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【2026年最新版】Macの起動ディスクを変更する方法|M1/M2/M3/M4チップ対応・外付けSSD・デュアルブート完全ガイド
「Macの起動ディスクを変えたいけど、どうすればいいの?」「Apple SiliconのM1/M2チップのMacで外付けSSDから起動する方法がわからない」—— そんな疑問を抱えていませんか?
Macの起動ディスク変更は、2020年以降に登場したApple Silicon(M1/M2/M3/M4)チップ搭載のMacと、それ以前のIntel Macとでは手順が大きく異なります。さらにmacOS Sequoia(macOS 15)では起動ディスクの設定画面のUIも更新されており、古い情報では対応できないケースが増えています。
本記事では、macOS Sequoia(2025〜2026年最新情報)に完全対応した起動ディスク変更の全手順を、Apple SiliconとIntel Macそれぞれで丁寧に解説します。外付けSSDからの起動、Boot Camp・Parallelsを使ったデュアルブート設定、グレー画面・起動不能などのトラブル対処法まで、初心者でもわかる完全ガイドです。
- macOS Sequoiaでの起動ディスク変更手順(システム設定・起動時選択)
- Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)とIntel Macの手順の違い
- 外付けSSD・USBドライブから起動する方法と事前準備
- Boot Camp(Intel)・Parallels(Apple Silicon)のデュアルブート設定
- 「起動ディスクが選択できない」「グレー画面で起動しない」の対処法
- 復旧モード・セーフモード・ターゲットディスクモードの使い分け
- Apple SiliconのOSごとのセキュリティポリシー設定
Macの起動ディスクとは?基本を理解しよう
「起動ディスク」とは、Macが電源オン時に最初にOSを読み込むストレージのことです。通常は内蔵SSD(Macintosh HD)が起動ディスクとして設定されていますが、以下のような場面で起動ディスクを変更したいケースが生じます。
- 外付けSSDにmacOSをインストールして使いたい(内蔵SSDの容量節約、テスト用途)
- 古いmacOSのバージョンで起動したい(互換性の必要なアプリを動かす)
- Boot Camp(Intel Mac)でWindowsを起動したい
- Parallels Desktop上のWindowsを直接起動したい
- 内蔵SSDが故障して別のディスクから起動が必要
- macOSの復旧作業・再インストール
Apple Silicon MacとIntel Macの違い
2020年11月に登場したM1チップ以降、MacはApple Siliconアーキテクチャに移行し、起動プロセスが根本的に変わりました。大きな違いを以下の表にまとめます。
| 項目 | Apple Silicon(M1/M2/M3/M4) | Intel Mac |
|---|---|---|
| 起動オプション表示方法 | 電源ボタン長押し | 起動直後にOptionキー長押し |
| 復旧モードの起動 | 電源ボタン長押し→「オプション」選択 | 起動直後にCommand+R |
| セーフモードの起動 | 電源ボタン長押し→ディスク選択→Shiftキーを押しながら「続ける」 | 起動直後にShiftキー長押し |
| 外部ディスクからの起動 | セキュリティポリシー変更が必要 | Optionキーで選択するだけで起動可能 |
| Boot Campのサポート | 非対応(Parallels Desktopを使用) | 対応 |
| ターゲットディスクモード | 非対応(共有ディスクモードで代替) | 対応 |
使用しているMacがApple SiliconかIntelかは、画面左上のAppleメニュー→「このMacについて」で確認できます。「チップ」欄に「Apple M1」「Apple M2」などと表示されていればApple Silicon、「プロセッサ」欄に「Intel Core」と表示されていればIntel Macです。
【方法1】システム設定から起動ディスクを変更する(macOS Sequoia対応)
最も一般的な方法です。Macが正常に起動している状態で、次回起動時の起動ディスクを変更できます。macOS Ventura(13系)以降、「システム環境設定」が「システム設定」にリニューアルされたため、古い手順と画面レイアウトが異なります。
手順(macOS Sequoia / Ventura共通)
- 変更先の起動ディスクが外付けSSDや外付けHDDの場合は、あらかじめMacに接続してマウントしておく
- 画面左上のApple()メニューをクリックし、「システム設定」を選択する
※macOS Monterey以前は「システム環境設定」 - システム設定の左側サイドバーを下にスクロールし、「一般」をクリックする
- 右側の項目から「起動ディスク」をクリックする
