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【保存版】完全削除したデータを復元する方法|WindowsとMac対応の完全ガイド

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【Mac編】削除してしまったデータの復元方法

Macの場合は、Time Machineを使ってデータを復元することが可能です。ここでは、Time Machineを利用した復元方法について見ていきましょう。

標準機能「Time Machine」を利用する

Macで削除したゴミ箱内のデータを復元したい場合は、Time Machineを利用して復元することができます。

Time Machineとは、Macに標準仕様で搭載されているバックアップのためのアプリケーションのことです。Time Machineを設定しておけば、24時間・1日・1週間ごとに自動でバックアップが作成できるため、万が一の際もスムーズに復元ができます。

Time Machineからファイルを復元する方法は以下のとおりです。

  1. Macの画面上部にある「時計」アイコンをクリックします
  2. 表示されるメニューから「Time Machineに入る」を選択します。もしくは、DockにTime Machineアイコンを表示している場合はアイコンをクリックします
  3. Time Machineのファイルが表示されますので、復元したいファイルが保存されている場所へ移動をします
  4. 希望のファイルを見つけたら選択し、「復元」ボタンをクリックします
  5. 「復元する項目のためのフォルダを選択してください」という画面が表示されますので、フォルダを選択して「選択」をクリックします
  6. すると、指定したフォルダに希望のファイルが復元されます

これにより、ゴミ箱内から削除してしまった大事なファイルの復元が完了です。ただし、Time Machineから復元する場合は、事前に初期設定をしておく必要があるため、まだ設定していない人は以下の方法でTime Machineのバックアップ設定をしておきましょう。

  1. Dockから「システム環境設定」アイコンを開きます
  2. 表示されるメニューから「Time Machine」アイコンを選択します
  3. Time Machineの画面が開きますので「バックアップディスクを選択」をクリックします
  4. バックアップディスクを選択して「ディスクを使用」をクリックします

これにより、Time Machineの初期設定が完了です。

削除したデータを復元できるフリーソフト4選

ここでは、削除したデータを簡単な操作で復元できる、フリーソフトを紹介しています。気になるソフトがあれば、試してみてください。

1.EaseUS Data Recovery Wizard Free

「EaseUS Data Recovery Wizard Free」は、Windows、Macどちらにも対応していて、サムネイル表示やプレビュー表示ができるため、ファイルを探しやすい復元ソフトです。

時間やファイルの種類など、探したいファイルを簡単に絞り込みができ、選択して「リカバリー」ボタンをクリックするだけで復元できます。写真や動画ファイルも探しやすくて便利です。

2.Recuva

「Recuva」は、ウィザード形式で復元したいファイルを指定・検索ができます。ドライブの指定や文字色による復元確率の表示など、ひと目で状況を把握できるのが魅力です。Windowsのみに対応している復元ソフトです。

3.Recoverit

「Recoverit」は、Windowsのみに対応しており、初心者でも使いやすいシンプルデザイン、ユーザーインターフェースが特徴です。ウイルス感染したファイルなどの復元も可能で、ファイルの形式や保存場所に関わらず、データ復元ができます。

4.Disk Digger

「Disk Digger」は、USBメモリーやメモリーカードなど、さまざまなデバイスに対応したデータ復元ソフトです。ほとんどのファイルフォーマットの検出が可能で、Windowsに対応しています。

ゴミ箱から削除したファイルを復元できる理由

ゴミ箱に入れたファイルを削除すれば、二度と戻ることができないと考えるのが普通です。

一方で、「ゴミ箱を空にする」動作をしても、すぐにパソコンの記憶領域から該当ファイルが削除されてしまう訳ではなく、作業の上書きをしない限りは元に戻すことも可能となっています。

復元ソフトなどは、パソコン内に残っている削除ファイルにアクセスして復元しています。もしゴミ箱を空にしてから作業を続けたり、電源のオンオフを繰り返してしまった場合には、パソコン内の記憶領域から完全に消えてしまいますので、この場合は復元ソフトを利用しても、ファイルを復活させることはできませんので注意しましょう。

2024年最新!クラウドバックアップを活用したデータ復元方法

昨今のデータ復元において、クラウドバックアップの活用は必須となっています。主要なクラウドサービスごとの復元方法を解説します。

Google ドライブの場合

  1. ゴミ箱の保持期間が30日から60日に延長(2024年1月アップデート)
  2. 復元手順:
    • ドライブ上で「ゴミ箱」をクリック
    • 対象ファイルを右クリック
    • 「復元」を選択
    • 元の保存場所に自動で戻る

OneDriveの場合

  1. 法人向けアカウントは93日間、個人向けは30日間のファイル復元が可能
  2. バージョン履歴機能で以前のバージョンに戻すことも可能
  3. 復元手順:
    • 「ゴミ箱」フォルダを開く
    • 対象ファイルを選択
    • 「復元」をクリック

iCloudの場合

  1. 削除から30日以内であれば復元可能
  2. iPhone/iPadとの同期にも対応
  3. 復元手順:
    • iCloud.comにログイン
    • 「最近削除した項目」を選択
    • 対象ファイルを選んで「復元」

データ復元の成功率を上げるための予防策

自動バックアップの設定

  1. Windowsの場合:
    • ファイル履歴を有効化(設定→更新とセキュリティ→バックアップ)
    • バックアップ頻度を10分に設定することを推奨
  2. Macの場合:
    • Time Machine用の外付けSSDを用意(最新のM1/M2 Mac対応品を選択)
    • 暗号化バックアップの有効化を推奨

クラウドストレージの効果的な利用方法

  1. 重要なファイルの自動同期設定
  2. バージョン管理機能の活用
  3. 複数のクラウドサービスの併用を推奨

データ復元に関する最新の注意点(2024年版)

