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マイナポータルでEA122-1100が出てログインできない時の対処法

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マイナポータルで「EA122-1100」が出てログインできないとき、多くの場合カードが壊れたわけでも暗証番号を間違えたわけでもありません。公式が原因として挙げているのは通信環境Android端末の言語設定の2つだけです。特に後者は「関係ないだろう」と読み飛ばされやすい隠れ本命です。まず暗証番号を連打しないでください。それだけでロックを防げます。

最初に読んでください:暗証番号を試し打ちしないこと

EA122-1100は暗証番号の誤りを知らせるエラーではありません。にもかかわらず「とりあえず番号を入れ直してみよう」と繰り返してしまう方が非常に多いです。マイナンバーカードの暗証番号は、利用者証明用(数字4桁)は連続3回署名用(英数字6〜16桁)は連続5回間違えるとロックがかかります。ロックすると解除の手続きが必要になり、いま抱えている問題より遥かに面倒なことになります。エラーコードが表示されている段階では、番号の入力そのものを止めてください。

📑 この記事の目次(タップで開く)
  1. 1. 30秒で自分の位置を確定する
  2. 2. なぜ「言語設定」でログインが落ちるのか
  3. 3. エラーコードの索引:自分のコードはどの層か
  4. 4. 端末の言語設定を直す:Androidバージョン別の完全手順
  5. 5. 母語で端末を使っている方へ:現実的な運用手順
  6. 6. 通信環境が原因のときの直し方
  7. 7. 公式の2つを試しても直らないときの分岐
  8. 8. 2026年8月25日から「マイナアプリ」へ:画面と名前が変わります
  9. 9. やってはいけないこと
  10. 10. 暗証番号がロックされてしまった場合
  11. 11. ログインできないままでも目的を果たす正規のルート
  12. 12. 問い合わせる前のチェックリスト
  13. 13. マイナポータルを装う偽サイト・偽アプリへの注意
  14. 14. よくある質問
  15. 15. まとめ

1. 30秒で自分の位置を確定する

マイナポータルのエラーは、原因が置かれている「層」が違うだけで、画面の見た目はよく似ています。時間を無駄にしないために、まず自分がどの層で止まっているかを確定させましょう。次の3つの質問に答えるだけで、読むべき章が決まります。

質問1:画面に出ているコードを、一文字ずつ確認してください

ここが最大の落とし穴です。マイナポータルには書式が酷似した別コードがいくつも存在します。特に「EA122-1100」と「EA0122-011D」は、パッと見ではほとんど区別がつきません。しかし原因も対処も完全に別物です。

見え方 見分けるポイント 意味するもの
EA122-1100 「EA」のあとが3桁(122)。ハイフンの右は数字4文字(1100) 通信または端末の言語設定。この記事の主題
EA0122-011D 「EA」のあとが4桁(0122)。ハイフンの右の末尾がアルファベットのD カード内の電子証明書の状態が有効でない可能性。対処が全く違う

スマートフォンの小さい画面だと「0」の有無や末尾の「D」を見落としがちです。可能ならスクリーンショットを撮って拡大して確認してください。ここで取り違えると、直らない対処を延々と続けることになります。

質問2:どの操作の途中で出ましたか

ログインボタンを押した直後なのか、カードを読み取ろうとした瞬間なのか、暗証番号を入れたあとなのかで、疑うべき場所が変わります。

出たタイミング 疑わしい層 読むべき章
アプリ起動直後・ログイン開始直後 アプリ側/通信/端末設定 4章・5章・6章
カードにかざしている最中 読み取り(NFC)側。NFCとは、カードを端末の背面にかざして近距離で読み取る通信方式のことです 3章の索引表から該当記事へ
暗証番号を入力した直後 暗証番号または証明書の状態 3章・10章
最後の確認画面・送信の直前 サーバー側の混雑・障害の可能性 7-9(サーバー側の障害かどうかの見分け方)

質問3:使っているのはAndroidですか、iPhoneですか、パソコンですか

公式FAQがEA122-1100の原因として明示しているのは「ネットワーク環境の不具合」と「Android端末の言語設定」です。つまり言語設定の原因はAndroid向けに書かれた説明です。iPhoneで同じコードが出た場合は、まず通信環境と時間帯を疑い、そのうえで7章の分岐に進んでください。とはいえ、iPhoneでも表示言語を日本語または英語に戻して試すこと自体は安全でリスクがないため、他に打つ手が尽きたときの確認候補には入ります。パソコンから出た場合は、切り分ける場所がスマートフォンとは変わるので、7章の中でも7-10へ直接進んでください。

なお、エラーコードが何も表示されず、ただログインできない・画面が先へ進まないという状態であれば、疑うべき範囲はもっと広くなります。その場合の総論はマイナポータルにログインできないときの記事にまとめてあります。この記事は、あくまでEA122-1100というコードが画面に出ている場合に絞って書いています。

エラーコードの層を読み分ける手順

2. なぜ「言語設定」でログインが落ちるのか

公式の説明は「Android OSの言語設定が日本語または英語になっていない場合は変更してください」という一行です。理由が書かれていないため、多くの読者がここを読み飛ばします。しかし、これがEA122-1100の隠れた本命です。

背景として、マイナポータルはメニュー画面など一部の画面が英語に対応しているものの、全面的な多言語対応はされていません。アプリと本体システムのあいだで画面表示や文言を受け渡す処理は、想定された言語で動くことを前提に組まれています。端末の表示言語がそれ以外に設定されていると、この受け渡しのどこかで整合が取れなくなり、処理が続行できずにエラーとして返ってくることがあります。

ここで大事なのは、これは端末の故障でもカードの異常でもないという点です。設定を1か所変えるだけで通ることがあります。特に、次のような方は真っ先にこの章を確認してください。

