにも関連して使用されることがあります。

Q5: Windowsインストーラーが破損しているか確認する方法はありますか？

A5: Windowsインストーラーが正常に動作していない場合、「イベントビューア」でエラーログを確認することができます。インストールやアンインストール中にエラーログが記録されている場合、それを手がかりに修復を進めることができます。また、Windows Updateを適用して最新の状態に保つことも重要です。

まとめ

Windowsインストーラーはただのアプリケーションではなくて、システムの根本的な仕組みです。Windowsの古いバージョンでは、新しいWindowsインストーラーを単体でインストールすることが可能でした。

しかし、現在ではWindowsインストーラー単体での配布をやめているようです。そのため、今ではWindowsインストーラーに不具合があった場合には、何とか修復するか、OSごと修復する必要がありそうです。

今回確認した方法で起動しない場合は、残念ながらOSの修復を考える必要があります。

Windows 10および11におけるインストーラー関連のトラブルを防ぐためには、まずWindows Updateを常に最新の状態に保つことが重要です。また、互換モードの活用やMicrosoft Storeの利用も、新しいOS環境でソフトウェアをスムーズにインストールするための重要な手段です。もしこれらの対策を講じても問題が解決しない場合は、Windowsインストーラーの再登録やシステム修復を検討する必要があります。最新のWindows環境に適応したトラブルシューティングを行うことで、快適なPC環境を維持しましょう。