※「起動ディスク」が見当たらない場合はサイドバーのさらに下にある「スタートアップディスク」または検索バーで「起動ディスク」と入力してください - 起動ディスクの設定画面が表示される。ロックアイコンが表示されている場合は、南京錠アイコンをクリックしてロックを解除する
- 管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「ロックを解除」をクリックする
- 「コンピュータの起動に使用したいシステムを選択してください」の欄に表示されているディスクの中から、使用したい起動ディスクをクリックして選択する
- 「再起動…」ボタンをクリックすると、即座に再起動して選択した起動ディスクから起動する。次回起動時に変更を反映させる場合は、そのまま画面を閉じてOK
Apple Silicon Macで起動ディスクが表示されない場合
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)では、外付けSSDを起動ディスクの選択肢に表示させるためには、事前にセキュリティポリシーの変更が必要です。詳しくは後述の「Apple SiliconのOSごとのセキュリティポリシー設定」セクションを参照してください。
【方法2】起動時にOptionキー(Apple Silicon:電源ボタン長押し)で選択する
Macの電源を入れると同時に特定のキーを押すことで、起動時にその都度起動ディスクを選択できます。「今回だけ別のディスクから起動したい」「普段の起動ディスクが壊れてしまった」という場合に有効です。
Intel Macの場合:Optionキーを押しながら起動
- Macの電源を入れるか、Appleメニューから「再起動」を選択する
- 起動音が鳴ると同時に(または電源ボタンを押したらすぐに)、キーボードのOptionキー(⌥)を押し続ける
- 「スタートアップマネージャ」が表示され、起動可能なディスクのアイコンが並ぶ
- この時点で外付けHDD/SSDを接続していなかった場合は、ここで接続するとしばらくしてアイコンが追加表示される
- 矢印キーで使用したい起動ディスクを選択し、Enterキーで決定する
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)の場合:電源ボタン長押し
- Macが完全にシャットダウンした状態にする(スリープではなくシャットダウン)
- 電源ボタンを長押しし続ける(「起動オプションを読み込み中…」という文字が表示されるまで)
- 「起動オプション」画面が表示され、接続されているディスクがアイコンで表示される
- 使用したい起動ディスクのアイコンをクリックして選択する
- 「続ける」をクリックするとそのディスクから起動する
外付けSSD・USBドライブからMacを起動する方法
外付けSSDやUSBメモリにmacOSをインストールして、そこからMacを起動する方法を解説します。テスト環境の構築、内蔵SSD容量の節約、緊急時のバックアップ用途に非常に便利です。
ステップ1:外付けストレージの準備と条件確認
外付けSSDをmacOSの起動ディスクとして使うには、以下の条件を満たすストレージが必要です。
| 条件 | 推奨値・詳細 |
|---|---|
| 空き容量 | 最低15GB以上(実用的には60GB以上推奨) |
| フォーマット | APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング) |
| パーティションスキーム | GUIDパーティションマップ(必須) |
| 接続インターフェース | USB-C(Thunderbolt)推奨・USB-Aは速度に注意 |
| SSD/HDD種類 | SSD推奨(HDDは速度が遅くmacOS起動に時間がかかる) |
ステップ2:外付けSSDをGUIDパーティションマップ+APFSにフォーマットする
- 外付けSSDをMacに接続する
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を起動する
- 左上の「表示」ボタンをクリックし、「すべてのデバイスを表示」を選択する(これをしないと外付けディスク全体が表示されない)
- 左側のサイドバーで外付けSSDの最上位の項目(「SAMSUNG」「WD」などのデバイス名が表示される行)をクリックする。その下のパーティション行ではなく必ずデバイス行を選択すること
- 上部の「消去」ボタンをクリックする
- 以下の設定を行う:
- 名前:任意(例:「External Boot」)
- フォーマット:「APFS」
- 方式:「GUIDパーティションマップ」
- 「消去」をクリックしてフォーマットを実行する
ステップ3:外付けSSDにmacOSをインストールする
外付けSSDが準備できたら、macOSのインストーラを使ってインストールします。
- App StoreでmacOSの最新バージョン(macOS Sequoia)のインストーラをダウンロードする
「macOS Sequoia」と検索し「入手」ボタンをクリック - インストーラが起動するので「続ける」をクリックして進める
- インストール先の選択画面で、内蔵SSD(Macintosh HD)ではなく外付けSSDを選択する