  • 端末の表示言語を中国語・ベトナム語・ポルトガル語・韓国語・ネパール語・タガログ語などの母語に設定している
  • 海外で購入した端末をそのまま日本で使っている
  • 語学学習のために一時的に別の言語へ切り替えたまま戻し忘れている
  • 家族が設定を変えた端末を借りている

日本語圏のトラブル記事はこの層をほとんど想定していません。しかし在留外国人の方にとって、マイナポータルは確定申告・各種申請・医療の資格確認に直結する重要な入口です。次の章で、Androidのバージョンごとに正確な手順を示します。

3. エラーコードの索引:自分のコードはどの層か

マイナポータルのエラーコードは、公式FAQの中でも複数のカテゴリに分散して掲載されています。そのため「自分のコードがアプリ側の問題なのか、カード側なのか、パソコンの機器側なのか、サーバー側なのか」を一覧で引ける場所がどこにもありません。ここでは、公式FAQで確認できる範囲を層ごとに整理します。

注意:「EAで始まるものはアプリ系」「EWは読み取り系」といった接頭辞の分類は、公式に体系として公表されているものではありません。以下はあくまで公式FAQ上の掲載内容から読み取れる傾向であり、仕様ではありません。最終的な判断は、必ず各コードの公式FAQで確認してください。

コード 原因が置かれている層 最初の一手
EA122-1100 通信/端末の言語設定(アプリ側) 回線を切り替える。Androidなら表示言語を日本語または英語に(4章)
EA0122-011D カード内の電子証明書の状態 利用者証明用・署名用の証明書が有効か確認する。公的個人認証サービスのポータルサイトで配布されている利用者クライアントソフトで状態を確認できます。ただしこのソフトはパソコン用で、カードを読むには別途ICカードリーダライタが必要です。スマートフォンしか手元にない場合はダウンロードしても使えません。その場合は市区町村の窓口で証明書の状態を確認してもらってください
EA0122-0244 スマホ用電子証明書(失効手続き時) スマホ用電子証明書が発行されていない状態で失効しようとしたときに案内されるコードです。アプリで証明書の状態を確認し、「申請する」と表示されているなら未発行なので、失効の手続き自体が不要です
EI140-3000 暗証番号(入力値の誤り) 入力を止める。連続3回でロックがかかるため、心当たりがないなら試し打ちしない(10章)
E011 証明書の有効期限 利用者証明用電子証明書の有効期限切れ。市区町村窓口で更新手続き
E016 証明書の有効性 カード内の証明書が無効な状態。市区町村窓口で相談
EW140-1511 パソコン+ICカードリーダライタ側 カードの向き(前後・上下)を確認し、リーダのドライバを入れ直す。詳しくはICカードリーダーがマイナンバーカードを認識しないときの記事
EW144-1500 カードとの通信(読み取り) かざす位置と密着を見直す。NFC読み取りがうまくいかないときの記事
EW244-1500/EW340-2000/EW640-2000 ICカードリーダライタ関連 機器とドライバの確認
EI044-3001/EI140-3001/EI44で始まるもの iPhoneでの読み取り・申込時 該当コードの公式FAQを確認する
EI123-2010 サーバー側として報告されているもの 時間帯を変えて再試行。混雑・障害の可能性(7-9)
E1400010/E1400011 健康保険の資格情報 被保険者番号等が見つからない状態。加入している保険者へ確認
E030/EW044-C300 パソコンのブラウザ拡張機能 マイナポータルの拡張機能を入れ直す

この表で自分のコードがEA122-1100以外だと分かった場合は、そのまま該当の章へ進むより、公式FAQで該当コードのページを開いたほうが早いです。マイナポータルのFAQサイトには検索窓があるので、コードをそのまま貼り付けて検索できます。

4. 端末の言語設定を直す:Androidバージョン別の完全手順

ここが本記事の中心です。公式FAQに載っている手順は最終更新が2024年5月で、記載されているメニュー階層はAndroid 13までしかカバーしていません。一方その後に出たAndroid 14以降では、機種によって設定画面の項目名や並びが変わっています。そのため公式の手順をそのままなぞると「書いてあるメニューが見つからない」という状態に陥ることがあります。バージョンごとに分けて説明したうえで、メニュー名がどれとも一致しないときに一発でたどり着く方法(4-5)も用意しました。手順が合わないと感じたら、途中で4-5へ飛んでしまって構いません。

4-1. まず自分のAndroidバージョンを確認する

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「デバイス情報」または「端末情報」を探して開きます(機種によっては「システム」の中にあります)。
  3. 「Androidバージョン」の欄に表示されている数字を確認します。

見つからない場合は、設定アプリの上部にある検索欄に「バージョン」と入力すると直接たどり着けます。この検索欄は以降の手順でも何度も役に立つので、位置を覚えておいてください。

4-2. Android 12以前:OS全体の表示言語を変える

Android 12以前には、アプリごとに言語を分ける仕組みがありません。端末全体の表示言語を切り替えることになります。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「システム」をタップします。「システム」が見当たらない機種では「ユーザー設定」を探してください。
  3. 「言語と入力」をタップします。
  4. 「言語」をタップします。
  5. 一覧のいちばん上に表示されている言語が、いま端末が使っている言語です。ここが日本語でも英語でもない場合、「言語を追加」から日本語または英語を追加し、リストの先頭へドラッグして移動させます。
  6. 端末の表示が切り替わったことを確認してから、マイナポータルアプリを開き直します。

並べ替えは、項目の右端にある「=」のようなつまみを長押しして上下に動かします。追加しただけでは切り替わらず、先頭に持ってきて初めて有効になる点に注意してください。ここでつまずく方が非常に多いところです。