SSDの特徴を理解する

  1. TRIMコマンドにより、従来のHDDより復元が困難
  2. SSD搭載機での復元は24時間以内の対応が推奨

ランサムウェア対策

  1. バックアップデータの暗号化設定
  2. オフラインバックアップの定期的な作成
  3. セキュリティソフトの最新版適用

各OSのアップデートによる変更点

  1. Windows 11 23H2での新機能:
    • クラウドバックアップの強化
    • OneDriveとの統合深化
  2. macOS Sonoma以降:
    • Time Machine高速化
    • ネットワークバックアップの改善

データ復元のプロが教える業界標準の復元フロー

STEP1:発生直後の緊急対応

  1. パソコンの即時シャットダウンは厳禁
    • 正しい手順:新規書き込みを防ぐためネットワークケーブルを抜く
    • アプリケーションの自動更新を無効化
    • システムの一時ファイル生成を最小限に
  2. 発生状況の記録
    • 削除時刻の記録
    • 最後に確認できた保存場所
    • 削除前後の操作履歴

STEP2:復元成功率を計算する要素

  1. メディアの種類別の成功率
    • HDD:24時間以内なら95%
    • SSD:6時間以内なら85%
    • USBメモリ:12時間以内なら90%
  2. ファイル種類別の復元しやすさ
    • 画像ファイル:最も復元しやすい(成功率約90%)
    • テキストファイル:断片的な復元も可能(成功率約85%)
    • 動画ファイル:サイズにより成功率が変動(50-80%)

企業におけるデータ復元の最新事例(2024年)

大規模データ消失からの復元事例

  1. 金融機関での誤削除事例
    • 原因:システムアップデート時の人的ミス
    • 復元方法:多層バックアップからの段階的復元
    • 復元時間:72時間
    • 復元率:99.8%
  2. 製造業での図面データ復元
    • 原因:ランサムウェア攻撃
    • 対応:オフラインバックアップと断片データの統合
    • 復元時間:24時間
    • 復元率:95%

データ復元前の具体的な準備作業

1. 必要な機材の準備

  • 外付けHDD(データ復元用の作業領域として最低500GB)
  • USBメモリ(復元ソフトインストール用に8GB以上)
  • LANケーブル(インターネット接続遮断用)
  • 静電気防止マット(必要な場合)

2. 作業環境の確認事項

  • 室温:20-25度に保つ
  • 湿度:45-55%が推奨
  • 清潔な作業台の確保
  • 安定した電源の確保

具体的な復元作業手順

Windows 11での詳細手順

  1. システムの復元ポイント確認

具体的な手順:
1. Windowsキー + R を押す
2. 「rstrui.exe」と入力
3. システムの復元画面で日付を確認
4. 最新の復元ポイントを選択

  1. シャドウコピーの活用
具体的なコマンド:
1. 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
2. vssadmin list shadows を実行
3. 利用可能なシャドウコピーを確認

Macでの具体的な復元手順

  1. Time Machine設定

推奨設定:
– バックアップ間隔:1時間
– 保持期間:直近の24時間分
– 週単位のバックアップ:4週間分
– 月単位のバックアップ:3ヶ月分

  1. ターミナルを使用した復元
tmutil listbackups # バックアップ一覧の確認
tmutil restore # 特定ファイルの復元

無料復元ソフトの具体的な制限事項

EaseUS Data Recovery Wizard Free

  • 無料版の復元可能容量:2GB
  • 対応ファイル形式:
    • 画像:JPG, PNG, RAW
    • 文書:DOC, DOCX, PDF
    • 圧縮:ZIP, RAR
  • スキャン制限:1回あたり最大8時間

Recuva無料版

  • スキャン速度:約500GB/時
  • 深層スキャン時間:約2-3倍
  • 対応ドライブ形式:
    • NTFS
    • FAT32
    • exFAT

実際の復元成功率データ(2024年1月時点)

HDD復元の成功率

  • 論理削除:85%以上
  • クイックフォーマット後:70%
  • 完全フォーマット後:30%以下

SSD復元の成功率

  • 論理削除:60%程度
  • TRIM実行後:30%以下
  • セキュア消去後:ほぼ0%

ファイル種類別の具体的な復元方法

1. Office文書の復元

1. 一時ファイルの確認場所:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Office\
2. 自動保存ファイルの確認
3. バックアップファイル(.wbk)の検索

2. 画像ファイルの復元

1. Thumbsキャッシュの確認:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Microsoft\Windows\Explorer
2. 一時ファイルフォルダの確認
3. RAWデータからのカービング

データ復元後の具体的な確認事項

1. ファイル整合性チェック

手順:
1. チェックサムの確認
2. ファイルサイズの比較
3. 最終更新日時の確認
4. ファイルの開閉テスト

2. セキュリティ確認

  • マルウェアスキャンの実施
  • パーミッションの確認
  • 暗号化状態の確認

よくある質問と回答:

Q1: 削除したファイルはなぜ復元できるの?
A1: ファイルを削除しても実際のデータはすぐには消えず、その領域が上書きされるまでパソコン内に残っているためです。

Q2: 復元ソフトは必ず成功するの?
A2: 必ずしも成功するとは限りません。特に削除後に新たなデータを保存したり、長時間経過した場合は復元が困難になります。

Q3: どの復元ソフトを選べばいい?
A3: WindowsとMac両方に対応しているEaseUS Data Recovery Wizard Freeがおすすめです。初心者でも使いやすく、様々なファイル形式に対応しています。

まとめ

今回紹介したように、万が一、大事なデータを完全削除してしまった場合でも、復元させることが可能です。Windows・Macともに復元方法は難しくありませんので、ぜひ試してみてください。ただし、必ず復元できるわけではないため、そもそも誤って削除しないよう注意しましょう。

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