「すべてのディスクを表示」をクリックしないと外付けが表示されないことがある - 「インストール」をクリックしてインストールを開始する(30〜60分程度かかる)
- インストール完了後、Macが再起動して外付けSSDからmacOSが起動する
ステップ4(Apple Siliconのみ):セキュリティポリシーを変更して外部起動を許可する
Apple Silicon MacはデフォルトでApple署名済みのOSのみ起動できる「完全なセキュリティ」が適用されています。外付けSSDから起動するには「外部起動を許可」する設定が必要です。
- Macを完全にシャットダウンする
- 電源ボタンを長押しして「起動オプション」画面を表示する
- 「オプション」を選択して「続ける」をクリックする(復旧モードに入る)
- 管理者アカウントでログインする
- 上部メニューバーから「ユーティリティ」→「起動セキュリティユーティリティ」を選択する
- 外付けSSDのボリューム(インストールしたmacOS)を選択する
- 「セキュリティポリシー」をクリックする
- 「軽減されたセキュリティ」を選択し、「外部起動を許可」にチェックを入れる
- 「OK」をクリックしてパスワードを入力する
- Macを再起動する
この設定後、電源ボタン長押しで「起動オプション」画面を表示すると外付けSSDが選択肢に現れます。
Boot CampでWindows起動ディスクを設定する(Intel Mac)
Intel MacではApple公式の「Boot Campアシスタント」を使ってWindowsをインストールし、macOSとWindowsのデュアルブート環境を構築できます。
Boot Camp設定の前提条件
- Intel Mac(2015年〜2020年に発売のMac)
- 内蔵SSDに64GB以上の空き容量(Windows用パーティション)
- macOS Big Sur(11系)以降推奨
- Windows 10または11のISOファイル(Microsoftの公式サイトからダウンロード)
Boot Campのインストール手順
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「Boot Campアシスタント」を起動する
- 「続ける」をクリックし、WindowsのISOイメージを選択する
- パーティションサイズを指定する(Windows用に最低64GB、実用的には128GB以上推奨)
- 「インストール」をクリックするとパーティションが作成され、WindowsのISOからインストーラが起動する
- Windowsのセットアップ画面に従ってインストールを進める
- Windowsが起動したら、Boot Campドライバが自動インストールされる(Apple製デバイスドライバの適用)
macOSとWindowsを切り替える方法
Boot Campを設定後、起動時に使用するOSを切り替えるには以下の2つの方法があります。
方法A:Optionキーを押しながら起動
電源オン直後にOptionキーを長押しすると、スタートアップマネージャが表示されます。「Macintosh HD」(macOS)または「Windows」を選択してEnterキーを押すことで切り替えられます。
方法B:システム設定から切り替え
- macOSから切り替える場合:「システム設定」→「一般」→「起動ディスク」で「Windows」を選択して再起動
- WindowsからmacOSに切り替える場合:タスクトレイのBoot Campアイコンを右クリック→「macOSで再起動」を選択
Boot Campのパーティションを削除する方法
Boot Campの環境が不要になった場合は、Boot Campアシスタントから削除できます。
- macOSを起動した状態で「Boot Campアシスタント」を起動する
- 「Windows 10パーティションを削除」を選択する
- 「続ける」→「復元」をクリックするとWindowsパーティションが削除され、内蔵SSDの容量がmacOSに返還される
Parallels DesktopでWindows起動ディスクを設定する(Apple Silicon Mac)
Apple Silicon MacではBoot Campが使用できないため、Windowsを使いたい場合はParallels DesktopなどのVM(仮想マシン)ソフトウェアを利用します。Parallels Desktop for Macは2026年現在、Apple Silicon Mac上でWindows 11 ARM版を仮想マシンとして動作させる主要な手段となっています。
Parallels DesktopとBoot Campの比較
| 比較項目 | Boot Camp(Intel Macのみ) | Parallels Desktop |
|---|---|---|
| 対応Mac | Intel Macのみ | Intel・Apple Silicon両対応 |
| Windows動作形態 | ネイティブ(macOSとは別に起動) | 仮想マシン(macOS上で同時起動) |
| パフォーマンス | ネイティブに近い性能 | やや低下(日常業務には十分) |
| 使い勝手 | 切り替えに再起動が必要 | macOS上のウィンドウとして使える |
| 費用 | 無料(Apple公式) | 有償(年額または買い切り) |