4-3. Android 13:アプリごとの言語設定が加わる

Android 13から「アプリの言語」という、端末全体とは別の設定が加わりました。端末全体は母語のままで、マイナポータルアプリだけを日本語または英語にできるため、実用上はこちらのほうが便利です。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「システム」をタップします(見当たらなければ「ユーザー設定」)。
  3. 「言語と入力」をタップします。
  4. アプリの言語」をタップします。
  5. 一覧からマイナポータルのアプリを選びます。
  6. 「システムのデフォルト」「日本語」「英語」のいずれかに変更します。端末全体が母語なら、「日本語」を明示的に選ぶのが確実です。

4-4. Android 14以降(14/15/16/17):メニュー名が「言語」の機種と「言語と入力」の機種がある

ここが公式FAQと最も食い違うところです。Android 14以降では、機種によって「言語と入力」が「言語」に変わっている場合があります。Google公式のヘルプも、Android 14以降について「システム → 言語 → アプリの言語」と「システム → 言語と入力 → アプリの言語」の両方の経路を現行の手順として案内しています

つまり「言語と入力」が消えてしまったわけではありません。PixelなどAndroid標準に近い端末では項目の並びが再編された一方、他メーカーの端末では「言語と入力」がそのまま残っている、というメーカーによる違いです。自分の端末に表示されているほうを開いてください。どちらか片方しか出てこないのが普通で、片方が無くても端末の故障ではありません。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「システム」をタップします。
  3. 言語」または「言語と入力」のうち、画面に表示されているほうをタップします。どちらも見当たらない機種は、この手順を飛ばして4-5へ進んでください。
  4. アプリの言語」をタップします。
  5. 一覧からマイナポータルのアプリを選びます。
  6. 「日本語」または「英語」を選びます。

なお、この「アプリの言語」の一覧には対応しているアプリだけが表示されます。アプリ側がこの仕組みに対応していない場合、一覧に出てこないことがあります。その場合は4-2の手順で端末全体の言語を一時的に切り替えてください。

4-5. メニュー名がどれとも一致しないとき:設定内検索を使う

Androidは端末メーカーによって設定アプリの構成が大きく異なります。同じAndroid 15でも、あるメーカーでは「システム」の中に、別のメーカーでは「一般管理」や「その他の設定」の中に言語の項目が置かれていることがあります。項目名が「言語」なのか「言語と入力」なのかも、4-4のとおり機種次第です。階層や名称を覚えるより、設定内の検索を使うほうが確実で速いです。

  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 画面上部の検索欄(虫めがねのアイコン)をタップします。
  3. 言語」と入力します。端末が母語表示のままで日本語を打てない場合は、英語で「language」と入力しても同じ項目にたどり着けることが多いです。
  4. 検索結果に出てきた「言語」「アプリの言語」「Languages」「App languages」といった項目を開きます。

この方法なら、メーカーやバージョンによる階層の違いをすべて回避できます。手順を丸暗記しようとせず、「検索で引く」を基本にしてください。

4-6. 言語を変えたあとに必ずやること

設定を変えただけでは、アプリが古い状態を保持したままになっていることがあります。次の順で仕上げてください。

  1. マイナポータルアプリを完全に終了します。最近使ったアプリの一覧(履歴画面)を開き、該当アプリを上または横にスワイプして消します。単にホームボタンで戻っただけでは終了していません。
  2. 可能であれば端末を再起動します。設定変更が全体に行き渡ります。
  3. アプリを開き直して、ログインをやり直します。

4-7. 手続きが終わったら元に戻せます

言語の変更はいつでも元に戻せます。手続きが完了したら、同じ手順で元の言語に戻して構いません。特に「アプリの言語」で変更した場合は、影響を受けるのはマイナポータルアプリだけなので、そのまま日本語のままにしておいても他のアプリの使い勝手は変わりません。次回また同じ手間をかけないために、変更したままにしておくのが実用的です。

アプリと通信の定番の対処を試す手順

5. 母語で端末を使っている方へ:現実的な運用手順

端末を中国語・ベトナム語・ポルトガル語・韓国語などの母語で使っている方は、EA122-1100の直撃層です。ここでは、端末全体は母語のまま、必要なときだけマイナポータルを日本語で動かすという現実的なやり方をまとめます。

5-1. おすすめの設定(Android 13以降)

Android 13以降であれば「アプリの言語」を使ってください。端末全体の言語には一切触れないため、日常の使い勝手が変わりません。

手順 日本語表示のとき 英語表示のとき
1 設定 Settings
2 システム System
3 言語(または言語と入力) Languages(または Languages & input)
4 アプリの言語 App languages
5 マイナポータルを選ぶ Select the app
6 日本語 を選ぶ Select 日本語 (Japanese)

母語表示のままだと、上の表のどちらの文字列も画面に見当たりません。その場合は、設定アプリの検索欄に「language」とアルファベットで入力してください。多くの端末で、表示言語が何であっても英単語の入力で該当項目を引き当てられます。

5-2. Android 12以前の場合の運用

アプリごとの言語設定がないため、端末全体を一時的に切り替える必要があります。手順は次の通りです。

  1. 4-2の手順で、日本語または英語を言語リストの先頭に移動させます。
  2. マイナポータルにログインし、必要な手続きを済ませます。
  3. 同じ画面で、元の母語を再びリストの先頭に戻します。

元の言語はリストから削除せず残しておくのがコツです。削除してしまうと、次に戻すときに一覧から探し直す手間が増えます。並べ替えるだけなら、指一本で往復できます。

5-3. 家族や支援者に手伝ってもらう場合の注意

日本語が不自由で誰かに手伝ってもらう場面もあると思います。そのときも、暗証番号は自分だけが入力してください。設定の変更や画面の翻訳を手伝ってもらうのは問題ありませんが、暗証番号を口頭で伝えたり、代わりに入力してもらったりするのは避けてください。マイナンバーカードは本人確認の道具であり、暗証番号はその本人性を担保する最後の砦です。

