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1.どの設定を選ぶか
「意味がよくわからないから」とはじめに表示されているデフォルトのままを選んでしまう方もいることでしょう。
しかし適当に選んでしまうと中にはうまく動作しない場合もあります。
それぞれの意味を理解し、使用目的によって最適な選択肢を選びましょう。
フォーマットするHDDの設定項目は、名前、フォーマット形式、パーティション方式の3つがありますが、セキュリティオプションも必要なら設定をします。
2.「名前」は任意で決定
最初に表示されているデフォルトはメーカー名とHDDのモデル名になっています。
大容量の外付けHDDやポータブルHDDの場合はそのままでも良いですが、USBメモリやSDカードなどの容量が比較的小さいものは、使用目的に沿ったわかりやすい名前をつけると良いでしょう。
例:backup data, photo album, work files など
3.Macでのみ使うHDDには「OS X 拡張(ジャーナリング)」フォーマット
Macでしか使わないHDDであれば、通常「OS X 拡張(ジャーナリング)」を選ぶのが一般的です。
ファイル名の大文字・小文字の区別がないので、使用できるアプリケーションの制限がないのが便利です。
ディスク全体にパスワードをかけて保護することはできないので、人に見られたくないような重要なファイルの保存には向きません。
ジャーナリングとは、停電など突然電源が切れた場合やコンピュータに何らかの障害が起こった場合などに、システムを保護する機能のことをいいます。
データを書き込むたびにジャーナルに記録され、アクシデントが起こった時にジャーナルの記録から不整合なところが調整され、影響を受けたディスクの修復が短時間で行われます。
ジャーナリングしていないとアクシデントによるシャットダウンの後の再起動に長い時間がかかることになります。
Mac OS X: ファイルシステムのジャーナリングについて
Macのみで使用可能なHDDのその他のフォーマット形式の種類と特徴は以下の通りです。
- OS X 拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング):大文字と小文字を区別するので対応していないアプリケーションがある
- OS X 拡張(ジャーナリング、暗号化):アクセス時にパスワードが必要となるので重要なデータの保存に適する
- OS X 拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング、暗号化):アクセス時にパスワードが必要。大文字と小文字を区別するので対応していないアプリケーションがある
4.WindowsでもMacでも使うHDDなら「exFAT」フォーマット
MacとWindowsのどちらでも使用するHDDなら「exFAT」がおすすめです。
WindowsXP以前には使えないのが難点ですが、ファイルサイズに制限がないので動画のような大容量のファイルも保存できます。
MacとWindowsのどちらでも使用可能なHDDのその他のフォーマット形式の種類と特徴は以下の通りです。
- MS-DOS(FAT):2GB以上のファイルは使えない
- MS-DOS(FAT32):4GB以上のファイルは使えない
5.セキュリティオプションの選択
フォーマット形式を選択後「セキュリティオプション」をクリックすると、HDDのデータ復旧ができなくなるよう指定することができます。
後々HDDを誰かに譲り渡したり、中古業者に引き取ってもらう場合など、他人にデータ復元ソフトを使ってデータを復元されないようにするための設定です。
4段階の設定が選択できるので、必要に応じて設定してください。
設定をしなかった場合は、データを削除してもデータ復元ソフトを使えば復旧できる可能性があります。
うっかり間違って消してしまっても復元できる可能性が高いので、家庭で自分だけが使う場合などはこの設定はしない方がおすすめです。
6.「方式」は「GUID パーティションテーブル」でOK
これは、HDD内を区切るパーティションの方式の選択です。
ボリューム方式ともいいます。ボリュームとパーティションは本来違うものですが最近は同義語として混同されています。
HDDは複数のパーティションに区切って、それぞれ別のドライブかのように使い分けることができます。
HDD内を区切る必要がない場合も、1つのパーティションという認識で指定します。Intel製のプロセッサを搭載しているMacには「GUID パーティションテーブル」の方式を選びます。
その他のパーティション方式の種類と特徴は以下の通りです。
- マスター・ブート・レコード:DOSやWindowsで使用する場合、この方式を選ぶ
- Apple パーティションマップ:PowerPCプロセッサを搭載しているMacで使用する場合、この方式を選ぶ
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