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iPhoneをご自宅で使うときは、そのままデータ通信を使用して動画などを見ていると、あっという間に契約している定額プラン上限の通信量に達してしまいます。そのため、家でiPhoneを使って動画やインターネットを見る際には、ご自宅のインターネット環境を無線LANにし、その無線LANにiPhoneを接続することで、上限の通信量を気にせず使えるようにしましょう。
iPhoneを無線LANにつなぐのは難しいと思われている方も多いと思いますが、AOSSと呼ばれる仕組みを活用すれば、とても簡単にiPhoneを家の無線LANに接続出来てしまいます。以下では、iPhoneをAOSSを使用して無線LANにつなぐために必要なことを解説していきます。
この記事のまとめ:
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AOSSとはどういうもの
AOSSとは、AirStation One-Touch Secure System(エアーステーションワンタッチセキュアシステム)の略で、パソコン周辺機器メーカーのバッファローが策定した規格です。この規格のおかげで、無線LANに家電や、PC、ゲーム機器をつなぐ手間を大幅に削減できるようになりました。
2012年からはAOSS2という規格が策定されており、こちらを使用することで無線LANにiPhoneを簡単に接続できるようになりました。以下のご紹介ではこのAOSS2の規格を使用した、iPhoneを無線LANにつなぐ方法をご紹介いたします。なお、AOSS2が搭載された無線LAN親機では、iPhoneのほか、iPad、iPod touchでも同様にWi-Fiに接続することができます。
iPhoneをAOSSにつなげるときに必要な機器
AOSS規格はバッファローが策定した規格ですので、用意するのはバッファローの無線LAN親機となります。まだ、ご自宅が無線LAN環境ではない場合はAOSS2対応の無線LAN親機を用意して下さい。
AOSS2に対応した代表的な無線LAN親機として、現在(本記事執筆2016年4月時点)、以下の製品が販売されています。
・WXR-1900DHP2
・WZR-1166DHP2
iPhoneをAOSS2につなげる方法
これより、AOSS2に対応した無線LAN親機に、iPhoneをWi-Fiで接続する方法をご紹介します。
STEP1:無線LAN親機を準備する
上記でご紹介したバッファロー製無線LAN親機(AOSS2対応)を、ご自宅のインターネット回線にLANケーブルを用いて接続します。
この場合、製品に付いていた説明書を参考に、パソコンにて適宜設定する必要がありますので、よく読みながら接続して下さい。もし、接続方法で分からないことがあればバッファローのサポートセンターに連絡をするなどして、疑問点を解消しましょう。
以下では、WXR-1900DHP2を使用した場合の接続手順をご紹介しています。
STEP2:無線LAN親機のAOSSボタンを押す
次に、無線LAN親機の「AOSS」と書かれたボタンを約1秒間押します。
すると、ワイヤレスランプ(WIRELESSとかかれたLEDランプ)が2回ずつ点滅し始めます。この状態でAOSSの待機状態となっていますので、無線LAN親機の方は準備完了です。
STEP3:iPhoneのWi-Fiをオンにする
無線LANが待機状態になったら、iPhoneの設定メニューからWi-Fiをタップして下さい。
Wi-Fiをオンにしたときに、ネットワークの選択と書かれた一覧に、!AOSS-xxxxxx(xxxxxxは任意の英数字が入ります)と表示されている箇所を探してみて下さい。見つけたらそこをタップをします。
その後、safari(iPhoneの標準ブラウザ)を立ち上げると、3桁のAOSS2キーを入力する画面が表示されるはずです。