| x86アプリの動作 | x86ネイティブで動作 | ARM版Windowsのため一部非対応 |
Parallels DesktopでWindows 11を設定する手順
- Parallels Desktop公式サイト(parallels.com)からインストーラをダウンロードしてインストールする
- Parallels Desktopを起動し、「新規仮想マシンを作成」を選択する
- 「Microsoft Windowsをダウンロードしてインストール」を選択する(Apple Silicon MacではWindows 11 ARM版が自動的に選択される)
- Windows 11のライセンスキーを入力する(後から入力も可能)
- 仮想マシンの設定(メモリ・CPU・ストレージサイズ)を指定してインストールを開始する
- インストール完了後、Parallels ToolsをWindowsにインストールするとクリップボード共有・ファイル共有などが使いやすくなる
Parallels起動時の自動起動設定
Parallelsの仮想マシンをmacOS起動時に自動で起動させることができます。
- Parallels DesktopのメニューバーからParallelsアイコンをクリック
- 「環境設定」→「仮想マシン」タブを開く
- 使用している仮想マシンを選択し、「自動起動」を有効にする
Apple SiliconのOSごとのセキュリティポリシー設定
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)は、各macOSボリュームに対して個別のセキュリティポリシーを設定できます。これはIntel Macにはない重要な機能です。
セキュリティポリシーの種類
| セキュリティレベル | 内容 | 推奨用途 |
|---|---|---|
| 完全なセキュリティ | Appleが確認・署名したソフトウェアのみ起動を許可。最高レベルの保護 | 通常の利用(デフォルト) |
| 軽減されたセキュリティ | Appleが確認していないカーネル拡張機能(kext)や外部OSの起動を許可 | 外付けSSD起動・開発用途 |
| 外部起動を許可 | 「軽減されたセキュリティ」の追加オプション。外部ディスクからのOS起動を許可 | 外付けSSDからmacOS起動 |
セキュリティポリシーを変更する手順(Apple Silicon Mac)
- Macを完全にシャットダウンする(スリープではなく「システム設定」→「シャットダウン」から電源オフ)
- 電源ボタンを長押しし、「起動オプションを読み込み中…」という文字が表示されるまで押し続ける
- 「起動オプション」画面が表示されたら「オプション」をクリックする
- 「続ける」をクリックして管理者アカウントでログインする(復旧モードに入る)
- メニューバーの「ユーティリティ」→「起動セキュリティユーティリティ」を選択する
- セキュリティポリシーを変更したいmacOSボリュームを選択する(複数インストールされている場合はそれぞれ個別に設定できる)
- 「セキュリティポリシー」ボタンをクリックする
- 「軽減されたセキュリティ」を選択し、必要に応じて「外部起動を許可」にチェックを入れる
- 「OK」をクリックし、管理者パスワードを入力して変更を確定する
- 「起動ディスク」から通常使用するmacOSを選択して「続ける」をクリックし、Macを再起動する
起動オプションの使い分け(復旧モード・セーフモード・ターゲットディスクモード)
Macには通常起動以外に、トラブルシューティングや特殊作業のための起動オプションが複数用意されています。それぞれの特徴と使い分けを解説します。
復旧モード(リカバリーモード)
macOSの再インストール、ディスク修復、ファームウェアパスワードの変更、Time Machineからの復元などができる特別なモードです。
| Mac種別 | 起動方法 |
|---|---|
| Apple Silicon(M1/M2/M3/M4) | 電源ボタン長押し→「起動オプション」→「オプション」→「続ける」 |
| Intel Mac | 電源投入直後にCommand+Rを長押し |
復旧モードでできること:
- macOSを再インストールする
- ディスクユーティリティでディスクを修復・消去する
- Time Machineバックアップから復元する
- 起動セキュリティユーティリティでセキュリティポリシーを変更する(Apple Siliconのみ)
- ターミナルを使って高度な操作をする
セーフモード
必要最小限のシステムファイルとドライバのみで起動するモードです。起動ディスクの検証・修復が自動的に行われます。Macの動作が不安定なとき、起動時にフリーズするとき、特定のアプリが問題を起こしているとき(セーフモードで正常なら第三者アプリが原因)の診断に有効です。
| Mac種別 | 起動方法 |
|---|---|
| Apple Silicon(M1/M2/M3/M4) | 電源ボタン長押し→「起動オプション」→ディスク選択→Shiftキーを押しながら「続ける」をクリック |
| Intel Mac | 電源投入直後から起動音が鳴るまでShiftキーを長押し(ログイン画面に「セーフブート」と表示される) |