6. 通信環境が原因のときの直し方

公式が挙げるもう一つの原因が通信環境です。「アンテナが立っているから大丈夫」と思っていても、実際には通信が途中で切れている、あるいは特定の通信先だけがブロックされていることがあります。次の順で試してください。

6-1. 回線を入れ替える

最も効果が高く、リスクもない一手です。

  1. いまWi-Fiに接続しているなら、Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信だけで試します。
  2. 逆にモバイルデータで試していたなら、安定したWi-Fiに接続して試します。
  3. 可能であれば、別の場所(自宅と職場など)でも試します。

特に職場・学校・店舗・宿泊施設などの共用Wi-Fiは、セキュリティ上の理由で特定の通信を遮断していることがあります。手続き系のアプリが動かない典型的な環境です。共用Wi-Fiで詰まったら、迷わずモバイルデータに切り替えてください。

6-2. 通信に割り込むアプリや設定を一時停止する

次のものが有効になっていると、アプリの通信が意図せず遮断されることがあります。切り分けのために一時的にオフにし、確認が終わったら必ず元に戻してください。

  • VPNアプリ(会社支給端末で常時接続になっている場合があります)
  • 広告ブロック機能つきのDNS設定(プライベートDNS。接続先のアドレスを調べる作業を、通信会社ではなく自分で指定した別のサーバーに任せる設定のことです)
  • 省データモード・データセーバー
  • セキュリティアプリのウェブ保護機能
  • アプリごとの通信制限(バックグラウンドデータの制限)

セキュリティ関連の機能を長期間オフにしたままにするのは危険です。原因の切り分けが終わったら、必ず元の状態に戻す前提で操作してください。

6-3. 機内モードで通信をリセットする

電波状況が悪い場所から移動した直後などは、通信が中途半端な状態のまま固まっていることがあります。機内モードを10秒ほどオンにしてからオフに戻すと、通信の接続がやり直されます。端末の再起動より手軽なので、最初に試す価値があります。

6-4. 時間を置く

公式も「時間を置いて繰り返し何度か操作をお試しください」と案内しています。特に確定申告の時期や、月末月初、平日の昼休みなどは利用が集中します。何度も連続で試すより、30分から数時間空けて1回試すほうが通りやすいことがあります。焦って連打しても状況は良くなりません。

7. 公式の2つを試しても直らないときの分岐

ここからが本題です。公式FAQに書かれている2つの対処を試し尽くしても直らなかった場合、次に打つ手がどこにも書かれていません。安全で成功率の高い順に並べます。

7-0. 先に確認:スマホ用電子証明書を登録していますか(30秒)

この先の7-5と7-6には「スマホ用電子証明書を登録している場合は注意」という条件のついた警告があります。先に自分がどちらなのかをはっきりさせておくと、無用な心配をせずに進めます。

スマホ用電子証明書とは、マイナンバーカードに入っている電子証明書と同じ役割のものを、スマートフォン本体にも持たせる仕組みです。登録しておくと、毎回カードをかざさなくてもスマートフォンだけでログインできるようになります。自動では登録されません。自分で申し込み、カードをかざして手続きをした人だけが登録済みです。したがって、申し込んだ記憶がなければ未登録と考えて構いません。

はっきり確認したい場合は、マイナポータルアプリを開き、メニューからスマホ用電子証明書の項目を探してください。判定は次のとおりです。

  • 申請する」というボタンが出ている → 未登録です。7-5と7-6の警告は自分には当てはまりません。安心して進めてください。
  • 「利用中」「失効する」「更新・再発行」といった、すでに持っている前提の表示になっている → 登録済みです。7-5と7-6の警告をそのまま読んでください。

7-1. アプリを完全に終了させてから端末を再起動する

順番が大事です。アプリを履歴画面から消してから、端末を再起動します。アプリが一時的におかしな状態を保持したまま起動し続けているケースは実際に多く、これだけで解消することがあります。

7-2. アプリを最新版に更新する

Google PlayストアまたはApp Storeを開き、マイナポータルアプリに更新が来ていないか確認します。自動更新をオフにしている方は、ここが盲点になりがちです。特に2026年8月下旬にアプリの大きな刷新が予定されています(詳細は8章)。この時期は更新の有無で挙動が変わる可能性があるため、必ず確認してください。

7-3. 端末の日付と時刻を自動設定にする

電子証明書を扱う仕組みは、端末の時刻が正しいことを前提にしています。時刻が大きくずれていると、証明書の有効性の判定に失敗して通信そのものが成立しないことがあります。

  1. 「設定」を開き、検索欄に「日付」または「時刻」と入力します。
  2. 「日付と時刻」の設定を開きます。
  3. 「日付と時刻の自動設定」「タイムゾーンの自動設定」をいずれもオンにします。

海外から帰国した直後や、時刻を手動で設定したことがある端末では特に確認する価値があります。

7-4. ストレージの空き容量を確認する

空き容量が極端に少ないと、アプリが一時ファイルを書き出せずに処理が途中で止まることがあります。設定の「ストレージ」で空き容量を確認し、写真や動画、使っていないアプリを整理して数ギガバイト程度の余裕を作ってください。

7-5. アプリのキャッシュを削除する(Androidのみ)

Androidでは、アプリが保存している一時データだけを消せます。データの削除ではなくキャッシュの削除である点に注意してください。

  1. 「設定」から「アプリ」を開きます。
  2. マイナポータルのアプリを選びます。
  3. 「ストレージとキャッシュ」を開きます。
  4. キャッシュを削除」をタップします。

