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Macに搭載されているターミナルは、コマンドを入力してMacを操作する強力なツールです。「難しそう」と感じる方も多いですが、基本的なコマンドを覚えるだけでファイル操作や作業の効率化が一気に広がります。本記事では2026年現在のmacOS環境に対応した、初心者向けのターミナル入門を徹底解説します。
この記事でわかること
- ターミナルとは何か、何ができるのか
- ターミナルの起動方法(3つの方法)
- 基本コマンド(ls, cd, mkdir, cp, mv, cat, grep など)の使い方
- パス表記とホームディレクトリの意味
- よく使うコマンドの一覧と実例
- 初心者が気をつけるべき注意事項

ターミナルとは
ターミナル(Terminal)は、macOSに標準搭載されているコマンドラインインターフェース(CLI)アプリです。通常のFinderでは画面上のアイコンをクリックして操作しますが、ターミナルでは文字(コマンド)を入力することでMacを操作します。
ターミナルを使うと、以下のような操作が可能です。
- ファイルやフォルダの作成・移動・コピー・削除
- フォルダ内のファイルを一覧表示
- テキストファイルの内容確認
- プログラムのインストールや実行
- ネットワーク関連の確認
MacのターミナルはUNIX系のOSをベースにしており、LinuxやmacOSで共通して使えるコマンドが多数あります。エンジニアや開発者だけでなく、少し学ぶだけで一般ユーザーの日常作業にも役立ちます。
シェルとは
ターミナルを開いたときに実際にコマンドを解釈・実行するプログラムを「シェル」と呼びます。macOS Catalina以降のデフォルトシェルは「Zsh(ズィーシェル)」です。古いMacでは「Bash(バッシュ)」が使われていることもありますが、基本的なコマンドはどちらも同じです。
ターミナルの起動方法
方法1: Spotlightから起動(最速)
- Command + Space を押してSpotlightを開く
- 「ターミナル」または「terminal」と入力
- 候補に「ターミナル.app」が表示されたらEnterを押す
方法2: Finderから起動
- Finderを開く
- メニューバーの「移動」→「ユーティリティ」を選択
- 「ターミナル」をダブルクリック
方法3: Launchpadから起動
- DockのLaunchpad(ロケットのアイコン)をクリック
- 「その他」フォルダを開く
- 「ターミナル」をクリック
起動すると黒または白のウィンドウが開き、カーソルが点滅しているのが確認できます。ここにコマンドを入力してEnterを押すことで命令を実行できます。
パス表記とホームディレクトリの基本
ターミナルを使うには「パス(path)」の概念を理解することが重要です。パスとはファイルやフォルダの場所を示す住所のようなものです。
絶対パスと相対パス
| 種類 | 書き方の例 | 説明 |
|---|---|---|
| 絶対パス | /Users/yamada/Documents | ルート(/)から始まる完全な場所の指定 |
| 相対パス | Documents/report | 現在いる場所からの相対的な場所 |
よく使うパスの記号
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| ~(チルダ) | ホームディレクトリ(/Users/ユーザー名) | ~/Desktop は デスクトップ |
| /(スラッシュ) | ルートディレクトリまたはパス区切り | /Users/yamada/Downloads |
| .(ドット) | 現在のディレクトリ | ./script.sh |
| ..(ドット2つ) | 1つ上のディレクトリ | cd .. で1段上に移動 |
ターミナルを起動した直後はホームディレクトリ(~)にいます。プロンプトに「~」が表示されているのが確認できます。

基本コマンド詳細解説
ls ― ファイル一覧を表示する
現在のフォルダにあるファイルとフォルダの一覧を表示します。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
| ls | 現在のフォルダの内容を表示 |
| ls -l | 詳細情報(サイズ・日時・権限)を一覧表示 |
| ls -a | 隠しファイル(.で始まるファイル)も表示 |
| ls ~/Desktop | デスクトップの内容を表示 |
cd ― フォルダを移動する
「change directory」の略。指定したフォルダに移動します。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
| cd Desktop | デスクトップに移動(現在地から相対指定) |
| cd ~/Documents | 書類フォルダに移動(絶対パスで指定) |
| cd .. | 1つ上のフォルダに移動 |
| cd | ホームディレクトリに戻る |
mkdir ― フォルダを作成する
「make directory」の略。新しいフォルダを作成します。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
| mkdir test | 現在のフォルダに「test」フォルダを作成 |
| mkdir ~/Desktop/project | デスクトップに「project」フォルダを作成 |
| mkdir -p a/b/c | a/b/c のように階層フォルダを一気に作成 |
cp ― ファイルをコピーする
「copy」の略。ファイルまたはフォルダをコピーします。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
| cp file.txt copy.txt | file.txt を copy.txt という名前でコピー |
| cp file.txt ~/Desktop/ | file.txt をデスクトップにコピー |
| cp -r folder/ backup/ | フォルダごと再帰的にコピー(-r オプション必須) |
mv ― ファイルを移動・名前変更する
「move」の略。ファイルの移動または名前変更に使います。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
| mv old.txt new.txt | old.txt を new.txt にリネーム |
| mv file.txt ~/Documents/ | file.txt を書類フォルダに移動 |
| mv folder/ ~/Desktop/ | フォルダをデスクトップに移動 |
cat ― ファイルの中身を表示する
「concatenate」の略。テキストファイルの内容をターミナル上に表示します。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
| cat readme.txt | readme.txt の内容を表示 |
| cat -n readme.txt | 行番号つきで表示 |
grep ― ファイル内を検索する
テキストファイルの中から特定の文字列を含む行を検索して表示します。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
| grep “apple” file.txt | file.txt の中で「apple」を含む行を表示 |
| grep -i “apple” file.txt | 大文字・小文字を区別せずに検索 |
| grep -r “apple” ./ | 現在のフォルダ以下を再帰的に検索 |