3桁のAOSS2キーは無線LAN親機ごとに設定されていますので、製品に添付されているセットアップカードを確認して、AOSS2キーを入力し、「次へ」をタップします。
引き続き、確認画面が表示されますので「続ける」をタップし、さらに次の画面で「信頼」をタップします。
すると、プロファイルのインストール画面が出ますので「インストール」が表示されるごとにタップしていきます。
2回ほどタップするとインストールの完了です。「完了」をタップして画面を閉じて下さい。これで、iPhoneと無線LAN親機がWi-Fiで接続されました。
以上で、iPhone(またはiPad、iPod touch)でご自宅のネット回線経由でインターネットが楽しめます。設定メニューのモバイルデータ通信メニューから、モバイルデータをオフにしてもインターネットができていれば成功です。
これで、各回線事業者の月間の通信量制限に悩まされずに、動画などを存分に楽しむことができます。
なお、モバイルデータ通信をオンにしていてもWi-Fiで接続されていれば、Wi-Fiの回線を優先して使用しますので、モバイルデータ通信はオンのままで問題ありません。また、上記の操作は最初の1回だけで済みますので、後は設定済の無線LANの環境の場所で、Wi-Fiをオンにしておくだけで自動的に接続されます。
ここで、ご紹介した方法を使用すれば、煩わしい無線LANのパスワードを入力しなくても、たった3桁の数字を入力するだけで、すぐに無線LANに接続できるのでAOSS2は大変便利な機能です。
AOSS2のない無線LAN親機にiPhoneをつなげる方法
お持ちの無線LAN親機がAOSS2に対応していない場合(旧AOSSも含みます)は、AOSSを使用した接続手順が使えません。この場合、手動で無線LANの暗号化キーを入力する必要があります。この場合は、バッファロー製以外の無線LAN親機とiPhoneを接続する場合にも適用できますので、以下の手順でWi-Fiに接続させて下さい。これからご紹介する方法ではESSID(SSIDともいいます。無線LAN親機の固有のネットワーク名です)と暗号化キーを購入した状態の初期設定のままの場合の手順です。パソコンなどから、個別に設定されている方は設定したESSIDと暗号化キーを使用します。
STEP1:無線LAN親機のESSIDを確認する
お持ちの無線LAN親機には初期設定の状態の場合、親機に貼り付けてある(または別途添付してある)ESSIDが設定されています。ESSIDの記載されている箇所は、親機によって様々ですので、説明書をよくご確認下さい。ESSIDの記載されている箇所がわかりましたら、すぐに確認出来るように手元に置いておきます。
STEP2:iPhoneのWi-Fiをオンにします
次に、iPhoneの設定メニューからWi-Fiを選択し、Wi-Fiをオンにします。すると、ネットワークの選択と書かれた一覧にESSIDが並んできますので、STEP1で準備した無線LAN親機のESSIDと同じ名前を探します。同じ名前が見つかったらそのESSIDをタップします。
STEP3:暗号化キーを入力します
ネットワーク名をタップすると、暗号化キーを入力する画面が表示されます(パスワード入力と表示されます)。この時、ESSIDと共に記載されている暗号化キーを入力していきます。ほとんどの場合、初期状態の暗号化キーは英数字が混在した13文字の文字列となります、ある程度の文字数がありますので、1文字ずつ間違えないように入力します。英字は大文字と小文字を区別しますので、注意が必要です。入力し終えたら「接続」または「Join」をタップします。暗号化キーが正しく入力されていれば、ESSIDにチェックが付き、Wi-Fiへの接続が完了します。
こちらで、ご紹介した方法を使用すればAOSS2を搭載していない無線LAN親機でもiPhoneを無線LANに接続できますが、暗号化キーの入力など煩雑な作業となります。
AOSSを使って他人に勝手にネット回線を使われることはある?