同じ画面に「ストレージを消去」「データを削除」という項目が並んでいることがありますが、こちらはアプリを初期状態に戻す操作です。7-0で登録済みと分かった方は影響が及ぶ可能性があるため、この段階では押さないでください。未登録と分かった方も、消して得るものが無い操作なので、キャッシュの削除だけにとどめてください。

7-6. 再インストールを検討する(先に確認すべきこと)

公式FAQでも、解消しない場合の手段としてアプリの入れ直しが案内されています。7-0で未登録と分かった方は、そのまま入れ直して構いません。登録済みの方だけ、次の内容を先に読んでください。

スマホ用電子証明書を登録している場合:アプリの入れ直しや端末の初期化を行った後は、登録し直しの手続きが必要になる場合があります。誤って失効させてしまった場合でも、マイナポータルのメニューにある「更新・再発行」から登録し直すことができるとされています。登録し直しにはマイナンバーカード本体が必要になるため、カードが手元にない状態で入れ直すのは避けてください。また、端末を売却・下取り・廃棄する予定がある方は、手放す前に必ず失効の手続きを行ってください。手順や条件はアプリの版・端末によって変わりうるため、実行前に公式の案内で最新の内容をご確認ください。

再インストールする場合は、アプリを削除したあと端末を再起動し、それから公式ストアで入れ直すのが安全です。検索結果に出てきた似た名前のアプリではなく、必ず公式ストアの正規のアプリを選んでください。偽アプリが確認された事例があります(13章)。

7-7. 別の端末・別の回線で再現するか確かめる

ここまでで直らない場合、原因が自分の端末にあるのか、それ以外にあるのかを切り分けます。

  • 家族の端末にアプリを入れて、自分のカードでログインを試す(暗証番号は自分で入力してください)
  • 自分の端末で、別の回線に切り替えて試す
  • パソコンとICカードリーダライタがあるなら、そちらから試す

別端末では通るなら、原因は自分の端末の設定またはアプリの状態にあります。どの端末でも同じコードが出るなら、カード側かサーバー側の可能性が高くなります。この切り分けができていると、問い合わせたときの解決も格段に速くなります。

7-8. アプリ経由とブラウザ経由を入れ替える

スマートフォンからのログインには、アプリから入る経路と、ブラウザで公式サイトを開いてからアプリに引き渡される経路があります。詰まっている経路と逆を試すことで、通ることがあります。ブラウザから開く場合は、必ずブックマークまたは自分で入力したアドレスから開いてください。メールやSMSのリンクから開くのは避けてください(13章)。

7-9. サーバー側の障害かどうかを見分ける

自分の端末をいくら触っても直らない種類の問題があります。次のサインが出ていたら、サーバー側を疑ってください。

サイン 解釈
別の端末・別の回線でも同じコードが出る 自分の環境が原因である可能性が下がる
昨日までは問題なく使えていた 端末側で何も変えていないなら外部要因を疑う
同じ時間帯にだけ失敗する 混雑の可能性。時間帯を変えて試す
SNSなどで同時刻に同じ症状の投稿が相次いでいる 広域の障害の可能性

確認先ははっきりしています。マイナポータル公式サイト(https://myna.go.jp/)に「障害・メンテナンス」という専用ページがあり、現在発生している障害実施中・予定されているメンテナンスの両方がここに掲載されます。トップページから「障害・メンテナンス」のリンクをたどれば開けます。アプリを起動したときに表示されるお知らせにも、同じ内容が載ることがあります。個人のまとめサイトやSNSの書き込みではなく、必ずこの公式ページで最終確認してください。

障害中またはメンテナンス中だと分かったら、端末側で何をしても通りません。復旧を待つのが唯一の正解です。待っている間の行動は、次のようにはっきり分けてください。

  • やってよいこと:時間をおいて1回だけ試す。パソコンとICカードリーダライタがあるなら、そちら(7-10)から試してみる。11章の「ログインできないままでも目的を果たす正規のルート」を検討する。期限が迫っているなら、窓口や書面での手続きの準備を並行して始める。
  • やってはいけないこと:暗証番号を入れ直す(ロックの原因になるだけです)。アプリを消して入れ直す(障害中は入れ直しても通りません)。端末を初期化する。非公式のツールに手を出す。「復旧しました」と称するメールやSMSのリンクを開く(大きな障害の直後は、それに便乗した偽サイトへの誘導が増えます。13章を参照してください)。

この見極めができると、無駄な時間と、危険な操作への誘惑を同時に減らせます。

7-10. パソコンからログインしていてEA122-1100が出た場合

7-1から7-6までは、スマートフォンを前提にした項目が中心でした。パソコンとICカードリーダライタでログインしていて同じコードが出た場合は、切り分ける場所が変わります。次の順で確認してください。

  1. ブラウザの拡張機能を入れ直す。パソコンからのログインには、マイナポータル専用のブラウザ拡張機能と、それと組になるアプリケーションが必要です。ここが壊れていると通信の入口で止まります。いったん削除し、公式サイトの案内どおりに入れ直してください。3章のE030/EW044-C300の行と同じ処置です。
  2. 別の対応ブラウザで試す。普段使っているブラウザに入れた広告ブロックやセキュリティ系の拡張機能が干渉していることがあります。公式サイトで案内されている対応ブラウザのうち別のものを入れて一度試すと、干渉かどうかが切り分けられます。
  3. 会社や学校のネットワークから外れて試す。社内ネットワーク、プロキシ、業務用のセキュリティソフトは、行政系サイトへの通信を制限していることがあります。可能なら自宅の回線か、スマートフォンのテザリングで試してください。ここで通るなら、原因はパソコンではなくネットワーク側です。
  4. パソコンの日付と時刻を自動設定にする。7-3と同じ理由です。Windowsなら「設定」の「時刻と言語」、Macなら「システム設定」の「一般」から、日付・時刻とタイムゾーンの自動設定をオンにしてください。
  5. それでも直らなければスマートフォンから試す。逆方向の切り分けです。スマートフォンでは通るならパソコン環境の問題、どちらでも同じコードが出るならカード側かサーバー側の可能性が高くなります。