よく使うコマンド集(まとめ早見表)
| コマンド | 意味 | 基本的な使い方 |
|---|---|---|
| ls | ファイル一覧 | ls または ls -la |
| cd | フォルダ移動 | cd フォルダ名 |
| pwd | 現在地確認 | pwd(Print Working Directory) |
| mkdir | フォルダ作成 | mkdir フォルダ名 |
| touch | 空ファイル作成 | touch ファイル名.txt |
| cp | コピー | cp 元 コピー先 |
| mv | 移動・リネーム | mv 元 移動先 |
| cat | ファイル表示 | cat ファイル名 |
| grep | テキスト検索 | grep “検索語” ファイル名 |
| open | Finderで開く | open . (現在のフォルダをFinderで開く) |
| clear | 画面をクリア | clear |
| history | コマンド履歴 | history(過去のコマンドを一覧表示) |
初心者が気をつけるべき注意事項
1. 削除は慎重に
ターミナルでファイルを削除すると、ゴミ箱には入らず完全に削除されます。特に危険なコマンドは避け、初心者のうちはFinderでのファイル削除を基本にしましょう。
2. sudo コマンドに注意
「sudo」は管理者権限でコマンドを実行します。不必要に使うとシステムを壊す可能性があるため、内容を理解してから使用してください。
3. スペースを含むファイル名はクォートで囲む
「My Documents」のようにスペースを含むパスは、クォート(引用符)で囲む必要があります。例: cd “My Documents”
4. Tab補完を活用する
コマンドやファイル名の途中でTabキーを押すと自動補完されます。タイプミスを防ぐためにも積極的に活用しましょう。
5. 上下キーでコマンド履歴を呼び出せる
上矢印キーを押すと直前に実行したコマンドが呼び出されます。同じコマンドを再実行したいときに便利です。
6. Ctrl+C でコマンドを中断できる
実行中のコマンドを途中で止めたいときは Ctrl+C を押すと中断できます。何か変なことが起きたらまずこのキーを試しましょう。
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よくある質問
Q. ターミナルとiTermの違いは何ですか?
ターミナル.appはmacOS標準のターミナルアプリです。iTerm2はサードパーティ製の高機能ターミナルアプリで、分割表示・カラーテーマ・検索機能などが充実しています。初心者は標準のターミナルから始め、使い慣れてきたらiTerm2を試してみると良いでしょう。
Q. コマンドを間違えて実行してしまいました。どうすればいいですか?
まず Ctrl+C でコマンドを中断してください。ファイル操作系のコマンドであれば、cp や mv で上書きした場合は元に戻せないことがあります。大事なファイルを操作する前には必ずバックアップを取る習慣をつけましょう。
Q. ターミナルの文字が小さくて読みにくいです
ターミナルのメニューバーから「設定」(または環境設定)を開き、「テキスト」タブでフォントサイズを変更できます。また背景と文字のカラーテーマも変更可能で、目に優しい設定にカスタマイズできます。
Q. よく使うコマンドをショートカット登録できますか?
はい、シェルの設定ファイル(~/.zshrc)に「alias」を追加することで短縮コマンドを登録できます。例えば「alias ll=’ls -la’」と書けば「ll」と入力するだけで詳細一覧が表示されます。設定後は「source ~/.zshrc」を実行して反映させてください。
Q. HombrewはターミナルでMacアプリをインストールできると聞きました
HomebrewはmacOS向けのパッケージ管理ツールで、ターミナルからさまざまなソフトウェアをインストールできます。公式サイト(brew.sh)の手順に従ってインストールすることで、開発ツールなどを簡単に管理できるようになります。
まとめ
Macのターミナルは最初こそとっつきにくく感じますが、基本コマンドを10個ほど覚えるだけで日常作業が大幅に効率化します。本記事のポイントをまとめます。
- ターミナルはコマンドでMacを操作するツール。Spotlightから「terminal」で起動できる
- ls(一覧)・cd(移動)・mkdir(作成)・cp(コピー)・mv(移動/リネーム)が基本コマンド
- ~(チルダ)はホームディレクトリ、..(ドット2つ)は1つ上のフォルダを意味する
- Tab補完・上下キーの履歴呼び出し・Ctrl+Cによる中断を活用する
- ファイル削除はターミナルではゴミ箱に入らないため、初心者は慎重に扱う
まずはls・cd・mkdirの3つを日常的に使ってみることから始めてみてください。徐々に使えるコマンドが増えるにつれ、Macの操作がより自在になっていきます。
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