セーフモードの特徴:
- 起動ディスクの検証と修復が自動的に実行される
- ログイン項目(自動起動アプリ)が無効になる
- サードパーティ製カーネル拡張機能(kext)が読み込まれない
- 一部のmacOS機能(AirDrop、iCloud同期など)が制限される
- 通常より起動に時間がかかる
ターゲットディスクモード(Intel Macのみ)
一方のMacをストレージ(外付けHDDのような状態)として機能させ、別のMacからそのストレージにアクセスするモードです。データ移行、ファイルのバックアップ・復元、故障したMacからのデータ救出などに使います。
ターゲットディスクモード(Intel Mac)の起動方法:
- 2台のMacをThunderboltまたはUSB-Cケーブルで接続する
- ターゲットにしたいMacの電源を入れ、起動音直後にTキーを長押しする
- Thunderboltアイコンが画面に表示されたらターゲットディスクモードで起動している
- ホスト側(操作する側)のMacのデスクトップに外付けドライブとして表示される
Apple Silicon Macの共有ディスクモード
Apple Silicon MacではターゲットディスクモードのかわりとなるのがmacOSのファインダー経由のファイル共有またはRecoveryからの共有ディスクモードです。
- Apple Silicon Macを完全にシャットダウンする
- 電源ボタン長押しで「起動オプション」画面を表示する
- 「オプション」を選択して復旧モードに入る
- メニューバーから「ユーティリティ」→「共有ディスクを起動」を選択する
- 共有するボリュームを選択して「共有を開始」をクリックする
- 別のMacからFinderのサイドバー「ネットワーク」で接続する
起動ディスクに関するトラブル対処法
Macの起動ディスクにまつわるよくあるトラブルとその対処法を解説します。
トラブル1:グレー画面のまま起動しない(禁止マークが表示される)
起動時に画面が灰色のままになったり、中央に禁止マーク(⊘)が表示されたりする場合、起動ディスクに問題があるか、起動ディスクが見つからない状態です。
対処手順:
- 外付けSSDが起動ディスクに設定されている場合は、SSDが正しく接続されているか確認して再起動する
- 接続に問題がなければ、復旧モードで起動してディスクユーティリティで「First Aid(応急処置)」を実行する
- それでも解決しない場合は、復旧モードから「起動ディスク」で正常なディスクを選択して再起動する
- 内蔵SSDに問題がある場合は、Apple正規サービスプロバイダへの修理依頼を検討する
トラブル2:起動ディスクの選択肢に外付けSSDが表示されない
Intel Macの場合:
- 外付けSSDにmacOSが正しくインストールされているか確認する
- SSDがGUIDパーティションマップでフォーマットされているか確認する(MBRでは起動不可)
- 別のUSBポートまたはThunderboltポートに接続し直す
- ケーブルを交換して試す
Apple Silicon Macの場合:
- 外部起動が許可されていない可能性が高い。「起動セキュリティユーティリティ」で「外部起動を許可」の設定を行う(前述の手順参照)
- 外付けSSDにmacOSが正しくインストールされているか確認する
トラブル3:起動ディスク変更後にMacが起動しない
システム設定から起動ディスクを変更した後、起動に失敗する場合の対処法です。
- Macを強制終了する(電源ボタンを10秒長押し)
- Apple Silicon Macなら電源ボタン長押し、Intel Macならオプションキーを押しながら電源を入れてスタートアップマネージャを表示する
- 正常に起動できるディスク(Macintosh HD)を選択して起動する
- 起動後、「システム設定」→「起動ディスク」から正しい起動ディスクに変更し直す
トラブル4:「起動ディスクの容量が不足しています」というアラートが出る
起動ディスクの空き容量が15GB以下になると表示されます。
- ダウンロードフォルダの不要ファイルを削除する
- 「ストレージを管理…」(Appleメニュー→「このMacについて」→「ストレージ」→「管理」)でシステムがおすすめするファイル削除を実行する
- 不要なアプリケーションをアンインストールする
- 外付けSSDやiCloudにデータを移行して内蔵SSDの空きを増やす
トラブル5:セーフモードで起動できない
Apple Silicon Macでセーフモードに入ろうとしてShiftキーのタイミングがずれてしまう場合:
- 電源ボタン長押しで「起動オプション」画面を必ず表示させる
- 画面にディスクアイコンが表示されてから、Shiftキーを押しながら「続ける」をクリックする
- 「続ける」ボタンが「セーフモードで続ける」という表示に変わっていることを確認してからクリックする
トラブル6:macOSの再インストールが必要な場合
ディスクユーティリティでの修復でも解決しない深刻な問題が発生した場合、macOSの再インストールを行います。再インストールはユーザーデータを保持したまま実行できます(データ消去なしのクリーンインストール)。
Apple Silicon Macの場合:
- 電源ボタン長押しで復旧モードに入る