なお、パソコン側でカードそのものが認識されていない場合は、EA122-1100ではなくEW140-1511などリーダライタ系のコードが出るのが通例です。そちらが出ているならICカードリーダーがマイナンバーカードを認識しないときの記事へ進んでください。

8. 2026年8月25日から「マイナアプリ」へ:画面と名前が変わります

この記事を読んでいる時期によっては、非常に重要な変更が関係します。デジタル庁は、これまで別々に提供されてきた「マイナポータルアプリ」と「デジタル認証アプリ」を統合し、「マイナアプリ」という名称の新しいアプリを2026年8月25日に提供開始する予定と公表しています。

8-1. 利用者は何をすればよいか

  • すでにマイナポータルアプリを入れている方は、アップデートするだけで移行できるとされています。新しいアプリを別途ダウンロードする必要はありません。
  • デジタル認証アプリを使っていた方は、認証や署名の際に新しいアプリへ案内される形になるとされています。
  • 利用にあたっては、スマートフォン側の画面ロック(暗証番号・顔認証・指紋認証など)の設定が必須とされています。画面ロックを設定していない方は、事前に設定しておいてください。

8-2. EA122-1100の対処にどう影響するか

実務上、次の3点を頭に入れておいてください。

  1. アプリの表示名が変わります。4章で説明した「アプリの言語」の一覧を開いたとき、探すべき名前が変わっている可能性があります。「マイナ」で始まる名前で探してください。
  2. 画面の見た目や項目名が変わります。この記事や公式FAQの手順と細部が一致しないことがあります。名称ではなく「何をする機能か」で読み替えてください。
  3. 大きな刷新の直後は不安定になりやすい傾向があります。移行直後の期間にエラーが出た場合は、端末を触り倒す前に、公式のお知らせページを先に確認するのが賢明です。

なお、統合の内容・時期・条件はいずれも公表時点の予定です。実際の提供状況や必要な操作は変わりうるため、最新の情報は必ずデジタル庁および公式サイトの案内でご確認ください

9. やってはいけないこと

困っているときほど、状況を悪化させる操作に手が伸びます。以下は明確に避けてください。

9-1. 暗証番号の試し打ち

繰り返しますが、これが最も被害の大きい行動です。利用者証明用(数字4桁)は連続3回、署名用(英数字6〜16桁)は連続5回間違えるとロックがかかります。EA122-1100は暗証番号のエラーではないため、番号を変えて試すことに意味はありません。心当たりのある番号が1つしかないなら、それを1回入れて駄目だった時点で入力をやめてください。

9-2. メールやSMSのリンクからアクセスする

マイナポータルを装った偽サイト・偽アプリが実際に確認されています。給付金や還付金を装って個人情報やクレジットカード情報を入力させる手口が報告されています。公式のアドレスは https://myna.go.jp/ です。ログインは、公式アプリか、自分でブックマークした公式サイトからのみ行ってください。

9-3. 非公式のアプリや読み取りツールを使う

「マイナンバーカードが読める」「エラーを直せる」とうたう非公式のアプリやツールには、絶対に手を出さないでください。カードの中身は本人確認の根幹であり、素性の分からないソフトに触れさせるべきものではありません。使うのは、公式ストアで配布されている正規のアプリと、公的個人認証サービスのポータルサイトで配布されている正規のクライアントソフトだけにしてください。

9-4. 暗証番号を第三者に伝える

公式の窓口が暗証番号を尋ねることはありません。電話・メール・SMS・チャットのいずれであっても、暗証番号を聞いてくる相手は正規の窓口ではないと考えてください。家族や支援者に手伝ってもらう場合も、入力は必ず本人が行ってください。

9-5. 他人のカードで代わりに手続きしようとする

本人以外のカードを使ってログインしたり、家族のカードで代替したりすることはできませんし、してはいけません。マイナンバーカードは本人確認のための仕組みであり、その前提を崩す使い方は制度上認められていません。本人が操作できない事情がある場合は、市区町村の窓口に相談してください。事情に応じた正規の手続きが用意されています。

9-6. カードを強く押し当てる・加工する

読み取りがうまくいかないとき、カードを端末に強く押し付けたり、曲げたり、ケースを削ったりする方がいます。ICチップとアンテナは物理的な破損に弱く、割れると復旧できません。読み取りの改善は「位置と密着と障害物の除去」で行うもので、力ではありません。

9-7. いきなり端末を初期化する

端末の初期化は最後の手段であり、EA122-1100の対処としては行き過ぎです。スマホ用電子証明書やその他のデータへの影響も大きく、失うものが多すぎます。7章の順番で、影響の小さいものから試してください。

端末の言語設定を確認して直す手順

10. 暗証番号がロックされてしまった場合

もしすでにロックしてしまっていても、解決する道はあります。落ち着いて次を確認してください。

10-1. 市区町村の窓口で初期化・再設定する

住民票のある市区町村の窓口で、暗証番号の初期化と再設定の手続きができます。持ち物や受付時間、必要な書類は自治体によって案内が異なるため、行く前に自治体のホームページを確認するか、電話で問い合わせてください。予約が必要な自治体もあります。

10-2. コンビニ等のキオスク端末で初期化・再設定できる場合がある

あまり知られていませんが、コンビニなどに設置されているキオスク端末(マルチコピー機)でも、暗証番号の初期化と再設定ができる仕組みが提供されています。窓口の営業時間に行けない方にとって現実的な選択肢です。