AOSSでインターネットに接続するためには、ルーターのボタンを押すことが必要であるため、家に見知らぬ他人が入ってくる状況でない限り、勝手にネット回線を使われるような心配はありません。
友人などが家に来てネット回線を貸す時に、Wi-fiネットワークとパスワード名ではなく、AOSSで接続した場合には、2回目以降は同じことをしなくてもネットワークは利用できますが、自宅のWi-fiルーターであれば、ネットワークの電波が届くのは自宅の範囲内が精一杯ですので、近くに住んでいたとしても、勝手にネットワークを使われることはないでしょう。
新しく無線LAN親機を用意する場合はAOSS2に対応したものが断然便利
これまで、ご紹介したとおりiPhoneを無線LANで使いたい場合は、たった3文字の数字の入力で接続が完了するAOSS2に対応した製品が断然お勧めです。もし、こちらでご紹介した方法で上手くつながらなくてもバッファローのサポートが充実していますので、活用して下さい。
まだ、AOSS2に対応した親機は現状、比較的大きな住宅用のものしかありませんが、今後小型の対応製品も増えてくることが予想されますので、親機を購入する際は、ご自宅の環境に適したサイズの親機を購入するようにしましょう。
本記事によって、月間の上限データ接続量を気にせず、iPhoneを十分に活用して頂ければ幸いです。
よくある質問と回答
Q1: AOSS2は安全なの? A1: はい。ルーターのボタンを物理的に押す必要があり、見知らぬ他人が勝手に使用することはできません。
Q2: 毎回設定が必要? A2: いいえ。初回の設定後は、Wi-Fiをオンにするだけで自動的に接続されます。
Q3: モバイルデータ通信はオフにする必要がある? A3: いいえ。Wi-Fi接続時は自動的にWi-Fiが優先されるので、オンのままでも問題ありません。
2024年最新!Wi-Fi 6E対応機器でさらに快適なホームネットワーク
昨今のデジタル化により、家庭内でのインターネット利用がますます増加しています。特に4K・8Kストリーミング視聴やクラウドゲーミングなど、大容量データの通信が一般化してきました。そこで注目したいのが、最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 6E」です。
Wi-Fi 6Eとは
Wi-Fi 6E は、従来の2.4GHzと5GHz帯に加えて、新たに6GHz帯を利用可能にした規格です。この追加された周波数帯により、より多くの機器を同時接続しても、通信速度の低下を抑えることができます。
対応機器と選び方
現在、以下のような機器がWi-Fi 6Eに対応しています:
- iPhone 15 Pro / Pro Max
- バッファロー WSR-E5400AX6E
- NEC Aterm WX6000HP
特にバッファローのWSR-E5400AX6EはAOSS2にも対応しており、高速通信と簡単接続の両立を実現しています。
メリットと注意点
メリット:
- 理論値で最大9.6Gbpsの通信速度
- 遅延の削減
- 多数デバイスの同時接続に強い
注意点:
- 対応機器がまだ限定的
- 6GHz帯は障害物に弱い
- 価格が比較的高い
おすすめの活用シーン
- ホームオフィス環境の構築
- Web会議の品質向上
- 大容量ファイルの高速転送
- 動画視聴
- 4K/8Kコンテンツのバッファリング軽減
- 複数デバイスでの同時視聴
- オンラインゲーム
- 遅延の少ない快適なプレイ環境
- ゲーム中のボイスチャットも安定
設定のコツ
- ルーターの設置場所
- 可能な限り見通しの良い場所に設置
- 天井近くの高い位置がおすすめ
- チャンネル設定
- 自動設定を活用
- 必要に応じて手動で最適化
将来の展望
Wi-Fi 7の規格策定も進んでおり、2024年後半から2025年にかけて対応機器の登場が期待されています。さらなる高速化と安定性の向上が見込まれますが、当面はWi-Fi 6Eが最新規格として活用できます。
コストパフォーマンスを考えた選択
高性能な最新機器は魅力的ですが、必ずしもすべての人に必要というわけではありません。通常の利用であれば、AOSS2対応のWi-Fi 5(旧802.11ac)規格のルーターでも十分な性能を発揮します。ご自身の利用シーンに合わせて、適切な機器を選択することをおすすめします。
このように、テクノロジーの進化に伴い、家庭内のネットワーク環境も日々進化しています。ただし、どんなに高性能な機器でも、セットアップの手間は避けられません。その点、AOSS2の簡単接続は、最新機器でも変わらぬ魅力を持っています。