- 「オプション」→「続ける」で管理者でログイン
- 「macOSを再インストール」を選択する
- 画面の指示に従って進める(インターネット接続が必要)
Intel Macの場合:
- 電源投入直後にCommand+Rを長押しして復旧モードに入る
- 「macOSを再インストール」を選択する
- 画面の指示に従って進める(インターネット接続が必要)
トラブル7:Apple Silicon Macで「セキュリティポリシーにより起動できません」と表示される
外付けSSDや別のmacOSボリュームから起動しようとした際にこのメッセージが出る場合は、セキュリティポリシーの変更が必要です。前述の「Apple SiliconのOSごとのセキュリティポリシー設定」セクションの手順を参照して「軽減されたセキュリティ」に変更してください。
macOS Sequoiaで変わった起動ディスク関連の変更点
macOS Sequoia(macOS 15)では、起動ディスクやシステム設定にいくつかの改善が加えられています。
システム設定のUI変更
macOS Ventura(13系)から導入された新しいシステム設定UIがmacOS Sequoiaでもさらに洗練されています。「起動ディスク」の設定場所は以下の通りです。
- 「システム設定」→「一般」→「起動ディスク」
macOS Monterey以前は「システム環境設定」→「起動ディスク」でしたが、Ventura以降はサイドバー構造になっているため、「一般」の中を探す必要があります。
Apple Silicon MacでのSSPの改善
macOS Sequoiaでは、Apple Silicon MacのSSP(System Security Policy)が強化され、OSごとに独立した保護が適用されます。これにより、仮に一つのmacOSボリュームが侵害されても他のボリュームに影響しにくくなっています。
マルチブート環境での改善点
Apple Silicon Mac(M2/M3/M4)では、複数のmacOSボリュームがより安定して管理されるようになりました。macOS Sequoiaでは「起動ディスク」の切り替え後の再起動が以前より素速く完了します。
外付けSSDをmacOS起動ディスクとして使う際の注意点まとめ
外付けSSDを起動ディスクとして活用する上で、注意すべき点をまとめます。
| 注意点 | 詳細 |
|---|---|
| 接続が外れると起動失敗 | 外付けSSDが接続されていない状態で起動すると禁止マークが表示される。この場合は電源オフ→SSD接続→電源オンで解消 |
| 起動速度の差 | Thunderbolt接続のSSDなら内蔵SSDとほぼ同等の速度。USB 3.0接続でも十分速い。USB 2.0やHDDは遅くなる |
| 電源供給に注意 | 外部電源を必要とするSSDケースは電源を確認する。バスパワーのSSDでも低電力状態になると認識されないことがある |
| 持ち運び・紛失リスク | 外付けSSDに重要なデータがある場合は FileVaultを有効にして暗号化しておくことを推奨 |
| macOSアップデートの扱い | 外付けSSDのmacOSも内蔵と同様にソフトウェアアップデートが必要。内蔵SSDに設定していないと自動更新が適用されないことがある |
よくある質問(FAQ)
Q1. Apple Silicon Mac(M1/M2)で起動ディスクを変更する方法はIntel Macと何が違いますか?
最大の違いは、起動オプションの呼び出し方法です。Apple Silicon Macは電源ボタン長押しで「起動オプション」画面を表示しますが、Intel Macは電源投入直後にOptionキーを押し続ける方法です。また、Apple Silicon MacはデフォルトでApple署名済みのOSしか起動できないセキュリティ制限があるため、外付けSSDから起動したい場合は「起動セキュリティユーティリティ」で「軽減されたセキュリティ」に設定して「外部起動を許可」にチェックする操作が追加で必要です。一方Intel Macは外付けSSDにmacOSが正常にインストールされていれば、そのままOptionキー起動で選択できます。操作の手間としてはApple Silicon Macの方がセキュリティ設定変更の一手間がかかりますが、セキュリティ面ではApple Siliconの方が強固です。
Q2. 外付けSSDからMacを起動するメリットとデメリットを教えてください。
メリットとしては、内蔵SSDとは独立したOS環境を持てること、内蔵SSDの空き容量を温存できること、別バージョンのmacOSをテストできること、内蔵SSDが故障した際のバックアップ起動手段になることなどが挙げられます。デメリットとしては、SSDが接続されていない状態で起動するとエラーになること、接続ケーブルやSSD本体を持ち運ぶ必要があること、Apple Silicon Macでは事前にセキュリティ設定の変更が必要なこと、Thunderbolt接続の高速SSD以外は内蔵より若干遅くなることなどがあります。テスト目的や開発用途、緊急時のバックアップとして非常に便利なため、特にエンジニアや開発者はUSB SSDを1本用意しておくと重宝します。
Q3. macOSを再インストールするとデータは消えますか?
