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テザリングという言葉がよく使われていますが、実際は正しく理解されていない人が多いようです。スマートフォンの契約時にテザリングは利用されますかと聞かれたり、テザリングとかWi-Fiとか言われているが、区別できない人もいます。何がどう違うのだろう。
同じ意味なのか?わからないテザリングについて、本稿ではテザリングに関する基礎知識とどう使うのが効果的なのかなど、基本的なところから解説してまいります。
テザリングとは?
テザリング(Tethering)は、英語の、つなぎとめる、縛る 連結、結合という意味を持ちます。ネットワークと端末を連結するという意味から「Tethering(テザリング)」と呼ばれるようになったようです。
Wi-Fiもスマートフォンやパソコンをインターネットにつなげるツールとして認識されていますが、無線でネットワークに接続する技術を意味しています。その意味では、テザリングの方が広い概念を表すと言えるでしょう。
テザリングは、スマートフォンにパケット通信を行わせてインターネットに接続し、スマートフォンからコンピュータだけでなく、タブレット端末、Nintendo DSやPSPなどのゲーム端末、その他のデバイスをインターネットへ接続させる仲介役を担うものです。
スマートフォンが電波の届くところにあれば、インターネットへのアクセスポイントとして機能します。3G、4G(LTE)といった電話回線を仲介してパソコンなどのデバイスインターネットに接続できるようにするものです。
スマートフォンによるテザリングが日本で最初にスタートさせたのは、2011年にdocomoがAndroidスマートフォンで最初にスタートさせました。iPhoneでは、2012年発売のiPhone5からオプション(月額料金が必要、ただし、最初の2年間は無料でありました)で2013年の初頭にテザリングが利用できるようになりました。(当時、日本におけるiPhoneのキャリアはソフトバンクだけでした)
テザリング利用をお勧めする人
パソコンとスマートフォンを利用している誰もがテザリングを必要とし、あるいは利用をお勧めするわけではありません。テザリングは利用するキャリアによっては有料オプションとなる場合があります。
テザリングが役に立つ利用シーンとは、外出先でパソコン等をインターネットに接続する時です。普段、自分の家や仕事場、その他の利用場所で自由に使わせてもらえる安全なWi-Fi環境が利用できる場合はテザリングは不要ですが、Wi-Fi接続環境がない場所でインターネット接続を行う場合、フリーのWi-Fi接続ではセキュリティに不安がある人は、テザリングを利用することをお勧めします。
ただし、外出先で大容量のインターネット通信を行うことが多い人の場合は、スマートフォンによるテザリング利用よりは、WiMAXなどの専用のWi-Fiルータを利用して大容量の通信サービスを受けた方が、利便性、コストの面で有利となります。
テザリングのメリット/デメリット
テザリングのサービスが開始される前は、Wi-Fiルータというものがその役割を担っていました。通信事業者の設備が整備され、大容量で高速な通信が可能となりテザリング利用者が増えてきております。Wi-Fiルータがなくなったわけではなく、格安SIMでもテザリングを利用して比較的大容量の通信が可能となってきているのです。
テザリング利用のメリットは、Wi-Fiルータを別途契約することなく、比較的安価にインターネット接続環境を確保できること、そして、誰でも利用できる公衆のフリーWi-Fiに比べ、比較的セキュリティを確保することができるということです。
デメリットとしては、動画配信等の大容量のデータ通信を行なってしまうと通信量制限(帯域制限)に引っかかってしまう恐れがあることです。通信量無制限、あるいは、月20GBといったような大容量の通信を契約されている場合は良いのですが、数GB程度の通信量契約である場合は、あっという間に通信量制限に引っかかってしまいます。また、時間帯によってはスマートフォンでのデータ通信ニーズが多く、インターネット接続が遅くなってしまうこともあります。
3種類のテザリング
テザリングには現在3つの通信方式があり、それぞれの特質について説明していきます。
(1) Wi-Fi テザリング
スマートフォンをWi-Fiのアクセスポイントにし、インターネットへの接続サービスを仲介します。もっとも一般的な使い方であり、パソコンからは、Wi-Fiアクセスポイントと同様のSSIDで認識し、普通のWi-Fiアクセスポイントへ繋げるのと同様な接続設定を行うことにより利用することができます。
Wi-Fi接続と同様な手順で簡単に接続できること、複数台のデバイスが接続可能なことがメリットなのですが、スマートフォンのバッテリーの消耗が激しいというデメリットもあります。

注意すべき点は、SSID名は、Wi-Fi 環境上にさらされますので、自分のスマートフォンであることがわからないようなSSID名の命名を行うようにしてください。最初にデフォルトの設定のままですと、フルネームで本名がSSIDに使用されてしまっている方がおります。
女性の場合は自分の名前を見ず知らずの人に教えているのと同じですので注意しましょう。また、パスワードもデフォルトのパスワードを確認し、周囲に簡単に推測できるようなものである場合は変更することが重要です。
Wi-Fiデザリングは最も電源を消費する方式ですので、インターネット接続を終了した場合は電源が無駄に消費されないようテザリングも停止しておきましょう。
(2) USBテザリング
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