項目 内容
流れ スマートフォンの専用アプリで予約し、予約から24時間以内にキオスク端末で手続きする
端末で手続きできる時間 6時30分から23時(案内されている時間帯。変更されることがあります)
必要なもの マイナンバーカード、対応するスマートフォン、専用アプリ
前提 電子証明書の有効期限が切れていないこと

ここが最重要の落とし穴です。この仕組みでは、署名用パスワードを初期化するには利用者証明用パスワード(数字4桁)が、利用者証明用パスワードを初期化するには署名用パスワード(英数字6〜16桁)が必要とされています。つまり、両方ともロックしてしまった場合や、両方とも分からない場合は、この方法は使えません。その場合は市区町村の窓口へ行くことになります。「とりあえず両方試してみよう」が最悪の結果を招くのは、このためです。

対応している店舗や、店舗ごとに扱える暗証番号の種類は異なります。出かける前に、公的個人認証サービスのポータルサイトなど公式の案内で対応状況を必ず確認してください。暗証番号を忘れた場合の全体像は、マイナンバーカードの暗証番号を忘れた・ロックされたときの記事で詳しく扱っています。

11. ログインできないままでも目的を果たす正規のルート

読者の多くは、マイナポータルにログインすること自体が目的ではありません。確定申告を終わらせたい、医療機関で保険資格を確認したい、証明書を取りたい、といった目的があるはずです。ログインが直らないときでも、目的を果たす正規の道は残っています。

11-1. パソコンとICカードリーダライタを使う

スマートフォンでのカード読み取りが安定しない場合、パソコンにICカードリーダライタを接続する方法があります。読み取りの安定性が高く、画面が大きいぶん作業もしやすいのが利点です。ただし、機器のドライバやブラウザ拡張機能の準備が必要で、こちらはこちらで別のエラーが出ることがあります。詰まった場合はICカードリーダーがマイナンバーカードを認識しないときの記事を参照してください。

11-2. 確定申告:e-TaxのID・パスワード方式について

e-Taxには、マイナンバーカードを使わずに利用できる「ID・パスワード方式」があります。ただし、この方式の現在の位置づけには重要な注意点があります。

  • この方式は、マイナンバーカードとICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な措置と位置づけられています。
  • IDとパスワードの新規発行は停止されています。これから新たに取得することはできません。
  • すでに利用開始手続きを済ませている方は、引き続き利用できるとされています。
  • 令和9年分の確定申告からは利用できなくなる予定とされています。

つまり「マイナポータルが駄目ならID・パスワード方式に切り替えればよい」と一般化して案内するのは正確ではありません。すでにお持ちの方の逃げ道としては有効ですが、恒久的な代替にはなりません。適用の可否や期限は変わりうるため、必ずe-Taxの公式サイトで最新の案内をご確認ください。

11-3. 確定申告:書面での提出と税務署の相談会場

期限が迫っている場合、電子申告にこだわらず書面で提出するという選択肢もあります。また、確定申告期には税務署や自治体に相談会場が設けられることがあります。混雑状況や開設期間は年ごと・地域ごとに異なるため、国税庁および所轄の税務署の案内を確認してください。期限に間に合うかどうかの判断は、エラーと格闘する時間を含めて早めに行うのが安全です。

11-4. 医療機関での保険資格の確認

病院や薬局の窓口でマイナンバーカードの読み取りがうまくいかない場合でも、資格を確認する方法は用意されています。加入している保険の状況に応じて「資格確認書」または「資格情報のお知らせ」が交付されている場合があります。この2つは性質が異なり、資格確認書はそれ単独で資格を確認できるのに対し、資格情報のお知らせは補助的な書類で、単独では使えないとされています。手元にどちらがあるかを確認してください。

交付の対象・有効期限・更新の時期は、加入している保険者(市区町村の国民健康保険、健康保険組合、後期高齢者医療広域連合など)によって異なります。制度は改正が続いている分野でもあるため、ご自身の状況については必ず保険者または窓口にご確認ください。病院の受付での具体的な立ち回りはマイナ保険証が読み取れないときの記事で詳しく扱っています。

11-5. 市区町村の窓口

証明書の取得や各種申請は、多くの場合オンライン以外の手段も残されています。窓口に行けば、エラーの原因が分からないままでも手続きそのものは進められることがあります。「オンラインでしかできない」と思い込む前に、一度自治体に問い合わせてみてください。

12. 問い合わせる前のチェックリスト

自力での解決が難しいと判断したら、問い合わせに切り替えます。ただし、手ぶらで電話をすると同じ質問を最初から繰り返すことになり、時間だけが過ぎます。次の情報を先にメモしておいてください。

用意するもの 理由
エラーコードの全文(スクリーンショット推奨) 似た書式の別コードとの取り違えを防げる
発生した日時(できれば分単位) サーバー側の障害と突き合わせられる
端末名とOSのバージョン 機種固有の事象かどうかを判断できる
アプリのバージョン 更新で解消済みの不具合かを確認できる
どの操作の途中で出たか 原因の層を絞り込める
すでに試した対処の一覧 同じ案内の繰り返しを避けられる
別端末・別回線で再現したか 端末側か外部かの切り分け結果になる

12-1. どこに問い合わせればよいか

困っている内容 問い合わせ先の目安
アプリの動作・エラーコード全般 マイナンバー総合フリーダイヤル、またはマイナポータルの公式問い合わせ窓口
暗証番号のロック解除・カードの更新 住民票のある市区町村の窓口
電子証明書の有効期限・状態 市区町村の窓口、または公的個人認証サービスの案内
健康保険の資格情報が見つからない 加入している保険者(勤務先の健保組合・市区町村など)
確定申告そのものの進め方 所轄の税務署、国税庁の相談窓口