通常の再インストール(復旧モードから「macOSを再インストール」)では、ユーザーデータは保持されます。アプリケーション、書類、写真、設定など個人データは消去されずにmacOSのシステムファイルのみが上書きインストールされます。ただし、ディスクを完全に消去してからインストールする「クリーンインストール」ではすべてのデータが失われます。再インストール前には必ずTime Machineでバックアップを取っておくことを強く推奨します。万が一データが消えてしまった場合に備えて「Time Machineバックアップ」を外付けSSDやNASに定期的に作成する習慣をつけておくと安心です。
Q4. Boot CampをApple Silicon Macで使う方法はありますか?
残念ながら、Apple Silicon Mac(M1/M2/M3/M4)ではBoot Campは使用できません。AppleはApple Siliconへの移行に伴い、Boot Campのサポートを打ち切りました。Apple Silicon MacでWindowsを使う方法は、Parallels Desktop for Mac(有償)またはVMware Fusion(有償)などの仮想化ソフトウェアを使ってWindows 11 ARM版を仮想マシンとして動作させる方法のみとなります。仮想マシンとしての動作のため、Boot Campほどのパフォーマンスは出ませんが、日常的なWindowsアプリの使用には十分な速度が出ます。ただし、x86(32ビット)専用のWindowsアプリはARM版Windowsでは動作しない場合があることに注意してください。
Q5. 起動ディスクをUSBメモリに設定することはできますか?
はい、技術的には可能です。ただし、以下の条件が必要です。USBメモリの容量が最低15GB以上あること、GUIDパーティションマップ+APFSにフォーマットしていること、macOSのインストーラから正しくmacOSがインストールされていること、Apple Silicon Macの場合はセキュリティポリシーで「外部起動を許可」に設定していることが必要です。ただし、USB 2.0のUSBメモリは速度が非常に遅く、macOSの起動に5〜10分以上かかることもあります。実用目的ではUSB 3.1以上に対応したUSBメモリまたは外付けSSDを使うことを強く推奨します。緊急時の復旧用途であればUSBメモリでも有効に使えます。
Q6. Macに複数のmacOSバージョンをインストールして使い分けることはできますか?
はい、可能です。方法としては主に2つあります。1つ目は、内蔵SSDをパーティション分割して複数のmacOSをインストールする方法です(ディスクユーティリティからパーティションを追加してそれぞれにmacOSをインストール)。2つ目は、外付けSSDに別バージョンのmacOSをインストールして、起動時に切り替える方法です。2つ目の外付けSSD方式の方が内蔵SSDへの影響がなく、より安全です。ただし、Apple Silicon Macで異なるmacOSバージョンを使い分ける場合、それぞれのボリュームに対して個別にセキュリティポリシーを設定する必要があります。古いmacOSバージョンほどセキュリティポリシーの設定が必要になる場合があります。
Q7. M1/M2/M3/M4のどのApple Silicon Macでも起動ディスクの変更手順は同じですか?
はい、Apple Silicon搭載のMac(M1/M1 Pro/M1 Max/M1 Ultra/M2/M2 Pro/M2 Max/M2 Ultra/M3/M3 Pro/M3 Max/M4/M4 Pro/M4 Max)はすべて同じ操作手順で起動ディスクの変更が行えます。電源ボタン長押しで「起動オプション」画面を表示させる点、セキュリティポリシーの設定が必要な点、復旧モードの入り方など、Apple Siliconチップのバリアント間で差異はありません。macOSのバージョン(Ventura/Sonoma/Sequoia)によって一部UIが変わる場合がありますが、基本的な操作は同じです。macOSのバージョンを確認するには、Appleメニュー→「このMacについて」で「macOS」の欄を確認してください。
Q8. セーフモードで起動するとどんな問題が解決できますか?
セーフモードは以下のような問題の診断・解決に有効です。起動時にフリーズする・異常に時間がかかる場合、サードパーティ製のカーネル拡張機能やスタートアップアイテムが原因の可能性があり、セーフモードで起動できれば原因の特定に役立ちます。特定のアプリを起動するとMacがクラッシュする問題もセーフモードで正常であればサードパーティアプリが原因と判明します。ディスクのエラーチェックと修復がセーフモード起動時に自動で行われるため、軽微なディスクエラーの修復にも使えます。グラフィック問題やカーネルパニックの切り分けにも有用です。セーフモードで問題が解消する場合は、直前にインストールしたアプリやシステム拡張機能を削除することで問題解決できることが多いです。
Q9. 起動ディスクの変更はMacBook(ノート型)でもMac mini・Mac Studioでも同じ手順ですか?
はい、基本的な手順はMacBookシリーズ(MacBook Air/MacBook Pro)もMac miniもMac StudioもMac Proも同じです。Apple Silicon搭載なら電源ボタン長押しで起動オプション表示、Intel Macならオプションキーを押しながら起動という手順は共通です。ただし、機種によって外部接続ポートが異なるため、外付けSSDの接続方式に注意が必要です。MacBook AirやMac miniはThunderbolt/USB4ポート、Mac Studioや上位のMacBook ProはThunderbolt 4ポートを搭載しています。起動ディスクとして外付けSSDを使う場合は、Thunderbolt対応のケーブルとSSDケースを使うことで最速の転送速度が得られます。
Q10. 起動ディスクの「軽減されたセキュリティ」を設定したままにしておくのは危険ですか?
「軽減されたセキュリティ」はAppleが確認していないソフトウェアの起動を許可する設定であるため、「完全なセキュリティ」より保護が弱まります。ただし、直ちにウイルスに感染したり不正アクセスを受けたりするわけではありません。この設定で許可されるのは主にAppleが署名していないカーネル拡張機能(kext)や外部ディスクからのOS起動です。外付けSSD起動が不要になったら「完全なセキュリティ」に戻すことを推奨しますが、開発者やセキュリティ研究者など特定の理由がある場合は「軽減されたセキュリティ」のまま利用しても大きなリスクはありません。最も重要なのは、信頼できないソフトウェアをインストールしないこと、公式のApple IDパスワードやシステム認証情報を適切に管理することです。セキュリティレベルに関わらず、こうした基本的なセキュリティ習慣が最も重要です。
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まとめ:Macの起動ディスク変更チェックリスト
本記事で解説した内容を、シーン別チェックリストとしてまとめます。
通常の起動ディスク変更(次回起動から有効にしたい)
- ✓ 外付けSSDを使う場合は先にMacへ接続してマウントする
- ✓ 「システム設定」→「一般」→「起動ディスク」を開く
- ✓ 南京錠アイコンをクリックしてロックを解除する(管理者パスワード必要)
- ✓ 使いたい起動ディスクを選択する
- ✓ 「再起動…」で即座に反映、または次回起動まで待つ
今回だけ別のディスクから起動したい
- ✓ 【Apple Silicon】電源ボタン長押し→「起動オプション」→ディスク選択→「続ける」
- ✓ 【Intel Mac】電源オン直後にOptionキー長押し→スタートアップマネージャ→ディスク選択→Enter
外付けSSDからApple Silicon Macを起動したい(初回設定)
- ✓ 外付けSSDをGUIDパーティションマップ+APFSでフォーマットする
- ✓ 外付けSSDにmacOSをインストールする
- ✓ 復旧モード(電源ボタン長押し→「オプション」)に入る
- ✓ 「ユーティリティ」→「起動セキュリティユーティリティ」を開く
- ✓ 外付けSSDのボリュームを選択→「セキュリティポリシー」→「軽減されたセキュリティ」→「外部起動を許可」にチェック
- ✓ 通常起動後、「システム設定」→「起動ディスク」で外付けSSDを選択する
Macが起動しないトラブルが発生した
- ✓ 外付けSSDが接続されているか確認して再起動する
- ✓ Apple Silicon:電源ボタン長押しで「起動オプション」表示→別のディスクを選択
- ✓ Intel Mac:Optionキーを押しながら起動→別のディスクを選択
- ✓ 復旧モードでディスクユーティリティの「First Aid」を実行する
- ✓ 解決しない場合は復旧モードからmacOSを再インストールする
Boot CampでWindowsに切り替えたい(Intel Mac)
- ✓ Boot Campアシスタントでインストール済みであることを確認
- ✓ Optionキーを押しながら起動→「Windows」を選択する
- ✓ または「システム設定」→「起動ディスク」→「Windows」を選択して「再起動」
- ✓ macOSに戻す場合はWindowsのタスクトレイのBoot Campアイコンから「macOSで再起動」
Macの起動ディスク変更は、一度手順を覚えてしまえば難しい操作ではありません。Apple Silicon MacはIntel Macと手順が異なるため、お使いのMacのチップ種類を先に確認した上で、本記事の対応する手順を参照してください。外付けSSDの活用やトラブル時の対処法をマスターして、Macをより柔軟に使いこなしましょう。
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