電話番号や受付時間は変更されることがあり、また偽の窓口へ誘導する手口も報告されています。番号は必ず公式サイトで確認してからかけてください。検索結果の広告や、メール・SMSに書かれた番号を使うのは避けてください。

13. マイナポータルを装う偽サイト・偽アプリへの注意

手続きがうまくいかず焦っているときは、判断が鈍ります。詐欺はまさにそこを狙ってきます。

  • 給付金・還付金・マイナポイントを装ったメールやSMSで、偽サイトへ誘導する手口が報告されています。
  • 偽のマイナポータルアプリが確認された事例があり、注意喚起が出されています。
  • 偽サイトで、クレジットカード情報や暗証番号を入力させようとする手口が報告されています。

13-1. 自分を守る3つのルール

  1. 公式のアドレスを覚える。マイナポータルの公式サイトは https://myna.go.jp/ です。ブックマークしておき、そこからしか開かないようにしてください。
  2. アプリは公式ストアからのみ入れる。ウェブページに表示された「今すぐインストール」のボタンからではなく、Google PlayストアまたはApp Storeで自分で検索して入れてください。
  3. 暗証番号を求められたら疑う。公式が電話やメールで暗証番号を尋ねることはありません。クレジットカード情報を求められた場合も同様です。

もし偽サイトに情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社や関係機関に連絡し、消費生活センターや警察の相談窓口にも相談してください。時間が経つほど被害が広がります。

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14. よくある質問

Q1. 暗証番号の誤入力回数は、時間が経てばリセットされますか?

時間の経過で自動的にリセットされる仕組みは案内されていません。「一晩置けば回数が戻るだろう」という前提で試し直すのは危険です。誤入力の回数は積み上がっていくものと考え、心当たりのない番号を入れるのは避けてください。正しい番号で成功すれば回数の状態は解消されますが、それを狙って当てにいく行為そのものがロックの原因になります。

Q2. マイナンバーカード本体の有効期限と、電子証明書の有効期限は同じですか?

別物です。カード本体の有効期限と、カードに格納されている電子証明書(署名用・利用者証明用)の有効期限は、それぞれ独立して設定されています。電子証明書は発行から一定期間(一般に5回目の誕生日まで)とされており、カード本体より先に切れることが珍しくありません。カードの期限がまだ先だから大丈夫、という思い込みが誤診の元です。カードの交付時に受け取った書類や、カードの表面に記入されている欄を確認してください。期限が近い、または過ぎている場合は市区町村の窓口で更新の手続きを行ってください。

Q3. 言語を日本語に戻したのに、まだ同じエラーが出ます

3つ確認してください。1つめは、Android 13以降の場合、端末全体ではなく「アプリの言語」の側が別の言語のまま残っていないか。2つめは、Android 12以前の場合、日本語を追加しただけで一覧の先頭に移動させていないのではないか。3つめは、設定変更後にアプリを履歴画面から完全に終了させたか。この3点をすべて満たしたうえで端末を再起動し、それでも直らないなら原因は言語設定ではありません。6章と7章へ進んでください。

Q4. iPhoneでもEA122-1100は出ますか?

出ますが、公式が挙げている言語設定の原因はAndroid向けの説明です。詳しくは1章の質問3で扱っています。

Q5. EA122-1100とEA0122-011Dは、同じエラーの表記ゆれではありませんか?

別のコードで、原因も対処もまったく違います。見分け方は1章の質問1、対処は3章の索引表のEA0122-011Dの行をご覧ください。

Q6. 家族のカードで代わりにログインしてもらうことはできますか?

できませんし、してはいけません。理由と、本人が操作できない場合の正規の相談先は9-5に書いています。

Q7. 何回まで再試行してよいですか?

暗証番号の入力を伴わない再試行(通信を切り替えて開き直す、時間を置いて開き直すなど)については、回数そのものに危険はありません。ただし、短時間に連続で試しても状況は改善しにくいため、1つ対処を試すごとに1回だけ確認するという進め方をおすすめします。一方、暗証番号の入力を伴う操作は別です。心当たりのある番号を1回試して駄目なら、そこで止めてください。連続3回(署名用は連続5回)でロックがかかります。

15. まとめ

EA122-1100は、公式が原因として挙げているのが通信環境とAndroid端末の言語設定という、比較的単純な2つだけのエラーです。にもかかわらず解決しない人が多いのは、言語設定という原因が「関係なさそう」に見えて読み飛ばされること、そして公式の手順がAndroid 13までの画面構成で書かれているため、Android 14以降の端末では機種によって書かれたとおりのメニュー名が見つからないことが理由です。

やるべきことを絞り込むと、次の順になります。まず表示されているコードを一文字ずつ確認してEA0122-011Dとの取り違えを排除する。次に暗証番号の入力をやめる。そのうえで回線を入れ替えて試す。Androidなら「アプリの言語」または端末の言語を日本語または英語にする。それでも直らなければ、アプリの更新・時刻の自動設定・キャッシュ削除・別端末での再現確認へ進み、最後にサーバー側の障害を疑う。

そして忘れないでほしいのは、ログインできないままでも、目的を果たす正規の道は残っているということです。期限が迫っているなら、エラーと戦い続けるより、パソコンとICカードリーダライタ、書面での提出、窓口といった別の経路に早めに切り替えるほうが確実です。焦りは判断を鈍らせ、暗証番号のロックや詐欺被害という、より大きな問題を呼び込みます。

今日いちばんに行う1つを選ぶなら、設定アプリの検索欄に「言語」と入力して、マイナポータルのアプリに割り当てられている言語を日本語にすることです。所要時間は1分もかかりません。

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